夏のVOC排出削減にご協力をお願いします!
6月から9月は「夏季のVOC対策」重点実施期間です!
神奈川県では、九都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)と併せて山梨県、静岡県と連携し、6月から9月の間、VOC対策を重点的に実施しています。
VOCの排出を削減することは、大気環境の改善につながるだけでなく、有機溶剤購入費の削減や作業環境の改善といったメリットがあります!夏のVOC対策の徹底にご協力をお願いします!
「九都県市の取組」(別ウィンドウで開きます)
夏のVOC対策の徹底
メリット1:ムダな蒸発を防いで「有機溶剤購入費の削減」!
フタを開けているだけで溶剤は蒸発していきます!必要なとき以外はフタをしっかり閉めましょう。
メリット2:においを減らして「作業環境の改善」!
溶剤の染み込んだウェスなどの廃棄物は密閉保管しましょう。
※「VOC拡散防止のため、必ずフタを閉めること」などの貼り紙をするとより効果的です。
低VOC製品を選びましょう!
印刷(例:低VOC洗浄剤)
印刷業界の制度である「GP資機材認定制度」では、低VOC洗浄剤などの環境に配慮した資機材を登録しています。
塗装(例:ハイソリッド塗料)
既存設備の大幅な変更をせず、VOC排出量を3割から6割程度まで抑制できます!
めっき・金属表面洗浄(例:水系洗浄剤)
部品洗浄度の基準を見直し、洗浄材を代替することでVOC排出量を5割以上削減できます!
夏のVOC排出削減の重要性
光化学スモッグ注意報は6月から9月に多く発令されます。
光化学オキシダントが高濃度になりやすい気象条件は、
- 最高気温が25℃以上
- 日照があること
- 東京湾や相模湾から海風の進入があること
などがあります。これらの条件がそろう夏に、VOCの排出を抑えることは特に重要です。
※光化学スモッグ注意報は、光化学オキシダントが高濃度(120 ppb)となり、その継続が見込まれる場合に発令されます。
光化学オキシダントは、広い範囲で高濃度になります。
高濃度の光化学オキシダントが広い範囲で発生するため、平成24年から、九都県市で連携して、夏のVOC排出削減を呼びかけています。また、平成26年度からは、神奈川県独自の取組で、山梨県及び静岡県とも連携し、夏のVOC排出削減を呼びかけています。
関東地域における光化学オキシダント注意報レベル(120ppb以上)の濃度が出現した日数の分布「大気汚染状況 平成30年度」(環境省)(https://www.env.go.jp/press/107878.html)を加工して作成