更新日:2023年4月17日

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第7回県民会議(審議結果)

第7回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議の結果です

様式3

次の審議会等を下記のとおり開催した。

 
審議会等名称 第7回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議
開催日時

平成25年11月8日(金曜日)10時00分から12時00分まで

開催場所 波止場会館4階大会議室
出席者

会田辰三郎、大原一興、斉藤進、坂上譲二、佐藤光良、下村旭、鈴木孝幸、鈴木輝行、鈴木富男、花方威之、山口拓、山崎利通、吉富多美、若林伸二(50音順)

当日配布資料

資料1 「バリアフリーフェスタかながわ2013」の開催について ワード版[Wordファイル/20KB]テキスト版[その他のファイル/3KB]

資料1(別紙) バリアフリーフェスタかながわ2013 第3回実行委員会出席者名簿 エクセル版[Excelファイル/29KB]テキスト版[その他のファイル/3KB]

資料1(別添1) バリアフリーフェスタかながわ2013広報用ちらし PDF版[PDFファイル/649KB]テキスト版[その他のファイル/3KB]

資料1(別添2) バリアフリーフェスタかながわ2013開催記者発表資料 ワード版[Wordファイル/48KB]テキスト版[その他のファイル/3KB]

資料1(別添3) 広報用ちらし送付先一覧 エクセル版[Excelファイル/15KB]テキスト版[その他のファイル/3KB]

資料2 「みんなで創るバリアフリーの街づくり」に対する意見の収集状況について エクセル版[Excelファイル/34KB]テキスト版[その他のファイル/8KB]

資料2(別添) 意見募集記者発表資料 ワード版[Wordファイル/48KB]テキスト版[その他のファイル/4KB]

資料2(別添) 意見募集ちらし ワード版[Wordファイル/141KB]テキスト版[その他のファイル/5KB]

資料3 モニタリングの実施について ワード版[Wordファイル/21KB]テキスト版[その他のファイル/3KB]

資料3-2 提案内容の実践及び先進事例について ワード版[Wordファイル/83KB]テキスト版[その他のファイル/15KB]

資料3-2(別添) 〔事例8関係〕 PDF版[PDFファイル/206KB]

 

次回開催予定日 未定
下欄に掲載するもの
  • 議事録全文
要約した理由  
審議(会議)結果

 

 

(事務局)

ただいまから、第7回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議を開会いたします。

県を代表いたしまして、地域福祉課の西條からご挨拶申し上げます。

 

(西條課長)

おはようございます。地域福祉課長の西條でございます。本日はお忙しい中、第7回の県民会議、今年度は第2回目となりますが、御出席いただきまして、誠にありがとうございます。本来でしたら、石黒福祉部長から御挨拶申し上げるところでございますが、あいにく、県議会決算特別委員会出席のため、代わりまして、私のほうから御挨拶申し上げます。

さて、県民会議も2期目に入り、1年余が経過いたしました。この間、第1期で御提案いただきました、報告書の取組み内容を自ら実践しようということで、後ほど御報告させていただきますけれども、提案書に対する意見募集や普及啓発、そして、皆様方全員のお力でバリアフリーフェスタが開催される運びとなるなど、条例推進の取組みが目に見えて進んできたと実感しております。これもひとえに皆様方の御理解と御協力の賜物と深く感謝いたします。

中でも、バリアフリーフェスタは、本日は残念ながら御欠席ですが、実行委員長の菅原先生をはじめ、東洋大学の学生さん、そして、ここにお集まりの県民会議の構成団体の方々で実行委員会を結成いたしまして、様々な企画、アイディアのみならず、会場や財政的な御協力もいただきまして実現できる運びとなったことは、事務局である県として、誠にうれしい限りでございます。それは、この条例の趣旨である、みんなで創るバリアフリーの街づくりが具体的に動き出す第一歩となるからでございます。

行政だけではできないことも、みんなの力を結集すれば乗り越えることができるということを、皆さん方が証明してくださいました。県としては、是非この流れを止めることなく、さらに多くの理解者、協力者が得られるよう、これからも精一杯支援をさせていただきます。

本日の会議では、バリアフリーフェスタの開催をはじめ、提案書に対する意見の収集状況、取組み内容の検証等盛りだくさんでございますが、この会議は、構成団体が活発に意見を交換し、施策を前に進める場と位置付けておりますので、どうぞ忌憚のないかつ建設的な御意見や御議論をいただければ有り難いと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

(事務局)

ありがとうございました。

この度、人事異動により、委員1名の変更がございましたので、御紹介させていただきます。一般社団法人日本民営鉄道協会の小林委員に代わりまして、段原委員となりました。本日は御欠席でございます。

本日の出席者ですが、お配りしております次第裏面の出席者名簿のとおりでございます。委員出席者数は14名となっており、神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議設置要綱第5条第2項で規定する定足数過半数に達しておりますので、本日の会議は有効に成立しております。

本日は委員の代理といたしまして、3名の方々に御出席をいただいております。NPO法人神奈川県障害者自立生活支援センターの鈴木治郎委員に代わりまして小野様、一般社団法人日本民営鉄道協会の段原委員に代わりまして西島様、社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会の野地委員に代わりまして高橋様でございます。

公益社団法人商連かながわの石川委員、株式会社ユーディットの今井委員、公益財団法人神奈川県老人クラブ連合会の小澤委員、東洋大学ライフデザイン学部の菅原委員、神奈川県手をつなぐ育成会の藤田委員、日本チェーンストア協会関東支部の宮川委員、神奈川県飲食業生活衛生同業組合の柳川委員は御欠席です。

また、本日は、横浜市健康福祉局地域福祉部福祉保健課の吉池様、川崎市まちづくり局総務部企画課の宮森様がオブザーバーとして御出席いただいております。

次に、前列の事務局を紹介させていただきます。名簿順となりますが、西條地域福祉課長、木村建築指導課課長、杉山地域福祉課副課長でございます。県民会議の事務局は、地域福祉課及び建築指導課の両課で担当させていただいております。

続きまして、お配りしております本日の資料の御確認をお願いいたします。上から、次第、その裏面に出席者名簿、座席表、資料1、資料1の別紙・実行委員会出席者名簿、別添1のフェスタちらし、別添2のフェスタ記者発表資料、別添3のチラシ送付先一覧、資料2、資料2の別添・意見募集の記者発表資料、資料3、最後に、資料3-2でございます。不足等ございませんでしょうか。

本日は各委員の皆様の前にマイクを置いておりますが、会議録を効率的に作成するための録音機器でございます。発言の際に、特にボタンを押していただく必要はございません。御承知おきいただければと思います。

それでは、これからの進行につきましては、斉藤座長にお願いいたします。よろしくお願いいたします。

 

(斉藤座長)

皆様、おはようございます。県民会議、これから始めたいと思います。よろしくお願いいたします。

議事を始める前に、一つ皆様に確認とお諮りしたいことがございます。本日は、代理出席の方が3名いらっしゃいますが、委員御本人の代理ということですので、発言権を付与したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

 

<異議なし>

 

(斉藤座長)

よろしいでしょうか。御異議がないようですので、代理出席の3名の方々に対しまして、発言権を付与することといたします。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、次第を御覧いただきたいと思います。議題は3点ございます。順番に、次第に従いまして、それぞれ意見交換をしていきたいと思います。

最初に、議題1のバリアフリーフェスタかながわ2013の開催について御説明をしていただきたいのですが、これは、実行委員長が菅原委員ですが、今日は御欠席ですので、副委員長の鈴木孝幸委員の方から御説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

(鈴木(孝)委員)

バリアフリーフェスタの実行委員会副委員長をさせていただいております、鈴木でございます。

皆さんのお手元に資料がございますので、その資料に書いてあるところは省き、概要についてのお話をさせていただきたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。

では、バリアフリーフェスタかながわ2013の開催概要についてお話をさせていただきます。まず、目的は、皆様お手元の資料に書いてあるとおりでございます。

バリアフリーフェスタ開催にあたっての基本的な理念は、県民、事業者、そして、行政が協働で実施するというところに意義があります。先ほど課長の御挨拶にもあったとおり、それぞれが持てる力を出して一生懸命やっていくということに意義があるということで、この開催理念になっております。

この開催会場についてですが、アリオ橋本ということで、一般の店舗をお貸しいただくことになっておりまして、それはなぜかといいますと、一部の方々だけでなく、広く県民の皆さんが、参加できるようなという意味で、自由に参加できる会場ということで、このアリオ橋本というところを借りることになりました。ここのところでは、いわゆる当事者団体、事業者団体、そういったところの参加を積極的に促しておりまして、そしてその基本となるものが、ユニバーサルデザインの考え方というのが、このバリアフリーフェスタ2013の基調になっているところであります。

主催は、神奈川県のバリアフリー街づくり推進県民会議です。構成でいくつかの団体が出てきますが、大きく分けて、まず学識経験者、これは4名、障害者団体は7、さらに関係団体が3、事業者が8、公募委員2ということで、24名で構成されているわけですが、これらの方たちの力を得て、現在、開催に向けて、第3回まで実行委員会が行われまして、第4回目が週明けの11日に行われて、最終調整や打ち合わせに入っているところです。

この実行委員会は、別紙を御覧いただければそこに概要等が書いてあるわけですが、バリアフリーフェスタ2013の事業の概要ですが、場所と日時については、11月17日、ちょうど1週間先の日曜日ということで、アリオ橋本になります。内容は、別添のチラシの方に詳細が書いてございますので、御覧いただければと思います。県民会議の構成団体を含む14団体が、13のコーナーを企画しております。

いろいろなところで、例えば、盲導犬、聴導犬、介助犬等について学べるコーナーがあったり、このあたりは、どちらかというと大人よりもお子さん達を対象としているのかなと思います。

さらに、車椅子の介助やバリアフリーのタクシーの展示などがあって、実際に乗ることを考えて実施しておりまして、そういったものが利用できるということが分かるようにしております。

それから、短い時間で簡単に手話を学べるコーナーを設けたり、建築関係の方々で、自分の家のバリアフリーがどうなっているのか、高齢者だとか幼児だとか、いろいろな方たちが住む家というものを対象に、バリアフリーなどを考えるというコーナーもございます。

さらに、塗り絵をしてカラーバリアフリーを学ぶコーナー、これは、色覚異常、昔で言うと、色盲ですが、もうここ10年、20年近く色盲の検査はされていないので、こういった中で、もしかして、参加者の中に、色覚異常の方がいるかもしれないということで、塗り絵を通して、そういったカラーバリアフリーを考えるということで考えています。

さらに、参加者の皆さんにもっと楽しんでいただこうということで、スタンプラリーを考えています。スタンプラリーのポイントが集まった方に対しては景品をということで、様々な団体が提供していただいて、参加して楽しいな、勉強になったし、いいものももらえたな、そういう形で考えています。大人も子供も、楽しんでバリアフリーというものを考えられるのではないかということです。おまけに、クイックマッサージ等のコーナーもあって、リラックスできるのではないかと考えているところです。

企画運営は、バリアフリーフェスタ実行委員会が行っております。全体として、運営スタッフが100名程度、手話通訳の方やガイドヘルパーの方等が参加して、これを運営していくということになります。

それから、県民の皆さんへの周知は、資料にあるとおり、チラシや広報だとか、参加団体がそれぞれの広報紙を利用して、このフェスタのピーアールに当たっているということです。それに加えて、記者発表ですとか、チラシの配布、そういったものもやっています。

当日は、来場者が何千人単位で来るのではないか。もともと、アリオ橋本というのは、土日の利用者が2万人から4万人という数字が出るといいますか、具体的な数字はわかりませんが、とりあえず数万人単位で来場されるという予想の中で、そのうちの一割でも来てくれれば相当な数だなというように考えているところであります。

現在、そういった形で準備を進めていて、もう大詰めに入っておりますが、とにかく皆さんの各組織でもう一度発破をかけていただいて、「当日とりあえず顔を出してこい」ぐらいの感じで、多くの方々が集まることが、まずは第1回のバリアフリーフェスタの成功に繋がるのではと考えているところですので、よろしくお願いしたいと思います。以上、概要ですが、説明でした。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。実行委員会を中心に、企画を精力的に推進していただいているというお話です。内容等に関して、他の委員の方々から御質問等ございましたらお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。実行委員会が本当にきめ細かく、フェスタの内容を検討していただいております。

 

(鈴木(孝)委員)

県の事務局が一生懸命やってくれていますから。

 

(斉藤座長)

お互い、協働でやられているということですね。

 

(斉藤座長)

特にございませんか。特に御意見はないようでございますが、このイベント、初めての取組みですので、是非、この構成メンバーの会員の方々も、当日御出席いただきたいと思います。それから、当日アンケート調査を、フェスタに参加していただける方にするということです。また、合わせて、こういうフェスタを行った後の成果や効果を、参加する団体はもとより、県民会議の構成メンバーの団体の方にも、アンケート等をお願いする予定ですので、是非、当日参加していただければ大変有り難く思います。アンケートを実施する場合には、御協力をお願いしたい。

それから、当然ですが、重ねて、構成団体の方に、参加の呼びかけの方を並行して行っていただけると大変有り難いかなと思います。よろしくお願いします。

あと1週間ちょっとで実施されますので、是非、皆さんの御協力をよろしくお願いしたいと思います。よろしいですかね。

 

(斉藤座長)

それでは、続きまして、議題2の方に移りたいと思います。

みんなで創るバリアフリーの街づくりに対する意見の収集状況についてということで、これは、事務局の方から説明をお願いできればと思います。

 

(事務局)

それでは御説明させていただきます。資料2を御覧ください。みんなで創るバリアフリーの街づくりに対する意見の収集状況についてでございます。

意見収集の実施につきましては、こちらの資料2の2枚目、(別添)とございます、記者発表資料によって、7月31日に県政記者クラブに対して記者発表を行っており、資料2の3枚目の意見募集チラシの配布や、県のホームページへの掲載等により周知を行っているところでございます。

意見募集チラシにつきましては、県民会議構成団体の皆様に紙ベース、それから、電子データでお送りさせていただいているほか、県内の各市町村のバリアフリーの街づくり主管課あてに送付しているところでございます。また、提案書のテーマの一つに、バリアフリー教育の充実という項目がございますことから、県内の公立小学校、中学校、高校、特別支援学校に対しましても、チラシや電子データを送らせていただき、意見募集の呼びかけをしているところでございます。

なお、県庁の中では、保健福祉事務所ですとか、土木事務所、県政情報センター等の県民の方々がおいでになるところにおきまして来庁者向けに配布をしているほか、職員に対しましては、県庁内のイントラネット環境を利用してアンケートを行うことにより、意見募集を行っているところでございます。

資料2の1枚目に戻りまして、現在の意見の収集状況でございますが、10月25日の時点で、一般の方からの御意見が3名・5件、県職員からの意見が7件となっております。なお、意見一覧表の凡例中、意見の欄に括弧書きで趣旨とございますけれども、ここでは、お寄せいただいた意見をそのまま記載しておりますので、正確には原文のままということでございます。

一般の方からは、病院におけるオストメイトの設置ですとか、バリアフリー教育に関する出前事業の実施、手すりや段差の少ない階段の設置ですとか、優先席や音響信号機の設置等といった御意見をいただいております。チラシの方を学校あてに送らせていただいたこともありましてか、御意見をいただいた3名中2名は、学校の先生、それから、生徒さんでございました。生徒さんにつきましては、学校の福祉委員会というところで意見募集を取り上げていただいて、皆で話し合って意見を出していただいたということでございました。

一方、県職員からは、分かりやすい案内表示ですとか、鳴りっぱなしの音響信号機の改良といったハード面の意見のほか、たとえ街中に段差等があっても、街の人が手助けをしてくれたおかげで人の温かみに触れることができた等の意見が寄せられております。

寄せられた御意見は、今のところまだ少ない状況でございますが、意見募集の方は、引き続き12月27日まで行っておりますので、委員の皆様方におかれましても、団体内で意見募集をしていただきまして、御意見が寄せられましたら、事務局の方まで御報告をいただきますよう、よろしくお願いいたします。説明は以上でございます。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。ただいま、みんなで創るバリアフリーの街づくりに対する意見の収集状況についてということで御報告いただきました。

県民の方からは3名で5件、それから、県職員の方からは、10月25日の時点で7件の御意見をいただいているということです。内容に関しまして、御質問、御意見がございましたら、お願いしたいと思います。

県民の方からは3名から5件ということなので、それほど多くないという状況なので、せっかくのこういう意見募集ですので、いかにして多くの方々から御意見をいただくかが大きな課題かと思います。

 

(坂上委員)

よろしいですか。ここに、受付番号の3番ですね、予算のことも分かるが、もう少し公共施設云々と書いてあります。私は、以前に県民会議の場で、民間にバリアフリーを求める前に、まずは県庁とか公共施設が率先してやるべきだと申し上げました。県庁のバリアフリー化の進捗状況はどうなっていますか。それをお伺いしたいと思います。

せっかく神奈川県から全国に誇れるようなカラーバリアフリー等の取組みをしていただいているので、それを形として県民に示すというか、そういったことが求められているのではないかと思いますので、民間も、県がやっているのだから自分たちもという意識改革につながるのではないかと思っています。

 

(斉藤座長)

いかがでしょうか。県の取組み姿勢ということで御質問がありましたが。

 

(事務局)

県の本庁舎をはじめ、各庁舎におきましても、バリアフリーの遵守率、これは非常に高い状況にございます。これは、先日の議会でも質問がございましたけれども、総務局の方からもそういう答弁もございましたし、まだまだ実感として使いにくいというところはあろうかと思いますが、みんなのバリアフリーの街づくり条例に基づく適合、これはかなり進んでいると。そういう状況にございます。

 

(斉藤座長)

その他はいかがでしょうか。

 

(小野氏)

神奈川県障害者自立生活支援センターの鈴木に代わりまして出席させていただいております、小野と申します。本日はよろしくお願いします。

代理の出席ということで、伝達が不十分な部分もありますが、このアンケートの収集手段について確認したかったのですが、電話と、県民の方々というところでは、これは障害がある方も、対象になるということでいいのでしょうか。そうすると、収集手段というのは、電話とファックスのみではなくてということでしょうか。この収集手段について詳しく聞きたかったのですが。

 

(事務局)

お寄せいただいた御意見は、電話とファックスだけだったのですが、インターネットで直接入力をして意見を書くことができるような、フォームメールという機能でございますけれども、インターネットの機能を使ってお寄せいただくことも可能でございます。

 

(小野氏)

障害がある方々が意見を出すという時の収集手段といいますか、高齢の方等も含めて、インターネットで直接打てるということも意外と便利なようでわからない人たちも沢山いるので、言語障害がある方々が電話で話せるかとか、自分で紙媒体に記入することが難しい人たちが、普段の時間を割いてヘルパーさんに書いてもらうことができるかとか、細かいことを考えると、なかなか自分たちの意見を自分で提出する機会というのが、難しい部分も多少あるのかなというところで、いろいろな方々の意見を集めたいという視点で考えると、収集手段というのも、工夫していった方がもう少し集まるのかなというふうに思いました。

あと、アンケートのテーマでバリアフリーの街づくりということで、テーマがあるのですが、記入していただいた内容がそのまま書いてあるのですが、県民の皆さんの意見を見ると、大分幅が広いと思うので、どういう部分の意見を聞きたいのかというところが、もう少し分かるといいのかなと思いました。

予算の話とか、幅広い意見が集まっているのですが、最終的にどういったテーマのところを集めたいのかというところがもう少しはっきりすると、アンケートを出す方も分かりやすくなってくるのかなというふうには感じました。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。事務局の方からコメントがありましたら、お願いしたいと思います。

 

(事務局)

確かに、アンケートの収集方法については、もうひと工夫必要だったかなと思っております。ただ、前回の会議でも、この意見募集の方法についても御議論いただいたと思いますが、県はこういった取組みをしておりますが、各団体におかれましても、この提案書に対する意見募集、様々な方向で進めていきましょうということで御決議されたと思います。

そうした中で、各団体の関係者の方からの御意見も中にあったのかどうかということも含めまして、さらには今度のバリアフリーフェスタにおきましても、この意見募集のチラシ等を配布しまして、さらに、多くの意見を集めていきたい。確かに、事務局としても、県でやってもこれだけの取組みしかなかったということは非常に反省しているところでございますけれども、やはり各団体におかれましても、残りまだ2ヶ月弱ありますので、是非積極的な意見募集、様々な機会を通じて呼びかけていただくようお願いしたいと思っております。

 

(坂上委員)

そのことに関しましては、この場所で何度も話し合ったと思います。実際に、このアンケートの収集方法について、私ども聴覚障害者は言葉が苦手なので、担当の人が事務所に来て皆さんに説明したとか、そういうふうに、積極的にやっておられるとは思います。そのことは鈴木さんも十分御承知だろうと思います。

それが一つと、もう一つはテーマですが、幅が広いとおっしゃいましたが、実際に幅が広いとは思います。今後テーマを絞って出していく、そういう方向を確認していると思うのですが、そうでしたよね。私の記憶が間違いでなければ。ですから、大丈夫だと思います。

 

(小野氏)

ありがとうございます。

 

(斉藤座長)

よろしいでしょうか。

 

(事務局)

はい。おっしゃるとおりだと思います。

 

(佐藤委員)

県のたよりがありますよね。あれ、全戸配布ですよね。

 

(事務局)

そうです。

 

(佐藤委員)

2ヶ月しかないので、今回は間に合わないかもしれませんが、やはり、全戸配布で県民の目に直接触れるような周知の仕方というのも必要だったのではないかという気がします。

 

(事務局)

エントリーはさせていただいたのですが、全体の記事のバランスの中でどうしても間に合わなかったというところもございます。引き続き、バリアフリーフェスタのほうについても一生懸命、今広報をやっているところでございますけれども、これも合わせて、さらに、意見募集の機会を県としても用意して参りたいなと思っています。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。その他、いかがでしょうか。

この件に関しましては、記者発表の資料にもありますが、今回の募集テーマとして、バリアフリー教育に関してと、抽象的な表現ですが、多様な人が住まう街への気づき、障害者理解、それから、安心して出かけられる街など、テーマを絞り込んで、関連する御意見や日頃感じている問題点を出していただこうということ、それから提出方法等は、電話、ファックスが多いですが、基本的には、メールでも、あるいは、電話で直接ということでも、どんな手段でも結構だということになります。そういうことで、提出方法をお願いしております。

先程来、皆さん方に御意見をいただいて、せっかくの機会なのに、いただいている意見が一桁ということで非常に少ない。今佐藤委員が言われましたように、皆さん知らないのではないか。こういう募集をしていることが伝わってないのではないかと思います。

意見収集で一番いいのは、口コミだと思います。

そうしますと、この県民会議の構成団体の方々が直接団体の中で呼びかけていただいて、日頃の問題点をテーマに従って積極的に意見を出すということも大事かと思っています。是非、団体のほうに戻りましたら、この記者発表のページでも結構ですし、あるいは、資料の後ろにも応募用紙がありますが、「御意見をお寄せください」とピーアールをお願いし、12月27日までですが、是非御意見の収集と協力をしていただけると有り難く思っております。どうぞよろしく御協力をお願いします。

 

(坂上委員)

もう一つよろしいですか。県職員の意見というのがありますね。私どもとしては、県の職員の方がバリアフリーについてどのように考えているのかというのが分からないわけです。ある程度載っているから分かったような気もしますが、少ないのではないかと思います。実際に、仕事として、バリアフリーに関わっているわけですよね。ですから、もっと多くの県の職員の方の意見があればといいのではないかと思いますので、そこの部分も、積極的に意見を収集していただければと思います。

 

(斉藤座長)

はい、わかりました。県民の方に限らず、県の職員の意見も7件ありますが、県職員に関しましても、より積極的にこれを庁内で御説明いただいて、御意見をいただくような取組みを進めていただければと思います。

 

(事務局)

さらにてこ入れをして、意見が沢山出るように工夫させていただきます。

 

(斉藤座長)

前回もこういう意見を県民会議で収集しているのですが、いただいた意見の内容等を体系的に整理して、関係団体と協議しながら、具体的に対応も考えていきたいと思っています。是非その節は御協力よろしくお願いいたします。こちらの件に関しましてはよろしいでしょうか。

 

(鈴木(輝)委員)

県の職員の意見に関して、保健福祉事務所の職員の方々にもお願いしたらどうかと思います。

保健福祉事務所は県ですから、そういうところにお願いすると、意見が各市から出てくるのではないかと思います。

 

(事務局)

そのような呼びかけを、是非、てこ入れの一つにしたいと思います。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。

 

(鈴木(孝)委員)

11月24日に、神奈川県の身体障害者の福祉大会、障害者の福祉大会があるのですが、そこに、紙ベースでいいので、こういうのをやっていますというのを配った上で、800人ぐらい確か来ると思うので、そこで、こういうものを配るというのはどうでしょうか。

 

(事務局)

はい。よろしいと思います。

 

(鈴木(孝)委員)

そうすると、確実に玉が800人に当たるわけで、少しは来るのではないかと。

 

(事務局)

確かに、そうした様々なイベントを会場での配布というのを、今までは特にやっていなかったようなところもありますので、貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。参考とさせていただきます。

 

(斉藤座長)

それはいつやるのですか。

 

(鈴木(孝)委員)

11月24日です。茅ヶ崎の文化会館でやります。

 

(事務局)

それ以外にもあるのでしょうか。

 

(鈴木(孝)委員)

直近では、それが一番県内で大きいものだと思います。

 

(事務局)

その他にも、私どもの局の中でも、いろいろと福祉に関係するイベント等がございますので、来場者の皆様に積極的に配布するよう努力いたします。

 

(鈴木(孝)委員)

是非お願いします。

 

(斉藤座長)

やはり、こういうものは待ちの姿勢で意見が来ればいいのではなく、出かけていって、いろいろなところで説明する方がいろいろ意見が積極的に集まるかもしれませんね。よろしくお願いいたします。

 

(吉富委員)

意見を収集して、意見が出たら、それをどのように持っていこうとされているのでしょうか。意見をくださいと言っても、その意見がどのように反映されるのかということまで言わないと、なかなか、意見を書くという行動まで結びつかないのではないのでしょうか。

 

(事務局)

その辺は、記者発表資料にも書かせていただいていますが、いただいた御意見を踏まえて、県民会議でまず揉んで、それを、今後の県民会議を主体とした取組み、条例推進の取組みに反映させていきますと。このような形で、周知をさせていただいております。

 

(斉藤座長)

県民会議自体も、1回目でこういうことをやりまして、それで活動指針を作ったわけです。改めてまたここで募集をし、それらを踏まえ、取組みに対する考え方に反映していきたいと思っています。

 

(鈴木(孝)委員)

先程、バリアフリーフェスタのところで、各団体が参加の協力だとか、当日来るようにという呼びかけをしていて、いろんなところでやってくれているわけですが、それと合わせて、それぞれがそういう広報紙等の媒体を持っていると思います。そういったところへ、積極的にやっているよというようにやった方がいいのかなと。

ホームページ等に掲載するのもいいのですが、ホームページは意識を持って開きに行かない限り来ないので、こちらから玉を飛ばしてあげるという方法で、そういうのもこの会議に出席の皆さんに呼びかけてはいかがですか。提案です。

 

(事務局)

前回の会議の中でも、呼びかけの方法として、県の広報を使っても構いませんので、各団体の方で、いろいろ意見募集をいただきたいということで、皆さん方の意見がまとまったと思っておりますので、引き続きよろしくお願いしたいと思っております。

 

(斉藤座長)

それは、お願いしたいと思います。あとはいかがですか。よろしいですか。

それでは、意見の収集は、待ちではなく、積極的に機会があるごとに説明をして、協力をして収集するという、そういう姿勢で、年内取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

(斉藤座長)

それでは、議題3のモニタリングの実施について、こちらの方の議題に入りたいと思います。モニタリングの実施ということで、資料3にありますけれども、前回の県民会議で提案書の取組み内容を検証するとして、モニタリングを是非行うべきだということが指摘されました。それを受けて実際にモニタリングをどのように行っていくのか。誰が、どういう方法で、何を対象に行っていくのか。そういったことを考えていきたいと思っております。

モニタリング実施に関しましては、こちらの資料3に事務局の方で案を作っていただいていますが、具体的にどんな形で進めるかというのは、少し議論していただきたい。

その前に、実際に様々な取組みが、今、この構成団体の中で行われております。各団体の取組み事例を御説明いただいて、その後でモニタリングの実施の考え方を検討したいと思います。

最初に、資料の3-2を御覧いただきたいと思います。この実践事例の順番に、資料の御説明を各団体からお願いできればと思います。最初に、一般社団法人神奈川県タクシー協会の方からお願いできますでしょうか。

 

(会田委員)

事例1でございますが、お手元の資料を御覧いただきたいのですが、一つ目は、交通バリアフリー教室。これは、私どもが主体というよりは、関東運輸局、あるいは、神奈川運輸支局が主催となってやっておるところに、タクシー協会、あるいはバス協会が協力して、共催といいますか、一緒になってやっているというところでございます。主に小学校を対象に、京浜地区を中心に進めてございます。

小学生というのは、まだバリアフリーというものをあまり意識してない部分があろうかと思いますので、まずその辺を対象にして、どういうものかということを、福祉車両なり、あるいはノンステップバスだとか、アイマスクだとか、そういったものを使いながら、体験を通して、こういうものだよということを伝えていく。1回について、概ね80名程度で、学校の先生、あるいは、生徒さんが参加するということで、年に3、4回実施しております。

二つ目といたしましては、業界団体として、ユニバーサルデザインタクシーの導入、それから、ユニバーサルデザインタクシーを運転するにあたり、運転手さんがただ普通のセダン型のタクシーを運転すればよいというわけにはいかないでしょうから、その車の導入の推進とともに、その運転者の方に、高齢者あるいは障害者の方に関する基本的な知識とか技術を身につけて、安心して乗っていただけるということを目標に、昨年の7月から研修を実施して、9回ほど、約500名、1回につき大体5、60名程度の受講がされています。まだ研修を続けていきますので、ユニバーサルデザインタクシーに向いた乗務員がどんどん誕生している状況です。

簡単ですが、そのようなところでございます。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。続きまして、公益社団法人神奈川県聴覚障害者協会からお願いします。

 

(坂上委員)

災害時の取組みにつきましては、阪神大震災のときに、聴覚障害者の問題がクローズアップされました。避難所のコミュニケーションの問題もとても大事だということです。例えば、救援物資の配付の呼びかけがあっても、聞こえない方たちはコミュニケーションの方法がないので、分からないままという問題が起こりました。そのために、阪神淡路大震災の時には、神戸にろうあハウスという施設があり、そこに聴覚障害者が集まって支援サービスを受けました。ですから、もし神奈川においてそのような大災害が起きたときには、聴覚障害者の安否確認または支援物資の支援等を協会が中心となって進めていくということで、実際に試みたことがあります。それが一つ目です。

二つ目には、聞こえない子どもを持つ親というのは、成人したろう者と会ったことがないのです。聞こえない子どもの将来を本当に心配しています。ですから、成人したろう者と一緒に交流をするために、キャンプを計画しました。成人したろう者と交流することにより、自分の子どもの将来が想像のことができるわけです。また、聴覚障害に対する理解も深まります。

本来でしたら、行政と私達の協会とまたは医療関係、両親などとのネットワークを作らなければいけないのですが、まだそこまでは行っていません。まず、保護者と私たちの協会と、ネットといいますか、そういうことを始めたということです。今年の8月に実施しましたが、90人が観光バス2台で八ヶ岳に行って交流しました。とてもいい企画だったと自負しています。

三つ目の遠隔手話サービスですが、実際に、私たち聴覚障害者につきましては、手話通訳というのは絶対的に求められているわけですが、手話通訳には人件費がかかります。コストが高いです。そのために、遠隔手話サービスという考えが広まっています。ですが、聴覚障害者の社会的な地位、背景等を考えた場合、遠隔手話通訳だけで解決できる問題ではありません。聴覚障害者の背景を理解した手話通訳者を配置することにより、十分な意思疎通を図るということが期待できますので、遠隔手話通釈者というのは、限定的なものにする必要があると思います。

現在、川崎で遠隔手話通訳の設置が始まりました。しかし、いろいろな問題があって、これを止めて欲しいということで交渉しています。コスト面ではとても安く済むのですが、それだけの問題ではないということを理解していただくために、現在交渉中です。

あと、神奈川県の職業能力開発校の問題ですが、現在、聴覚障害者の社会参加がとても進んでいます。ですから、いろいろな会社でも聴覚障害者が働くのが当たり前になっています。そこの職業訓練校の話では、本人の努力が必要だということで、聴覚障害者のハンディは本人の努力で乗り越えなくてはならないということで、そういう意味で、手話通訳は付けないという募集をしたという話がありましたが、私は、それは違うと思います。そのような、バリアというか、社会の中で責任を持ってやるべきだというふうに考えていますので、公的な教育機関で制限を設けるのはおかしいのではないかというので、批判をしてきたということがあります。以上です。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。続きまして、公益社団法人かながわ住まいまちづくり協会からお願いします。

 

(鈴木(富)委員)

私どもは、「住まいまちづくり」という名前からして、どちらかというと、ハード関係の事業を行っております。ここに書かせていただきましたけれども、どちらかというと、住まいづくり、住まいのバリアフリー化といったことに、現在は比較的重点的に取り組んでおりまして、この住まいもまちづくりの中の大きな要素だと思いますけれども、まちづくりそのものについて、建築物といいますか、建築物のバリアフリーについての取組みはそう多くないのが実態でございます。

一つ目に書かせていただいたのは、高齢者向けの住宅改造施工業者の登録、研修事業です。 バリアフリー教育といいますと、趣旨からすれば、小学生や中学生、そういった方への教育がメインのテーマだとは思いますが、私どもで取り組んでいますのは、直接小学生、中学生ということではなくて、実際に家を作る施工業者の方に、どういったことに注意して、この改修工事をしていくのかといったようなことの研修事業を行っております。これは、なかなか厳しい研修でございまして、3日間研修をして、研修前半では講師による座学があり、そのあと、最後の日にはグループに分かれて、実際にケーススタディをする、グループで意見交換をし、最後に発表をし、それを講師の方が講評するといったようなことで講習会を開催しておりまして、その後、憲章と言っておりますけれども、このバリアフリー講義に取り組む姿勢について、宣言をしていただいた方を登録しております。

現在、この登録をしていただいている業者さんが県内で約500社ございますので、かなりの数がこの研修を受けていただいていると、それで、この研修修了者については一覧表を作りまして、県内の市町村あるいは福祉関係の事務所に配布をしております。ここから選んでくださいということではないのですが、参考にしていただくという趣旨で配布をしているところでございます。なお、スキルアップ等を図るため、1回の講習ではなく、2年目には、もう一度講習を受けていただくといったようなことをしております。

それから、安心して出かけられる街の実現を目指してという、三番でございますけれども、これは、地域福祉課さんの事業をお手伝いしているということでございまして、条例に基づいて建築物のバリアフリーを促進するために、地域福祉課さんの方に要望が寄せられた施設に、私どもに登録していると言いますか、正確に言えば、地域福祉課さんの方で登録されているバリアフリーアドバイザーを派遣して、調査した上で、改修方法ばかりではなく、場合によっては資金計画とか、そういったものも含めた助言を行っているという事業を、地域福祉課さんの方と一緒にさせていただいております。で、そういった専門家でございますけれども、アドバイザーのスキルアップを図るための事例検討会等も私どもの方で実施をしているというところでございます。 以上でございます。

 

(斉藤座長)

はい、ありがとうございます。続きまして、東日本旅客鉄道横浜支社からお願いします。

 

(山口委員)

JR東日本の山口でございます。私どもの関わる区分が、1番から5番まで何らかの形で大体全体に関わっているものですから、特に該当するものに丸をつけてございませんが、順を追って御説明したいと思います。

まず、一番のバリアフリー教育という点では、各駅や電車の乗務員、そういった職場単位で、サービス勉強会、あるいは、サービスに対する研修というものを実施してございます。特に、サービス勉強会は、各職場にサービス推進員というものを設置いたしまして、そのサービス推進員が定期的に各職場で集まって、勉強会等を最低月1回程度は開催しているということでございます。

具体的な内容は様々でございますけれども、様々なバリアフリー関係の設備の見学に行ったり、あるいは、障害をお持ちの方の疑似体験のようなものを研修に取り入れたりとか、そういった活動をしてございます。また、社員のホスピタリティの向上のために、サービス介助士の資格取得を推進しておりまして、数年前から計画的にサービス介助士の資格の取得を増やしてきております。現在、横浜支社には、おおよそ700名ぐらいのサービス介助士の資格を持っておる者がおります。大体、毎年100名ぐらいのペースで養成しているというような状況でございます。

また、2番と3番、共通する内容かなと思いまして、まとめて書かせていただいておりますが、駅前広場や公共通路とか、旅客施設の外部から旅客施設内、駅の内部にアプローチして、車両にスムーズに乗降できるような移動動線の確保に努めています。あるいは、エレベーターの整備をはじめとする、段差の解消に努めていますということでございます。

こちらのバリアフリーの各駅の整備状況を簡単に申し上げますと、JR東日本の横浜支社は、神奈川県のエリアとぴったり一致するわけではなく、一部静岡、熱海ですとか伊東のほうも持っていますので、静岡県の駅も一部入ってございますが、概ね神奈川県内はほぼ横浜支社のエリア内にあるということでございますが、全体で107の駅がございまして、そのうちバリアフリー設備の整備が出来ているのが81駅になります。この中で、乗降3,000人以上、今のガイドライン的には、利用者3,000人以上の駅の整備を目指すということになっていますけれども、その中でいうと、概ね9割ぐらいは整備が進んでおるところでございます。ですが、そういった整備対象駅につきましても、まだ未整備の駅がございます。そういった駅は、計画的な工事を進めて、少しずつではありますけれども、整備済が増えている状況でございます。

今年度では、北鎌倉の駅が今年度中にバリアフリー設備が完成する予定になっておりますし、もうすぐ工事を着工する段階ですが、横浜線の菊名の駅も乗り換えの駅で非常に混雑する駅なのですが、バリアフリー化が長らく出来なかった駅なのですが、こちらの方も、工事を今年度着工する予定になってございます。神奈川県さんのお膝元の関内の駅がまだバリアフリー化できていないというのはちょっと心苦しい面があるのですが、こちらの方も、今バリアフリーの計画が進んでおりまして、実施設計の段階になっていますので、こちらの方も、できるだけ早く整備できるように、関係の自治体の皆さんと協力して推進して参りたいというふうに思ってございます。

次に、3番の内方線付きの点状ブロック、こちらの方も、なかなかすべての駅にいきなりというわけにはいっていないのですが、計画的に整備を進めてございます。今までで15駅の整備が終わりまして、今年度も5駅追加する予定でございます。当面の目標は、御利用者10万人の駅を中心に整備を進めているというところでございます。

続きまして、4番でございますが、バリアフリー移動円滑化ガイドラインに沿って当社独自の取組みとしては、既存の階段段差シールの整備ということで、段差の明確化というものを行っております。段差の明示というのは、階段ごと取り替えなければできないという大きな工事になってしまいますので、かなり工事費がかかるので、いきなり全部というのはできないのですが、暫定的といいますか、当面、その段差明示をする手段として、鼻先にシールを貼って、段差をわかりやすくするということを進めてございます。また、指定施設の工事等に伴いまして、事前協議を行って整備基準に適合するように整備に努めているというところでございます。

最後、5番でありますけれども、いろいろな手段でお客様から御意見を頂戴してございます。インターネットに御寄せいただいた意見でありますとか、あるいは直接駅や乗務員に申し出られたというような意見、こういったものを反映してサービスレベルの向上に努めているということでございます。

横浜支社では、いろいろな形でお客様の声を収集してございまして、大体年間で2万件を超える御意見を収集しています。その中で、バリアフリーを含む駅設備に関する意見はおおよそ1割ぐらいで、何らかの形で駅の設備に関する御意見でございます。その中に、多くバリアフリーに関する意見も含まれているというようなところでございます。そういった御意見を参考にさせていただきながら、また、バリアフリーの実際の計画段階で地域の障害者の団体の御意見をお伺いに行ったり、そういった形で、バリアフリーの計画、あるいは、駅乗務員のサービスへの反映をしているということでございます。私からは以上でございます。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。続きまして、一般社団法人神奈川県バス協会からお願いします。

 

(山崎委員)

バス協会でございます。先ほどタクシー協会の会田委員から御説明がありまして、重複するかと思いますけれども、関東運輸局と合同で、県内の小学生を対象に、私どもの会員バス事業者の協力の下、ノンステップバスやスロープ板バスを活用して、年4回から5回、バリアフリー教室を開催しています。車椅子ですとかアイマスクを着けて、二人一組でお互いに体験したり、もう一人はサポートしたり、こういう形を通して、障害を持つ方たちの気持ちを少しでも理解できるようにということで、一助になればということで、このようなことに協力をしております。

バス事業者さんの負担は軽くはないのですが、皆さん各事業者さんに、最低年1回は協力してくださいということでお願いをしておりまして、今のところは快く協力していただいております。今後も続けていく予定でございます。以上です。

 

(斉藤座長)

はい、ありがとうございます。それでは、神奈川県の方からお願いいたします。

 

(事務局)

それでは、事例6について御説明させていただきます。本県の取組みとして御紹介いたしますのは、県内各地域の保健福祉事務所が行っております、バリアフリーの街づくりに関する普及啓発活動についてでございます。

この活動は、横浜、川崎、相模原、横須賀、藤沢市域を除いた、いわゆる県域における保健福祉事務所を地域ごとに5つのブロックに区分しまして、それぞれの地域ごとに密着したバリアフリーの街づくりの取組みを行って、普及啓発活動を行うというものでございます。

ここで御紹介いたしますのは、その中の1ブロックであります、湘南東部地域、地域で言いますと、茅ヶ崎市と寒川町でございますけれども、こちらを担当いたします、茅ヶ崎保健福祉事務所の取組みでございます。

茅ヶ崎保健福祉事務所では、地元の小学校と協力して、小学校高学年の児童とその保護者を対象に、障害当事者の方の話を聞いたり、当事者の方と一緒に街中に出て、いろいろな体験をしたりする「バリアフリー探検隊」というイベントを平成20年度から開催しております。

このイベントは、親子触れ合い講座として、児童だけではなくその保護者も対象にしているのが特徴でございます。

平成23年度は、東日本大震災に伴う計画停電の影響で開催ができませんでしたけれども、これまでの開催回数は都合4回を数えておりまして、参加者数は、延べ人数で児童64名、保護者56名に上っております。

平成24年度は、親子触れ合い講座「ユニバーサルデザイン探検隊2012」と題しまして、小学校4年生から6年生までの児童とその保護者を対象に、当事者の方と一緒にユニバーサルデザインに関するDVDを観たり、ユニバーサルデザインに配慮した身近な商品を体験したり、車椅子や色弱模擬フィルタの体験をしたほか、近隣の商業施設に出向いて行って、施設の中のバリアフリー設備を一緒に体験する等のイベントを行いました。

参加者の方からの感想としては、障害当事者の方と一緒にいろんな体験をすることによって、ユニバーサルデザインを、人事ではなく、自分たちにも関わることだと親子ともども実感を持っていただいたということが伺えました。

なお、今年度については、ユニバーサルデザイン親子講座と題しまして、来年1月19日の日曜日、茅ヶ崎保健福祉事務所において実施をする予定でございます。内容は、ユニバーサルデザインに関する説明や高齢者の疑似体験のほか、今回は、介助犬協会の方から講師と介助犬をお招きして、介助犬の体験を行う予定でございます。説明は以上でございます。

 

(斉藤座長)

ありがとうございました。続きまして、先進事例ということで、7番目になりますが、社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会からお願いします。

 

(高橋氏)

神奈川県社会福祉協議会の高橋と申します。本日は、代理ということで御説明させていただきます。

事例7を見ていただきたいと思いますが、こちらに挙げられておりますのは、私どもで実施しているものではなく、各市町村のともしび運動推進組織・社会福祉協議会等で実施している事業ということで紹介させていただいております。大変申し訳ありませんが、私も準備不足で、この個々の市町村が具体的にどういう内容かというのは、ここにある資料以上のことを御説明できる状況ではございません。

ここに書いてあります事業の中で、私ども神奈川県社会福祉協議会は、ともしび運動を進めるということで、それに関する基金を持っておりまして、各市町村の社会福祉協議会へ助成、支援等を行っております。ここでは大和市と箱根町が挙げられておりますけれども、それ以外にも、もちろん、県内30市町村すべてそういう組織があるわけですが、その中で際立ったものということで、この2つの事例を出させていただいているかと思います。

これ以外にも、各市町村、バリアフリーに関する取組みということで、ともしび運動自体がバリアフリーを含めましてともに生きる福祉社会をみんなで作っていこうという幅広い運動でございますので、必ずしもバリアフリーに特化したものではございませんが、これ以外の市町村でも福祉車両の体験搭乗やハンディキャップ体験等に取り組んでいる市町村があるかと思います。

「市町村ともしび運動推進事業」の直接の事業担当ではございませんので、これ以上の詳細が分からなくて申し訳ありません。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。続きまして、認定NPO法人の神奈川子ども未来ファンドのほうからお願いします。

 

(吉富委員)

神奈川子ども未来ファンドの吉富と申します。よろしくお願いいたします。

私どもは、福祉を考える会というところを御紹介させていただきたいと思います。そこは、バリアフリー教育の充実とか、多様な人が住まう街への気づき障害者理解の推進等にも、大きな力を発揮しております。

地域作業所「ダンボ」の応援団として、会を立ち上げてから24年が経ちます。その作業所とともに開催している「ダンボふれあいバサー」も23回を数え、地域の年間行事と認識されるようになりました。小中学生を含んだ当日のボランティアは300人を超えて、当日の入場者は1,000人を上回るほどの盛況ぶりです。毎回たくさんの方々に参加していただいています。人と人の繋がりが希薄になった地域が多い中で、ふれあいバザーは互いの関わりの深める貴重な機会になっているようです。障害のある方の作業を体験するコーナーや、小学生の手作り品や鉢植えの模擬店等もあり、他のバザーとは一味違う内容となっています。

初めのころは、障害のある方と触れ合うことに対して、言葉が分からないので、通訳をつけて欲しいと言ったような中学生もいましたが、会を重ねることによって、相手を理解するためには、自分が心を込めて相手の言葉を聞くことだということを、子供達は体験しながら学んでいってくれています。今は本当に子供たちが率先して触れ合うようになっています。

みんなで社会を支えようということで、収益金の10%をいろんな福祉団体やNPOに寄付しています。2005年からは、私ども子ども未来ファンドにも託していただいております。

それから、地域の一人暮らしの高齢者を中学生がおもてなし係として接待するのですが、高齢者の方にお話を伺ったときに、若いお兄さんにこんなにやさしくしてもらって、一日を過ごせるなんて、とても幸せなことだとおっしゃっていました。中学生や小学生の力に目を見張らせられるような思いでおります。

次ページに、ふれあいバザーのプログラムがあります。今年は23回になって、11月23日の土曜日に、10時から14時まで開催することになっています。バンドも出て、とても賑やかなバザーですので、お時間のある方は是非お出かけいただけたらと思います。以上です。

 

(斉藤座長)

はい、ありがとうございます。それでは、続きまして、神奈川県の方からお願いします。

 

(事務局)

それでは、事例9を御説明いたします。先進事例として県から御紹介しますのは、NPO法人聴導犬育成の会さんが行っていらっしゃる、聴導犬に関する普及啓発活動についてです。

聴導犬は、火災報知器等の警報、玄関のブザーや電話等の呼び出し音、目覚まし時計の音等を聞き分けて、音の種類によって合図を変えることにより、必要な情報を飼い主の方に正確に伝えることとともに、必要に応じて、それらの音の発する方向に飼い主をリードするという役割を担っています。特に警報の場合は、眠っている飼い主を起こして避難を促すなど、命を守る重要な働きをします。このように、重要な役割を担っている聴導犬ですけれども、国内ではまだ数が少なく十分に知られていないのが現状でございます。

こうした中、聴導犬育成の会さんは鎌倉市にあるNPO法人で、1990年に聴導犬育成基金の会として設立されまして、聴導犬の普及啓発活動を開始されました。その後、1996年には聴導犬育成の会と改めて、聴導犬の育成活動も開始されました。

同会は、聴導犬の育成や普及、聴導犬希望者の個人負担の軽減、捨て犬の救済、聴覚障害者への理解に関する様々な活動を行っていらっしゃいます。なお、捨て犬の救済というのは、聴導犬の場合は、犬の種類や雑種・純血種の区分は関係ないということだそうでございますので、収容施設や動物愛護施設等に保護されている犬の中から適性のあるものを選んで育成をしているというのが、その理由でございます。

同会は様々な場所に出向いていって、PR犬によって聴導犬の仕事内容を紹介したり、聴導犬を取り巻く環境についてお話をされたりすることによって、聴導犬の普及啓発に努めていらっしゃいます。特に、地域における様々なイベントには多数参加されていらっしゃいまして、中でも、小中学校や高校における講演、デモンストレーションを積極的に行うことにより、バリアフリー教育の充実に貢献されていらっしゃいます。来る11月17日に開催されます「バリアフリーフェスタかながわ2013」に参加されることも決まっており、当日は、PR犬による聴導犬デモンストレーションや来場者とのふれ合いを通じて、聴導犬の普及啓発活動を行う予定でございます。説明は以上でございます。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。ただいま、各実践事例あるいは先進事例を、関係する団体から御紹介いただきました。内容について特に確認しておきたいということがございましたらお願いしたいと思いますが、いがかでしょうか。

 

(鈴木(孝)委員)

確認ではないですが、よろしいでしょうか。私どもの神奈川県の視覚障害者福祉協会でも、県内各市町村、全部で19の市町村に下部組織があるのですが、そこの団体が、小中学校に呼ばれて行くケースがあります。24年度の合計で、全部で94回、120人ぐらい派遣しておりますが、それが、平成20年ぐらいと比べると、若干といいますか、大分減ってきております。

これは、福祉教育の中で、いわゆるゆとり教育ですとか、いろいろな教育があるのですが、だんだん学校のカリキュラムによって、そういったものを呼ばなくなってきている、やらなくなってきているというケースがあるので、その辺のところは、私たちもそういうところに行きたいなと思っても、呼ばれない。押しかけていくわけにも行かないので、教育現場では、ゆとり教育とか福祉教育とかというカリキュラムのところが平成20年当時と比べると少なくなってきているというのが、数字で出てきています。以上です。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。実際に、例えば20年度だと、どのくらいあったのですか。

 

(鈴木(孝)委員)

110から120回ぐらいはありました。教育の内容やカリキュラムの内容も変わってきているのでしょうけれども、先生方の関心を高めていきたいということはありますよね。

面白い例があるのですが、ある学校で今まで呼ばれていて、その学校からは今年は来ないなと思ったら、一生懸命やっていた先生が別の学校に移って、そちらの学校から来るようになったり、これはいい例なのですが、その学校にまた呼ばれたけれども、前の先生はいなくて、前の先生から引き継いでいますという方もいるので、教育現場の意識みたいなところが随分違ってくるかなと思います。

 

(斉藤座長)

ものすごく影響されますよね。その他、いかがでしょうか。

 

(坂上委員)

東日本旅客鉄道の方にお伺いします。障害者にとってバリアというものはどういうものだと考えているのでしょうか。

というのは、私は東京の方に勤めています。新橋駅のホームに、電車の接近を知らせる点滅表示がありますが、あれはもう何年も前にできています。あれのおかげで、耳が聞こえない私でも、ホームが光るので、電車が入ってくるのがよくわかります。あれが普及するのではないかと思ったのですが、全く普及していません。新橋駅だけですよね。

ですから、バリアというものをどういうふうに考えていらっしゃるのかをお伺いしたいと思います。今、横浜駅も改修工事をしていますが、あれがあると本当にうれしいと思います。いがかでしょうか。

 

(山口委員)

確かに、駅によってはランプで入線を知らせる設備があるところもありますが、残念ながら、それを標準で全ての駅に付けていくという計画は、今のところはありません。

代わりにというわけではないのですが、吊り下げ型の表示で、電車が来ますという電光掲示で表示している駅はございます。そういった設備はこれからも進めて参りたいと思いますが、なかなか、全部につけるというわけにはいかないのが実態でございます。

最近の例ですけれども、東神奈川駅のホームに行っていただくと、LEDの照明が付いているのですが、東神奈川駅は京浜東北線と横浜線の両方が同じホームに入ります。そこで、これは、バリアフリーということで障害者の方だけではなくて、使われる方全てに対してなのですが、京浜東北線が入るときには、ブルーのランプが光って京浜東北線がこちら側に入りますよということを知らせて、横浜線が入るときには、緑色のランプが光って、こちら側には横浜線が入りますよということを知らせるような、視覚的に訴えてわかりやすくするような、たまに間違えて乗られる方もいらっしゃいますので、電車には色が付いているのですが、どちらが入ってくるのかが時々わからない時がありますので、そういった設備を試行的に付けてみて、実際に行っていただけると分かりますけれども、そのような工夫や何かを取り入れたりして、少しでも分かりやすいような設備整備に努めているところでございます。

 

(鈴木(孝)委員)

フラッシュライトのところなのですが、以前、私も他の会議での話の中で、あの点滅が、てんかんの方たちの発作を誘発するというので減少する方向にあるのかなと思っています。

それと、私たちも、例えば、エスカレーター等の手すりを縞々模様にしてもらうといいのだけどという話をしたときに、それもてんかん等の発作を誘発する原因になるので難しいのではないかという意見もありました。

フラッシュライトというのは、確かに、聴覚障害者の方たちには必要なのですが、その辺で何かもっと工夫が、一概に同じ方法がいいかと言ったら、いろいろな方法を考えていかないと、これからは、様々な障害のある人たちがいるので、折り合いをどこでつけるかが課題かと思います。以上です。

 

(斉藤座長)

重要な指摘だと思います。一つ整備をすると、それ以外でまたバリアが生じるということがありますから、それを、いかにして、皆さん方、当事者の方々、関係者の方々が協議しながら、最善策を検討していくということが重要です。

この県民会議では、こういう形で、構成団体の方々から、実践事例であるとか、関連して行っている先進事例を今後もこういう機会を使って御報告をお願いしたいと思います。是非、いろいろ情報提供をこの場でしていただければと思いますので、今後の御協力をよろしくお願いいたします。

これらを踏まえて、実際にモニタリングをどのように行うかということで、事務局の方で、資料3の事務局案を作ってきていただいています。これをベースに、実際のモニタリングをどう取り組むかを検討していきたいと思いますので、資料説明、よろしくお願いいたします。

 

(事務局)

それでは、説明をさせていただきます。資料3、モニタリングの実施についてということでございます。

モニタリングということですが、県民会議の提案書に基づく取組み内容の検証ということで、先ほど御報告をいただいたような各団体や県の取組み事例、こういった中から対象となる事例を選んで、県民会議の委員が、現地を見に行ってその取組み状況を把握して、対象となる事例の団体に対して必要に応じて助言を行うということを考えておりまして、対象事例に対する指導、あるいは評価、格付ということではございません。

まず資料の1の「目的」でございますが、モニタリングで得られた成果、これについては、当該事業のみならずその他の団体の取組みに反映させるということで、バリアフリーの街づくりに向けた取組みをよりよいものにしていくということでございます。

2番の「実施の流れ」でございます。モニタリングの流れのイメージ図というのがございます。

これに従いまして説明をさせていただきます。

左の上に丸数字の1で「選定」とございます。まず、この県民会議の場で、現地確認を行うモニタリンググループのグループリーダー候補者を4名程度選出していただきます。

次に、右上にございます丸数字の2の「選定」でございますが、提案書に基づく取組み事例の中から、モニタリングの対象となる事例を選定いたします。

今度、左側に戻りまして、丸数字の3の「選定」でございますが、対象事例が決まりましたら、グループリーダー候補者の中から、対象事例ごとにリーダーを選定していただき、リーダーの指名により、グループのメンバーを選定いたします。

次に、丸数字の4の「現地確認」でございますが、モニタリンググループは、モニタリングの対象者と日程調整を行って、現地に赴いて確認を行っていただいて、モニタリング対象の状況等を把握していただく。

丸数字の5でございますが、その後、現地確認の結果をまとめて県民会議の事務局に報告をしていただく。

そして、丸数字の6でございますが、県民会議の事務局はモニタリンググループから提出された報告をまとめて、その結果をモニタリングの対象者に送るとともに、丸数字の7にございますとおり、結果報告ということで、次回の県民会議でその結果を報告するということでございます。

そして、丸数字の8ですが、最後に、モニタリングを終了した後、一定期間が経過しましたら、モニタリングの対象に対して、県民会議事務局から、現地確認結果の反映状況等に関するアンケート調査を行って、その結果を次々回以降の県民会議で報告をするということでございます。

以上が大まかな流れになりまして、今回の県民会議では、グループリーダー候補者と第1回目のモニタリング対象を選定して、次回以降の県民会議で、前回の県民会議のモニタリング対象とされた案件に対する結果報告と次回のモニタリング対象を決めていく、そういった順番になろうかと思います。

3番の「対象事例の選定」でございますが、モニタリングの対象事例の選定につきましては、先ほど御報告いただいた取組み事例の中から、実施日程等も勘案して事例を選定していただくということになります。

4番の「モニタリンググループのメンバーの選定」でございますが、対象事例ごとにグループリーダーを1名選定した後に、グループリーダーの指名により、グループのメンバーを3、4名程度選定するということになります。

ここに、(1)(2)(3)という流れがございますが、グループリーダー候補者4名を選出して、リーダー候補者の中から、事例ごとにグループリーダーを1名選出して、グループリーダーは委員の中からグループのメンバーを指名すると。モニタリングループの人数は3、4名程度ということで、対象事例の事情や対象者の希望に応じて決定をするということでございます。 

ですので、本日の会議では、まず、モニタリングの対象事例とグループリーダー候補者となる方を4名選出していただきたいと考えております。

5番に「今後のスケジュール」というのがございます。今後のスケジュールについては、今回の県民会議で、モニタリング対象となる第1回目の事例に係るスケジュールを記載しています。

年内にモニタリンググループのリーダーとメンバーを選定ということで、11、12月頃ということで書かせていただいています。

そして、来年の1月から3月頃に現地確認に行っていただくと。その結果をまとめていただいて、次回、これは、来年度の第1四半期に開催予定の県民会議がございます。そこで確認結果を報告していただくという想定でございます。

確認後1年程度経ちましたら、先ほど御説明したとおり、対象者へのアンケートを実施して、その結果を直近の県民会議で報告をしていくと、こういった流れになってございます。

説明は以上でございます。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。今、事務局の方から、モニタリングの実施に関しまして、目的の確認、それから、実際の流れについて御説明いただき、誰が、何を対象に行うのか、それから、スケジュールについて御説明いただきました。

2番目のところに実施の流れがあるのですが、簡単に言いますと、対象とする事例をどこにするのか。また誰がグループリーダーとモニタリンググループとありますが、誰がモニタリングをするのか。そのあと、実際に現地を確認しつつ、結果を検証報告して、この県民会議にその内容を報告していくという流れになっていますが、内容等について御意見等ございましたら、お願いしたいと思います。

 

(花方委員)

モニタリングのグループメンバーの構成は、グループリーダーに任せる形になるのでしょうか。

 

(事務局)

そういうことですね。

 

(花方委員)

テーマによって幅広く検証が必要かなというような気もしますが、リーダーが特定されますと対象となるグループのメンバーを適切に選べるのかという問題が出るのではないかと思います。事務局の応援というのもあり得るのでしょうか。リーダー一任で全て対応できるのかどうか。

 

(坂上委員)

モニタリングメンバーというのは、職員も入るのでしょうか。

 

(事務局)

基本的には委員の方がメンバーということで、職員は同行する形になります。

 

(花方委員)

この委員の中からメンバーを選ぶのですか。

 

(事務局)

そういうことです。まずは対象事例を決めていただいて、その事例に合わせて、リーダーなりメンバーなりを決めていくという手法になるかと思います。

 

(花方委員)

メンバーを個別に、この会の委員以外にもメンバーを選ぶのかと思ったのですが、そういうことではないのですか。

 

(事務局)

そういうことではございません。

 

(斉藤座長)

県民会議の委員の中から選ぶのと、事務的な側面支援は事務局のほうが当然一緒に、ということですね。

 

(事務局)

事務的なサポートは、事務局のほうでやらせていただきます。

 

(斉藤座長)

その他にはいかがでしょうか。

 

(佐藤委員)

このモニタリングは、1から6までの実践事例をモニタリングするということでしょうか。

 

(事務局)

現在のところ、本日ご提案いただいた実践事例の中からモニタリングの対象を選んでいただきまして、そこに第1回目のモニタリングを実施していただきたいという趣旨でございます。

 

(佐藤委員)

そうしますと、4番のJRさんなどは、施設としてのハードの部分なので、モニタリングしても、そういう意味では、現地調査というのも、いつ行ってもといったらあれですが、こちらサイドの都合で行きやすいのですが、他のいわゆるソフト面でのモニタリングとなりますと、実際にその講習会をやっているかとか、実践している日にちが特定されてきますよね。

そういうところに立ち会わない限り、モニタリングは難しいのではないかと思いますが、どのように考えていますか。

 

(事務局)

それも含めて、この会議の中で、皆さんの御意見の中で対象を決めていただきたいと思っております。

 

(下村委員)

今回のモニタリングについては、今後やり方を揉んでいくということで、実際にやっている場面を見るとか、結果報告のヒアリングをするとかということで、いくつか考えられると思いますが、それぞれの各団体さんの方で、ここはちょっと行ってみたいとか、ここはちょっと自分のところとは違うというところもあるかと思います。先ほどリーダーの方がメンバーを構成していくというところで、リーダーが決めるということではなくて、それぞれのメンバーの方で、こちらの方に行きたいとか、そういった要望も多分あると思いますので、その組織構成の決め方と、やり方について揉んでいく必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

(事務局)

このモニタリングの趣旨、目的といいますのは、本日上がった実践事例もございますけれども、その他もいろいろあるのですが、実践事例をさらに他の団体の取組みにも生かしていくという趣旨になりますので、その際に、今、各団体が行っている事例についても、他の団体が見て、こういうところをもう少し改善したらいいのではないかとか、そういったような意見を提案する機会になると思います。

それを踏まえまして、また県民会議の方で報告をいただきまして、さらに各団体の取組みに活かしていくという流れになりますので、あくまでも、それぞれの団体の取組みを、他の団体にもいかすということが目的でございまして、例えば、各団体に今日御報告いただいた内容の中から、是非うちの団体のところに見にきて欲しいと、そういった自薦という方法もございますし、この団体を是非見てみたいという、委員の方からの御意見もあると思います。

そういったことを含めて、まず対象とする事例を皆さん方で決めていただいて、そこには、どういった視点で委員が行ったらいいのか、そういうことも含めて御議論いただければと思います。

 

(下村委員)

ありがとうございます。モニタリングというと評価というイメージが強いのですが、どちらかというと、評価をするというよりは、いいところを取り入れていって、それぞれの団体さんのプラスに持っていきたいというような趣旨という形でよろしいですね。

 

(事務局)

それが趣旨でございます。

 

(下村委員)

ありがとうございます。

 

(斉藤座長)

モニタリングの対象としては、実践事例とか先進事例の中から2事例程度とありますが、今年度は最初なので、2事例というよりも、1つでもできればいいと思いますが、いかがでしょうか。

どの事業が適切か、対象事例の選定について具体的なご提案があればお願いします。

優先順位を付けるのはなかなか難しいと思います。もし可能であれば、第1回目ということなので、先程の6番目になりますか、神奈川県の保健福祉事務所による普及啓発活動、これを対象とし、特に参加型のバリアフリー体験学習から始めていくと県の協力も得やすいかと思いますが、いかがでしょうか。御意見をいただきたいのですが。

 

(小野氏)

私も事例のほうを見させていただいて、該当する区分というところで、1から5まであって、非常にどれも重要だと思いますが、バリアフリーの教育というところで見ると、今後、様々な方々に活用して活かしていっていただきたいというところを考えると、例えば、バス協会さんで行われている研修の場合ですと、準備といいますか、そういったバスを使えるとか、実際に乗降の練習ができるかとか、そういった環境の整備がすごく重要になってきてしまうので、それぞれでやっていくということが難しいケースもあるのかなと。

結果として、やはり、公共交通機関の皆さんに協力を求めていって、その都度環境整備していかなければいけないのかなというところを考えると、先ほど座長の方からもお話があったように、事例6のように、ある程度参加者の対象が広げられるような、健常者も障害のある方も一緒に参加できるようなものを検証して、いかしてもらうという方向も、バリアフリーというテーマでも、すごく参考になるかなとは思います。以上です。

 

(斉藤座長)

事例6でよろしいということですね。ありがとうございます。

 

(鈴木(孝)委員)

事例1も6もどちらもいいなと思いますが、モニタリングする期間が1月から3月でしたよね。ですから、その期間にやっているところでないと意味がないと思いますが、その期間にやるものがあるのでしょうか。

 

(佐藤委員)

事例6は1月19日に決まっていましたよね。

 

(鈴木(孝)委員)

それはいいですね。それにしましょう。

というのは、やると言っても、これから設定しないとできないというのでは、1月から3月という先ほどのスケジュールの枠からすると厳しい気がするので、もし日程が決まっているものがあって、そこに行けるということであれば、その方がいいかなと思います。

そうしますと、今確認しますが、事例6は1月19日の日曜日ですよね。この日に予定されているということでよろしいですよね。

 

(事務局)

はい。

 

(斉藤座長)

そうしますと、お2人から御意見をいただきましたが、交流ができ、具体的な波及効果も大きく、また、実際にその事業が実施される日程がこの期間にあるということから、事例6を対象に取り上げるということでよろしいですか。

 

<異議なし>

 

(斉藤座長)

それでは、他に意見がないようですので、事例6を取り上げさせていただきます。

次に、グループリーダー4名程度、それからモニタリンググループというグループを結成する必要があります。

まずは、グループリーダーを選出したいと思います。

4名程度ということで、立候補していただける方、あるいは、推薦でも結構ですので、いらっしゃいましたらお願いしたいと思いますが、どうでしょうか。是非私は率先して現地に行って、いろいろ実践の内容を検証したい、という方はいらっしゃいませんか。

 

(佐藤委員)

はい。

 

(斉藤座長)

その他にはいかがでしょうか。

 

(下村委員)

今回の事例に限らないということですよね。それでは、私も。

 

(斉藤座長)

その他に立候補の方はいらっしゃいますか。

 

(大原委員)

私も、時間が合えばできるだけ現場を見たいと思います。

 

(花方副座長)

下村委員も同じ仲間でございますので、重複してもどうかなという感じはいたしますが、必要であれば、立候補させていただきます。それとも、メンバーで参加すればいいでしょうか。

 

(鈴木(孝)委員)

この(1月)19日だけということではないですよね。全体としてですよね。

 

(斉藤座長)

今年度、第1回目でやりますが、グループリーダーを決めていただいて、そのグループリーダーの中からどなたか1人、今回の(1月)19日に行く方を決めて、そのグループリーダーが、グループメンバーを何名か結成して行くという形になると思います。

 

(鈴木(孝)委員)

それでは、リーダーに。

 

(斉藤座長)

立候補が5人になりましたが、どうしましょうか。

 

(鈴木(孝)委員)

では、僕は降ります。

 

(斉藤座長)

今回はバリアフリー教育に関する事例です。是非メンバーとして参加していただくといいと思います。

 

(鈴木(孝)委員)

では、リーダーではなくメンバーで。

 

(花方副座長)

私も同様です。

 

(斉藤座長)

それでは大原委員、佐藤委員、下村委員がリーダーということで、花方副座長、鈴木孝幸委員は、関係するテーマのグループメンバーということで協力していただくということでよろしいですか。

あとはどうでしょうか。3、4名程度ということなので、私がやってもよろしいでしょうか。

 

<異議なし>

 

(斉藤座長)

では、私も参加させていただいて、公募委員の佐藤委員と下村委員、それから大原委員と私がグループリーダーということで、進めていきたいと思います。

また、花方副座長と鈴木孝幸委員からは御協力をいただけるということなので、第1回のモニタリング、これは1月19日に行われますが、これには当事者の方に参加をお願いするということで、是非鈴木孝幸委員にメンバーとなって参加していただきたいと思います。

 

(鈴木(孝)委員)

時間は何時からでしょうか。

 

(斉藤座長)

時間は決まっていますか。

 

(事務局)

時間は、10時から12時までの予定でございます。

 

(鈴木(孝)委員)

この日は予定が入っていました。平塚市の65周年記念式が入っております。

 

(斉藤座長)

それでは、ちょっと難しいですね。

 

(鈴木(孝)委員)

この話はなかったことに。

 

(斉藤座長)

それは残念です。

それでは、戻っていただいて、グループリーダーは、公募委員のお2人と大原委員と私に決めさせていただきます。今回の、保健福祉事務所のバリアフリー教室の「バリアフリー探検隊」、これをモニタリングするにあたって、リーダーをどなたにやっていただくか。どのように考えたらよろしいでしょうか。私が是非という方がいらっしゃればお願いします。

 

(大原委員)

すみません。先に言っておかないといけませんが、(1月)19日はセンター試験で入試の日ですので、当日は難しいかと思います。

 

(斉藤座長)

わかりました。ありがとうございます。

それでは、最初ですので、私にやらせていただいてもよろしいですか。

 

<異議なし>

 

(斉藤座長)

では、私が最初にやらせていただきます。

それから、メンバーなのですが、是非一緒にということをお願いできる方、挙手していただければと思います。このバリアフリー教室は、親子ふれあい講座ということですが、鈴木孝幸委員が行けないのが非常に残念です。

 

(鈴木(孝)委員)

すみません、身体は一つなものですから。

 

(斉藤座長)

どうでしょうか、是非3名か4名の方で。小野さんのところで、鈴木治郎委員の予定は分かりますか。

 

(小野氏)

まだ確認はできていませんが、当事者の方がいたほうがいいですよね。確認してみます。

 

(斉藤座長)

よろしいですか。それでは確認をお願いします。1月19日の午前中、場所はどこでしたかね。

 

(事務局)

茅ヶ崎保健福祉事務所です。駅から徒歩10分程度です。

 

(斉藤座長)

ということですので、鈴木治郎委員にお伝えください。それから、あとはどうでしょうか。

花方副座長にお願いしてもいいでしょうか。

 

(花方副座長)

はい、私でよろしければ。

 

(斉藤座長)

それでは、花方副座長と、鈴木治郎委員。あと、お1人か2人ぐらい、是非来ていただければ。

 

(佐藤委員)

私でよろしければ。先生がリーダーとしてどのようにされるのか、見学がてら勉強させていただきます。

 

(斉藤座長)

それでは、佐藤委員、よろしいでしょうか。

 

(下村委員)

私も参加してよろしいでしょうか。

 

(斉藤座長)

それでは、私と、佐藤委員、下村委員、鈴木治郎委員、花方副座長に参加していただくということでよろしいでしょうか。

それでは、1月19日、最初の取組みですので、どういう内容で進めていくか試行錯誤がありますが、現地に行ってモニタリングを行いたいと思います。

どうもありがとうございました。

 

(斉藤座長)

事務局から何か補足はありますか。

 

(事務局)

特にございません。

 

(斉藤座長)

第1回にモニタリングをする委員の皆さん方とは、会議の後、日程調整等の確認をしたいと思いますので、お残りいただけたらと思います。よろしくお願いします。

今日予定しております議題は以上で終了いたしましたが、特に何かございませんか。

それではこれで、第7回県民会議を終了させていただきます。活発な御議論をいただきまして、ありがとうございました。

 

(以上)

 

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