更新日:2023年12月27日

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第13回県民会議(審議結果)

第13回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議の結果です

様式3

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称 第13回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議
開催日時

平成29年3月30日(木曜日)10時00分から12時00分まで

開催場所 波止場会館4階 大会議室1,2
出席者

会田辰三郎、石川永子、大原一興、金子修司、河原雅浩、国島正富、斉藤進、酒井英典、鈴木孝幸、高橋一秀(飯島信彦代理出席)、滝澤広明、藤解和尚、永井好紀、西川和朗、野口富美子、山崎利通、吉富多美
(敬称略、50音順)

当日配布資料

資料1 「バリアフリーフェスタかながわ2016」の総括 Word版[Wordファイル/65KB]

資料2 平成29年度「バリアフリーフェスタ」について Word版[Wordファイル/61KB]

資料3 今後の取組みについて Word版[Wordファイル/58KB]

資料4-1 神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例に係る整備基準の見直し Word版[Wordファイル/64KB]

資料4-2 神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例に係る整備基準(案)の概要 Word版[Wordファイル/46KB]

参考資料1 フェスタちらし Word版[Wordファイル/455KB]

参考資料2 トークセッションちらし Word版[Wordファイル/4.29MB]

参考資料3 みんなで創るバリアフリーの街づくり~県民会議からの提案~ PDF版[PDFファイル/867KB]

次回開催予定日 平成29年9月頃
下欄に掲載するもの
  • 議事録全文
要約した理由  
審議(会議)結果

(事務局)

定刻となりましたので、ただいまから、第13回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議を開催いたします。

私は、本日の進行を担当させていただきます、地域福祉課の諸星と申します。よろしくお願いします。初めに県を代表いたしまして、福祉部長の小島から挨拶申し上げます。

 

(小島福祉部長)

皆様おはようございます。

この年度末のお忙しい中、県のバリアフリー街づくり推進県民会議にご参加いただきまして誠にありがとうございます。

会議の冒頭に少しお時間をいただきますが、前回の会議で、去年の7月に発生した県立津久井やまゆり園の事件を元に、神奈川県では共生社会の実現ということで、これから様々な取り組みをさせていただきますと話をしたときに、斉藤座長から、このバリアフリーの取り組みがまさにそうではないかというお話をいただきました。

私どもとしては、昨年の10月14日に、県議会の全員一致という中で、「ともに生きる社会かながわ憲章」として、4つの事項を定めさせていただきました。

ここに書かれている項目は、「誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します」ですとか、「障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します」といった基本的な理念を掲げた内容であり、こうした理念を県民の皆さんに浸透していくことが重要であると思っています。

従いまして、この後ご議論いただく、毎年行っているバリアフリーフェスタはこれまでの装いから、開催場所を変えてはというようなご意見もいただきましたので、後程事務局のほうからその検討状況もお話させていただきます。

またさらには、今後、実際の実施に向けて、実行委員会を立ち上げて議論しますが、来年度のバリアフリーフェスタは、この「ともに生きる社会かながわ憲章」の普及にも一役買う必要があると思っています。

また、県で行うバリアフリーフェスタだけではなく、市町村で実施されるお祭り等がございますので、そうした場面でも、県民の皆様には、こういったチラシを手に取ったり、自分たちも社会の一員であるということを実感できるような取り組みが必要であると思っています。

県では、「ともに生きる社会かながわ憲章」を普及するための、「共生フェスタ(仮称)」について、検討を進めさせていただいています。実行委員会を2回程開催いたしましたが、開催場所や、どのようなイベントにするかとかいうこと、また、「共生フェスタ(仮称)」の実際の名称をどうするのか、これらについてまだまだ議論を進めていく段階です。こうした、議論がある程度決まりましたら、各地域の障がい当事者団体の皆様や、ここにお集まりの皆様のご協力をいただく場面もあると思いますので、その際はよろしくお願いしたいと思います。

冒頭にそういったご紹介をさせていただいた上で、先ほど申し上げましたように、昨年はアリオ橋本で開催した「バリアフリーフェスタかながわ」について、来年度は新たな開催地を含めた方向性について、事務局から提示をさせていただきたいと思っています。

また県民会議としての今後の取り組みにつきましても、来年度以降、第4期の活動内容ということになりますので、方向性を案として示させていただきます。

さらに、本日は県からの報告事項として、神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例施行規則の制度の運用について、見直しをすべきといった内容もありましたので、施行規則の中で定める公共的施設の整備基準の見直しの結果について情報提供させていただきたいと思っています。

また、整備基準の見直しに当たりましては、本日ご出席いただいています、大原委員、金子委員に大変お世話になりましたことを、この場を借りて御礼申し上げたいと思います。

結びになりますが、この県民会議も第3期の2年目となっています。皆様の任期は今年度末で終了ということになりますが、第4期へとつつがなく引き継ぎができるというようなことを視野に入れて、今後の活動の取り組みについてもご議論いただければと思っております。

県民会議の構成団体の皆様に、活発に意見交換していただき、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念に基づく取り組みが実践できるよう、また、忌憚のない建設的なご意見をいただければと思っています。

限られた時間ではありますが、よろしくお願いいたします。

 

(事務局)

本日の出席者は添付の通りです。出席者数は15名で定足数に達していますので、本日の会議は有効に成立しています。

本日は各委員の前にマイクが置いてありますが、会議録を効率的に作成するための録音器具ですので、ご承知おきください。発言の際は、マイクに近づいてご発言いただければと思います。なお、当会議の記録については、委員等の氏名を記載し、会議の内容を要約した形で、会議終了後、県のホームページに掲載することとしておりますので、あらかじめご了承ください。

それでは、ここからの進行は斉藤座長にお願いいたします。

 

(斉藤座長)

皆さんおはようございます。

これから第13回の神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議を開催していきたいと思います。

議事を進めるに当たりまして、皆さんに1つお諮りしたいことがございます。

本日は代理出席の方が1名いらっしゃいますが、委員御本人の代理ということですので、発言権を付与したいと思いますが、ご異議ございませんでしょうか。

 

〔異議なし〕

 

(斉藤座長)

代理出席の方に対しまして、発言権を付与することといたします。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは資料の次第をご覧ください。今日の議題は主に3点あります。

先ほど部長からもお話がありましたが、「バリアフリーフェスタかながわ」の件です。今回は総括ということで最初に(1)で議題となっています。

続きまして、改めて新年度のバリアフリーフェスタについてということの考え方がまとめられておりますので、それを議題にしたいと思います。

それから、先ほどお話がありましたが、我々の任期は、今年度、今期で終わるということですので、新たな県民会議の委員の方に向けて、ぜひ我々の活動してきた経験を継承、或いは伝えていきたいというようなことを含めて、今後の取り組みということで議題にあげております。

順番に進めていきますので、それぞれ事務局から資料説明があります。

そのあといつものように、活発な意見をいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、(1)の「バリアフリーフェスタかながわ2016」の総括について、事務局から資料説明をお願いいたします。

 

〔事務局から資料1に基づいて説明〕

 

(斉藤座長)

ありがとうございました。

「バリアフリーフェスタかながわ2016」の総括ということで、ご説明いただきました。参加、或いは協力していただいた団体の方に、私からも本当に厚く御礼申し上げます。

また石川実行委員長で今回はテーマを定めて、トークセッションを企画していただきまして、私は個人的に非常に内容が充実してよかったなと思っています。ありがとうございました。

それで、資料を見ますと、実際に行った団体の方から様々な意見が出されています。意見を見ますと、これからのフェスタに向けていろいろ取り組んでいただきたい課題、充実して欲しい内容を挙げていただいているかと思います。

それから、最後のページに、それらを踏まえて、フェスタを新年度に取り組むにあたっては、こういった方向が必要ではないかというようなことを事務局の方でまとめていただいています。

改めて、委員の方々からお気づきの点や、次年度に向けてのご意見をいただきたいと思いますので、自由にご発言をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

 

(河原委員)

課題の中にも書いてあるように、学校や子供、先生などの参加が少ないということが大きな課題であると思います。

もっと、バリアフリーの理解を広げるためには、先生方にも理解していただくことが必要であると思います。

そのため、実行委員の中に学校関係者も加わっていただくということはできないのでしょうか。

そうすれば、学校関係者の方にこういった取組みがあるということを広めていただけるのではないかというように感じました。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。

毎回、河原委員がご指摘の点は大きな課題として検討しなければいけないテーマだと思っております。

学校関係者の関わり方というようなことを、事務局と一緒にいろいろ工夫して対応しているのですが、実際にはほとんど参加が見られない状況になっております。

今具体的に実行委員に学校関係者もというようなお話がありましたが、私もその通りだと思っていますので、可能であれば、新たな年度で行うときにはその点を重点に置きながら実行委員会の取り組みを進めていけたらと個人的に思っています。

事務局の方はいかがでしょうか。

 

(事務局)

現状において、これまで学校関係の方が少ないというお話でありましたが、私どもとしては県の教育局の方に、チラシを配布、電子データの提供をしております。そちらの方で県内の県立学校と小中学校の方にも周知はしているところではありますが、そういった工夫を引き続きするとともに、事務局の中に入るというところはまた持ち帰りまして、考えていきたいと思います。

どういう形になるか、まだはっきりとは申し上げられませんが、持ち帰りまして、どういう形が可能かというところから考えたいと思います。

 

(斉藤座長)

わかりました。

具体的に実行委員になるかどうか別にしても呼びかけは必ず強力にしていただいて、関わっていただくということが非常に重要ですので、具体的なそういう関わりが見えるような形をぜひ県の方でも取り組んでいただければと思います。

(2)の次年度開催の場所が候補でありますので、そこの近くの学校関係者に直接呼びかけていくというようなこともしようかと思いますので、河原委員のご指摘を踏まえてぜひ検討していただければと思います。よろしくお願いします。

吉冨委員どうぞ。

 

(吉富委員)

神奈川子ども未来ファンドの吉富と申します。

私どもの子どもファンドでも、沢山のイベントを開催しているのですが、バリアフリーフェスタに参加しまして、とても特色があると思ったのは、障がいのあるお子さんの参加がとても多かったということです。

スタンプラリーに参加したいというお子さんがいたのですが、その案内がわかりにくくて、私も一緒になって探すこともありました。やはり、もっと子どもの目の位置を意識した案内表示、それから子どもが面白いと思うような、楽しめるようなプログラムを、より考慮した会場づくりをしていったら、もっと子どもたちの参加があると思います。

 

(斉藤座長)

障がいのある子どもたちの参加は、結構このイベントは多いですか。

 

(吉富委員)

そのように感じました。

そして来年もここへ来ると約束をして帰ったお子さんもいまして、ちょっと会場を変えるのもどうかなと思います。

 

(斉藤座長)

例えば子どもの目線で、どういった点が難しかったでしょうか。

 

(吉富委員)

スタンプラリーの動線も難しかったかなということがあります。

 

(斉藤座長)

子どもの視点や目線で、子どもがわかりやすく、動き回れるような会場のレイアウト、或いは案内の高さ、大きさを配慮したほうがいいということですね。

これはぜひ、来年度進めるときに検討するのではなく、そういう対応を重点的にしていただければと思います。

ありがとうございました。その他いかがでしょうか。

酒井委員、どうぞ。

 

(酒井委員)

開催場所について、持ち回り制になるというふうに思っているのですが、その場合、2年単位ぐらいで、開催の場所と時期を考えて欲しいなというのがあります。というのは、やったときに翌年はいついつ、例えば何々市で何月頃やりますよと、そういう案内は事前にしておく。

なぜなら割と大きな、1年に1回しかやらないようなイベントの場合は、大体翌年の開催場所とか時期は事前に案内をされているのが結構多いのです。

年に複数回やるのだったら別ですが、年に1回だったらもう翌年の案内をすべきかと思います。もっと大きなものですと2、3年先の順番が決まっていますよね。

ですから翌年ぐらいはやはり案内をしておかないと、急に来年やりましょうと言ってもなかなか呼びかけに応えられないところも多いと思うので、そういったところを少し考慮していただければなと思います。

 

(斉藤座長)

同じ場所で2年ぐらいは続けて開催すると。

 

(酒井委員)

同じ場所で開催するにしても、場所を変えるにしても、翌年の案内をその時にやっておくべきだと思います。

今の吉富委員の発言のように、来年来ると言ったけれど、(その場所で)開催しなかったというようなことになってしまうので、来年の予定などは、10月頃、11月頃とか、時期も変わるかもしれませんし、大まかでも良いので、案内していただきたいと思います。

 

(斉藤座長)

ありがとうございました。藤解委員どうぞ。

 

(藤解委員)

先ほどの部長の発言にもありましたように、県議会では満場一致で憲章が採択されています。それから、この取り組みが、やはり斎藤座長のお話にもあるように、そういった趣旨に極めて合致した取り組みであるというところで再度考えますと、前回も申し上げましたが、例えばこのイベントに、行政のトップの知事さんとか副知事さんとか、或いは県議会議員の皆さんが1人も来られてないというのはいかがかなというふうに少し思っています。ですので、ぜひ、県を挙げての取り組みだという趣旨も含めて、そういった皆様方の関心も、参加することによって県民に示すという、そういう貴重な場ではないかと思うのです。

皆様公務でお忙しい方だと思うのですが、ぜひ事務局の方からも、もちろん皆さん全員に参加していただくことは不可能ですが、1人でも2人でも来ていただくことによって少し雰囲気が変わるのではないかなというようにも思いますので、ぜひ次回以降、そういった働きかけもご検討いただければと思います。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。鈴木委員どうぞ。

 

(鈴木委員)

私の地元の県議会議員は市議会議員を連れて来ていました。

県議会議員も多くいらっしゃいます。ただ、私の地元の県議会議員と地元の市会議員はお2人で見えており、近くの方なので行けたのだろうなと思うのですが、やはり、たくさん来られると本当に良いと思います。本当に知事が来てくれるともっと良いのでしょうが。

 

(斉藤座長)

私も座間市の市議会議員が来ていたのは知っていたので、お伝えしようと思っていたのですが、それと同時に、藤解委員が言われているように、県を挙げてやっているのだという姿勢を積極的にもっと示す必要があると私は思います。

確かに、「共生フェスタ(仮称)」も重要だと思いますが、我々はもう4年やっているので、先行して蓄積できた経験があり、バリアフリーに向けての取り組みが実績としてあるわけです。

だからそれを使わない手はないというわけではないですが、それをさらに充実させるということで非常に重要だと思うのです。

そういう意味ではやはりトップの方が、それだけの姿勢を見せているというところをこのフェスタで見せることは非常に重要だと思います。

それで来ている人も、そういうことなのかと改めてバリアフリーを感じると思いますので、必ず来てくださいというお願いはできないでしょうが、ぜひこの県民会議の多くの方の思いということで、そういうトップの方が来て、フェスタというのは非常に重要な、県民の中でのそういう意識を強化する場である、あるいは体験する場であるということを理解していただいて、参加の検討、あるいは呼びかけを、ぜひお願いしたいと、個人的には思っています。

3回目の時もそういう話がありましたが、なかなか難しいということでした。しかし、4回目ですから、今度はぜひ、いろいろ打診をしていただいて、まさにこのPRした「ともに生きるかながわ憲章」を皆さんが作られたわけですので、一緒にバリアフリーに向けて、社会づくり、神奈川の社会づくりをしていきましょうと、そういう呼びかけを一緒にやっていただければと、個人的に強く思います。ありがとうございました。

 

(酒井委員)

今の話に付随して、ビデオレターというものが仕事場だと結構あります。なかなか直接来られない方は、ビデオレターを放送するであるとか、場合によってはネットで繋いで、簡単に直接呼びかけをする等のことはできるのではないかなと思いました。なかなか直接会場までとなると往復の時間等で、移動も大変だと思うのですが、事前にビデオレターを3分でもいいですから、撮っておくですとか、当日ネットで繋いで呼びかけをしていただくですとか、それだけでも大分違うのかなというふうに思います。ぜひよろしくご検討よろしくお願いします。

 

(斉藤座長)

いろいろ意見が出ておりますので前向きに検討していただければと思います。

 

(金子副座長)

建築士会の金子でございます。先ほど河原委員から、教育関係、子どもたちや学校の参加が少ないという話がありましたが、学校に対してPRは十分行っていると思うのですが、学校行事の中に組み込むことが一番効果的だと思います。

ただそれには、学校の年間のプログラムがありますから、かなり早い段階にオファーをかけておかないと、学校現場は大変忙しいので、難しいと思います。エリアは限られてしまうかもしれませんが開催地の周辺の小中学校の子どもたちが学校の授業の一環のような形で入るのが本当は望ましいと思いますので、ぜひ事務局に検討していただきたいと思います。かなり早くやらないと、年間の計画がありますから、応えてくれる学校も少ないかと思います。

 

(事務局)

次の議題にもありますが、確かに会場と日程はできるだけ早く決めて動き出す必要があると思いますので、今のご意見、しっかりと対応していきたいと思っております。

 

(斉藤座長)

今の話と関連しまして、議題の2の話になるかもしれませんが、この地域の関連する学区の校長会が毎月開かれます。その校長会に直接行く。紙を配るだけではだめなのです。直接行って説明して、スケジュールにきちんと入れてもらう。それが、私はベターだと思います。

そうすると、直接聞いた校長先生の中には、関心、あるいは、問題意識を持っていただける方もいるかもしれません。そうなれば年間のスケジュールに組み込んでいただくことも可能になりますから、直接行って校長会で説明するというのも一つの方法でありますので、ぜひ検討していただければと思います。

全部の校長会に説明するのは大変だと思いますので、開催場所の近辺で行い、そこから関連するところに波及をしていく方法もありますので、ぜひ検討してみてください。

 

(事務局)

そういった具体的な動きをしていきたいと思います。

 

(斉藤座長)

そのほかいかがでしょうか。よろしいですか。

では議題1の「バリアフリーフェスタかながわ2016」の総括は以上にしまして、平成29年度のバリアフリーフェスタについてということで、同じように、事務局から資料の説明をお願いいたします。

 

〔事務局から資料2に基づいて説明〕

 

(斉藤座長)

ありがとうございました。

事務局の方で精力的に次年度のフェスタの会場候補地を調査していただいて、七つの会場候補地を検討していただきました。それで、一番上の資料2の裏になりますが、一番上の候補を慶應大学の日吉キャンパスが立地や面積、あるいはバリアフリーの対応の関係から、一番ふさわしいのではないかという検討結果をいただきました。会場の選定ということに関しましてご意見等ございましたらお願いしたいと思います。

 

(酒井委員)

参考までにお聞きしたいのですが、現在の候補地7つはすべて横浜市になっています。

最初の呼びかけの段階で各市町村に広報や連携の可能性について照会したとあるのですが、他の市町村については、バリアフリーフェスタをやりたいのだけど場所がないということなのでしょうか。それとも、最初からバリアフリーフェスタのようなイベントは、その連携については考慮しないのでしょうか。

 

(事務局)

各市町村に照会をしましたが、要件としまして、まず屋内の必要面積を提示しております。また、バリアフリー設備が整っている場所である、加えて集客面、ある程度の大きさの商業施設だとか、人が集まる場所ということを条件に照会させていただきました。

それを踏まえたところ、各市町は要件に合うような施設は見当たらないということで、ご回答をいただいているところです。

 

(酒井委員)

開催したいが提供する場所がないという、ハードウェアの問題ということでしょうか。

 

(事務局)

そうです。

 

(酒井委員)

ということはこれから先も、横浜市以外の施設は候補に挙がらないということになるのでしょうか。施設は1年間程度ではできないと思うので、次年度開催したいと思っても、改めて聞いても同じ要件だと思うので、場所がありませんという返事になってしまい、横浜市から選定するということになるのでしょうか。

 

(事務局)

あくまでも市町村のバリアフリー所管課の方に照会しまして、その所管課がくまなく調べていただいたかどうかというと、どの程度かは市町村の対応によるところはあります。こちらで示させていただいた条件、まずそれなりの面積、そしてやはり屋内というところで、かなり制約があろうかと思うので、市町村の担当所管課で検討していただいた中では、該当する候補地が見当たらなかったという回答をいただいております。県下の市町村に、条件を満たす会場が全くないということではないとは思いますが、市町村の認識としてはなかったという結果となりました。

 

(酒井委員)

ある程度の規模が必要ということで、横浜市以外ほぼ可能性はないということでしょうか。

横浜市で開催すると確かに集客が非常に沢山見込めるとは思うのですが、そうすると毎年横浜市で開催するということでしょうか。

 

(小島福祉部長)

ただいまの意見はごもっともでありまして、県では市町村に照会するだけではなく、橋本は商業モールで開催していましたので、例えば、海老名や茅ヶ崎の商業モールがどうなのかと、具体に名前を挙げて、やはり面積等を見てみました。しかし、人の動線上に位置しているというようなことで、なかなか一定のエリアが確保できないのです。

例えば、駅構内にも広いスペースが湘南台駅であるのですが、そこはイベントをやるにしても限られたスペースでやっていただいているということをご指摘いただきまして、なかなか活用できないということになっています。

そうであるならば、この必要面積の400平方メートルから500平方メートルいう考え方を、屋外も入れて対応を考える。そのためには、例えば、1日ではなくて、土日で開催し、雨天であれば中止する。そのような運営方法の見直しも必要ではないかと思います。

それと、これは年に1回開催しているのですが、なかなか地域限定で行っていると、県民の皆様に浸透できないということがあります。そのため、市町村が現在やっている、いろいろなふるさと祭りとかイベントをやりますので、そういったところにキャラバンという形で、実行委員会の方から、そこに出向いて、各市町村の祭りに参加するとか、そんな話をするとまた少し違ってくるのかなと思いますので、実行委員会でも議論していただくこともよいのかなと思います。

ただいま、事務局の方では慶應大学を候補地に挙げておりますが、今委員おっしゃったように、今後の展開を考えると候補地がこれでだけでは本当に限られてしまうのかなと思います。そのため、29年度というよりはさらにその先を見据えて、やり方そのものの議論もいただいた方がよろしいのかなと、そのように思っている次第です。

 

(酒井委員)

ありがとうございました。

 

(斉藤座長)

ありがとうございます。

おそらく横浜以外ではだめ、ということはないと思います。

ただ、今部長が言われたように、この必要な面積は大都市以外では確保できないとあります。そうすると具体的には今ご指摘のように、少し面積を調整して屋内と屋外で行うであるとか、或いはふるさと祭りとおっしゃいましたが、福祉フェスタは各市町村で多く開催しています。そこで、こちらから出かけ、協賛的なもので参加するという方法もあるので、事務局の方からもご意見がありましたが、次回の実行委員会でぜひそういったところ、将来的にどのように開催していくのか、1年に1回でいいのか、大都市だけでいいのか、もっと分析しながら検討していくのはいかがでしょうか。

私は事務局が、他市のモールも調べているのも知っています。ですから、海老名も調べていますし、他のそういう大きな商業施設も調べていますので、それでも今の我々の条件だと見つからなかったということです。そのため、条件を少し変えるという選択もあると思いますので、いただいたご意見を参考にしながら検討していきたいと思います。

その他いかがでしょうか。

 

(石川委員)

質問が2点あります。

1点目は、今の議論の延長線上なのですけれども、県の方で照会いただいたということなのですが、酒井委員からもお話があったように、そのハードウェアの面だけではなく、こういった県のバリアフリーフェスタに共感していただいて、会場はともかくとして、一緒にやりたいというような市町村があるのかどうかという情報もいただけたらよいのではないかと思います。なので、もし照会する時はハードウェアだけでなくて、一緒にやりたいと思うような市町村、もちろんこちらから行くことも大事ですけれども、一緒に共催してくれる市町村があるかどうかという情報が知りたいというのが1点です。

もう1点ですけれど、先ほどの会場の候補地のところで慶應大学やワールドポーターズ等いろいろ出ていると思うのですが、立地と集客というのは厳密に言うと少し違うと思います。立地がよければ必ずお客さんが来るかというとそうでもないと思います。

商業施設ですと誘導の仕方によっては、ある程度集客が見込めるかもしれませんが、慶應大学は場所がよくても大学ですから、何もしなければ誰も入ってこないわけです。ですので、慶應大学との連携や、あるいは何か仕掛けないと、場所が良くても入ってこないですから、そのあたりをどうお考えなのかということを事務局の方からお話を伺いたいと思います。以上です。

 

(小島福祉部長)

1点目については、やはり条件提示をしましたので、それが当該市町村の中に会場がないとなると、参加したくても参加できないという思いが強いと思います。

ですから先ほど斎藤座長が言われたように、各市町村も福祉フェアのようないろいろな場面で、例えば高齢者の疑似体験や車椅子体験ということをやっておりますので、そういうところに、さらに県の方からキャラバンという話になると、自分たちのやっている部分がさらに磨きがかかるということですから、そういう意味では歓迎していただけるかと思います。

ですから、声のかけ方が今回は少しよろしくなかったかなという反省はありますので、皆さんのご意見をいただきまして、各市町村が一緒に取り組めるような内容を模索していきたいと思っているところです。

 

(事務局)

立地と集客についてですが、集客の方では、バリアフリーフェスタの内容をしっかり魅力的なものにするというのはもちろんあるのですが、それに加えて、別のイベントでの集客によって相乗効果を狙うということで、手話のイベントを抱き合わせることを考えた次第です。

 

(石川委員)

それはわかりましたが、例えば慶應大学の日吉キャンパスとの連携などについて何か検討はあるのですかという質問なのですが。

 

(事務局)

具体的に、慶應大学さんとそういった話はまだ詰めていませんので、方向性が決まれば、大学に働きかける、あるいは、地元の例えば商店街などと何か工夫ができないかということは考えていきたいと思っております。

 

(斉藤座長)

全体はそういうことだと思います。

会場が決まれば、大学に協力をお願いすると。それから慶應大学さんの中にはかなりバリアフリーに関して、先進的な研究をなさっている研究者の方がいらっしゃいます。

そういう方が中心になって多分学生にも呼びかけるでしょうし、地域の方、団体にも積極的に呼びかけていただけると思うので、会場が決まりましたら、石川先生がご指摘のように、大学との共催的な形で取り組めるようにお願いをしていただくといいかなと思います。

私は名前も知っていますけども、本当に積極的にやられていますので、その方が発信すればたくさんの人が大学に集まると思います。

あるいは、こちらから依頼することで、その方が大学に協力をお願いするという形も、より多くの人が関心を持てるという可能性が高いかと思っておりますので、ご検討ください。

そうしますと、例えば、今、会場の候補ということでこれは先ほどもありましたように、なるべく早めに決めておいた方が、その後の取り組みが行いやすいので、今のところ、太枠の一番の慶應大学さんで10月8日という日程で予約をしておりますが、事務局の案で対応してよろしいですか。

 

〔異議なし〕

 

全員からご賛同いただいたということで、新年度は慶應大学日吉キャンパスで、慶應大学さんにご協力いただいて、フェスタを進めていくという形にしたいと思います。

これに関してはまた改めて実行委員会を立ち上げて、なるべく早くに、フェスタの内容を検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

(鈴木孝幸委員)

質問ですが、10月8日に開催することで決定でしょうか。

 

(事務局)

10月8日の日曜日です。

 

(斉藤座長)

大学と日曜日で調整したということですね。

 

(事務局)

そうです。その日しか空いていなかったということもあります。

 

(斉藤座長)

では案を前提に、進めていただいきたいということなので、よろしくお願いいたします。

それでは最後に、今後の取り組みについてです。改めて、この県民会議、私たちは第3期の委員になりますが3月31日までが任期ということになっています。ぜひ来期第4期の県民会議の委員の方々に申し送り事項ではないのですが、我々がこの第3期でいろいろ感じたことを、ぜひ次の委員の方々に、思いを伝えたいというふうに思っております。

それで、今後の取り組みということで、いろいろ事務局に整理していただきましたから説明を聞いていただいて、次期の委員に向けて、こういったことを考えていただきたい、取り組みをしていただきたい、そういったことについてご意見をいただければと思っておりますので、よろしくお願いします。

なお、基本的にはそれを議事録に残し、新しい委員の方にお伝えしようと思っておりますので、ご了承とご協力をお願いいたします。

では資料のご説明でお願いできますでしょうか。

 

〔事務局から資料3に基づいて説明〕

 

(斉藤座長)

ありがとうございました。

今、今後の取り組みについてということで、これまで我々がどんなことをしてきたか、それから改めてこの間、相模原の事件がありまして、県の方でも「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定しました。

そういったことを踏まえて、第4期の会議ではぜひ、こういったことを念頭に活動を、ということをご説明していただきました。これらを含めて、我々が行ってきました活動をそれぞれで委員が総括していただいて、ぜひこういったことを今後の重点的な取り組みのテーマ、あるいは課題として考えていただきたい。そういったことを自由に発言していただければと思います。よろしくお願いします。

 

(河原委員)

2つあります。1つ目は、「ともに生きる社会かながわ憲章」に関する実際の取り組みについて、バリアフリーフェスタを行っている一方、県の計画している「共生フェスタ(仮称)」がありますが、バリアフリーフェスタとの関係がよく見えないです。両方とも同じように感じるので、これからどのような方針で進めていくのでしょうか。

次に、2つ目ですが、3番目の第4期県民会議の活動内容について、今までいろいろな場所で行った事例なども確認しましたけれども、会社の中で障がい者雇用の配慮等について、どのようなものがあるのか、例えばそれを調べて社会にそれをアピールする、そういう取り組みもやったほうがいいのではないかと思います。

 

(小島福祉部長)

お答えします。まず、昨年の10月14日に憲章を制定したことには大きな理由があります。

それは、容疑者の「障がい者はいなくなってもいいのだ」という誤った考え方が、インターネット、SNS等でかなり拡散されまして、それに同調するというような動きがありました。

中には、障がい者施設を襲うといった犯行予告のようなものも寄せられました。

このままではいけないということで、やはり、障がいのある方、ない方、すべてが社会の構成員でともに生きるのだという理念をいち早く打ち出して、障がい者の方々が外で歩けないという不安を払拭するという意味で、この憲章がまずスタートしました。

今までも障がい者理解促進事業ということで、いろんな場面で障がいの特性に応じた理解を正しくするということは、PR等に努めてきました。ただそうは言ってもなかなか県や市町村が主催するイベント等に参加をされない方々、無関心な方々がいます。そういった方々は年代で見ると10代から20代が多いのかなというように思いました。ですからこういった方々に、この共生社会の実現を広く訴えていこうということで、今年度はそうした若者が参加しやすいようなイベントを開催し、そのイベントの中では障がい者とともにいろいろな体験をしてもらい、そこで、認識してもらおうと思っています。

背景には、ある一定層、多分、各委員がお子さんの時には、小学校の中にも普通学級の中でもそういった方々はいらっしゃいましたし、同じ学校の中に特殊学級があったわけですが、特別支援学校ということで別に出してしまった。

そうすると、生徒さん、学生さんたちは、障がい者の方を目にする機会が、今失われていると思いまして、そういう状況を打破しようとして、今インクルージョン教育をやろうと言っていますが、やはり今までテレビ等では目にしても実感はないのかなと思います。

そういうことをまず県としては問題視し、今回、共生フェスタというのは、無関心層である10代、20代、そういった方々に多く参加を呼びかけて、さらにはそうした方々が自分自身で体験したことを、仲間内に発信する。その発信力、SNS等での拡散は、そういった方々の得意分野ですので、そういうことを活用していこうという意味で、フェスタのほうは、させていただこうと思っています。

一方、このバリアフリーフェスタについては、一番前身は福祉のまちづくり条例であります。

そこの理念でいえば、ハード面のバリアフリーだけではなく、やはり心のバリアフリーを望んでいかなくてはいけないと思っておりますので、そういった部分とは、少し一線を画しているかと思います。

ただ、県民総ぐるみで、(ともに生きる社会神奈川憲章の)理念は進めているものですので、バリアフリーフェスタの中でも、憲章の理念を拡散していく、普及していく、こういった取り組みも併せてさせていただきたいというふうに考えています。一つだけのイベントですべて完結するのではなく、いろいろ様々な取り組みの中で、この共生憲章については活用させていただきたいと考えているところです。

それで、二つ目におっしゃった提言、まとめるための調査は大変重要だと思っております。というのも、このバリアフリーの取り組みについては、先ほど言いましたように、あらゆる障壁を排除するような狙いもありますので、単なる建築物のハード面の話ではないと思います。そういった広がりを受けて、やることについてはとても意義があることだと思いますので、この点については、この会議の中で少し議論していただいて、その必要性をまとめていただければありがたいと思います。

 

(河原委員)

お話を聞くと、ますますバリアフリーフェスタと共生フェスタというのは、目的が同じだと言っているように感じるのですが、同じようなことを一緒に行うというのはどうかと思います。

 

(小島福祉部長)

今河原委員からご指摘をいただきました。

そういった意味では、大きな目的は一緒だと思っています。

ただ、取り組みの方法として、若者に視点を当ててということですので、その企画立案に当たっても、若者の視点を重視したいということで、今「共生フェスタ(仮称)」のイベントのネーミングについても広く高校生に呼びかけをして、いろいろな提案をいただくであるとか、そういう取り組みをすることをまず始めてみました。

そうしたところ、高校生の皆さんからは、そのネーミングに対する自分たちのアイデアだけではなく、ぜひこのイベントにボランティアとして参加したい、一緒に障がい者の方と触れ合っていきたい。そのような前向きなご意見をいただいておりまして、やはり取り組みを通じて、いろいろな方々に働きをかけて参加を呼びかけていくことが重要であると思います。

少しこちらのフェスタの実行委員会とは違う趣があってもいいのかなということでさせていただいているところです。来年度以降も、こういった取り組みは継続して参りますのでその時には実施結果を見ながら、今、委員からいただいたようなことも踏まえて、その点は検討させていただきたいと思います。

 

(河原委員)

無駄にならないように、効果的に進めていくことを考えていただきたいと思います。

 

(斉藤座長)

ご指摘の通り、いろいろイベントをやればいいのですけどね。

やはり、それぞれが本当にその位置付けとか目的をしっかりしながら、そういう大きなイベントを、河原委員がおっしゃるように進めていかないといけないと思いますので、ぜひ、「共生フェスタ(仮称)」は若者向けでやるということですが、一般県民について言えば同じバリアフリーなのだとか、福祉のそういうフェスタなので同じであるという見方もあると思います。

ですから、特徴づけるということをしていただいているので、ぜひその検討を深めていただければと思います。

 

(鈴木孝幸委員)

今の「共生フェスタ(仮称)」についてですが、これは実行委員に当事者の人たちは入っているのですか。というのは、やはり、私たちは障がい当事者の人たちと一緒にやっていかないといけないと思いますし、若い障がい者もいます。なので実行委員に当事者は入っているのでしょうか。

 

(小島福祉部長)

今、実行委員長には、さわやか財団の堀田勉先生をお願いしています。

その他、行政関係では、政令市の市長さん、または市長会、町村会長ということで、首長の方が5名入っています。

その他、経済団体について、今までやはり、障がい者就労等で協力はいただいていております。しかし、企業が自分の利益になるところは、どんどん発信できるのですが、こういった障がい者の方々と一緒にということが、いままでは発信しにくかったのではないかという思いがあり、あえて経済団体にお声がけさせていただきました。

さらには福祉関係団体ということで、社会福祉協議会の会長さんに入っていただいております。

今鈴木委員がおっしゃった、障がい当事者の方は入っているのかというご質問については、現時点ではその実行委員会には入っておりません。しかし、この後当然、パラリンピアンとともにであるとか、いろいろなことのイベントの企画が進む段階で、当事者の方々を入れたり、或いは、協力団体ということで、そこに参加をいただいたりということで、お声がけさせていただきたいと思っております。

冒頭のご挨拶で申し上げましたが、まだ開催場所、日時、また、例えば障がい者の団体の方が出せるブースがあり得るのかどうかとか、そういった詳細がまだ煮詰まっていませんので、そういったことが煮詰まりましたら、お声をかけさせていただいて、一緒に、その実行委員会の下部に位置するワーキンググループの中に入っていただこうというように考えているところです。

 

(鈴木孝幸委員)

今の福祉の考え方からすると、最初の段階から入っていないのはいかがなものかなと思います。というのはやはり、後から順番に入ってくると、成り行きがわからないので、第1回のそういう会議の時から入った方がよいのではないでしょうか。今の福祉の理念からすれば、後からというのはいかがなものでしょうか。

 

(小島福祉部長)

実行委員会について人数が増えてしまうということもあって、まず場所、日時、そういったところを決め、皆さんのご賛同がいただけるようなご案内ができるようになったら、ご案内をして、そこで、参加の賛同が得られたならば、ワーキング等に参加をいただきたいということで、ご案内をしたいというように考えております。

そこをご理解いただきたいと思います。また、実行委員会を2回しかまだやっておりませんので、中身がほとんど詰まってないと同じです。この秋に開催しますが、今まずは会場、赤レンガ倉庫の周辺でとイメージが出ているのですが、具体の日程がまだ出ていない状況ですので、そこはご容赦いただきたいと思います。以上です。

 

(鈴木孝幸委員)

だから、今、当事者を委員に入れるべきだと思うのですが。

 

(斉藤座長)

私は思うのですが、共生フェスタは、県の方で言うと障害福祉の担当で、こちらの委員会は地域福祉の担当に主になるかと思います。

しかし障害福祉の担当であるからこそ、おそらく当事者が最初から関わっている方が、議論が深まるだろうということです。

私は後から入ってもいいと思いますが、最初に入ってないっていうことが、やはり何か置き去りにされているのではないかという思いは強く持ってしまうと思います。

どこかで決めたことを「次にやるから来てね」だと、それでは主体ではなくて、お客さんでしょう。

なので、できればお願いしたらいかがでしょう。

本体はもう始まっていまして、1回、2回やってこれからどういう方向にしようかという時なのですから、そこで、この協議会の方から、部会をつくって、当事者の意見も早期に聞いて欲しいと意見がありましたと。

可能であれば、委員会に入るとかではなくて、早期に、部会とかそういう特別な場を設けて、当事者の方の意見が反映できるような仕組みをしてくださいというお願いはできませんか。

 

(小島福祉部長)

これは少し言い訳なのですが、今日の県民会議の場面に障害福祉課が来て、そういった説明を申し上げる予定ではありました。しかし、先ほど申し上げたように、横浜市が最終的な開催日時の決定権を持っているので、そことの調整が最終段階になっており、そこはまだ発信できませんが、先ほど私の挨拶の中で触れさせていただいたということで、今いただいた意見は重々理解をしておりますので、今後はどのように皆さんに参加してもらうかということも含めて、今日は障害福祉課はおりませんが、新たに障害福祉課の中に、共生社会推進課という組織を障害福祉課とは別に作りましたので、そこの課長と私の後任の部長には引き継いで参りますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

(斉藤座長)

それだったらなおさらのこと、希望ではなくて、この協議会としての意見が強く出ていたので、それを実施していただきたいと、伝えていただきたいです。

 

(小島福祉部長)

文字どおり伝えて参ります。

 

(吉富委員)

障がいのある方たちの団体が全然入っていないということは、今までのものと全然変わらない、「してあげる」という形になってしまう気がします。

「ともに生きる」という言葉に合致しませんし、わざわざその憲章まで作って、これからともに生き、そしてともに作り上げていくというようなすごく立派な理念があるのに、それに全然ついていっていないような気がします。

ですから、一般の高校生とかは、若い世代の意見を聞くときも、やはり、障がいのある高校生とか中学生とかにも、もっと積極的に働きかけて欲しいし、その子たちの意見をもっと取り上げていただきたいと思います。

そこから始まるのではないのかなという気がするのです。スタート時点からちょっと何か違うように思います。

 

(斉藤座長)

本当に、全員とは言いませんが、ほとんどこの会議に出ている方はそういう価値観や視点をお持ちだと思います。

ですから、ともに生きるのであれば、当初の段階から、ともに生きる人たちが一緒にいる。

もしそれがもう始まってしまっていて無理でしたら、若い、ともに生きるための当事者を積極的に話の中に組み込んでいく。

それだと私は少し弱いと思いますが、本当に「ともに生きる」のですから、鈴木委員も吉富委員もおっしゃるように、そういう姿勢をぜひお伝えいただきたい。

 

(小島福祉部長)

わかりました。

事務局として、今回、この来年度の「ともに生きる」事業の予算をお認めいただくときに、県議会の厚生常任委員会からも同様のご意見をいただいています。

したがいまして県としては、すでに受けとめなくてはいけないというように認識しておりますが、実際のやり方という意味で、もう少しお時間をいただいて、きちんと説明できるようになれば、皆さんに発信させていただきたいと思いますので、そこはご容赦いただきたいと思います。また、今いただいた意見をしっかりと踏まえて参りますので、よろしくお願いいたします。

 

(石川委員)

私から言わせていただきます。実行委員長を今年度やらせていただいて、強く感じたことは、県の中の、例えば防災をテーマにしてやらせていただいたわけですけれども、防災課と地域福祉課の連携のところの縦割りがすごく厳しくて、非常に苦労しました。今の話と同じことだと思います。

福祉局の中の縦割りの話の中で、そういう話が出ている。

それは県庁の中の問題であって、こちらの方の議論ではないはずです。

私自身も公務員に近い立場にいたこともあるのでわかりますけれども、それを理由に回答されるというのは少しおかしいと思います。

ここにいらっしゃる方々の議論というのは非常に充実して大事なことを沢山お話されていると思うのですけれども、それが部局を超えて他の会議や、フェスタ等にどこまで普及されているのかということは、正直疑問なところがあります。

2年いてそういうふうにとても思っています。

ですので、ここで当事者の方々あるいはいろいろな方々が一緒になって議論したことについて、他の部局でやられているような、例えばその障害福祉課も含めて、やられているフェスタとか、会議とか、そういったものに話がしっかり普及されて反映されていくべきだと強く思います。

これは会議の議事録に必ず入れていただきたいと思います。

かつ、先ほどこちらの話もありましたけれども、(バリアフリーフェスタは)今度慶應大学で開催するので、大学生や若い世代の方々との連携を求めていくわけですよね。

高校生と大学生でどれだけ違うのかという話もあるわけで、すごく近いところをやっているのです。

ですので、こっちはこっち、そっちはそっち、というふうに、そこで分けてしまうのはあまりよろしくないと思います。若い世代への呼びかけはこっちではあまりやりません、となってしまうとよろしくないわけです。

だからその辺も含めて、ここでの議論がもっと進めていけるようにしていくべきだと思います。

それと学校関係の話が初めにありましたけれども、私も子ども防災のことをやっていますので、学校現場のことをある程度わかっているつもりですが、もう1月から3月ぐらいまでのところで、会場のあるところの校長会に行って、きっちり話をしない限り、来年度のスケジュールには組み込まれないわけです。

そういうところというのはもう去年も一昨年もずっとこの議論は、毎回同じ議論を事務局の皆さんに投げかけています。

それでいつも検討します、検討しますというふうになっている状況だと思うのです。

検討しますではなく、やっていただきたいと思うのです。毎回皆さん一生懸命、言葉を選んでお話されていますけど、毎年同じ事を繰り返しているのです。

事務局が一所懸命やってらっしゃることはよく存じ上げていますけれども、でも皆さん実はそう思ってらっしゃると思うのです。

ただ、皆さんはなかなか言えないので私が申し上げているのですけど、検討するのではなく、実行していただきたいと思います。

皆さんもよく、どの時期に何をすればいいかということをご存知だと思いますが、わかっていてそういう回答をされていると思うのです。

だから、厳しい言い方をしていますけれども、ぜひ良くなっていただきたいのでこういう発言をさせていただきました。よろしくお願いいたします。これは今年の実行委員長として思ったことを申し上げました。

事務局が一生懸命頑張っているのはよくわかっています。ですが、根本的なところの改善は今言ったところにあると思いますので、ぜひ、他部局との連携や、ここでの発信、あとそういったところの話を、ぜひ、改善していただきたいと心から思います。

よろしくお願いいたします。

 

(斉藤座長)

はい、まとめて、課題をいただきました。

 

(小島福祉部長)

ちょっと誤解のないように、障害福祉課は私の範囲ですから、縦割りで伝わっていないわけではなくて、本来であればこの事務局でもあるわけですので、バリアフリーの話と共生フェスタの話は、ともに目指すものは一緒だというように理解していますし、こちらから意見をいただいたものも、きちんと理解して対応していきたいというように思っています。

あと学校については実行委員会の中で議論していただきたいと思うのですが、実際にフェスタをやる日が土日ということになりますと、学校事業として参加するはなかなか難しく、今までは、いろいろな学校に対する情報提供を通じて、ご家庭に発信をして、「よければ来てください」程度の係わり合いを持っていました。そこをもう少し強く発信するとなると、開催の日程の設営から考えていかなくてはいけないのかなということはあろうかと思いますので、そこは実行委員会の中でもご議論いただければと思います。

防災について、ご指摘いただいた点は、開催直後の段階から、先生からご指摘いただいていましたので、今後はそういうことがないように、是正したいと思っています。

 

(石川委員)

ありがとうございます。

基本的にかなり細かく、それこそ校長会に行って、そこで興味を持った校長先生に対して、その学校の在校生分のチラシを持っていくとか、そこまでやらないとうまくいかないというところがあるので、その辺も含め県だとなかなか難しいのかもしれないですが、そこまで細かいフォローが必要だと思います。

それと最後に、言い忘れていたのですが、やはり先ほど申し上げているように、何をテーマに話をしているのかということは、もう一度考えていただきたいと思います。

それで、何をテーマになっているかというところを考えたら、当事者の方々に入っていただくのが当たり前だと思うのです。

人数が多くなるから、というようなことをおっしゃっていましたが、それも、初めから違うのではないかと思います。

 

(小島福祉部長)

県は当事者を障がいがある方だけというふうに考えておらず、社会の構成員全員を当事者だと思っていますので、900万県民すべてだと思っています。

 

(石川委員)

そうですけれども、多様性のある方々も含めての議論をされているという意味での当事者は全員だと思います。しかし、その中の多様性のある、いろいろな方々の中の一人としてここにいらっしゃるような当事者の団体の方々が入っていないというのはおかしいのではないかという意見を申し上げております。

 

(斉藤座長)

部長が言われるように全員が当事者です。

ただ、私の感覚からすれば、今の共生フェスタの実行委員は、そういうレベルでの県民全部が対象ですといわれると、少し偏っているのではないかなという気がします。

専門家が1人入っていますけども経済団体と社会福祉協議会、それだけだと今言われたように、全員が当事者であるということであれば、本当にいいのですかと質問したくなってしまいます。

 

(小島福祉部長)

社会福祉協議会さんが、それぞれの障がい当事者団体の会員さんとしてまとめているという意味で参加いただいています。

 

(斉藤座長)

そうなるとまた議論したくなりますし、それは違うと思います。

この会議になぜこれだけの人数がいるのかというと、直接話をするためであると思っています。

 

(小島福祉部長)

そういう意味で、これから参加を求めていくという話なのです。

これからずっと求めていかないわけではないのです。

 

(斉藤座長)

そうではなくて、どの段階で、そういうことを考えるかということが非常に重要で、私は初めからであると思うのです。

初めから、そういう人たちと一緒にやっていくというのが、すべての人が当事者だとすれば、重要だと思います。

大体方向が決まりました、日時決まりました、場所決まりました、さあ当事者の方来てください。協力してください。

これだと、今までの流れとは違うような気がするので、私が誤解しているのかもしれませんが、やはり最初からそういうものを一緒にやっていく。すべてが当事者であれば、今の委員会の構成、あるいは進め方だと、そこまでいっていないのかなという、誤解を与えているのではないかなと思います。

もう始まっているのでしょうが、ここでの意見は、すべてが当事者なら一緒にやるべきだと。私の意見ですが、全員が当事者という方向ではなかなか検討が進んでいないので、早急に、全員が当事者だということで、できれば障がい当事者の方、はっきりわかる方々を直接関与していただけるような場をぜひ作っていただきたいというのは、皆さんのお話を聞き、私の個人的な要望になりますので、ぜひ検討していただきたいと思います。

責めているのではなく、本当に一緒にやりたいのです。一緒にやるためにはちょっと今までの説明だと違うのではないかなという思いがどうしても生まれてしまいます。

ですから、進めていること自体を否定するわけではないのですが、進め方のところで「一緒に最初の段階から」ということをぜひ、もう最初の段階は済んでしまったので、すぐにでも、そういった関わりが持てるような場を考えていただくとよろしいのかと思います。大体の皆さんはそういう意見だと思うのです。

決めてから渡したならば、はっきり言って、絶対うまくいかないと思います。

何でそれを我々がやるのかと、河原委員、鈴木孝幸委員もそう思うのではないでしょうか。

決めたから、団体さんやってくれますか、決めたから若い人出てくれますか。

一緒に決めているのだったら、責任持てると思います。

ですから、この場でそういう意見が強く出たということをぜひ部長、次の方に申し送りしていただければと思います。

私は共生社会というのは一番そこが重要だと思います。

先ほどインクルーシブの話をしましたが、まさにそういうことです。

直接会っているかどうかということで、「聞きました」ではだめなのです。

ですから会議でも直接会ってなければ何にもならないと思います。

こういうことに決まりました、あなたたちのためにこういうふうにしたのですよと伝えてもわからないと思います。

ですから、ぜひ、考え方は同じだと思いますので、その辺を強調してお伝え願えればと思います。よろしくお願いします。

あといかがでしょうか。

よろしいですか。ではそういうことで、共生とは何かというと、我々の会議での共生は「一緒にやる」ということですので、それをキーワードにして、まとめさせていただきたいと思います。

最後、その他ということで事務局の方からよろしいでしょうか。

 

〔事務局から資料4-2に基づいて説明〕

 

(斉藤座長)

ありがとうございました。

こちら整備基準の見直しの検討委員会は大原委員が座長ですので、もし何か追加するようなことありましたら、お願いします。

 

(大原委員)

少し前のことになってしまいましたが、今聞いていて、資料4-1の2ページ裏の面の下の方の主な意見で今後の参考とする意見の中で、誘導用ブロックを敷設しない場合、案内所からの視認方法や誘導方法を施設内に表示することを努力目標にして欲しいとあるのですが、これは努力義務として誘導用ブロックを敷設するか、しない場合はこの視認方法や誘導方法をきちんと表示すると。そのどちらかを選ぶことがそもそもの努力義務だったのではないのでしょうか。

つまり、この書き方だと、誘導ブロックを敷設しない部分ということで考えると、他の方法が努力目標になってしまうので、あまりやらないでもいいというようなニュアンスにとらえられるのではないかなというのが少し気になりました。そもそも、ブロックを敷設できない場合は、他の方法で表示をするとか、案内誘導方法をきちんと担保するということが大事なので、どちらかをするということ自体が努力義務なのだということだったと思います。

 

(小島福祉部長)

これはパブリックコメントで意見が出た話ですので、原文そのままであります。我々としては大原委員が言われたような解釈をしたいわけですが、おっしゃっている方は、もう少し弾力的にしてくださいという意味でおっしゃっているのでそのまま載せてございます。

 

(大原委員)

そういうことですから、代替処置をしっかりとるということが条件になって、かつ、200平方メートルという小規模なものに関してということで、これの件数だとか予測をしていただいたのだと思いますが、現実には一階に入口だけあって、2階が本体施設になっているような場合とか、そういうところが想定されるということで、こういうような柔軟な処置が今後特に保育所など不足しているところで、数多く作らなくてはいけないという場合の対応としています。そのため、何年先までやるかということは何も謳っていないですが、いずれもっと豊かな社会になってくれば、すべてにつくようになるのではないかなとは思います。今のところの処置としてということで、このような判断をされたということだと思います。

 

(斉藤座長)

ありがとうございました。

大原委員から改めて、説明していただきました。

何かご質問ありますか。

 

(高橋様)

今回、部長代理で出席しております、神奈川県社会福祉協議会の高橋です。

今大原委員の話について個人的に気になった点でして、私もプライベートで、あちこち旅行するのですけれども、他県の交通事業者さんの取り組みを見てみると、視覚障害者誘導用ブロックの使い方であるとか「事業者によって結構違うな」と感じたりすることがあります。

こういうラインでいいのだろうかとか、こういう使い方がいいのか悪いのか、というところこそ、まさに当事者の方のご意見というのを入れていくべきであると思うのです。例えば整備基準の中に、神奈川県や首都圏に限らず、全国的な事例で、うまくいっているような事例を写真付で載せてみると、多分この整備基準をより理解できるのではないのかなと思います。そういう意味で、例えば以前いただいた、この会議で作られたまちづくりの提案書のような形で、提案していけるようなものができれば、この条例を捕捉できるのかなと思いました。

 

(事務局)

このガイドブックは施行までに作り直す予定でいます、また、そういったご意見を踏まえて考えていきたいと思います。

 

(斉藤座長)

他によろしいですか。

それでは予定した議事は以上なのですが、あと10分程度あり、今日は最後なので、次回に向けてでもいいので、一言ずつコメントよろしいでしょうか。

 

(西川委員)

先ほどの議論になっておりました、「共生フェスタ(仮称)」については、この前、神奈川県身体障害者連合会でも理事会があり、メンバー表を見て、皆驚いていましたので、いろいろ今日、意見を言わせていただきました。これからもよろしくお願いいたします。

 

(河原委員)

バリアフリーフェスタの進め方はある意味で、理想的ではないかといつも思っています。参加する団体の他にもいろいろな団体などから意見をもらって、フェスタを作っていく、という方法が理想的だと思っています。

このやり方を、ともに生きるフェスタのほうでも使うことはできないかなという考えを持っています。

ぜひやっていただきたいと思います。

 

(滝澤委員)

日本民営鉄道協会の滝澤と申します。

この1年、なかなかフェスタの関係では、出席できなかったり、協力できなかったり、大変恐縮していますが、この会議に参加して思いますことは、私は別の会議でユニバーサルデザインの2020行動計画のワーキングに関わらせていただいたこともありまして、最近大きな流れの動きの中で、オリンピック・パラリンピックに向けて、またその先を見据えて、非常にこういったユニバーサルデザインの関係とかバリアフリーの関係、すごく大きな動きが始まっているのだろうなと個人的に思っています。

先ほどもお話がありましたが、やはり当事者が参加して決めるということが、非常に大事なのだろうと思います。

私は正直言って障がい者の方々と直接お付き合いがあるわけではないので、なかなかよくわからないのです。実際どういうふうに接していいのかわからないというのが、実感でありまして、そういう意味では先ほどこういった、すべてともに生きる、そういう共生社会の実現という意味では、一緒に参加しながらやっていかないといけないと、改めて実感いたしました。引き続きよろしくお願いいたします。

 

(国島委員)

飲食店組合の代表をしております、国島です。

この会議に出席させてもらいまして、先ほどもいろいろと出ておりましたフェスタの関係も、2年続けて現場に行っております。

しかし、我々の業界ですと、皆様方の抱えておられます課題を、ここで受けて、我々の業界に携わるそれぞれの個店の方に、いわゆる啓蒙活動のような形の中で、訴えていくのが私の仕事であると思いますので、いざ、皆さんが抱えている課題を早速に我々が代表として、丸々受けとめて、こういう流れだからこのように飲食店やっていかなくてはいけないというと、現実の事業者は非常に多種多様で、やはり、必ずしもお金のかかる部門が多くありますので、我々の組織において全体運動に繋ぐことができていないなという感じはしております。

さっき冒頭言いました、フェスタのあり方について、相模原の橋本で開催したときも、我々がそこに行って、地域の飲食店の仲間にはこういうフェスタがあるから参加してくれ、見に来てくれという声をかけたのですけども、現実は、ほとんど関係者は会場に来ておりません。

その中で1点だけ、やはり、行った人達が何か対応してもらえる場。当事者でなく、それに関連する団体の者達が行って、会話ができる場のようなものが一つあればよかったのかなという感じはしておりますので、今後もぜひよろしくお願いします。

 

(酒井委員)

この活動に参加して、本当に神奈川県には、まだまだ可能性がいっぱいあるのだなということを感じました。

特に、施設見学を何回もさせていただいたり、学校の事業も見させていただいたりしたのですが、本当にまだまだいろいろなことができるのだなということを感じました。ありがとうございました。

 

(鈴木孝幸委員)

ここ数年のところなのですが、障がい者の権利条約や、去年の4月からは差別解消に関する条例があって、いろいろな意味で、障がいのある人もない人も一緒に頑張ろうというふうにやってこられたので、今後もこれを、しっかりと展開していきたいというふうに思います。以上です。

 

(大原委員)

今期は、いろいろ都合がつかず、なかなか会議に出席できなかったのですが、確か2年前ぐらいに始めた時には、教育ということを重視していたのではないかなというふうに思います。

しかし、私自身もあまりその活動ができなかったというのが反省点です。やはりその行政で一番その入り込めない部分が教育委員会といいますか、そういうことは重々承知の上で言っているわけですが。

教育との関わりということが、やはりもっと進めないといけないのだろうということが今日の話の中でもいくつか出てきましたし、これからきちんと考えていく課題であると思います。

それはまさに先ほど言われていたように、ともに生きる社会をつくる若者のこれからを考えるということで、若者のこれからの仕事の場だとか、そういうようなことも含めて、このバリアフリーで考えるべきだと思います。

そういう意味では、バリアフリーというのはまさに「壁を取り払う」ということですので、きつい言い方かもしれませんが、ぜひ、県の庁内の壁を取り払って、特に教育関係と、どんどん一緒に仕事ができていくように、ここのメンバーはそのことを応援します。ぜひ、そういう形でともに生きる社会づくりというように、これからも進めていただきたいと思いますし、私もできる限りいろいろお手伝いしたいと思っております。

 

(金子委員)

建築士会の金子です。

今日は私にとってかなりショッキングな総括を石川委員がなさいまして、実は心の中では、よく発言してくださったという思いがございます。

やはり私たちハード面、設計をしているのですけれども、現実にはハードの元はソフトですから、この会の場の取り上げ方も変わってくる時代背景が今はあるだろうと思います。

それをどう生かしていくかというのは次のステップだと思いますので、今日は大変重要な話題になったというふうに感じました。

いろいろありがとうございました。

 

(石川委員)

1つだけ、私はまだまだ未熟だと思うのですけれども、そういう人間を実行委員長にして、出てくださった事務局の皆様、あと先生方、そして当事者の皆さん、委員の皆さん、本当にありがとうございます。

 

(会田委員)

タクシー協会の会田です。

私はやはりタクシー屋ですので、ユニバーサルデザインタクシー、誰でも乗れるタクシーということですが、その車両も日産だけではなく、今年の秋ぐらいから、トヨタの方からも、そういう車両が出てくるということで、神奈川県内にユニバーサルデザインタクシーの導入を増強して、輸送の分野で貢献していきたいと考えております。

 

(藤解委員)

公募委員の藤解と申します。2年間お世話になりました。

ちょうど2年前に公募委員の制度があるということを知人から教わり、とりあえず申し込んでみようということで、選んでいただきましてありがとうございました。大変勉強させていただきました。

公募委員はもちろん個人の資格で申し込みましたが、仕事の方はもう10年以上CSRという企業の社会的責任に関わる仕事をしておりまして、そういう観点からも、また違った分野の取り組みや、経験もさせていただきましたので、大変勉強させていただきました。ありがとうございました。

これからは県民として関わっていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

(永井委員)

JR東日本の永井でございます。

当社としましては毎回バリアフリーフェスタにブース参加をさせていただいておりまして、私も、今年度、参加させてもらいましたけども、その中でやはり感じたのは、小さいお子様あるいは小学生のお子様に興味を持ってもらうこと、それからやはりフェスタと名前がつく以上、楽しみという部分、趣もあったほうがよいと思っております。会社の中でも参加するにあたり、車両写真を撮り、それを直轄で缶バッチを作りまして、400個ほど私も作りましたが、そういったものをお子様にお配りしたというのがありまして、次回は大学キャンパスでということなので、どこまで小さいお子様含めて来ていただけるかわからないので、缶バッチ幾つ作ろうかと、少し考えていたところなのですが、いずれにしましても、興味を持ってもらうことと、お子様に来ていただいて楽しんでもらうということを含めた形で、次回もやっていただければと思います。

 

(野口委員)

神奈川県手をつなぐ育成会の野口と申します。

今日石川先生はじめ、皆さんおっしゃった意見に本当に同感です。

私たちの活動の中でも、インクルーシブな社会ということで、本当に共生社会を作るためにはやはり小さい時から一緒に成長していく、生きていくというのが本当に重要だと思っていますので、そういうことをこれからも、県の方に、ぜひご協力をお願いしたいと思っていますし、私たちも頑張っていきたいと思います。

それで、先ほどの共生フェスタの話なのですが、私は、今やまゆりの施設の再生部会の委員をやらせていただいています。当事者として参加しております。

いろいろ難しい問題が沢山あるのですが、小島部長はじめ県の方も前向きにいろいろ考えてくださっていますので、本当に今日伺った、共生社会を作るという観点で、ぜひ、これからも頑張って委員を務めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

 

(高橋様)

神奈川県社会福祉協議会の高橋です。

私も、実は思いおこすと第1回目からのフェスタの時から参加しており、本当は部長が来るべきなのですが、代理ということで、職員の私が出てきました。今日の議論を聞かせていただきまして、神奈川県社会福祉協議会が、小島部長の方からは障がい当事者を代表していると言っていただいて光栄なのですが、障がい当事者組織の部会の担当を私がやっているのですが、残念ながらそこまで我々神奈川県社会福祉協議会が障がい当事者の方の皆様の声にお答えできているのかというのは先ほどの議論を聞きながら、非常にシビアに感じていました。

先ほどの各委員の方々のご意見もすごくわかるのですが、県の立場もわかるので、板挟み的な感覚ではありますが、神奈川県の福祉を前に進めるために、神奈川県社会福祉協議会として、どう関わっていけるのか、実は神奈川県社会福祉協議会も財政と職員体制というところで非常に厳しいところがありまして、おそらく関わるとすれば、開催地の市区町村社会福祉協議会との協力体制なのかとは思いますけれども、どういう形でできるか、できないか、要検討とさせていただければと思っています。

ただ今日は改めて、いい話を聞かせていただいて、私も仕事の上で参考にさせていただきました。本当にありがとうございました。

 

(山崎委員)

バス協会の山崎です。

団体での任期がもう少しありますので、来年度以降も県民会議のメンバーとして皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。よろしくお願いします。

 

(吉富委員)

私ども神奈川子ども未来ファンドでは、虐待やいじめや、それから貧困といった子どもたちの課題とずっと向き合ってきています。

沢山の子どもたちが、そうしたハードルの前で、立ちすくんでしまうのですが、その時に、私たち大人がともに生きる社会を作るために、ともに作り上げていこうというような姿勢を見せることが、子どもたちにとって大きな勇気になると思うのです。

そうした思いを入れた「ともに生きる」社会をぜひ、実現していただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

 

(斉藤座長)

どうもありがとうございました。

ということで皆さんの意見は部長に、あるいは担当の方に届いたと思います。

あるいは建築の方や、川崎市さんにも届いたと思いますので、ぜひ、行政と対峙するのではないのです。「ともに」ですから、行政も我々も団体も、県民一人一人とともに考えて、気づいていくということが大事だと思いますので、その視点は共有していただきたい、理解していただきたい。

厳しい意見があったと思いますけども、ともにということなので、その問題提起をしていただいたというふうに理解いただいて、それを受けて、ともにするためにはどうすればいいのか、私が最後に簡単に言いますと、やはり「気づいていただくこと」だと思います。

気づいていただくこと、気づいていただくためにはやはり、直接対話するとか、直接一緒に何かやるということは非常に重要なので、当たり前に、そこが重要だと思います。

こう固まってしまったので、やりましょうかとか、やってくださいではなく、当たり前に気づいていく、そのプロセスがすごく重要なので、ぜひそれは、皆さんも言っているようなことも含めてですね、行政と一緒にやっていくのだと。当たり前にそれをみんなで思ったことを話し合いながら進めていくのだというのが、顔と顔を突き合わせながら進めていくのだと、そこのところをぜひ、共有あるいは共感いただいて、向こうの、或いはこちらのフェスタも進めていきたいと思いますので、ぜひ、そういう気持ち、価値観を共有しながら、バリアフリー社会を一緒に取り組んでいただければと思います。

今期で我々は終わりますけどもぜひ、そういったことを議事録に残していただいて、次のメンバーの方に引き継いでいただければと思います。

皆さん本当に2年間ありがとうございました。

これで協議会の方は締めさせていただきたいと思います。

感謝申し上げます。

 

(事務局)

それでは、これをもちまして第13回神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議を閉会させていただきます。皆様ありがとうございました。

 

 

以上

 

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