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更新日:2024年3月11日

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令和3年度第3回手話言語普及推進協議会(審議結果)

令和3年度第3回神奈川県手話言語普及推進協議会の結果です

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

令和3年度第3回神奈川県手話言語普及推進協議会

開催日時

令和4年1月26日(水曜日)9時45分から11時50分まで

開催場所

波止場会館5階多目的ホール及びオンライン

出席者【会長・副会長等】

石渡委員【会長】、岡田委員、小川委員【副会長】、上谷委員、川島委員、河原委員、熊谷委員、田村委員、内藤委員、中戸川委員、西村委員、檜垣委員、山本委員(敬称略、50音順)

次回開催予定日

令和4年3月

所属名、担当者名

地域福祉課調整グループ

電話番号045-210-4804(ダイヤルイン)

ファックス045-210-8874

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掲載形式

議事録全文

審議(会議)経過

(事務局から資料の説明を行ったのち、議論を開始した)

(石渡会長)
ご説明ありがとうございました。
それでは、資料1の条例の見直しの案について、委員の皆様から御意見をいただきたいと思います。何か御意見、御質問がおありになる委員の方、挙手をお願いできますでしょうか。
では、河原委員から御発言いただきます。お願いいたします。

(河原委員)
資料には、別紙の「2検討事項の整理(案)」の(3)、(4)は「具体的施策(計画)の推進により取り組む事項として整理する。」と記載があります。これは条例の文章の中には入れないで、推進計画などの具体的な施策の中で取り組むということになりますでしょうか。
私は、やはり「非常時を含むあらゆる場面」において手話で意思疎通できる環境の整備」、「手話通訳の養成や活動環境の充実」のいずれもとても大切なことですので、条例の中に文言として入れてほしいと考えています。以上です。

(石渡会長)
河原委員、御意見ありがとうございます。
資料1の別紙の最後のところで、計画の中にということではなくて、条例に入れてほしいという御意見ですが、そのあたりについて、事務局お願いします。

(事務局)
今、河原委員からお話のあった件ですけれども、おっしゃるとおり、「非常時を含むあらゆる場面において手話で意思疎通できる環境の整備」、それから「手話通訳の養成や活動環境の充実」はとても重要なことだと考えています。
一方で、手話言語条例については、先ほども皆様にご説明しましたが、理念条例ということになっております。条例の目的や定義、それから、県や市町村、県民、事業者の皆さんの役割や責務、そういったところを大まかにまとめて、具体的な内容は計画に定めるというつくりになっております。そのため、今御意見いただいたところについても、条例の構成上、今言った理念条例という性質がありますので、個別、具体のことについては、重要な内容も含めて、施策として計画の方で定めていきたい。また、その方が、様々な環境の変化や実際に未知の災害が起こった時にも、柔軟に対応できるという利点もあります。以上を追加で申し添えておきたいと思います。以上です。

(石渡会長)
事務局ありがとうございました。
手話言語条例は理念条例なのでということですが、河原委員、追加でございますでしょうか。御発言をお願いします。

(河原委員)
事務局の今の説明では、手話言語条例は理念条例であるので、あまり具体的な内容は盛り込むことはできないということでしたが、「非常時を含むあらゆる場面において手話で意思疎通できる環境の整備」や「手話通訳の養成や活動環境の充実」は具体的な内容ということではなく、あるべき姿、理念に近い内容だと考えます。条例にはっきりと盛り込んだ方がいいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。以上です。

(石渡会長)
河原委員としては、「非常時を含むあらゆる場面において手話で意思疎通できる環境の整備」や「手話通訳の養成や活動環境の充実」については、条例に盛り込むべき内容というふうに考えるということです。行政の立場上、少し違いが出てきてしまうと思うのですが、河原委員はそのようにお考えなのですが、行政としてはやはり条例にはなじまないということでしょうか。では、事務局お願いします。

(事務局)
河原委員、御意見ありがとうございます。県としての考えは先ほど申し上げたとおりとなっていますが、ただ、一旦、この条例の見直し調書として県議会に報告していく内容については、今の時点で条例に盛り込む内容については、行政としては計画で取り組む事項として現時点で整理しているものも含めて、それらすべてを引き続き課題ということであって、条例の改正や条例に基づき策定する計画において対応を検討する必要があると記載しております。ですので、具体的な条例の改正内容といったことは、また、4月以降に改めて検討することとしています。今言われた御意見も踏まえて、改めて、何か具体的な施策ということではなくて、理念として盛り込めるものがあるのかどうか、目的に追加できるものがあるのかどうか、あるいは、そこはやはり包含する形になるので、一つ一つ個別に出すということではなくて、まとめていくのか、そういったところも含めて、また皆さんとも御議論して、あとは、県の条例の改正を扱っている法制部門にも適宜確認しながら、今後改めて検討させていただければと思います。

(石渡会長)
今の河原委員の御意見について、今後、改めて検討していただけるということです。この見直し案について、河原委員の御意見なども踏まえて、何か御発言のある委員の方、いらっしゃいますでしょうか。
では、小川委員、どうぞ。

(小川委員)
事務局の意見と同じなのですけれども、この条例は、理念を包含する条例ということになりますので、4月からの検討については、そういったことをどう包含するのか、できるのか、検討していくことになろうかと思います。
それで、別添の「条例見直し調書(案)」という資料が出されていますが、調書の中には、「民間事業者等が実施する手話講習会への手話講師の派遣や、手話学習用教材の作成、配布」などといった具体的なことについても書かれています。
一方で、「非常時の対応」というのは、現在、社会の中で、障がい者一人一人に対しての対応については、国でも様々なところで課題となっています。ですから、日常生活ではもちろん、非常時に手話で意思疎通ができるこということは重要なことだと思います。
ですので、調書の「有効性」の中に、「ろう者への理解を深める取組の推進やろう児の手話獲得の機会の充実、手話による情報取得や手話が使用される機会の充実、専門的な人材の計画的な養成や活動環境の充実などは引き続き課題であり」と記載がありますので、そこのところに、非常時の対応といった河原委員がおっしゃったようなことを記載した方がよいのではないでしょうか。そういった記載の追加が可能かどうか、伺いたいと思います。

(石渡会長)
小川委員、ありがとうございました。
河原委員がおっしゃった要点を、見直し調書の有効性という部分に入れられるか、そういうことですが、そのあたりについては、事務局いかがでしょうか。

(垣中課長)
地域福祉課の垣中でございます。いただいた御意見等についてお答えしたいと思います。
まず、条例につきましては、先ほど説明したとおり、来年一年間かけまして、条文を検討していくという作業があります。今、御意見がありました、災害対応などについては、確かに、今様々なところで議論されている重要な課題でございまして、それを見直し調書の中に記載することについてはやぶさかでないと思っております。それについては検討したいと思っております。
また、具体的な条文についても、先ほど説明したとおり、理念条例でありますので、その理念と計画で取組む実際の施策を分けていく必要がありますので、そこについては、今後詰めていきたいと考えております。
事務局としても、災害時の対応や手話通訳の問題は非常に重要な課題と考えておりますので、具体的な条例の条文は今後詰めていくこととして、課題への認識は同じ方向性ということで、御意見を踏まえて内容を調整し、議会に報告させていただきたいと思います。以上です。

(石渡会長)
事務局ありがとうございました。
では、今、河原委員、小川委員から御指摘いただいた非常時の対応や手話通訳養成等については、条例の調書の有効性の部分には記載して、ご検討いただくということで進めていただきます。条例そのものについては、また、次年度じっくり検討の時間があるということです。
大事な御指摘をいただきましたが、他の委員の方、御意見おありの方、いらっしゃいますでしょうか。
川島委員から御発言いただきます。お願いいたします。

(川島委員)
盲ろう者のことについて条例の中に盛り込めるかについて、これも併せて来年度中に検討していただくことについて、考えていただきたいと思います。
確かに、今推進計画の場合ですと、盲ろう者もろう者の中に含まれておりますが、実際は違うということが具体的に載せてあります。このことに合わせて、条例の中にもどのように盲ろう者のことを記載するのかということを考える必要があると思っております。以上です。
もう1点ですが、盲ろう者通訳・介助員につきましても、その身分保障のことを条例の中に記載するかどうか、それはまだ私は確認していない状況にあります。それも今後も盛り込む必要があるのかどうか、そのことについても今後確認をしていきたいと思います。以上です。

(石渡会長)
川島委員、御意見ありがとうございました。
盲ろう者についても、来年度の条例見直しの中で、もう少し突っ込んだ議論をということと、盲ろう者通訳・介助員についても、具体的に先ほどの調書の中などに含めるかどうかという御意見だったかと思いますが、事務局、そのあたりいかがでしょうか。

(事務局)
盲ろう者については、別紙に記載のとおり、条例において盲ろう者について言及する必要性について検討します。また、今お話のありました、盲ろう者通訳・介助員については、先ほどの手話通訳の話と同様に考えておりまして、4月以降の検討の中で、条文の中でどのように包含していくのかについて、検討していきたいと考えております。

(川島委員)
わかりました。ありがとうございます。

(石渡会長)
ご説明ありがとうございました。それでは、川島委員からの御意見で今後検討していただきたいということを改めて確認しましたが、よろしいでしょうか。
ということで、次年度に向けてまたいろいろな課題が皆さまから提起されていると思いますが、他に条例見直しに関連して御意見のある委員の方はいらっしゃいますか。
よろしいでしょうか。それでは、少し早いですが、ここで休憩とさせていただきます。

<休憩>

(石渡会長)
それでは、お時間がまいりましたので、再開させていただきたいと思います。
神奈川県手話推進計画の改定について、事務局からの説明をいただいた後、委員の皆様からの御意見をいただきたいと思います。資料2、資料3、資料4について、事務局の説明をお願いします。

(事務局より資料の説明)

(石渡会長)
事務局ご説明ありがとうございました。
パブリックコメント、いろいろ貴重な御意見をいただいたのを、事務局が整理をしていただいて、反映できるもの等いろいろ御説明いただきましたが、今の御説明について、何か御意見、御質問も含めておありの委員の方、挙手をお願いしたいと思います。
では、河原委員から御発言いただきます。お願いいたします。

(河原委員)
まず、資料2の「(エ)意見の反映状況」の「(c)今後の政策運営の参考とする意見」の「聴覚障がいに関わる医療機関・療育機関に対する手話やろう者についての理解を広げてほしい」ですが、これは大切なことですので、計画に記載すべきだと思います。パブリックコメントでも、新生児スクリーニング検査で聴覚障がいがあるとわかった時に、早期支援の医療機関、療育機関に対しても手話やろう者への理解が必要という意見がいくつかあったかと思います。計画の改定案の15ページの施策6の主な施策の中には、「県聴覚障害者福祉センターでの乳幼児支援や、県立平塚ろう学校及び相模原中央支援学校の乳幼児相談での取組みの実施」の記載がありますが、それだけではなく、聴覚障がいに関わる医療機関・療育機関に対する手話やろう者についての理解を普及する取組みについても盛り込んだ方がいいのではないかと思います。
また、計画案の5ページの1行目「(ろう学校)」に取り消し線が引かれていますが、何か理由があるのでしょうか。「(ろう学校)」の記載はこのまま残しておいてよいのではないでしょうか。
次に、30ページの用語説明での「手話通訳」、「手話通訳者」の説明、これはどこから引用してきたのか確認したいと思います。と言いますのも、私たちから見て少し違和感があり、一般の人が読んだときに理解できるのか、誤解を招くのではないかという懸念があります。もう少し検討する必要があるのではないかと思います。
続きまして、20ページです。関連事項の紹介として「手話通訳派遣の仕組み」とありますが、私が想定していた内容は、手話通訳はどんな仕事をしているのか、どのような責務を担っているのか、そういった仕事の内容や現状などを知らせるようなことでした。しかし、今回の案では、単に派遣制度の説明だけになっているので、手話通訳がどういった仕事をしているのかということを知らせる内容の方がいいのかなと思いました。以上です。

(石渡委員)
河原委員、具体的な御意見をありがとうございました。記載内容の追加や今記載の内容の修正など、いろいろな御意見をいただきましたが、一番最初が、15ページに、「聴覚障がいに関わる医療機関・療育機関に対する手話やろう者についての理解を普及する取組み」を追加するようにという御意見や、5ページの「(ろう学校)」の記載の取扱いなどがありましたが、このあたり、今の時点で事務局からお答えいただけることがあるでしょうか。では、お願いいたします。

(事務局)
河原委員、御意見ありがとうございます。いつくかいただきましたけれども、「聴覚障がいに関わる医療機関・療育機関に対する手話やろう者についての理解を普及する取組み」を追加してほしいという御意見についてですが、今の時点で事務局として対応していますのが、計画案15ページの施策6の説明として、「併せて、市町村とも連携して、早期支援実施機関やその他関係機関へ取組みの周知や協力等の働きかけを図ります。」と記載しております。その部分で、周知だけではなく、協力等としており、その前提として理解を深めるということは当然のことですので、その中で御意見の内容もやっていこうということで考えております。委員の御意見としては、それだけではなく、大事なことなので主な施策として記載してほしいということだと思いますが、そういうことでよろしいでしょうか。

(河原委員)
そのとおりです。

(事務局)
そうしましたら、御意見を踏まえて、少し考えてみたいとは思いますが、予算の裏付けがあって取り組む事業とはまた別の話にもなってきますので、関係課で相談して検討していきたいと思います。

(事務局)
他の内容は記載の表現についてのことだと思われますので、別途回答します。
5ページ目の記載に関しましては、今回掲載する児童・生徒数の統計が、聴覚障害教育部門全体の数字として、平塚ろう学校のみならず、相模原中央特別支援学校も含まれることとなったために、「(ろう学校)」をそのまま記載しますと、統計の数字の説明と齟齬が生じることになります。ろう学校も含めた聴覚障がい教育部門で取組みを進めるということで記載したいので、「(ろう学校)」の記載を削除したものです。記載を削除したことで何か対応が変わるわけではないということは御承知おきいただきたいと思います。
関連事項紹介の「手話通訳派遣の仕組み」に関しましては、山本委員が手話通訳に関してコラムを執筆いただいており、昨日、そのコラムの原稿をいただいたところです。内容をざっと確認した限りでは、そのコラムにおいて、手話通訳の現状等はお書きいただいているため、その内容を踏まえ、また、事務局で作成した案について今回掲載しておりますが、事務局内の調整もこれからする予定ですので、それらを整理した上で、改めて内容をお示ししたいと思います。ですので、結果としては、事実関係の記載のみになる可能性もありますし、山本委員のコラムの内容によっては、今河原委員がおっしゃられたような要素の追加も必要であれば、それを追加しつつ、作成していきたいと思います。
30ページに関しては、パブリックコメントで、既存の手話通訳の説明として「仲介」という説明では、手話通訳について説明できていないのではないかですとか、「手話」についても言語学的に説明ができていないのではないかという御指摘をいただいており、ここをどう記載していくかということを検討し、今回案としては、学術的な方向で記載をしております。一方で、事務局としても今回案としては作成しましたが、一般の方にはわかりづらいかもしれないという思いもありますので、逆に、既存の説明に戻すか、または、説明が長くはなりますが、もう少しわかりやすい表現に修正するか、追って、手話や手話通訳に関わる方々に御相談させていただきますので、それでよろしくお願いいたします。

(石渡会長)
河原委員の御指摘について事務局から回答がありましたが、いかがでしょうか。

(事務局)
1点だけ補足ですが、20ページの関連事項の紹介「手話通訳派遣の仕組み」については、元々この計画を読んだ一般の皆様に、広く手話通訳の専門性ですとか、苦労されていることなど幅広に知っていただく必要があるということで、山本委員にコラムを依頼していることがあります。一方で、一般の方は手話通訳という存在は知っていても、実際に手話通訳の派遣制度がどのようなものなのかということは御存じない方も多いので、コラムと合わせる形で、制度的なことについても説明を加えることで、より皆さんに知っていただくということで、記載しております。現時点では、原稿の締め切りの関係で、後半部分だけが先に出てしまっていて、申し訳ありませんでした。以上です。

(石渡会長)
ありがとうございました。その説明も含めて、河原委員の方でお願いします。

(河原委員)
河原です。ご回答ありがとうございます。一つだけ、「(ろう学校)」の記載を削除した理由は理解できましたが、それであれば、わざわざ削除しなくても、「(ろう学校など)」の表記でもいいのではないかなと思います。この理由で削除することはないのかなと思います。よろしくお願いします。

(石渡会長)
ありがとうございました。
関連してでしょうか。それでは、田村委員お願いいたします。

(田村委員)
田村です。今の件なのですけれども、パブリックコメントの意見などにもありましたが、今後ろう学校に通う子どもたちだけではなく、全ての学校に通う聴覚障がいの子どもたちに対しての教育について施策として進めることを考えると、ろう学校をここで記載することはその方向性に合致しないと考えます。
また、現在は、ろう学校も含め、特別支援学校でも聴覚障がいのある子どもたちに対応しています。その現状を踏まえると、ここでは「(ろう学校)」の表記を削除して記載する方が、実態にあっているのではないかと考えます。以上です。

(石渡会長)
田村委員、貴重な御意見ありがとうございました。
ということで、今の特別支援学校での現状を含めての田村委員の御意見でしたが、河原委員何かございますか。

(河原委員)
田村委員のおっしゃることはわかりました。特別支援学校で対応していくことはもちろんですが、一般に、聴覚障がいの子どもたちが通うのはろう学校というイメージがありますので、例として「ろう学校など」として入れた方がいいと思います。

石渡会長)
ありがとうございました。
平塚ろう学校の中戸川先生、何か御意見ございますか。

(中戸川委員)
聴覚障がいのある子どもたちの教育は、ろう学校が全てを担っているものではないのですので、かえって限定しない方がいいのではないかと考えます。事務局案でいいのではないかと思います。

(石渡会長)
ありがとうございました。中戸川委員は事務局案でよいとのことですが、このあたりどういうことにするかということについては、皆さんの御意見を踏まえて、事務局でということでよいでしょうか。

(事務局)
たくさんの御意見をありがとうございました。いただいた御意見を踏まえて、検討していきたいと思いますが、今、考えていますのが、基本的には、田村委員や中戸川委員がおっしゃったような形とし、例えば、欄外のところに、注釈として「ろう学校、特別支援学校を含む」として記載することなどを検討できればと思います。聴覚障がいを持つ子どもたちへの教育を担う学校として注釈の中に記載をすれば、その下の表の内訳にも沿いますので、そういう形で検討していきたいと思います。以上です。

(石渡会長)
ありがとうございました。河原委員、どうぞ。

(河原委員)
今、事務局からの説明があったように、注釈として記載があればよいかと思います。

(石渡会長)
河原委員ありがとうございます。どうぞ、田村委員。

(田村委員)
意見というわけではありませんが、自分が気になっていたのは、パブコメの中の「希望しているのにろう学校を使えないかもしれない子どもたちがいるという事実にゾッとした」というご意見です。ろう学校以外でも聴覚障害教育を行うことを考えると、ろう学校はあくまでそうしたものの一つということで、パブコメの意見には誤解があると思うので、この計画を出すことが、そうした誤解を招かない形にしたほうが良いと思っており、先ほど発言しましたが、対応としては、事務局案のようなゆるやかな形で良いかと思います。

(石渡会長)
では、田村委員からの御説明も踏まえて、事務局の方で修正をお願いしたいと思います。
それでは、小川委員どうぞ。

(小川委員)
別なところですが、資料2の「(ウ)意見の反映状況」の関係の中で、計画案の33ページにも同じ内容が掲載されているかと思うのですが、「(c)今後の政策運営の参考とします。」が、133件とのことで、数が多くなっています。行政の「参考にします」というのはそのまま放置されてしまうようなイメージがありまして、改めて資料3で県の考え方を見ていきますと、「周知してまいります」、「方法を検討してまいります」など、いろいろあり、なかには「取り組みます」と記載していて、次の5年間で取組むことができそうなもの、逆にこれは少し取り組むのが難しいなということも両方この区分に入っています。ですので、ここの区分の内容を整理して、一つ新たな区分を追加すればよいのではないかと思いました。可能かどうか御検討いただければと思います。以上です。

(石渡会長)
小川委員、ありがとうございました。ということですと、資料2の反映状況について、「c」という新たな区分を設けて、以下「d」、「e」、「f」としてはどうかということで、資料3もそれに合わせて作り替えたらという御提案でしたが、事務局いかがでしょうか。

(事務局)
小川委員、御意見ありがとうございます。資料2の「(c)今後の政策運営の参考とします。」にもグラデーションがあって、その中には、取組み可能な内容もあれば、機会があれば参考にということもあるのではないかという御意見だったと思います。パブリックコメントの意見の反映の仕方については、県庁全体でだいたい標準的な区分というものがありますので、そのことについて改めて確認はしてみます。もしかしたら、そのグラデーションも全て内包して、結果としては、区分の変更がない場合もありますが、確認をしたいと思います。

(石渡会長)
個人の意見ですが、確かに小川委員のおっしゃるように、「参考とします」というのは、少し逃げているような感じにもとらえられますので、小川委員の御意見の方向で進められたらと思います。以上です。そういうことですので、小川委員ありがとうございます。
他には、計画の関連で何か御意見がある方はいらっしゃいますでしょうか。
それでは、山本委員お願いします。

(山本委員)
今の小川委員の御意見、なるほどと思いました。これを見ていて、やはり「参考とします」が多すぎて、この部分は何も動かないと思って心配していたのです。こういう分け方があるのかと今気が付きました。私も大賛成です。そうなったらありがたいです。
私からは2つお話しさせていただきたいことがあります。
コラムの掲載について、私から昨日原稿を提出させていただいたところです。事務局で、手話通訳の解説を入れるということだったので、あまりその部分については特化して文章に入れてなかったのです。それで、改めて事務局の記載した用語の解説を読みますと、手話通訳ということについては、何とかいいかなと思いますが、手話通訳者については、手話通訳以外の役割についての記載がないものとなっています。事務局案では、音声言語と手話言語を変換するという、それだけが手話通訳者の役割のようにも見えてしまって、それが県民の皆様に正しい理解として伝わるかといったら、そうではないので、手話通訳として見えない部分の大きな役割についても、しっかり触れていただきたいと思います。
それと、パブリックコメントの意見でも、手話通訳者、盲ろう者通訳・介助員の処遇について明文化してほしいですとか、担い手を増やしてほしいという御意見がありました。それを踏まえて、計画案の21ページの成果指標を見ますと、「手話通訳の養成者見込数」や「盲ろう者通訳・介助員養成見込数」が書いてありますが、前回の計画では20名になっています。ところが、手話通訳者の数は昨年までにどんどん減ってきているのです。今の時代、引退者が続々と出ています。そういった時に、この成果指標を見ますと、あまりにも将来への展望が見えないように思えてきてしまって、この数字を何とか変えられないかと思うのですが。この数字を達成できたとしても、全然追い付かないという危機を感じているので、そのあたりをもう一度考えていただけたらと思います。以上です。

(石渡会長)
山本委員ありがとうございます。
手話通訳については、田村委員や西村委員からもオンライン上のメッセージ機能で御意見をいただいておりまして、山本委員は手話通訳者というところを強調してくださったのですが、田村委員や西村委員は何か御発言した方がいいことはおありになりますでしょうか。
西村委員、お願いします。

(西村委員)
元来、通訳の意味ですが、「通訳」とは、日本通訳翻訳学会などの定義では、異なる言語間の橋渡しといった意味で使用されています。
通訳者が一番困っていることは、通訳する上で、買い物を頼まれたりですとか、通訳に専念できないようなお願いをされたりということで、通訳以外の業務と混同している方が多くて、記載内容によってそういうことが起こりうることが懸念されるのではないかと思います。計画案に記載する内容は作成した県に説明責任がありますので、そういうことを踏まえて、通訳する人の定義としては、通訳以上のことを記載しない方がよいと思います。

(石渡会長)
西村委員ありがとうございました。
田村委員はオンライン上のメッセージ機能でいろいろ書いてくださっていますが、いかがでしょうか。

(田村委員)
先ほど西村委員がおっしゃっていたことと重なるのですが、ここは用語解説なのですから、ここに記載したことは事務局である県が記載したこととして、その説明を求められますので、誰かの意見がこうだったからということではなく、あくまでもその用語の定義を書くことでよいのではないかと思います。

(石渡会長)
田村委員、どうもありがとうございました。
それでは、川島委員、御発言をお願いします。

(川島委員)
先ほど、山本委員からの御意見でもありましたように、手話スキルを有する盲ろう者通訳・介助員の数も減っているという状況です。それで、昨日の朝提出した私のコラムの原稿の中に、盲ろう者通訳・介助員についても記載しています。ただ、盲ろう者通訳・介助員、特に手話のスキルを有している人についてどうするのか、それについてはとても説明が難しかったので、簡潔にコラムにまとめました。
なぜこのようなことを書いたかというと、今、盲ろう者通訳・介助員の中で、手話通訳の資格を持っている人が何人かいますが、その中で、自分は手話ができるから、手話を使って盲ろう者に対して、通訳ができると思いがちになっている人がいます。実際はそうではなく、盲ろう者の場合には、例えば、触手話の読み取り方法ですが、盲ろう者一人一人によって、触手話の読み取り方は微妙に違っています。つまり、触手話を使う盲ろう者一人一人の通訳の仕方が違うということをきちんと理解していただきたいと思います。そのことについては今後の課題であり、手話通訳(触手話、接近手話)には、一人ひとりに応じての通訳とコミュニケーションのスキル習得が必要であるということです。特に、神奈川県は、手話を使う盲ろう者が多いということを考えると、一人一人きちんとその人に対応できる手話技術を有する盲ろう者通訳・介助員を養成して、その数を増やす必要があると考えております。以上です。

(石渡会長)
川島委員、ありがとうございました。
それでは、河原委員に御発言いただきます。

(河原委員)
先ほど、西村委員が通訳者の定義の話をされていました。言語通訳者が通訳時に通訳以外のことを頼まれることがあるが、言語通訳者の業務は言語通訳だけで、他の業務は担わないということでした。しかし、手話通訳者は、言語通訳者とは少し違った面があります。単に言語の通訳をするだけだと、聞こえない人の立場が不利な状況になり、権利が脅かされる状況がおきることもあります。その辺を、手話の通訳だけではなく、いろいろな形でろう者をフォローすることも手話通訳者の大切な業務の一部だと思います。このように手話通訳者の業務は一般の言語通訳者と違う部分があるということをもっと一般の方に知っていただきたいと思います。そのあたりも計画のコラムにはっきりと書いて、手話通訳がどういう仕事なのか、言語を通訳するだけではなく、他の業務もある、そういったこともわかりやすく書いていただければと思います。

(石渡会長)
川島委員、河原委員、とても大事な御指摘をいただきまして、手話通訳のところはいろいろ悩ましいなという気がするのですが、どれも大事な御指摘なので、今日いただいた御意見を踏まえて、コラムの書き方などは考えるということにしていただけたらと思うのですが、ちょっとこれは、事務局が委員の皆様の御協力をいただいてということになろうかと思います。
そして、数字のことなども出ましたが、他にこのことを発言しておきたいという委員の方がいらっしゃいましたら、お願いします。よろしいでしょうか。
数字のことなどで、何か事務局から御説明できることがございますか。

(事務局)
数字というのは、21ページの成果指標の手話通訳者の養成数のことですね。それでは、障害福祉課の方で御回答いただいてよろしいでしょうか。

(障害福祉課)
この手話通訳者の養成数については、県として養成していく上で、現時点で養成可能な最大の人数を記載しています。この養成数に届かない状況が近年続いたため、今後とも養成数を増やせるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

(石渡会長)
それでは、今日の御意見等を踏まえて計画案をまとめていただければと思います。
これ以外にもこのことという方もいらっしゃるかと思うのですが、それでは、熊谷委員どうぞ御発言ください。

(熊谷委員)
一つ質問があります。パブリックコメントについてのものです。いろいろな意見提出方法があると思いますが、その中で、手話による意見の提出が何件あったのか確認したいです。

(石渡会長)
事務局お願いします。

(事務局)
今回、手話での意見提出についても募集しましたが、結果としては手話での意見提出はありませんでした。以上です。

(熊谷委員)
わかりました。
最近、厚生労働省の方で実施したパブリックコメントにおいて、意見提出方法について、最終的には手話による意見提出も追加されました。これは、ある団体が、神奈川県では、手話言語条例に基づき、手話での意見提出について実施している旨、要望を出したことから実現したものです。皆さんがそのような取組みをしていることについて、誇りを持っていただければと思います。以上です。

(石渡会長)
熊谷委員、ありがとうございます。
それでは、会議終了予定時刻をだいぶ過ぎておりますので、まだ発言しそびれたという委員の方は、事務局の方に、後日、今日お話しできなかったことについて、御意見を御提出いただくというような形でお願いできたらと思いますが、事務局大丈夫でしょうか。あとは連絡事項等も含めて、それでは、皆さんの御意見はとりあえずここで終了させていただいて、事務局に進行をお渡しいたします。

(垣中課長)
地域福祉課長の垣中でございます。本日は貴重な御意見ありがとうございました。音声などに不備があり、申し訳ございませんでした。
冒頭申し上げましたように、計画については、今月中にはまとめたいと考えておりまして、本日、意見を言い足りなかったということもあろうかと思いますので、今週中くらいに御意見をいただければありがたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
その他連絡事項をお伝えします。

(事務局)
本日は、前回に引き続き、運営がうまくいかず、大変申し訳ございませんでした。また、運営方法については、今後検証し、よりよいものにしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
第4回の協議会について、皆様にご都合を確認してからだいぶ日にちが経ってしまい、申し訳ないのですが、早急に具体的な日時を決定いたしまして、皆様の方にお知らせしたいと思います。
計画に関しましては、先ほど説明しましたとおり、今月中にある程度取りまとめて提出していくことになりますので、追加の御意見等がありましたら、できれば今週中にお願いします。
コラムの方につきましては、本日いただいた御意見や委員の方から御提出いただいた原稿を踏まえて調整した案を早急にお送りし、御確認を依頼したいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。

(垣中課長)
それでは本日の協議会につきましてはこれで閉会といたします。どうもありがとうございました。

会議資料

 

 

 

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