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更新日:2023年11月1日

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神奈川県地域福祉支援計画評価・推進等委員会の審議結果(令和元年度第2回)

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

神奈川県地域福祉支援計画評価・推進等委員会

開催日時

令和元年8月19日(月曜日)14時から16時まで

開催場所

波止場会館 4階大会議室1(横浜市中区海岸通1丁目1)

出席者

山﨑 泰彦、妻鹿 ふみ子、尾木 まり、佐塚 玲子、金子 直勝、成田 すみれ、塚田 操六、井上 直、小泉 和代、早川 潔、後藤 昭弘、長野 博子 〔計12名(順不同、敬称略)〕

次回開催予定日

令和2年5月頃(新型コロナウイルスのまん延防止のため、令和2年3月に予定していた令和元年度第3回委員会は開催中止になりました。)

掲載形式

  • 議事録

審議(会議)経過

1 開会

 〔事務局から全委員出席について説明〕

2 あいさつ

 〔長島課長からあいさつ〕

3 議題

 (1) 「神奈川県地域福祉支援計画」に掲げた支援策に係る2018年度の評価について
(山﨑座長)
 まず、議題1について、事務局から説明をしていただきます。
 なお、施策体系の大柱ごとに、事務局から説明してもらい、大柱にある中柱3本について、委員の皆様のご意見をいただきたいと思います。

 (事務局から資料1-1、1-2、1-3(大柱1「ひとづくり」)及び参考資料1を説明)

 【中柱(1)「ともに生き、支え合う社会」の実現に向けた意識の醸成】

(山﨑座長)
 中柱ごとに、S・A・B・C・Dで我々が評価することになっていて、本来、我々が書くべきところ、事務局が仮で書いてくれています。最終評価について、委員の皆様の合意を得なくてはいけないんですが、いかがでしょうか。

(早川委員)
 1点だけ確認ですけども、中柱(1)の最終評価(案)の文章の5行目に、「制度」とあるが、「生徒」が正しいかと思います。

(事務局)
 「生徒」に修正します。

(小泉委員)
 中柱(1)の上段の部分ですけれども、「若年層への理解促進を図るための周知が必要である」とありますが、所管課ごとの評価のところで数値的な根拠が出ていれば、委員会としても評価がしやすい。

(事務局)
 これは、所管課から提出された課題において、「若年層に向けた周知が欠けている」と記載があったので、その一文を使わせていただいた。資料の主な成果、実績の中には記載していないかもしれないです。

(小泉委員)
 参考資料1も併せて公表するのであれば、読み込めると思います。

(事務局)
 参考資料は公表せずに、このまとめ様式を公表する予定です。

(小泉委員)
 支援策のそれぞれの主な成果は、事業ごとに記載されているのか。もしくは複合されているのか。

(事務局)
 複合化されていません。所管課からs、c、dといった極端な評価がつけられている事業から、主な成果及び分析として文章を載せています。最終的な評価に結論付けやすいように、先ほどの「若者への周知」の部分を記載することも考えられます。

(小泉委員)
 最終評価(案)をみると、「達成できた」、「引き続き行う」などの前向きな文章の記載が多くて、気がかりな部分が不足している印象があります、

(山﨑座長)
 それではただいまの意見を参考にして、事務局は最終的な取りまとめをしていただくようにお願いします。

 【中柱(2) 地域福祉の担い手の育成】

(山﨑座長)
 続いて中柱(2)についてです。研修を実施しているけれども、普及定着に向けて、努力する必要があるということか。

(事務局)
 これもある所管課から、「研修を実施して、養成はできているけれども、それで終わりではなくて、その後のフォローアップ等をして普及を促進させる」とありましたので、事務局(案)として出させていただきました。

(山﨑座長)
 よろしいですか。それではこの文章について基本的に了承することとします。

 【中柱(3)福祉介護人材の確保・定着対策の推進】

(山﨑座長)
 続きまして、中柱(3)について、皆さんのご意見を頂きたいと思います。

(妻鹿委員)
 今までの二つに比べると、78点であり、現状、福祉介護人材の確保定着への対策は取られていることから評価が“A”というのも分かりますが、実際のところ人材がどのぐらい定着したのかというところの成果指標はない。評価基準の一つとして、離職率の低下みたいなものに繋がったといったことが挙げられますが、31法人にアドバイザーを派遣したと成果になっていますので、その辺りを評価するしかないと思われますが、全体としてみた時に“A”をつけるのはどうかと思う。少し厳しい状況にあるということは踏まえて、大きな社会的な課題であることを考えると、やや甘めの評価だなということで、我々が判断したというふうになってしまうので、そのあたりは議論も必要かなと思いますが、いかがでしょうか。

(山﨑座長)
 離職率が低下したなどという指標はありますかね

(事務局)
 今回のこの計画の中に、離職率について指標を定めているところはないです。離職率があると、評価がしやすいということでしょうか。

(妻鹿委員)
 そうですね。事業所ごとに離職率は違いがあることを承知していて、人材が定着しているところと、常に募集が出ている事業所と、かなり格差があると思われます。あまり平均値を取ることに意味はないとは言いつつも、ではどうすれば定着するのか、それはアドバイザーの派遣なのか、様々な研修事業なのか、或いはマネジメントみたいなものなのか、そのあたりも本来は踏まえてフォローしなければいけない。これで全部が見れるわけでは当然ないですけれども、現在はこの指標で見ると、このようにしか言えないっていう少し厳しい書きぶりが必要なのかなと思います。

(事務局)
 定着率に関する統計データがあるとすれば、介護労働安定センターが出している実態調査が一番だと思います。また、厚生労働省の介護人材に係る需給推計でいうと、将来的には不足が見込まれていますが、現在は拮抗している状況です。事業者からみた現場の実感としては、不足感が強いと聞いています。ただ、受給の推計としては一定程度、拮抗している状況なので、それらを含めた取組が、進んでいる部分もあります。それらを踏まえて、こういう形の案を出させていただいて、取組が全くされていないという話であれば、もっと厳しい評価を我々も示さざるを得ないかなと思っていますが、現場の実感と我々の取組をやっていないわけではないです。

(山﨑座長)
 評価は、“A”だけれども、今のようなコメントで補うということにしましょうか。

(事務局)
 今の評価は目安で“A”になっていますが、“B”に変えた方がいいというご意見があれば、この場で決めていただきたいと思います。確かに事務局の方でも、ここは本当に“A”でいいかと、疑問に残るところもありますので、皆様からのご意見をいただきたい。
 先ほどご説明したように、取組自体はある程度できていますが、それで本当に定着に繋がっているのかという十分なエビデンスがないので、今後の取組をさらに強化するという意味も込めて、委員会としては“B”に修正するということもできます。

(佐塚委員)
 それであれば、中柱(2)地域福祉の担い手の育成において、「ボランティアコーディネーター研修の参加が64人で、予定より上回る」とあります。これまでの委員会で数字を追い求めるべきではないと議論されていますが、県域で64人というのは少ないような気がします。
 また、かながわコミュニティカレッジについては、「県がやるべきことをやる」ということで、提案団体のものが多くて、その共助の社会づくりというのをすごく大きく打ち出してはいらっしゃるんですが、その割にはやっぱり障がい者とか、少し偏った内容なので、地域福祉の担い手育成というのは、今も内容がすごく重要である。そこを、どういう人を養成したいんだという事を打ち出し、そのための内容をしっかり出していかないとやっぱり来ない人は来ないし、どういう人が養成されるのかっていうところも分かりにくいので、何となく既存のものに来たか来ないかみたいなことだけでは違うと思う点では、さっきからモヤモヤしているけども、妻鹿委員がおっしゃっていたので、本当にそう思いました。評価“A”というのは、内容とかに触れられてないし、人数的にもこれでいいのかっていう数字なので、ちょっと何か疑問なんですよね。来て欲しい人に来てらったのかというと所もあります。新しい人を開拓できたのかっていうところがあるんじゃないかな。

(山﨑座長)
 点数としては92ですから、高いですよね。

(佐塚委員)
 目標値の設定は、事業によって違うところがある。事業によっては、厳しいものもありますよ。そもそも設定の問題だと思います。

(事務局)
 目標値については、所管課で出していただいているので。ハードルを低くすれば、すぐに“S”になる可能性もあります。

(佐塚委員)
 設定が異なるのに、みんな同じ指標で評価されているわけだから、辛いところも出てくる。

(山﨑座長)
 おそらく実現可能な目標になっているんですよね。よくいえば現実的。

(事務局)
 我々、行政が目標をつくろうとすると、どうしても達成可能なところを目標にしようとすることが多いです。先ほどの離職率みたいに、成果指標を目標にできれば一番いいのですが、取り組めば必ず実現できるものではないので、目標が設定できないところについては、委員の皆様からご意見をいただいて、我々の目標は一定程度達成できているけれども、全体の評価としては「もっと頑張ってほしい」というようなご意見が強ければ、そのように修正します。

(山﨑座長)
 現場サイドの感覚ではとても“A”ではないという記述にしましょうかね。これを“B”にすると、中柱(2)も“B”にしなければいけないわけですが、いかがですか。成果指標を尊重すれば、“A”ではあるけれども、実態からすると“B”に近いとかね。現場感覚からいうと、“B”に近く、なお相当な努力が求められるというような記述にするかですね。

(事務局)
 今年度からの評価方法は、“B”でも「一定の進捗が見られる」とか幅広く工夫をしています。今、提示している評価は、あくまでも目安としていただきたい。無理に“A”の評価をしなくても大丈夫です。

(小泉委員)
 以前の評価方法からすると、指標を辛くすると、答える方も答えにくいということで、評価の基準を緩めたんだと思います。新たな基準を踏まえて、どれだけ取り組んだかと、それがどれだけ成果が出たのかというのは、当然連動した上で、評価をしていく必要があると思います。これは、どのように取り組んだかを評価するとかという感じになりますよね。なので、もともとのスタートの方から話していると、結構厳しくなってしまいます。地域福祉の担い手の育成は、ずっと議論しているので、簡単ではないんですよね。個人的には、中柱(2)までのところは“A”で良かったとしても、中柱(3)は、「ここまで取り組んだけども、まだ不十分なところもある」という意味ではこの委員会で“B”にしてもいいのではないかと思います。あの文章で補足というか、まだまだちょっと未達成のところがあるというところでいいのかなと。そもそも地域福祉の担い手の育成の設定自体が、難しい中なので、どれだけ取り組んだという意味では評価はAでもいいのかなと。

(座長)
 佐塚委員いかがですか

(佐塚委員)
 “B”にしてくださいとかそういう意見でもないんですけど、やっぱり分かりにくいからこそ、どういう人たちを養成したいんだっていう文章があって、それに対してではあるが、達成してないところがあるということを書かないと、“A”の評価だったら、研修等に参加した方達が疑問に思うのではないか。そもそも評価がつきづらいものだと思います。上の文章のところを変えていただきたい。

(井上委員)
 佐塚委員のおっしゃったことを逆説的に言うと、人材センターが怠っているとも読めてしまうので、書き方は相当工夫していただきたいと思います。人材センターではやることはやっていると思うし、結構パンク状態に近いと思っていて、同時に、この問題が1年、2年で成果が出るかというと、すぐには答えが出る話じゃないだろうと。今は継続してやっていくしかない。だから“A”か“B”がいいかというのは、皆さんの議論の結果で構わないと思うんですけど、もし、“B”にするのであれば、書き方は工夫していただきたい。

(事務局)
 人材センターの肩を持つとかいう感じでもないかもしれませんけど、人材センターの特出しの話ではないと思っています。

(井上委員)
この項目だけ、機関がはっきり書かれている。

(事務局)
 取組の数が多くて、他にも様々な委託先がある中で、これは、評価として出していますので、併せて定着については、他の職種と比べても、定着率が「悪い」という言い方ではなくて、ひとつの職場に終身雇用で働いていける職種分野ではないという議論もあります。福祉介護人材は、定着だけで“A”か“B”とかいう評価をするのは難しいと捉えていただいた方がいいと思います。

(金子委員)
 民生委員の研修を受講して理解度が高かったから、資質の向上に繋がったとは必ずしも思えない。人を評価するということですから、かなり大ざっぱな表現でなくてはできないのではないかなと思うんですが、“A”というありがたい評価とそれから、逆にその程度でいいのかっていう思いもある。現場の方がこの評価を見た時に、どう思うかも考えた方がいい。

(山﨑座長)
 記述のほうは、皆さんの意見をかなり反映できると思うんですが、“A”か“B”かというのはどちらか選ばなければいけないので、中柱(2)は“A”のままにして、記述で補うかたちにします。それから、中柱(3)の方は、“B”として、井上委員の意見されたことを考慮した文章づくりにしてほしいと思います。

(事務局)
 修正しまして、評価と併せて皆様にメール等で、ご意見をいただけるようにいたします。

 (事務局から資料1-3(大柱2「地域(まち)づくり」)を説明)

 【中柱(1) 地域における支え合いの推進】

(山﨑座長)
 皆さんの意見をいただきたいと思います。

(妻鹿委員)
 全体としては、これも厳しい評価になるのでは。支え合いが本当に進んでいるのか、“A”でいいのかと感じました。自治体で進んでいるところと、そうでないところで、かなり格差があるのかなと思われます。そう考えると、「相談窓口による暮らしの支援を着実に実施できている」というのは、できてない自治体があることを考えると、少しこれは甘いかなと感じたところです。
 中身の評価の分析などを読んでみると、かなり的確に老人クラブ会員数の減少なども踏まえていることから、ここの最終評価(案)は、「様々な取組はされているが、まだ自治体間で格差がある」といったような書きぶりであるとか、「着実に」というようなことは、少し控えた方がいいかと思いましたが、いかがでしょうか。

(早川委員)
 今のご意見と共通しますが、この三つの大柱それぞれの最終評価(案)の末尾が、大括りで締められていて、様々な取組をしていますが、「引き続きしっかり取り組んで欲しい」みたいなことが三つとも共通で、最後の一文が雑駁なところがあります。そこはもともとこの計画全体の狙いとして、言わずもがな部分なので、あえて書く必要がないと思っていて、むしろ、こうあって欲しいということに向けて、現状できていないことや、伸ばせることを記述すればいいと思うので、最後の一行は削除していただきたいなと思います。現状だと、緩く終わってしまう気がします。

(山﨑座長)
 最後の記述は、見直してほしいということですね。

(早川委員)
 はい。もともと計画はここを狙ってやっているので、これは言う必要がないという意味です。わざわざ我々が指摘することはないですね。

(山﨑座長)
 では、ただいまの意見を踏まえて、事務局において、取りまとめていただくことにします。

(事務局)
 最終評価は“A”のままでよろしいでしょうか。最後の一文を削除して、記述を工夫するようにすればいいでしょうか。

(山﨑座長)
 はい。今のようなご意見を入れてください。

【中柱(2) バリアフリーの街づくりの推進】

(山﨑座長)
 では、中柱(2)はいかがでしょうか。

(成田委員)
 他の評価に比べて、数字が分かりやすくて、特に集合住宅に対して、もう1回整備というところなどが分かりやすくて、具体的に記載されている。この大柱でいうと、中柱(1)が96点で“A”なんですけど、中柱(2)は同じ“A”でも少し点が低いですよね。でも具体性でアピールをしたり、理解をする上では、より色々なものが変わってきているので、評価自体はこのままでいいと思います。しかし、「市町村自治基盤強化総合補助金」に係る今後の課題について、実績が全くなかったっていうところでは大きな課題だと思います。そこら辺のところで、具体的に記述をいただけると、比較的取り組みやすい課題になるので、分かりやすいのかなと思います。これは中柱(1)に比べると、中柱(2)の点数が低くなった理由は何かあるんですか。

(事務局)
 私どもの福祉部局ではない部局が所管する補助金ではあるのですけども、どんな事業に補助されるかが外向きには分かりづらくなっています。そういうご指摘等がございましたので、記述を具体的にさせていただければと思います。

(早川委員)
 ここの最終評価(案)の文章のところで、基本的には、よくできたという記述になっていますが、中を細かく見ていくと、成田委員もおっしゃったことも含めてですね、各所管で課題として、自覚されてることって結構書き込まれていています。例えばバリアフリーに関して言えば、市町村や事業者とよく調整して進める必要があるということも自覚して書かれていますし、あと情報アクセシビリティに関しても職員の意識の向上ですとか、IT環境の整備といったことによって、まだ改善の余地があるような記述も見受けられるので、そういったところに注意しながら、引き続き努力するようにとした記述はあってもいいのかなと。せっかく自覚されているので、それを書いてもいいのかなと思いました。

(山﨑座長)
 他にいかがでしょう。

(佐塚委員)
 早川委員と同じで、文章のところにバリアフリーの街づくりの推進の中に、環境整備もあるし、それから仕組みづくりのもあるし、それからサービス提供もいくつか種類があって、それから制度をもう少し改善されてくとありますが、もう少しそこを明確にしとかないと、そのあとの文章に繋がりにくいんですよね。「概ねできています」と言いながらも、いろんなことが書かれているので、やっぱり何を求めているかっていうところを全体的に全部なのですが、この“A”評価の後にやっぱり何かっていうところをもう少し具体的に書かれて、特に後について記述があるところについては繋がるような文章がいいんじゃないかということがあります。

(山﨑座長)
 それでは、中柱(2)は、皆さんのご意見を踏まえて、記述を見直してください。

 【中柱(3) 災害時における福祉的支援の充実】

(山﨑座長)
 それでは、中柱(3)いかがでしょうか

(妻鹿委員)
 これは、100点で“S”なんですけれども、これも佐塚委員がおっしゃったとおり、「順調に進捗している」と記載がありますが、やはりそのあとの評価を見ていますと、避難行動要支援者名簿の活用が十分できていないとか、個別計画の策定が不十分であるとか、なかなかまだ情報開示が十分できていない状況もあり、これは本当に“S”でいいのだろうかということも含めて、再考をしたほうがいいのではないかと。かなり要支援者の支援をどうするかっていうのは、自治会レベルの見守りの活動に参加した時に、自治会の皆さんは難しいと、お困りの状況を聞いたので、順調に進んでいるとはとても言えないなと思います。

(山﨑座長)
 他にどうでしょうか。

(金子委員)
 地域性もあることから、かなりバラつきがある。山間部、沿岸部と地域が異なるので、そこを一括りにして、評価をするのはいかがなものかと感じます。

(塚田委員)
 名簿作成後に、具体的にどのような取組をされるのかを教えていただきたい。

(事務局)
 名簿に基づいて、一人ひとりの避難行動計画を作成していきますが、今は作れていない状況です。今年度中には、ほぼ全ての県内市町村で名簿の作成が完了されます。

(塚田委員)
 これに基づき、要支援者についてはボランティアの方が安否確認するということか。

(事務局)
 個別の計画の中に「どの方が安否確認をして、避難所への付き添い支援する」といったことを一人ひとり定めていくことになります。

(金子委員)
 名簿を共有することは、災害が起きた時に、自分で避難できない人たちを支援する一つの目安になってくると思います。一人暮らしの高齢者だから、支援が必要ということでもない。やはり、自分で避難できる人は、自主的に避難してもらい、自分では避難できない人達を対象にして、民生委員としては把握をしていきたい。災害が起きた時に、一人では避難できない人たちの状況把握を近隣の方が行いますが、その支援者に対する責任は必ずしもあるわけじゃない。

(早川委員)
 災害対策基本法の改正により、この避難行動要支援者の対策としては、市町村の責任が極めて強く謳われるようになって、市町村と併せて地域の自主的な組織の活動を、法律上で役割を持つように改正されてきている中にあって、県レベルにおいてこの問題について言えることは、“S”なり“A”でいいと思うんですね、市町村レベルで言うと、多分“C”とか“D”なんですよ。それをここでどこまで求めていくかというと、私は県としては情報共有ですとか、市町村に対する指導という意味ではやることはやっていらっしゃるので、“S”はちょっと言い過ぎかなという気がしますけど、そこはあえて評価をそんな落とさなくてもという気がしていまして、ここは市町村が頑張らなきゃいけない部分ということで思っているところです。

(後藤委員)
 私もまさに早川委員と同感でして、この制度を運用していくにあたり、市町村レベルでは、かなり難儀であって、課題点もいっぱいある。ただ、県としては、それをこまねいてないで市町村に対して、進まないところには指導や助言されているような役割は果たされていると思っています。あとは現場で、どのようにうまく運用していけるかという課題が残っています。

(妻鹿委員)
 多言語通訳翻訳者の養成ができても外国籍の住民のことも入れないとまずいだろうということで、少しだけ入っているんですが、これも通訳翻訳者の養成ができたらいいとかっていうここをもう少し詳しく、別の観点から記載したらどうか。

(山﨑座長)
 別の観点とは。

(妻鹿委員)
 単なる通訳と翻訳者がいればよいのかというと、おそらくは外国籍の方々は、今のままだと、何の情報もなく逃げられないし、自分達の地域に必ずしも通訳の人がいつも来てくれるわけではなく、おそらく県がされることとしては、その外国籍住民の皆さんが災害時に、適切な行動がとれるような仕組みを作るっていうようなことに、県はまさしく取り組まなければいけないのかなと思いますので、そのあたりを少し検討していただきたい。

(山﨑座長)
 わかりました。それでは、評価は“S”から“A”にした上での皆さんの意見を反映させていただくとことで、取りまとめをしてください。

 (事務局から資料1-3(大柱3「しくみづくり」)を説明)

 【中柱(1) 福祉に関する生活上の課題への対応】

(山﨑座長)
 それでは中柱(1)についていかがでしょうか。

(佐塚委員)
 “A”評価の下の文章が、地域ケア会議にアドバイザー派遣事業により、質の高いケア会議をやるところが増えているっていうことは書かれていいと思うのですが、障がい者の意思決定支援から始まる文章がどうもやられていることとマッチしていなくて、地域ケア会議のことを書くのであれば、やっぱり地域世帯とか地域の中の複合的問題、多様化な問題に対しての検討が行われるようになっているとか、そういうことも書いていかないと、障がい者の意思決定支援とか相談体制の充実っていうところから始まるのは、ちょっと違うように思います。

(小泉委員)
 精神科病院の退院促進に向けたピアサポーターの養成ができているっていう文章も、今までを覆すようですけど、ピアサポーターの養成が退院促進になるかというと疑問です。どちらかというと大事なのは、グループホームとかの支援の方ではないか。特に精神障がい者にとって、支える側の連携、協力、理解が現場でも極めて重要なんですね。なので、そのグループホームの支援として、「訪問した」だけだとすごく弱くて、これはその二つから見ても“A”評価っていうのはちょっと厳しいかなと。そのことを達成したことはあると思いますが、それがそのまま地域ケア会議についても、先ほど佐塚委員がおっしゃられたように、どういう深みのある会議をしているのか、ただ開いて皆で困ったね、だけでは解決しないということからすると、どんな形でやったっていうところを強調していただいて、今の意思決定支援も大事なんですけど、それを実践にどう変換できるかっていうことが大事かと思う。深く書いていただいて、かつ、ここはやったことに対してはかもしれないですけど、内容として“A”なのかなっていう感じがしてしまいます。

(山﨑座長)
 他は、いかがですか。

(事務局)
 お話をいただいた、精神障害者地域移行・地域定着支援事業については、主な成果に5事業所とありますが、障がいの相談支援事業所に委託をしている事業で、ピアサポーターの養成と、以前はピアサポーターが病院に訪問ができる状態でなかったところを訪問して、そのあと、入院患者さんたちに、地域での暮らしをどういうものなのかイメージをしていただいている。ピアサポーターだけがやっているわけではなくて、相談支援事業所の方が地域への移行の働きかけや、地域生活のいろんな調整しながら進めている事業なので、事業課の方では、サポーターの養成をおそらく指標としているはずなので、そういう評価になっていると思います。全体としてはピアサポーターだけがやっている話ではなくて、相談事業所の方から、グループホーム等とも調整しながら進めている実情はあるということをご理解いただければと思います。

(山﨑座長)
 評価はどうですかね。

(小泉委員)
 主な目標の達成状況について、9月に集計結果が出るので、それ次第のところはあります。

(事務局)
 地域福祉支援計画の下位計画として位置付けられている障害福祉計画で、成果目標を設定しているので、そこに福祉施設入所者の地域生活移行とか、それから、精神科病院の方からの長期入院の方の地域移行の目標を数値で掲げていますので、それが出てくるのはもう少し後だと思います。

(山﨑座長)
 いつ頃になりそうですか。

(事務局)
 9月の中旬に障害福祉の関係の計画の委員会があるようなので、それに向けて集計をして、委員会に諮るようなので、それまでには数字が固まると思います

(山﨑座長)
 その実績を見て、あとは事務局と私に任せていただけますか。“A”か“B”かというのは分かりましたので、保留にさせていただきます。

 【中柱(2) 高齢者、障がい者や児童等の尊厳を支え、守り、いきいきとした暮らしの支援】

(山﨑座長)
 それでは中柱(2)についていかがでしょうか。

(妻鹿委員)
 “A”評価で、「地域における権利擁護の推進が順調に図ることができている」と書いていますが、そのすぐ下の一次評価のところに、「多くの町村では市民後見推進事業につながる法人後見受任や市民後見人養成が進んでいない」と書いてあります。後の取組が必要であると書かれているのに、「順調に進捗している」というのは、少し矛盾を感じてしまう。文章の1行目のところで、目標15で実績14っていうのは決して低くはないとは思うんですけれども、ただ町村では進んでいないというかなり市と町村との格差があるのでないかと思われます。その辺りが分かる記述があっていいと思います。

(山﨑座長)
 はい、わかりました。他にいかがでしょう。よろしいでしょうか。では、記述を見直すようにしてください。

 【中柱(3) 生活困窮者等の自立支援】

(山﨑座長)
 最後の中柱(3)はいかがでしょうか。このままでよろしいでしょうか。
 最終的な評価については、私と事務局で調整をしていきます。

 (2) 地域福祉の担い手に対する支援について
(山﨑座長)
 それでは議題2についてです。こちらは前回の議題に上がっていましたが、今後の方向性等について事務局から説明をお願いします。

 (事務局から資料2及び参考資料2を説明)

(山﨑座長)
 研修の応募状況はいかがですか。

(事務局)
 まだ周知し始めたばかりです。

(佐塚委員)
 圏域別の会議において、県地域福祉課職員が本研修について説明をされていましたが、出席した職員から地域福祉関係職員研修という名称にして、所管がどこにあっても、社協であっても行政であっても、地域福祉に関係する職員に出席して欲しいという意図が分かりにくかったと声を聞いています。講師に私の名前があるので、どういった研修か聞かれます。
 先ほどに戻って申し訳ないんですけど、やはり大柱1「人づくり」-中柱(2)「地域福祉の担い手育成」は“A”になっていますが、やはりボランティアセンターやコミュニティカレッジとか、それから専門職に育成するとか、統一した考え方っていうのがなかなか持てていないんだと思うんですよね。だから地域福祉の担い手ってどんな人なんだってことが決まっていない、示されてないところで、いろんな機関がバラバラでやっているっていう点では幾ら研修が行われて、参加者が来ても、やはり“A”ではないかと思えてしまうので、それは皆がさぼっているとかそういうことじゃなくて、まだ浸透してないという意味では、道途上であることを認めていいんじゃないかなと思うんですよね。それで、よく説明を受ければ、「そうなんだね」って分かるんですよ。だけど、ちゃんと説明されてないし、よく意味がわからないし、戸惑いがある人もいっぱいいるので、このパネルディスカッションに来られる人でさえ、どうして自分なのかなっていうふうに説明しないと分からないことだってあります。やっぱり、まだ“A”の段階じゃない。特にコミュニティカレッジのボランティアセンターと全然違いますし、専門職のところでやっているのも違うので、違ってもいいかもしれないけど統一のところもしっかりと出していかないと、今後の道筋はないんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。なので、先ほど“A”でいいと言ったのですが、“A”では駄目なんじゃないかなということだけ言っておきます。自分がやっているのに自分も“A”じゃないと思っています。やっぱり統一しないと。そういうのを県がやってくださったらと強く思います。

(山﨑座長)
 熱い思いを語っていただきました。事務局から何かありますか。

(事務局)
 先ほどのご意見について、もう一度検討させていただいた上で、書きぶりも併せてもう一度をご覧いただきたいと思います。

(山﨑座長)
 それでは事務局は、引き続き検討していただきたいと思います。

 (3) その他
(山﨑座長)
 その他の議題について事務局から何かございますか。

(事務局)
 ※第3回の委員会の日程及び議題について説明

(山﨑座長)
 それでは本日の委員会は以上をもちまして、終了いたします。お疲れ様でした。

 

4 閉会

 

会議資料

(神奈川県地域福祉支援計画評価・推進等委員会)次第・委員名簿(PDF:135KB)

資料1-1 神奈川県地域福祉支援計画( 2018 年度~ 2020 年度) の 評価方法について(PDF:156KB)

資料1-2 2018 年度自己評価及び 最終 評価 (事務局案)(PDF:207KB)

資料1-3 2018 年度評価まとめ(PDF:660KB)

資料2 地域福祉の担い手に対する支援について(PDF:112KB)

 

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