更新日:2025年12月3日

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【開催報告】シンガポールミッション2025(企業訪問団の派遣)

ライフサイエンス・ヘルスケア分野の企業団をシンガポールに派遣しました。

2025年9月、シンガポール進出や共同研究に関心を持つライフサイエンス・ヘルスケア分野の企業団をシンガポールに派遣し、企業8社(13名)と研究機関3団体(10名)が参加しました。

神奈川県の連携・協力の覚書(MOU)締結先であるシンガポール国立大学(NUS)、シンガポール国立大学保健機構(NUHS)のほか、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)、高齢者住宅を含む複合施設等を訪問し、県、シンガポール双方によるプレゼンテーション、視察及びネットワーキングを実施しました。

開催概要

  • 日程:2025年9月1日(月曜日)から3日(水曜日)
  • 参加対象企業:ライフサイエンス・ヘルスケア分野の研究開発・製品販売を行っている企業で、シンガポールや東南アジアへの進出・共同研究、現地パートナーを探索されている企業等
  • テーマ:「超高齢社会を支えるエイジテック・ヘルスケア事業のアジア展開」
  • 言語:英語(通訳あり)
  • プログラム参加費用:無料(ただし渡航費、宿泊費等は参加者負担、各自手配)
  • 主催:神奈川県

事前勉強会

  • 日程:2025年8月28日(木曜日)

シンガポール経済開発庁(EDB)日本事務所のJolene Chan所長から、シンガポールにおけるバイオ医薬品産業分野の概況、高齢化に関する状況や企業向けの支援について、ご説明をいただきました。
また、参加される企業の皆様からも自己紹介やミッション参加の目的などをご共有いただきました。

主な訪問先 

【1日目】9月1日(月曜日)

  • ブリーフィングセッション

参加企業がお互いを知り、また、シンガポールの現地概況を知った上で各所を訪問できるよう、最初のプログラムとしてブリーフィングセッションを設けました。
日本貿易振興機構(JETRO)及び科学技術振興機構(JST)の両シンガポール事務所からシンガポールの政府、産業、技術等の動向について、それぞれ説明を受けた後、参加企業及び事務局から自己紹介を行いました。
その後、横浜銀行シンガポール支店も交えて、ネットワーキングを行いました。

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南洋理工大学も入居している、シンガポール発のバイオメディカルテクノロジーのインキュベーターであるco11ab NOVENAの施設視察を行った後、大学からアントレプレナーシップ教育に関するプレゼンテーションをしていただきました。また、ほかの入居企業からも取組の発表があり、県企業団の代表からも事業内容等の紹介を行いました。

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高品質な臨床試験を実施し、患者が新規治療法や革新的技術にアクセスできる環境を整えることを目標とし、設置された研究施設です。病室などを視察した後、質疑応答を行いました。

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【2日目】9月2日(火曜日)

NUHSは、シンガポール保健省傘下の3つの公的病院グループの1つです。
病院施設の概要、院内ヘルスケア人材の負担を減らすためのアプリやAIを活用した取組、高齢者に対する看護に関してなど、それぞれの専門家からお話いただきました。

また、本ミッションに同行された県立保健福祉大学ヘルスイノベーションスクール(SHI)から、SHIの概要や未病コンセプトに関して、説明を行いました。

全体でのネットワーキング終了後、より具体的な相談をするため、専門の先生方と企業との個別面談を実施し、参加企業のうち数社が今後の協働等に関して意見交換を行いました。

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A*STARは、通商産業省傘下のシンガポール最大の研究開発・科学技術開発振興機関(日本でいうJST)であり、この日訪問したDxD Hubは、シンガポールにおける医療技術向上のために、デジタルヘルス等の医療・ヘルスケア製品の開発から登録、製品化、導入までを支援しています。

A*STAR各担当者と、参加企業それぞれからプレゼンテーションを実施し、意見交換を行いました。

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【3日目】9月3日(水曜日)

シンガポールを拠点とするソーシャルエンタープライズ(社会的企業)。アジア太平洋地域全体の高齢化に対応するため、高齢者ケアの質の向上に向けた提言や研修を行うとともに、高齢化社会の市場における官民パートナーシップの推進や、市場調査・分析を担っています。
Ageing Asiaの取組紹介のほか、パートナー企業であるDex-Lab社のロボティクスを活⽤した認知介入プログラムと介護人材の負担軽減に関する取組、またシンガポール経営⼤学(SMU)の高齢化研究センターについての紹介がありました。県からは横浜国立大学のイノベーティブ新湘南共創拠点の取組を紹介し、その後、参加者のネットワーキングを行いました。
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ACTRISは、細胞治療分野の研究開発・生産支援・臨床応用等を統合的に推進する拠点です。設立の経緯や取組についてプレゼンテーションを受けたあと、施設の視察も行いました。
細胞治療や再生医療等の開発支援について、活発な意見交換が行われ、参加企業の皆様からは、日本との違いや最先端の連携モデルについて知見を得ることができたとのコメントがありました。

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Kampung Admiraltyは、シンガポール住宅開発庁(HDB)が開発した高齢者の住居と医療、福祉、商業施設を一体化させた画期的な複合施設です。施工を担当した建築会社から、開発の経緯などについての紹介がありました。7つの省庁が横串的に協力し、限られた土地をいかに最適に利用できるかという共通認識のもとプロジェクトが進められたとのお話がありました。

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シンガポール科学技術研究庁(Agency for Science, Technology and Research/A*STAR)

3日目にもA*STARを訪れ、この日はバイオ医薬品、ベンチャークリエーション、サステナビリティ等に関わる部署の参加者と参加企業の双方からプレゼンテーションと意見交換を行いました。
A*STARにおいて技術者を育てるプログラムや、海外とのパートナーシップ提携の促進などの取組、医療や診断に活用できるイノベーションに関する発表があり、参加企業の皆様も熱心に耳を傾けていました。

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神奈川県では、引き続き、ライフサイエンスや未病産業の振興に向け、覚書を基盤としたシンガポール関係機関との連携を進めてまいります。

※本事業は、本県の委託業務「ヘルスケア・ニューフロンティア国際展開支援業務」の一環として、業務受託者のデロイトトーマツベンチャーサポート株式会社が実施しました。

シンガポール関連情報

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