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更新日:2024年1月11日

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【開催報告】シンガポールミッション2022(企業訪問団の派遣)

ライフサイエンス・ヘルスケア分野の企業団をシンガポールに派遣しました。

アフターコロナ期のライフサイエンス・ヘルスケア事業のシンガポール戦略

シンガポールの政府機関・研究支援機関とのコネクション・最新情報を入手し、現地パートナーを探索!

2022年7月、シンガポール進出や共同研究に関心を持つ医療・ヘルスケア分野の企業団をシンガポールに派遣しました。企業等11社16名(研究機関含む)と研究者4名が参加しました。

神奈川県の連携・協力の覚書締結先であるシンガポール国立大学(NUS)、シンガポール国立大学保健機構(NUHS)のほか、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)、シンガポール総合病院、シンガポール製造業連盟を訪問し、セミナーや視察、ネットワーキングを実施しました。

なお、コロナ禍により2021年と2022年の2回はオンライン開催としたため、今回は約3年ぶりの現地派遣となりました。

開催概要

  • 日程:2022年7月18日(月曜日)から20日(水曜日)
  • 参加対象企業:医療・ヘルスケア分野の研究開発・製品販売を行っていて、シンガポールへの進出・共同研究、現地パートナーを探索されている企業等
  • テーマ:「アフターコロナ期のライフサイエンス・ヘルスケア関連事業のシンガポール戦略」
  • 言語:英語(通訳あり)
  • 参加費用:無料(実費負担のみ)現地集合、現地解散。航空券、宿泊費等は参加者負担。
  • 主催:神奈川県

主な訪問先

【1日目】7月18日

(National University of Singapore(NUHS) Centre for Innovation in Healthcare/CIH)

ヘルスケア分野のイノベーション促進に向けて研究開発者・産業界と臨床医とのマッチングを行い、実用化に向けた妥当性評価や医療技術評価などの支援を行う機関です。今回の訪問ではCIHの代表らが同席し、プレゼンとネットワーキングを行いました。

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(National University of Singapore/NUS)

1905年設立の総合大学。「世界大学ランキング2023」では世界19位の評価を得ています。

今回は、シンガポール国立大学にて、シンガポール国立大学保健機構と神奈川県による連携イベントを開催し、第2部では、公益財団法人 実験動物中央研究所(川崎市殿町地区)とシンガポール国立大学医学部によるヒト化マウスモデルに関するラウンドテーブルを同時開催しました。

セミナーでは、黒岩知事がオンラインで登壇し、挨拶を行いました。また、シンガポール国立大学のジョン・ウォン副学長と、県の訪問団長を務めた神奈川県立保健福祉大学の鄭雄一副学長による、県とシンガポール機関との覚書再締結の記念式典を行うとともに、日本から参加した企業団を紹介し、ネットワーキングを行いました。

第2部のラウンドテーブルでは、実験動物中央研究所とシンガポール科学技術研究庁が5年間にわたり実施してきたヒト化マウスの共同研究の成果発表を行うとともに、臨床現場での導入や今後の展望について、シンガポール国立大学やシンガポール科学技術研究庁の研究者らと議論しました。

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【2日目】7月19日

(Agency for Science, Technology and Research/A*STAR)

通商産業省傘下のシンガポール最大の研究開発・科学技術開発振興機関(日本でいえば国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)に相当)。バイオ系の研究開発拠点Biopolisといった研究開発拠点の集積地を所管し、研究者と企業等のコラボレーションを推進しています。

今回は、生命工学・ナノテクノロジー研究所(IBN)を訪問し、A*STAR全体の取組みについて紹介いただいた後、9つのラボを視察し、各ラボの研究者から研究内容について説明を受け、意見交換を行いました。また参加企業のプレゼンテーションを行い、研究者らとのネットワーキングを行いました。

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(Singapore General Hospital/SGH)

1821年設立のシンガポール最大手の病院で、国内最大の公的医療機関グループであるシンヘルス(SingHealth)の基幹病院でもあります。

SGHには、現地で医療機器承認を得た県内企業の製品(装着型サイボーグ)が導入されており、それを活用したリハビリテーションの実施状況をうかがい、イノベーティブな技術導入などさらなる連携について、病院幹部や臨床現場の医師らと意見交換を行いました。

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(Singapore Manufacturing Federation/SMF)

1932年設立の製造関連産業のシンガポール最大の業界団体です。約 5,000 社の法人会員と10の産業グループで構成されています。今回は、そのSMFの会員企業20社と日本からの参加企業が集い、それぞれの取組み紹介とネットワーキングを行いました。

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【3日目】7月20日

シンガポールの工業・商業地区の開発・管理を行う通商産業省の法定機関JTC社の案内のもと、シンガポール南西部で開発中のジュロンイノベーション地区(JID)を訪問しました。JIDのほか、スマートタウンとして開発中のプンゴルデジタル地区(PDD)の開発計画についての説明を受けたのち、JIDのエコシステムの一角を担う南洋理工大学を視察しました。

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また、このほかに、日本から参加した未病コホート分野などの研究者が、シンガポール国立大学やシンガポール科学技術研究庁の研究者らと面談し、共同研究の推進について協議を行いました。

神奈川県では、引き続き、ライフサイエンスや未病の産業振興に向け、シンガポールとのMOUに基づく連携を推進してまいります。

 

※本事業は、本県の委託業務「ヘルスケア・ニューフロンティア国際展開支援業務」の一環として、業務受託者のみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社が実施しました。

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