企業・NPO・大学 パートナーシップフォーラム開催結果概要

掲載日:2018年2月25日

平成26年(2014年)3月25日(火曜日) 14時から16時10分
かながわ県民センター 2階ホール にて

参加人数

 NPO等関係者23名、企業関係者21名、大学関係者3名、その他20名 計67名
(事務局等を除く)

プログラム概要

基調講演「地域のパートナーシップ ―工業団地の防災マップの事例から―」
株式会社スリーハイ代表取締役 男澤 誠 氏

男澤様の写真本日は地域のパートナーシップづくりについてお話しします。実は、パートナーシップづくりは狙ってできたわけではなく、気づいたらそれが構築されていました。そのようなことについてお話しします。

自己紹介

  • 当社は横浜市都筑区東山田というところにあります。東山田工業団地という所があり、現在76社がそこで仕事をしています。「準工業団地」であるというところに、地域の課題があります。「工業団地」ですと、その中には会社しかありません。しかし「準工業団地」ですと、その中に住宅、マンション等も建てられます。それが東山田工業団地の特徴でもあります。景気がいい時だと、ほとんどが会社ばかりでしたが、景気が悪くなり、会社が土地を離れると、そこにマンションや戸建てが建ったりします。現在は約1、2割がそのような住民の方々です。
  • スリーハイは工業用の電気ヒーターを製造しています。最近ですと、配管の加熱、カメレオン用のヒーター、モノレールの凍結防止ヒーターなどを作っています。

子どもたちと作る「防災マップ」

  • みなさまのお手元に、「防災マップ」があると思います。これは実際に子どもたちが工業団地の企業訪問をして、インタビューをし、どのような企業なのか、どんな備蓄を持っているのかなどを手書きで記したものを、当社で印刷したものです。
  • 工業団地の中の消火栓の場所など、子どもたちに関わってもらいながら、工業団地の魅力も伝えつつ作ったものです。私はこのマップを作りたくて、去年活動してきたわけではありません。気づいたら、このようなマップができたというものです。
  • きっかけについてお話しします。現在、住民の方が工業団地に住み始めています。企業と住民の方では、そもそも目的が異なります。企業は24時間これまでどおり操業して、お客様にいいものを届けたい。住民の方の中には、それを知らずに入ってきている方もいます。「うるさい、くさい」といったクレームもあります。住民の方とトラブルが起きるのではないかと思い始めたのがきっかけです。企業がここで24時間操業するためには、早いうちから住民の方と仲良くなることがいいことなのではと思いました。また、住民の方々とのトラブルが予想されますので、お互い顔見知りになっておけば、話し合いでトラブルが解決できるのではないかというように考えました。
  • 最初にまず考えたのが、住民の方に「私たち企業は東山田工業団地でこんなことをやっています」ということを紹介しようと考えました。「企業紹介ガイド」を住民の方に配ろうと考えました。ですが、私が住民だったら、企業紹介ガイドをもらっても、意味がよく分からないだろうとも思いました。ですので、企業紹介だけでなく他のアプローチもないとだめだろうと考えました。
  • 工業団地の企業に1社でも多く関わってもらった方がうまく行くと考え、まずは近くの会社に声をかけましたが、うまく行きませんでした。そもそも、工業団地の中でも、お互いにどんな企業なのか分からなかったのです。次に、まちづくりならば行政と考えて、都筑区役所に相談しましたが、これもうまく行きませんでした。
  • そこで、地元の工業団地を盛り上げるためには、地元の子どもたちと一緒になって企業マップのようなものを作った方がいいのではと思いついて、学校にも出向きました。しかし、学校でもすぐに話しを理解してもらうことはできませんでした。
  • こちらの思いばかりがどんどん先行してしまい、相手方との間に距離感を感じるようになっていました。最後の方には企業を回って、「『企業紹介ガイド』を作って、これからは住民の方に寄り添っていくべきだと思うのですが」と言ったのですが、「うちはいくら払えばいいの?」ですとか、「男澤さん、ヒマだね」とか言われました。「このままこの思いは理解されないまま、だんだんといやな工業団地になってしまうのだろうな」と考えるようになってしまいました。結局、「企業紹介ガイド」の作成に賛同してくれた企業はゼロでした。これは、もう自分たちでやるしかないと思いました。
  • 今度は、まず地元のNPOを訪ねました。地域の情報はNPOの情報が持っているのではないかと思ったからです。そこで「住民からしたら『企業紹介ガイド』を渡されても面白くないですよね。私が住民だったら、災害が起こったときに必要な情報がほしいと思う。それを盛り込んだ方が、『企業紹介ガイド』としては面白くなる」と言われました。「こういう備蓄を持っています。AEDがあります」という情報を「企業紹介ガイド」に付加することで、もっと住民の方にお近づきになれるのではというアドバイスをいただきました。
  • そこから話しがスピードアップします。NPOから、防災・防犯についてやるのではあればということで、県警を紹介していただきました。県警に伺うことで自分の発想がだいぶ変わりました。こちらから情報を与えるばかりがいいことではなくて、住民の方とフラットな関係でいることがいいことだということを、県警の方に言われました。
  • 次に相模原市に防犯・防災のサークルがあるから勉強に行きなさいということで、勉強しに行きました。
  • 東山田中学校のなかにあるコミュニティハウスにも行きました。それによってまた様々な広がりが生まれました。まず地元の中学校の校長先生を紹介していただき、次に地元の小学校の校長先生も紹介していただきました。都筑の区民を活性化させるためのNPOの方も紹介され、多くのアドバイスをもらうことができました。小学校、中学校に行くと、校長先生や先生方ともコミュニケーションを図ることができ、最終的にはPTA、保護者の方にもお話しをさせていただけました。最終的には私たちの思いを汲んでいただき、「防災マップ」ができました。
  • 本日は、「何でも思いが強ければ叶う」ということではなく、「こういうやり方で進めるとうまく行きました」ということを、お伝えしたかったのです。企業はNPOの方となかなか接点がなく、どこでつながれるかも分かりません。逆にNPOの方と話すと、企業の方とつながりたいけれども、どこでどうつながれるか分からないという話を聞きます。何かきっかけがあると、意外とスムーズに行きます。「防災マップ」で言えば、きっかけはやはり地元のNPOの方の助けでした。
  • 今ではいい循環が生まれ、「防災マップ」が一人歩きをしています。「防災マップ」には多くの方が関わっていますので、様々場所で配られたりしています。それによって私たちの活動の意義が生まれてきています。はじめは住民の方と仲良くすることが目的だったはずですが、東山田工業団地のPRや企業誘致にも使われたりしています。
  • 自分の人間相関図も書いてみました。人との結びつきが一方向ではなくて、多角に様々な人同士がつながっています。人と人とのつながりが非常に重要だと思いました。そういったことがないとなかなか、協働事業はうまく行かないのだなとあらためて感じました。
  • よく「地域貢献」という言葉を聞きます。当社もいろいろな地域貢献活動をしていますが、今回の「防災マップ」は、「地域貢献」ではありません。「地域貢献」というと、どうしても企業の目線が、地域や町に対して上にあって、何かしてあげるという解釈に陥りがちです。当社が今回行ったものは、「地域協働活動」というか、町の人と私の視線が常にフラットだったから、うまく行ったのだと思っています。「企業がしてやっている」という形になると絶対にうまく行きません。企業が、町や地域の課題に取り組むときには、フラットな関係でいろいろな人を巻き込みながら、解決していかないとうまく行かないだろうなというのが私の感想です。

まとめ

  • 私は製造業の経営者ですが、活動としては「東山田工業団地に籍を置く一住民」として、町を自分事として捉え、自分の暮らす場所で起きている問題や「もっとこんなまちだったらいいのに」と思うことに対して、自分ができることをやってみる。または、地域の関係者と一緒に何かやってみる。そういうことがこれから一番大事なのかなと思っています。
  • ヒマだからとかボランティアだからということではなく、私たちも企業として何か町に取り組んでいかないといけないのではという意識がどこかにあります。せっかくこの地域でお仕事させていただいているので、やはり地域に感謝しなければとも思っています。地域の方たちが困っていることに対しては、一緒になって解決していきたいというように思っています。
  • この一連の活動によって、結果的に人とのつながりが仕事に結びついたり、仲間ができたりということにも発展していくのだと思います。町はそこに暮らす人や関わる人で作っていくことが望ましいですが、一人でできるものでもありません。地域住民、学校、子どもたち、企業、NPOなど協働でやることで互いの社会的役割が明確になり、よりよい社会ができるのではないかなということが、今回の活動を通じて得たことです。
  • 「防災マップ」を通じてどのような変化が起きたかについてお話しします。これまで企業間ではあいさつをする文化はありませんでしたが、マップを通じてあいさつをする関係ができあがりました。また、住民の方と新しいコミュニティを形成することができました。行政には、マップをうまく使って広報活動に協力いただいています。子どもたちには、地元に工業団地があることを知ってもらえました。将来子どもたちがこの工業団地で働くことがあれば、それは素晴らしいことだと思います。
  • 他にも行った活動があります。工業用のヒーターでチョコレートフォンデュをやったり、工業団地ツアーも行いました。活動にどのような意味づけがあったかですとか、何が変わったかということがとても重要です。意味がないと地域活動は続きません。これは、自分たちが納得してやらなければいけないところです。
  • 「防災マップ」をはじめは作る予定ではありませんでしたが、「企業ガイド」からすこしずつ防災の情報を加えて、子どもたちと関わることでそれができました。きっかけは、地元のNPOの方々にいろいろな知恵をいただいて、それがいい循環となり、「防災マップ」が最後一人歩きできるようになったという事例のお話しでした。
  • ありがとうございました。

来年度のパートナーシップ支援事業について
神奈川県NPO協働推進課

  • パートナーシップ支援事業とは、県が企業とNPOを仲介し、企業とNPOのマッチングの機会を提供する仕組みです。
  • 2013年度の事業について振り返ります。まず、5月から8月まで月1回のペースでパートナーシップミーティングを開催しました。このミーティングは、まずは参加者のみなさんにつながりを作っていただこうというものです。9月に開催したパートナーシップミーティングvol.2では、よりつながりを深めて、具体的なマッチングにつながるような仕組みとしました。このvol.1からvol.2までの全5回のミーティングで、延べ325名の方にご参加いただきました。本当にありがとうございます。
  • このような過程を通じて生まれたマッチング事業は、全部で19件になります。詳細は「マッチング一覧」をご覧ください。
  • マッチングした事業については、2013年11月11日に記者発表をしたのですが、その後に生まれた事業もあります。「お金の大切さを学ぶカードゲーム講座@三崎小学校」という事業で、2014年2月14日に、三崎小学校で小学6年生2クラス42名を対象に、カードゲーム「お金の役割」を使って、お金の成り立ちや役割を学び、その大切さを身につける体験学習を行いました。
  • 県がこの事業で行った、広報についてお話しします。知事会見を事業スタート時の5月14日と、成果発表時の11月11日に行いました。 日本経済新聞さんに6月6日に記事にしていただき、神奈川新聞さんの横須賀市版にも7月19日に掲載していただきました。「県のたより」の3月号にも、パートナーシップ支援事業について掲載しました。これ以外にも、NPO協働推進課で運営している、かにゃおのFacebookで、マッチングした事業の告知・紹介などを行っています。
  • 2014年度のパートナーシップ支援事業についてお話しします。来年度は、これまでの企業、NPOに加え、大学にも対象を拡大して事業を実施していきます。スケジュールとしては、6月中下旬から順次、パートナーシップミーティングを行っていく予定です。昨年度とは異なり、各ミーティングでよりマッチングにつながるような仕組みにしていこうと考えています。
  • 新しい事業として、「スタディツアー」を実施します。これは、優れた社会貢献活動を実施している企業や、先進的な取組みを行っているNPOを訪問するというものです。狙いとしては、先進的な社会貢献活動などの取り組みを共有することで、その波及を図る。また、ツアー参加者間のつながりを作るというところにあります。年2回程度を想定しています。
  • パートナーシップ支援事業の一環ではありませんが、来年度は「教えて!かにゃお先生」という、かにゃおの出前講座も行います。これは、かにゃおと一緒に、企業やNPO等が大学に出張し、出前講座を行うというものです。学生の方に、NPO活動や企業の社会貢献活動の話に直接触れてもらうことで、社会貢献への意識を高めてもらうことを狙いとしています。
  • パートナーシップ支援事業のメリットについてお話しします。まず、県が積極的に広報を行いますので、発信力が高まります。「地域貢献の新しい形」ということですが、リソースが限られている中では、単独で社会貢献活動を行うよりは、多くの方がリソースを持ち寄って社会貢献活動をすることで、大きな広がりが生まれると思います。「企業同士、NPO同士の新たなつながりも」と書きましたが、企業同士、NPO同士の結びつきも大歓迎ですので、積極的に活用していただければと思います。最後に「担当者の育成、学生の学びの場にも」ということですが、日頃接点のない方と触れ合うのはいい経験となり、担当者の成長につながるのではと思います。また、学生の方には、学んだことのアウトプットの場としてこの事業を活用いただくと、より学習の効果が高まると考えます。
  • 事業の詳細については、今後NPO協働推進課のホームページやFacebookを通じて発信していきますので、ぜひご確認ください。
  • パートナーシップ支援事業ですが、2012年からスタートし、2年が経過しました。これまで本当に多くの方のご協力をいただき、ここまで続けてくることができました。ありがとうございます。来年度は、対象を大学の方にも拡大し、事業を続けていきます。この事業の狙いは「多様な主体による協働型社会の構築」にあります。つまりは、様々な方々が協力して、一緒に地域にある問題や課題を解決して、よりよい世の中にしていこうということです。ぜひ、ご参加いただいて、一緒に楽しみながら進めていきましょう。

トークセッション
「猿島 海の自然で遊ぼう、学ぼう。=磯の生物とプランクトン観察=」(2014年3月21日開催)について
(株)トライアングル ×(特非)ディスカバーブルー ×NPO法人横須賀創造空間

NPO協働推進課

トークセッションの様子3月21日に、横須賀市の猿島で「猿島 海の自然で遊ぼう、学ぼう」を開催しました。午前中にプランクトン観察会、午後に磯の生物観察会を行いました。大人も子どもも身近な海の魅力について、海の専門家であるNPOから学ぶというものです。 

今回は、当事者のおふたりにざっくばらんにお話しを伺いたいと思います。

まずはマッチングしたきっかけについて教えてください。

藤野氏

  • トライアングルは猿島への船舶運行などをしている会社です。猿島は、自然の島です。猿島の魅力の発掘を自社で考えてきましたが、限界がありました。特に自然系のものについては、誰もノウハウがありませんでした。ただ、子どもたちにも自然を知ってほしいという想いはあり、子ども向けのイベントを考えたいと思いました。そこで、県のパートナーシップミーティングで相談しました。

NPO協働推進課

  • トライアングルさんと組もうと思った決め手はどんなことでしょうか。

水井氏

  • ディスカバーブルーとしては、イベントを開催する場所を常に探していますが、猿島は神奈川県内で有名な場所ですので、そこで開催できるのは魅力的です。また、私たちが猿島でイベントをさせていただくことで、トライアングルさんの船に乗る方が増えるということで、本業に直接的にお役にたてるという意味で、win-winな協働事業だったと思います。さらに、我々が猿島の魅力をもっと引き出せるのではとも考えました。

NPO協働推進課

  • トライアングルさんとして、ディスカバーブルーさんと組もうと思った決め手はどんなことでしたか。

藤野氏

  • ディスカバーブルーさんは、以前、城ヶ島でイベントを開催されていて、大人も子供もとても楽しんでいたというのを聞いていました。これまで猿島で磯を使った取り組みというのは、釣りしかありませんでした。釣りは、できない人もいますし、好き嫌いもありますが、今回の磯あそびは多くの人に興味を持ってもらえるのではないかと思いました。しかも、それを通じて海や自然を知ってもらえます。
  • トライアングルとしては、多くの方々に猿島のファンになってもらおうとしています。一度バーベキューに来ていただいた人に、次は歴史散策に、その次は泳ぎに来ていただくというように、様々な提案をしようと考えていました。そのような中で、ディスカバーブルーさんはぴったりでした。

NPO協働推進課

  • 次に今回の事業で大変だったところ、難しかったところについてお願いします。

水井氏

  • 1つ目は、イベントで使う道具を船に乗せなければならず、そのオペレーションが大変でした。
  • 2つ目としては、「どんな生物がいて、どんなものが見られるか」ということを相手方がご存じないところから、言葉だけの説明で、相手方にイベントのイメージを持っていただくのもすこし大変でしたね。

藤野氏

  • 私はNPO法人もやっているなど、NPOへの理解はあるつもりです。しかし、あらためて考えると、ディスカバーブルーさんに任せきりになっていて、具体的にどんなことをやるかを私自身理解していませんでした。NPO協働推進課さんとディスカバーブルーさんは、どんなイベントをやるかを分かっている中で、私だけ分かっていなかったことに気づきました。その後ちょっと社内で大変でした。

NPO協働推進課

  • 楽しそうだなと思って始めたけれど、具体的に何をやるか分かっていなかったという感じでしょうか。

藤野氏

  • そうですね。事前のコミュニケーションをもうすこしちゃんと取っておけばよかったなと思いました。「面白かった」というのは多くの方に聞いていたのですが、何がどのように面白かったのか、どのように役に立つのか、参加料3,000円の中身は何なのかを説明されると「あれ?」となりました。

NPO協働推進課

  • 最初にディスカバーブルーさんとしっかり話をして、具体的な内容や予算について詰めて考えないとどこかで苦しくなると。

藤野氏

  • そう思います。

NPO協働推進課

  • 今回のイベントでどのような成果がありましたか?

水井氏

  • 先ほどお金の話が出ましたが、ディスカバーブルーとしては最初から価格を下げたくありませんでした。持続性を考えると赤字覚悟で行うのではなくて、最初は人が集まらなくてもこの価格でやってみて、価値をみなさんに分かっていただこうと思っていました。藤野さんがうまく会社の方を説得してくださり、この価格で進めることができました。
  • 後は、みなさんの広報のおかげなのですが、募集の締切の日には、募集を止めるくらいの方にお申込みいただきました。アンケート結果を見ても、参加費について高いというご意見はほとんどなかったです。サービスの価値を、ディスカバーブルーとしては落としたくありません。それを分かっていただけた上で、継続していけることができたらと思います。

藤野氏

  • 猿島はトライアングルのものではなく、横須賀市の都市公園で、トライアングルはその船舶運航をしています。猿島に用事がないと、人は船に乗りませんので、いろいろコンテンツを増やさなければと思っている中で、今回新たにその1つとして、コンテンツの幅を広げることができたというのがとても大きいです。

NPO協働推進課

  • 昨年猿島で火事があったりしましたが。

藤野氏

  • 昨年(2013年)8月29日に火災が発生しました。これによってバーベキューレンタルが全くできなくなりました。今年の夏に再開できる予定です。
  • 猿島には年間12万人の人が来ていました。そのうちの8万人が夏の2か月にいらっしゃいます。それ以外の月は割とのんびりしています。バーベキューもできない、人もあまり来ないというところにしっかり価値をつけて、そこに人を呼ぼうということで、躍起になって考えている中で、1つ今回のような価値を作れたのは大きいと思います。

NPO協働推進課

  • 猿島の自然の魅力を活かすような形で方向転換しようかという感じですか。

藤野氏

  • ある意味原点に戻って、とにかく猿島のファンになってもらおうと。バーベキューで来て、次は生物観察、次は散歩でというように、特に夏以外で用事を作ろうというところに、1つ厚みが増したと思っています。

NPO協働推進課

  • 他に何か反省点はありますか?

水井氏

  • いつも打合せは藤野さんとスムーズに進めていただけたのですが、実は社内でなかなか理解が得られていなかったというところは反省点です。ディスカバーブルーの活動がどのようなものかが、みんなが分かるような説明資料を用意して、最初にお渡しすればよかったなと思います。

NPO協働推進課

  • 後は、今回、進行管理をする人を決めていなかったのも課題の1つだったと思いました。「今回は企業さんの方が進行管理する」のように決めておくとスムーズに進むかなと感じました。
  • 最後に今後の展望についてお願いします。

藤野氏

  • NPO法人の横須賀創造空間では、去年「猿島博」というのを考えていました。猿島で、歴史や地域産品や生物観察などのイベントをやって、猿島を知ってもらおうというものです。猿島で火事が起きてボツになってしまいましたが、今年は11月の「横須賀産業まつり」と一緒にやりたいと考えています。NPOの方や地域の企業の方にご協力いただいて、地域の魅力を発信できればと思っています。

水井氏

  • トライアングルさんとはこれからも持続的に協働していきたいと思います。
  • 海には多くの生物がいて、海面の下に、地域の住民の方や子どもが思いを馳せることができるような機会を神奈川の様々な場所で展開できたらと思っています。

「環境未来都市構想推進を目的とした地域人材開発・拠点づくり事業」における地域との連携
横浜市立大学研究推進課長 嶋崎 孝浩 氏

嶋崎さまの写真横浜市立大学は、昨年(2013年)8月、文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」に採択されました。これは年間4,000万円から5,000万円が最大で5年間補助される事業です。本日はこの事業について、お話しすることで、今後皆様と何らかの形で連携させていただくきっかけになればと考えています。

この事業は、地域の拠点として、大学が地域に貢献していくことを推進していくようにという事業ですが、「教育を通じた人材育成」、「研究」、「医療」などの大学の基本的な活動そのものが地域貢献であり、これまでもこうした活動を通じて地域貢献を進めてきました。逆に言えば、これまでの大学はこのようなことをやっていればよかったということでもありましたが、このところはそうも行かなくなってきたというところがあります。その一つの大きな転機となったのは、平成19年の学校教育法の改正です。この改正の中で、教育・研究に加えて、社会貢献が大学の責務になりました。

  • このような動きを受け、横浜市立大学としても、基本理念や中期計画に地域貢献を位置づけ、平成21年度には「地域貢献センター」を設置し、様々な取組みを推進してきたところです。それぞれの取組みについてご紹介します。
  • 1つ目として、「エクステンション講座」ということで生涯学習講座を展開しています。医療講座や教養講座など様々な講座を多数開催しています。
  • 2つ目として、学生の地域貢献活動の促進という意味で、「学生が取り組む地域貢献活動支援事業」を展開しています。この事業は、学生に1年間で最大30万円を支援するもので、地域貢献のみならず、学生の育成という視点も備えています。
  • 3つ目として、皆様との連携の可能性が比較的高い事業ですが、教員の地域貢献活動の促進を目的とした「教員地域貢献活動支援事業」があります。この事業は大学が、行政や企業等に対して公募を行うもので、予算面も含め、申請者と大学が協働して、地域貢献のための研究や活動を行っているものです。
  • 4つ目として、「キャンパスタウン金沢」というものがあります。大学が横浜市金沢区にありますので、金沢区役所、関東学院大学と連携して、大学の活力を生かしたまちづくりに取り組んでいるものです。
  • このような取組みの1つの評価として、日本経済新聞社の「全国大学の地域貢献度ランキング」で平成25年度は10位となるなど、このところ上位をキープしています。
  • このような中で、文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」(COC事業)に採択されました。全国319件の申請があり、52件が採択されたうちの1つです。文科省では、「主体的に行動できる人材を育成」することや、「地域再生・活性化の拠点となる大学を形成」することを狙いとしています。
  • 次にCOC事業の中でどのようなことを推進していくかについてお話しします。
  • 「エクステンション講座」については、環境関連などテーマをより広げるとともに、ネット配信により、受講者の拡大などを図っていく予定です。
  • 「学生が取り組む地域貢献活動支援事業」についても、これまでよりもさらに充実させて取り組んでいきます。取組みの1つとしては窓口の一元化などを目的として、「ボランティアセンター」のようなものを設置し、活動支援体制を強化して行こうと考えています。
  • 「教員地域貢献活動支援事業」についても、拡充を考えています。拡充の方向としては、従来の「協働型」のみならず、教員の申請に基づき、大学だけが費用負担して研究を行っていく「インキュベーション型」も実施しようと考えています。
  • キャンパスタウン金沢の関連では、「サテライト拠点の設置・活用推進」を行います。金沢シーサイドタウンというところに商店街の空き店舗を活用した拠点を設けました。この拠点では、商店街の活性化、地域の活性化のみならず、高齢化が進む並木団地において、今後の超高齢社会に対応するモデルとなるような、健康づくりなどの事業を展開できないかと考えています。いろいろな方の話を聞く中で、今後の活動の広がりが見えてきています。皆様からも様々なアイディアをいただければ幸いです。
  • 「地域志向の教育・カリキュラム改革の推進」というところで皆様と関連するところとしましては、企業やNPO等へのインターンシップ科目の拡充を考えています。
  • ぜひ、今後、皆様とつながりや連携を持たせていただければと思います。よろしくお願いします。

「湘南地域ブランド創造プロジェクト」=みかんの木パートナーシッププログラムでのコンシェルジュなど=
NPO法人湘南スタイル藁品孝久 氏

藁品様の写真NPO法人湘南スタイルは2005年に設立しました。企業経営者32名、団塊の世代の方々8名で運営しています。人に喜んでもらおう、ファンを作ろうということで、団体を運営しています。

2005年に作成した事業構想では「衣・食・住・健・知・美・遊・音・旅・海・情報」のすべてを、自分が消費者の立場に立って、どうだったら自分が買うか、参加したくなるかという視点でコンテンツを作っています。産業、NPO、行政をマッチングした事業と取り組んでいます。

そして、ひと・もの・ことを活用したビジネスプランをコミュニティビジネスで事業の枠を考えています。行政、産業、コミュニティのみんなが喜ぶ仕組み作りです。また、東海大学、慶応大学SFC、社会福祉法人との連携を作り上げました。 

  •  現在、当団体が行っている事業は7つです。「みかんの木パートナーシップ事業」は、来年度農家の方にこのプログラムをお渡しして、農家の収入が増える仕組みを考えています。
  • 産学連携で東海大学教養学部が関わってくださいまして、5年目になります。「みかんの木パートナーシップ事業」で、学生達に一番末端の作業をしてもらうと、興味がない学生は本当につまらなそうにやります。昨年度からは、コンシェルジュ(接客応対)を学生にしてもらいました。だいぶ成果が出ました。「もっと真面目にお客さんと接していればよかった」「どうも私の応対の仕方は間違っていた」というアンケート結果がありました。それを見ただけでも、やってよかったと思いました。「みかんの木パートナーシップ事業」では、学生の自主的な芽を育てていければいいなと思っています。
  • 災害備蓄食料「おかゆ」事業では、情報学部デザイン学科の学生に音楽やステッカーを作ってもらったり、それ以外の学生にも仕事をお願いしています。
  • 社会福祉法人進和学園にも就労支援として、お仕事をお願いしていた中で、この4月に、農林水産省の「6次産業化・地産地消総合化事業計画」で、神奈川県初の農産品加工工場が進和学園にできることになりました。神奈川県の様々な農産品が進和学園に仕事として入り、神奈川ブランド、湘南ブランドが構築され、それが駅ビルなどのアンテナショップで売れればいいなと思っています。
  • 地域資源を中心に、先ほどの11のコンテンツを、どうしたら農家、行政、企業、大学、社会福祉法人が参加したくなるかというように、買いたくなることをたくさん集めて、それをプログラムにしています。そして、最終的にユーザーが買いたくなる仕組みを作り上げています。現在、我々のユーザーは多くが企業ですが、企業が参加すると、CSRになる、社員を連れてのイベントとして活用できるなど、福利厚生に活用できる仕組みになっています。

資料

プログラム [PDFファイル/146KB]

資料(来年度のパートナーシップ支援事業について) [PDFファイル/998KB]

資料(2013年度マッチング事業一覧) [PDFファイル/302KB]

資料(トークセッション) [PDFファイル/586KB]

資料(環境未来都市構想推進を目的とした地域人材開発・拠点づくり事業) [PDFファイル/678KB]

資料(「湘南地域ブランド創造プロジェクト」) [PDFファイル/425KB]

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa