入浴設備の衛生管理について

掲載日:2018年2月14日

神奈川県では「公衆浴場の設置場所の配置及び衛生措置等の基準に関する条例」及び「旅館業法施行条例」により、入浴者の衛生のために必要な基準を定め、営業者の方は、この基準に基づいた管理を行うことを、義務付けています。

営業者の方は、レジオネラ症防止のため、この基準を遵守し、入浴設備を衛生的に管理してください。

なお、この基準に違反した場合は、公衆浴場法第7条又は旅館業法第8条の規定により許可の取り消し又は営業の停止になる場合があります。

リーフレット 入浴設備の衛生管理について(PDF:290KB)

1 水質基準に適合するように維持管理してください。

<水質基準>  

原湯・原水、洗い場のカランやシャワーから出る温水・水(水道水以外の水を使用している場合)

色度

5度 以下
濁度 2度 以下
pH 5.8 以上 8.6 以下
過マンガン酸カリウム消費量 10mg / L 以下
大腸菌群 不検出 / 50ml
レジオネラ属菌 不検出 (10cfu未満 / 10ml)
浴槽水の水質基準
濁度 5度 以下
過マンガン酸カリウム消費量 25mg / L 以下
大腸菌群 1個 / 1ml 以下
レジオネラ属菌 不検出 (10cfu未満 / 10ml)

2 水質検査を実施してください。

(1)浴槽水

すべての浴槽で必ず1年に1回以上検査

  • かけ流しの浴槽や水風呂も検査が必要です。
  • 浴槽水を循環させることなく客1人ごとに換水する浴室の場合は検査不要です。
  • 検査機関は限定されていません。
  • 湯(または水)の採取は清掃の直後を避け、営業時間の混雑する時間帯に行ってください。

(2)洗い場のカランやシャワーから出る温水・水

  • 浴槽水が水質基準に適合しなかった場合に検査
  • その他必要に応じて検査

3 浴槽やろ過器などの清掃をしてください。

(1)浴槽

浴槽水を毎日完全に換水して清掃を行ってください。

循環式浴槽の場合(ろ過器設置タイプの場合)には、1週間に1回以上完全に換水して清掃を行ってください。

(2)ろ過器

配管消毒

1週間に1回以上、逆洗浄を行い、ろ過器や配管内の汚れを排出するとともに、高濃度塩素等による環配管消毒を実施してください。

集毛器毎日清掃してください。

4 浴槽水の消毒をしてください。

塩素系薬剤を使用し、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を頻繁に測定し(1日3回以上が望ましい)、記録をつけてください。

遊離残留塩素濃度 0.2mg/L 以上 (~1.0/L 以下)

※ただし、原湯・原水の性質など塩素系薬剤が使用できない場合や(水素イオン濃度が高く、塩素系薬剤を使用することが不適切な場合など)、他の適切な衛生措置を行うことを条件として知事が認めたときは、その他の消毒方法でも可能です。

「他の適切な衛生措置」とは・・・
塩素消毒をしなくても、レジオネラ属菌が検出されないための検証

例えば・・・

9か月に1回の頻度で水質検査を実施する)

<参考1:代表的な塩素系薬剤の種類と特徴>
有効塩素濃度 60~90% 60~70% 5~12%
主な形状 固形、顆粒状 顆粒状 液体
<参考2:残留塩素濃度の測定方法>
【 DPD法の例 】 【 デジタル法の例 】 【 試験紙法の例 】
DPD法 デジタル法 試験紙

<参考3:旅館業法施行条例構造設備基準及び衛生管理要領より>

ろ過器周囲構造 新鮮湯配管と循環湯配管

ろ過器配管構造

5 原湯を貯める貯湯槽内の温度は、60℃以上に保ってください。貯湯槽は、定期的に清掃・消毒してください。

貯湯槽

 

  • 最大使用時にあっては55℃以上に保ってください。
  • 毎日貯湯槽内温度を測定し、記録をつけてください。
  • 60℃以上を維持できない場合は、レジオネラ属菌が増殖しないように
  • 貯湯槽内の湯水の消毒を行ってください。

6 脱衣室に以下の注意掲示をしてください。

  • 浴槽内に入る前は身体を洗うこと
  • 循環している浴槽水の誤飲をしないこと
  • 公衆衛生に害を及ぼすおそれのある行為をしないこと(浴槽内にタオルを入れないこと、浴槽内で身体を洗わないこと等)

7 脱衣室・浴室は、毎日清掃してください。

  • 循環式浴槽を使っている場合には、集毛器も毎日清掃してください。
  • 洗い場やシャワーに備え付けられた湯栓へ温水を送るための調整箱も定期的に清掃をしてください。

8 レジオネラ属菌が検出されたら直ちに気泡発生装置等の使用を停止し、浴槽・ろ過器・配管などの洗浄、消毒を行ってください。

レジオネラ属菌を吸い込みレジオネラ症にり患してしまう人が出ないよう、浴槽のみならず、ろ過器や配管内のバイオフィルムを十分洗浄除去してから、消毒をしてください。(洗浄・消毒は専門業者に依頼してください)

洗浄・消毒後、再度水質検査を実施し、レジオネラ属菌が検出されないことを確認してから、気泡発生装置を使用してください。

9 手引書及び点検表を作成してください。

条例で定められた衛生基準を自主的に管理していただくために、「手引書記入例)」と「点検表記入例)」を作成して、その内容を従業者全員に周知してください。

日常の衛生管理を行う責任者を定めてください。

10 水質検査・遊離残留塩素濃度等の記録は、3年間保管してください。

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