第12回かながわ商店街大賞

商店街の活性化に向けて、特色ある取組を意欲的に実施等している商店街や、商店街に加入し、共同で販促や集客イベント等を実施し、商店街への集客に顕著な功績等がある大型店・チェーン店を対象とした知事表彰について紹介します。

「かながわ商店街大賞」とは

「かながわ商店街大賞」は、「商店街部門」と「大型店・チェーン店部門」の2部門があり、県内の頑張っている商店街の優れた取組や、商店街との積極的な連携を図っている大型店・チェーン店などの優れた取組を表彰し、広く紹介することにより、改めてより多くの県民や来街者の皆さまに商店街の役割や魅力を知っていただくとともに、他の商店街の活性化の参考としてもらい、県内の商店街全体の活性化に寄与することを目的としています。

この度、県と県内の経済団体で構成する「かながわ商店街大賞実行委員会」（注記）が実施する表彰事業、第12回「かながわ商店街大賞」を次のとおり決定し、令和6年1月5日（金曜日）に授賞式を開催しましたのでお知らせします。

（注記）神奈川県・公益社団法人商連かながわ・神奈川県商店街振興組合連合会・一般社団法人神奈川県商工会議所連合会・神奈川県商工会連合会・神奈川県中小企業団体中央会・公益財団法人神奈川産業振興センターで構成しています。

受賞団体

【商店街部門】（応募数：7団体、応募期間：令和5年8月3日（木曜日）から10月13日（金曜日）まで）

大賞「久里浜商店会協同組合」（横須賀市）

【受賞者の取組、成果】

＜人気サッカーチームの練習場が地域資源となったことをきっかけに街が一体となり取組推進＞
ポイントカードのアプリ化、移動販売「久里浜おつかい便」等多岐にわたる事業に長年取り組んでいる。近隣に「横浜F・マリノス」の練習場がオープンしたことを機に、商店会では「F・マリノスKURIHAMAカレー」をマリノスと共同開発し一部店舗で販売。さらにはフラッグ・幟等を掲げ、地域全体をマリノスのチームカラーであるトリコロールで彩るなど、街が一体となって取組を推進している。

優秀賞「協同組合戸塚旭町通商店会」（横浜市戸塚区）

【受賞者の取組、成果】

＜街の特性を強みとして活かし未病改善のテーマに取り組む＞
商店会内に大きな病院をはじめ健康にかかわる事業所が多数あるという特性に着目し、「健康」を軸にした新たな活性化のコンセプトを確立した。その中で「未病の改善」をテーマとした販促事業を強化するとともに、「SDGs」を基本方針として地域に愛される商店街運営を行っている。特に「健康フェスタ」は地域に根付いたイベントとなっており、また組合員店も健康の視点で自社の商品・サービスを見直すなど、商店会の特性を最大限に活かした活動をしている。

特別賞「浜大門通り新光会」（平塚市）

【受賞者の取組、成果】

＜地域に根付いた「夕暮れ酒場」を頻度高く継続しており、近年はSDGsも実践＞
情緒のある商店街を通行止めにして椅子とテーブルを並べて年3、4回開催する「夕暮れ酒場」は、コロナ禍では実施回数を減らすも8年間毎年実施し、地域住民に親しまれ高い満足度が得られている。会員数20店の小規模商店会ながらイベントの地域定着に意欲的に取り組んでいる。また、同イベントではリユース食器を活用するとともにゴミの分別を徹底しており、さらには子ども向けの「ブツブツ交換」のイベントを開催するなど脱炭素社会の実現に向けた取組も実施しており、小規模商店会のモデルとも言える。

【大型店・チェーン店】（応募数：1団体、応募期間：令和5年8月3日（木曜日）から10月13日（金曜日）まで）

大賞「株式会社京急百貨店」（横浜市港南区）

【受賞者の取組、成果】

＜高い地域密着意識で商店街連合会と共に取組を推進し、地元に貢献＞
長年にわたり、港南区商店街連合会会員として積極的に事業に参加している。まちゼミでは京急百貨店の店舗が実際に講座を開催、参加者から好評を得ており、また「港南区ひまわりPay」の実施に当たっては利用店となるだけでなく商品券カウンターを現金チャージ場所として提供するなど、一歩踏み込んだ形で事業に参加・協力している。地域商店街等とも良好な関係を築き、イベント開催に積極的な役割を果たしている。地域密着意識が非常に高く、今後も商連・商店街との積極的な連携の継続、発展が期待できる。