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更新日:2021年5月19日

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黒岩知事との“対話の広場”(地域版) 足柄上会場 実施結果

黒岩知事との“対話の広場”(地域版) 足柄上会場の実施結果のページです

“対話の広場”(地域版)とは

“対話の広場”(地域版)は、知事が県内各会場で県民の皆さんと意見交換をする場です。

足柄上地域で様々な活動をされている方々の事例発表も交え、皆さんで地域の魅力を再発見し、明日のまちづくりについて話しあっていただきました。

会場の様子

<足柄上会場>集会の概要

テーマ マグネット足柄上 地域の魅力をみんなで考えよう!
日時 平成23年11月5日(土曜日)10時30分から12時30分
会場 県足柄上合同庁舎
内容 1 知事のあいさつ
2 事例発表
  • NPO法人 金太郎プロジェクト推進委員会理事長 佐藤修一さん
  • 南足柄市都市経済部参事、農業委員会事務局長 古屋富雄さん
3 意見交換
4 知事によるまとめ
参加者数 96名

知事のあいさつ

はじめに

本日は土曜日の早い時間からお集まりいただき、ありがとうございます。神奈川県知事の黒岩祐治です。知事に就任して、6カ月半になりました。「対話の広場(地域版)」は、県内7会場で進めています。本日は、率直に言いたいことを言ってください。

「対話の広場」について話す知事

「対話の広場」は、今は3種類あります。

一つ目は、本日の「対話の広場(地域版)」で、これは地域の魅力をみんなで考えようというものです。

二つ目は、「対話の広場Live(ライブ)神奈川」といって、県庁で随時開催しているものです。「知恵袋会議」という会議があり、各界の有識者が集まって、県政に対して様々なアドバイスを頂くのですが、そこで出た話題を「対話の広場Live神奈川」で県民の皆様に提示し、ご意見を頂きます。現在までに2回開催しましたが、第1回は「自殺」、第2回は「いじめ、不登校」というテーマで議論しました。

第1回の知恵袋会議で、委員の柔道で有名な山下泰裕さんから、「全国で年間約3万人も自殺者が出る日本はおかしい。神奈川でも自殺が多い」そして、「自殺は何とか減らさないといけないが、いろいろなことを総合的にやらなければならない」という話があり、第1回の「対話の広場Live神奈川」のテーマは「自殺」ということになりました。

当日は率直な意見交換が行われましたが、その中で、追い込まれてしまった時に相談する「こころの電話相談」の電話代が有料だという意見がありました。電話代くらい大したことないと思うかもしれませんが、やはり自殺に追い込まれる人にとっては、有料ということが大きなハードルになるということです。

それで、即座に9月の補正予算で、「こころの電話相談」をフリーダイヤルとし、増設することとしました。このように「対話の広場」では、皆様から頂いたご意見の中で、実現できるものはすぐに実現したいと考えています。

「Live神奈川」という名称ですが、「対話の広場Live神奈川」はインターネットで生中継配信をしています。併せてツイッターでも意見を受け付けており、会場に来られない人でも参加できるという仕組みになっています。

三つ目は、「緊急開催!黒岩知事との対話の広場 かながわスマートエネルギー構想の実現に向けて」です。

私は、選挙公約として「ソーラーパネルを4年間で200万戸分設置する」と言ってきましたが、今度、「2020年度に県内の電力消費量に対する『創エネ』と『消エネ』の割合を『蓄エネ』と組み合わせて20パーセント以上の水準まで高める」というエネルギー政策に変えました。

これは9月の議会にも提示しましたが、この新しいエネルギー政策と選挙公約で言ったことは何が違うのか、今何をしようとしているのか、まだまだ納得できないという方がいらっしゃるのであれば、私が直接ご説明するために、全3回開催するものです。

「マグネット」について

私は知事になって、「いのち輝くマグネット神奈川」の実現を目標に掲げました。「マグネット」とは磁石であり、私は地域が磁石のように引き付ける力を持つことが大事だと思っています。「行ってみたい」「住んでみたい」と思わせる磁力、すなわち魅力です。神奈川全体がその地域ならではの魅力にあふれ、マグネットの力を持つ。そんな神奈川の将来を考えています。

そのために、それぞれの地域には、いったいどのような魅力の“タネ”が眠っているのか。それをどんなふうに育てれば、その地域が光り輝くのかということを、皆さんとお話していきたいと考えているところです。

本日は地元のお二人の方に事例発表をお願いしています。この足柄上地域を魅力あふれる地域にするために、一生懸命に活動していらっしゃる方です。その事例発表を基に、皆様と議論したいと思います。様々なアイデアを出していただき、足柄上地域が光り輝くきっかけになればいいと思います。

新しいエネルギー政策について

その前に、本日はせっかくですから、まずは新しいエネルギー政策について少しだけご説明したいと思います。詳しいことは、エネルギー政策に特化した「対話の広場」「緊急開催!黒岩知事との対話の広場 かながわスマートエネルギー構想の実現に向けて」でお話します。エネルギー政策説明

ただ、本日どうしても聞いておきたいことがありましたら、お配りした質問用紙を休憩時間にご提出ください。本日の最後に少しだけ、その中から回答したいと思います。

(1)東日本大震災直後の神奈川の状況

私は神奈川県知事選への出馬を、選挙戦が始まる直前の3月16日に発表しました。あの頃は東日本大震災の直後で、計画停電を実施していました。私は箱根や鎌倉に行ってアピールしようと思いましたが、どこへ行ってもお客さんがいないという状況でした。現地で話を聞いてみると、計画停電によって観光客が来なくなってしまい、このままでは夏まで持たないだろうとのことでした。もし箱根の温泉がつぶれたら、旅館だけでなく納入業者もつぶれてしまうのではないか。神奈川の経済が一気に崩壊すると、大変な危機感を覚えました。

これは大至急、何とかして電力不足を補わなければならないと思いました。一番早く補えるのは何かといえば、太陽光発電です。原子力発電所をもう一つ造ることは大変ですが、太陽光発電ならソーラーパネルを屋根に付ければ、すぐに電気が創れる。私はこれを早く普及させようと思いました。

私は以前から、「太陽経済の会」というシンクタンクでそういう検討を行っていました。素晴らしい専門家や学者が集まって、神奈川で太陽光発電を一気に普及させるための知恵を出していただきました。その中で「神奈川の全世帯の半数の200万戸分くらい」という話が出て、私は選挙公約で「4年間で200万戸分の太陽光発電設備を付ける」という話をしました。

正直、きちんと精査して積み上げた数字ではなく、数字は出さない方がいいとも言われました。ただ、「たくさん付けます」では伝わりません。「200万戸分」というのは、私の危機感を伝える強いメッセージでした。

そのような中で、知事に当選させていただきました。当然、県庁でもこれが最大の政策課題となり、一気に普及させていく体制ができました。議会も、太陽光発電を普及させるための補正予算案をすぐに通してくれました。

そういう勢いは、いつのまにか国全体を動かしていきました。当時の菅総理大臣が、OECDの場で「太陽光発電を1,000万戸分付ける」と言っていましたし、「再生可能エネルギー法」も国会で通りました。

(2)「かながわスマートエネルギー構想」

知事になって、私もいろいろと学習しました。

それまでは、エネルギーを創る「創エネ」ばかりを考えていましたが、夏に皆さんに一所懸命取り組んでいただいた「省エネ」も、エネルギーを創るのと同じ効果があります。また、ソーラーパネルで創った電気は即時に使わなければなりませんが、それをためる「蓄エネ」ができたら、夜に使うことができます。

そして、ただ単に創るだけのエネルギー政策ではなく、「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」を合わせた総合的なエネルギー政策にする必要があると考えました。

政府も「2030年までに総発電量の21パーセント以上を再生可能エネルギー等にする」というエネルギー政策を発表しました。エネルギー政策というのは、やはりそれくらいの中長期的な形で提示することが必要だろうということで、神奈川県も新しい目標をつくりました。これが「かながわスマートエネルギー構想」です。

神奈川県の2009年度の年間電力消費量は、約502億キロワットアワーで、そのうち再生可能エネルギー等は約2.3パーセントでした。これを、2020年度に20パーセント以上とすることを目指します。「省エネ」で4パーセント程度、「創エネ」と「蓄エネ」で16パーセント程度の、合計20パーセント以上です。政府の目標より10年前倒しするわけですから、これも高いハードルです。

「かながわスマートエネルギー構想」の大原則の一つは、原子力発電に過度に依存しないことです。私は選挙戦で「脱原発」と言ってきました。私は、もはや「脱原発」というのは議論の余地はないと思っています。

私は「反原発」とは言いません。今すぐに原子力発電をやめるといっても、それは無理です。しかし、あれだけの事故があって、新しい原子力発電所を造ることは絶望的だと思います。定期点検中で運転を停止しているものを再稼動することすら、難しくなっています。すると、今ある原子力発電所は耐用年数が過ぎれば使えなくなり、いずれ原子力発電はなくなります。だから、できるだけ早く原子力発電に依存しないエネルギー体系をつくらないといけません。

だからといって、火力発電所でどんどんCO2を出して発電すればいいということでもありません。今はそういう時代ではなく、環境に配慮することも必要です。

また、今回、皆さんも学習したと思いますが、我々が当たり前の生活を享受するために、福島の皆さんにあれだけのリスクを負わせていました。やはり、自分たちで使うエネルギーは自分たちで創る、エネルギーの地産地消を推進していくことが大事なのではないでしょうか。

新聞では「黒岩知事は公約を撤回した」と書いてありますが、撤回したつもりは全くありません。「かながわスマートエネルギー構想」という新しい大きな目標に変えたということを、ご理解いただきたいと思っています。

私は「神奈川からエネルギー革命を起こす」とも言ってきました。革命はもう起きています。新しい技術はどんどん進み、太陽光発電設備の値段は安くなっています。携帯電話も、当初はショルダーバッグくらい大きかったものが、あっという間に小さく薄くなり、電話以外の機能も付いた。これが革命です。エネルギーでも、同じことが起こりつつあります。私のところには、どんどん新しい情報が寄せられてきます。もはや選挙戦の時とは状況が全然違うのです。

2020年度の目標も、最初はなかなか伸びないと思いますが、この革命の中でどんどん伸びていく。そのために、やることをどんどんやっておかないと間に合わないと思い、神奈川からやろうと言っているところです。

こういった動きは海外からも注目されています。今、私のところに海外のメディアが取材に来ます。エネルギー政策は本来は国が行うものなのに地方が率先してやって、国もそのとおりに動いていることが面白いのだと言います。

せっかく火をつけたのだから、この流れで神奈川から日本のエネルギーを変えていくために、気持ちを合わせながらみんなで一緒にやっていきたいというのが、私の正直な気持ちであります。

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事例発表

佐藤 修一さん (NPO法人 金太郎プロジェクト推進委員会理事長) 

金太郎プロジェクトができたきっかけは、南足柄市から「平成19年度大雄山駅前活性化計画策定検討協議会」を仕切ってほしいという話があったことでした。当時の市長と話をしましたが、単に大雄山駅前のお店がもうかるようにするのであれば、それは個人がやればいいことです。そうではなく、足柄上地域全体の観光客が増えれば、自動的に大雄山駅前にもお客さんが増えるといった考え方で南足柄市から同意を頂き、この協議会がスタートしました事例発表者(1)佐藤修一さん

2007年5月から2008年3月までで締めくくって報告書を出しましたが、2007年12月頃、報告書の実践は誰が行うのかという話になり、自分たちでできることは自分たちでやろうと発足したのが「NPO法人金太郎プロジェクト推進委員会」です。

金太郎プロジェクト推進委員会の発足当時のメンバーは17名で、現在でも32名しかいません。したがって、すべて自分たちだけで行うというのは、非常に難しいです。そこで、市民ボランティアの皆さんや商業者の皆さん、もちろん行政の皆さんなど、様々な方にもご協力いただくという考え方でスタートしました。

第一弾として、まず何を売り出していこうかと考えました。農作物や食べ物には、これというものはありませんでした。そこで、全国区の知名度がある金太郎を何とか活用できないか考えました。足柄上地域独自の特徴を生かした企画や、お客さんのニーズに合った企画などを考えましたが、自分たちでできることでは、食を盛り込んだ企画が一番アピールしやすいと思いました。

また、メディアに取り上げていただくために、話題性のある企画も非常に大事です。そこで誕生したのが「足柄まさカリー」シリーズです。ネーミングを金太郎の「まさかり」にかけ、ごぼうと足柄牛を入れたカレーを考え、富士屋ホテルの総料理長さんにプロデュースしていただきました。なお、ごぼうを入れたのは、金太郎の息子の「金平」が、「金平ごぼう」の語源であることがわかったからです。

実は、元々地域に根付いていたものではない、いわゆる開発型のB級グルメは、生き残ることが難しいとされています。それならなおさら、おいしくていいものを作ろうと考え、地元の飲食店やパン屋さん、惣菜屋さんなどでも販売していただきました。

2008年8月から販売を開始しており、「まさカリーパン」「まさカリーライス」「まさカリーうどん」「まさカリーコロッケ」、それから「黄金(きん)のポット」というカレーシチューパンなどを開発しました。これらを地域の40店舗以上で販売していただき、金太郎プロジェクトはのぼり旗やポップを無償で提供するなどして、販売しやすいようにバックアップしています。

また、外へ向けてメッセージを発信することも大事だと考えています。どんなにおいしいものを作っても、外の人に知ってもらわなければこの地域のコマーシャルにはなりません。マグネットの力を「足柄まさカリー」によって倍増させ、足柄上地域を外部に発信して知名度を高め、お客さんに来ていただこうと考え、活動してきました。2008年5月からメディアに登場し、全国ネットのテレビ局や新聞の全国紙など、これまでに100回以上取り上げていただいています。

さらに、まさカリーの登録商標を取得し、販売先の拡大、新商品の開発、外部への発信に有効利用しています。企業にご協力いただき、様々な関連商品も作っています。地元のお土産屋では「まさカリーバー」というスナック菓子の販売が始まっており、また、今は終了していますが、東名高速道路の足柄サービスエリアのロッテリアさんでは「まさカリーバーガー」を販売していただいていました。コンビニエンスストアや大手通信販売会社では、レトルトのまさカリーを販売していただいています。

こういった食の開発、活動以外にも、いろいろな活動をしています。1万5,000羽のおもちゃのアヒルを流して競争させる「金太郎ダックレース」と食のイベントを組み合わせたり、酒匂川のクリーンキャンペーンを組み合わせたりなど、この地域を外部に発信するためにイベントを行っています。

また、ほかの地域のイベントでもPR活動を行っています。昨年厚木市で行われた「B-1グランプリin厚木」では、「黄金のポット」を1万食用意し、完売しました。今年は「B-1グランプリin姫路」に行く予定です。

ほかにも、昨年行われた全国植樹祭の記念品のプロデュースや、南足柄市で行われた幼・小・中一貫教育の推進研究発表大会のお弁当も、すべて金太郎関係のおかずが入っています。また、地元の金太郎祭りでは、「金太郎ねぶた」を地元の皆さんの手でつくりました。

それから、金太郎の新キャラクターについては産官学民共同で取り組みましたが、デザインを公募したところ689作品の応募があり、その中から「よいしょ君」が最優秀賞になりました。現在、よいしょ君のキャラクターグッズ等の開発も進めています。また、着ぐるみだけでは面白くないので、よいしょ君とセットの「キンタローマン」も誕生し、キンタローマンショーなどで活躍してもらっています。

東日本大震災の支援活動では、今年の前半に合計4回、被災地に出向いて炊き出しなどを行いました。Tシャツやシリコンブレスなども作り、この収益を被災地に役立てる活動もしてきました。

今までお話したように、金太郎プロジェクトは外部に向けて活発に活動してきました。今後については、地元の皆さんにもっと知っていただくために、「給食 de 足柄まさカリー」として地元の給食のメニューに取り入れていただけるよう、関係各所と話し合いをしているところです。また、「家庭de 足柄まさカリー」として、家庭でもまさカリーを作っていただきたいと思います。

足柄上地域は「足柄まさカリー」だけでなく、足柄上商工会が「あしがら旬感スイーツ」を開発していますし、開成町の飲食店組合が「郷弁(さとべん)」というお弁当を作っています。本日のタウンニュースには、山北町の地元食材を使ったコロッケの話題も載っています。このように、様々な地域で様々な活動が活発に行われています。これらがすべて給食に取り入れていただけるようになれば、子ども達にも地元を愛する心が芽生え、素晴らしいと思います。足柄まさカリーはその先駆けとなれるように、頑張って進めたいと思います。

金太郎プロジェクトは本当に少ない人数で活動しています。これからも皆さんと一緒にコツコツと続けていきたいと思いますので、是非、応援をよろしくお願いいたします。以上で事例発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。

古屋 富雄さん (南足柄市都市経済部参事、農業委員会事務局長)

事例発表者(2)古屋富雄さん本日は花による地域おこしをお話いたします。よろしくお願いいたします。

私が花による地域おこしを始めたのは、花を見て怒る人は誰もいないということが起源です。「あしがら花紀行」と「フラワーユートピア構想」を合わせて、「花トピア」という造語で地域おこしを行っています。

あしがら花紀行の始まりを簡単に説明いたします。平成7年に、千津島地区で圃場(ほじょう)整備事業が行われました。その頃、開成町ではあじさいの花で集客が進んでおり、南足柄市千津島地区ならではの花がないかということで、「春めき」と「酔芙蓉」を連携させた花の里づくりを提案し、圃場整備事業組合の快諾でスタートしました。

「あしがら花紀行」の特徴は、地域住民が主体となった花によるボランティアの地域おこしであるとともに、次世代に引き継ぐ地域おこしでもあり、400万から500万人の都市交流型の人口圏や経済圏の誕生も視野に入れた活動です。

「あしがら花紀行」を代表する花として、3月は「春めき」「菜の花」、6月は「花葵」または「タチアオイ」、9月は「酔芙蓉」です。酔芙蓉とセットにした「ヒガンバナ」は「リコリス」と名付け、「リコリスの丘」や「リコリスの里」として千津島や南足柄市の運動公園に約15万本が植栽されています。

ちょっと変わった白いヒガンバナもあります。圃場整備のあぜ道などには赤いヒガンバナを植栽していますが、当初は白いヒガンバナでした。ただ、白いヒガンバナはどうも魅力があって持ち去られてしまうので、別の場所に植栽し、皆様に楽しんでいただけるように工夫しました。

酔芙蓉は朝から夜にかけて白からピンクに変わりますが、10月に入って気温が下がってくると、一日でしぼむ花がしぼまず、翌朝も赤い部分が残ってしまいます。これはマスコミ受けを狙って、“二日酔いの酔芙蓉”としました。

あしがら花紀行は皆さんの協力に支えられています。南足柄市で現在22団体1,077人が活動しており、年間で20万人程度は来訪者があると思います。受賞歴ですが、千津島地区の取組みが先駆的でしたので、内閣総理大臣賞を1回、農林水産大臣賞を2回受賞しており、非常に評価が上がってきています。

次に、あしがら花紀行のネットワーク加入団体の紹介です。富士フイルムのところには、「春木径(はるきみち)」と「幸せ道」があり、171本の「春めき」が植栽されています。次は「長井さんの野ふじ」で、立体的に「ふじ」を栽培しています。アサヒビール神奈川工場に向かう途中では、管理されていなかったのり面に、120本ほどの「春めき」が植えられ、今はここが観光ルートになっています。

あしがら花紀行での花のフィールドは、農道や公園ののり面や土手などの公共用地ですが、「フラワーユートピア構想」では、遊休農地や耕作放棄地を利用し、人を呼んで農業の振興に結び付けることを新しく提案しました。地域の農地は地域で守り、地域の農業は地域で担い、一経営体ではなく地域全体で農業経営を行うことを、スローガンに掲げました。

また、フラワーユートピア構想を行っているユートピア農園があります。ここに植えてある花は、無料で差し上げられるものについては差し上げて、各家庭でもユートピア農園と同じ花の理想郷ができますよという提案をしています。今では1,000家族以上に苗木を配付しております。

ユートピアの花々を紹介します。まずは春めきや、12月まで咲く「アメリカ芙蓉」です。

次に「ユートピアイエロー」です。これは今、品種の準備をしているところです。8月末から丸い花が咲き、菊の系統では珍しく色が鮮明に着くので、今後は品種の登録を行い、地域の花として広げたいと考えています。

次に「ガーデンマム」です。これも丸くなるタイプで、1メートルくらいになります。

次に、ざるを伏せたように開花する「ざる菊」です。これはキリンアグリバイオ(株)と提携し、ケニアから輸入しています。「ざる菊祭り」はご存じの方も多いと思いますが、40年から50年前から同じ手法で栽培されています。全国各地に提供しており、今年は3万株を提供しました。

ユートピア農園では、農地の社会化に取り組んでいます。農園の周りにゴムマットを敷き、農地を誰でも入れる公共の場にすることによって、農家の所有意識の改革を行っています。

これについては、1949年にイギリスにおいて、農場や農園の作業道の通行権を条例等でオープンにし、パブリック・フットパスとして認めました。例えば、牛を触ったり、綿花の綿に触れたりできるようになった結果、イギリスではグリーンツーリズムがいち早く進みました。その最大の理由は、農場や農園の持ち主が都会から来た方に親切に接したので、都会人の心が癒されたからです。是非、神奈川県でもパブリック・フットパスの条例化など、前向きに取り組んでいただければと思います。

ユートピア農園内は、若い女性もハイヒールで散策することができ、障害者の方も車椅子で来ることができるよう工夫しました。地方の田園地域には、とにかく若い女性がいないので、若い女性をターゲットにした地域おこしがキーワードになるはずです。健康志向の若い女性に、花を見たり、無農薬の野菜を購入したりしていただきたいです。そのためには、きれいなトイレをつくる必要もあります。どんどん若い女性が来て、地域おこしがさらに発展することを期待しています。

ブルーベリー摘みなどの観光農園も、非常に評判がいいです。特に、極早生桃である「ひめこなつ」については、4月に花が咲いて5月から6月に収穫でき、糖度が12度もあります。通常の桃は10回から15回くらい農薬を使用しますが、ひめこなつは3回くらいで済みます。そのため、初心者でも栽培できるので、普及拡大を行っています。ひめこなつの葉は、子どものアトピーやあせもに効果があり、インターネットで売れています。

夏には生で食べられる白いとうもろこしが取れます。秋には黄色くなりますが、非常に人気があるとうもろこしです。

フラワーユートピア構想の可能性でこれから特に注目したいのは、園芸療法です。日本では機能回復訓練程度にとどまっていますが、アメリカではドクター制度があり、有効なものではないかと思います。

また、花トピアで都市交流型の経済圏をつくる取組みとして、花で肩肘張らないお付き合いをしましょうと、「フラワーフレンドリーシティー」を立ち上げ、市町村に花を差し上げています。第一号は藤沢市で、そのほか富士宮市、秦野市と締結式を行いました。先日、飯田市と伊豆市から締結したいと連絡を頂きました。

「春めき」は各地に広がっています。タレントのIMALUさんが「春めき」を使って行った幕張メッセでのイベントには、二日間で2万人が訪れました。「春めき」は鉢植えでもコンテナでも咲くので、自在に「花の出前」を行うことができ、非常に効果があったと思います。

昨年の全国植樹祭では、「春めき」を各都道府県に1本ずつ差し上げました。また、新入生を迎える桜は「ソメイヨシノ」ですが、卒業生を送る桜ということで、3月中旬から下旬に咲く「春めき」を全国の小・中学校にプレゼントすることを、群馬県の川場小学校からスタートします。

「花を見て怒る人はいない」。もう一度、あしがら花紀行の花を見ていただいて、今日の話を終了いたします。

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意見交換

<知事発言>意見交換の様子

実は今、とても感動している。これは地元では有名な話なのだろうか。私が言っているマグネットとは、まさにこれである。

今日の事例発表を金太郎プロジェクト推進委員会の佐藤さんにお願いしたのには、背景がある。

実はある女子中学生から、私のところに真っ白なはがきが送られてきた。「顔は何でもいいので、手をつなぐために両手を広げている絵を書いてください」とのことだった。これを全国の都道府県知事に送って、全国が手をつないで被災地を応援しているという「輪」を作りたいのだという。

それで、職員とも相談しながら神奈川の顔を考え、いろいろとアイデアは出てきたが、どれも何か違うなと。そして、ふと頭に浮かんだのが金太郎だった。足柄山の金太郎は神奈川だということで、金太郎の絵を描いて送った。

ちょうどその頃、岩手県遠野市に開設する神奈川県のボランティア活動拠点の名称を付けようとしていた。職員からいろいろなアイデアが出てきたが、やはり何か違うなと。そこで私は、心優しく力持ちの金太郎が被災地を助けるということで、「かながわ金太郎ハウス」とした。南足柄市長からは南足柄市庁舎にあった金太郎の大きなぬいぐるみをお借りして、金太郎ハウスの入口に「かながわ金太郎ハウス所長」として置いた。そしたら、今や遠野で金太郎が大人気である。

神奈川の観光パンフレットや、今度イオンと協定を締結して発行するWAONカード「かながわグリーンエコWAON」にも、金太郎を入れてもらった。今、金太郎は私の一押しである。

これこそまさに金太郎のまちというお話を佐藤さんから聞いたが、まだまだできることはあると思う。皆さんからご意見を頂く前に、私から佐藤さんにお伺いしたい。そもそも、佐藤さんは何をしている人なのか。

<事例発表者発言(佐藤氏)>

地元でかまぼこ屋をしている。

<知事発言>

かまぼこ屋さんがなぜ金太郎に取り組んでいるのか。

<事例発表者発言(佐藤氏)>

自分の商売とは別に考えている。まちおこしの依頼を頂いて、どういう方法がいいか考えたとき、どう考えても金太郎しかなかった。足柄上地域は本当に豊かなところだが、昔からある名物と言ってすぐに思い付くものがなかった。青年会議所に所属していた時にもやはりまちおこしの話があり、先輩から言われて「金太郎かまぼこ」を作った。ずっと鳴かず飛ばずだったが、最近になって多少日の目を見てきた。しかし、基本的には商売とは関係なく考えたことである。

<知事発言>

古屋さんの発想にはしびれた。こういう市役所の職員がいるとはすごい。連れて帰りたいくらいだ。

だが、この神奈川の観光パンフレットには載っていないと思うが、どうしてか。

<事例発表者発言(古屋氏)>

掲載するパンフレットもあると思うが、分からない。

<知事発言>

古屋さんの取組みに対して、市役所に抵抗勢力などはあるのか。

<事例発表者発言(古屋氏)>

それはない。みんなで同じ方向性になっていると思う。

<知事発言>

こういった取組みは地元の人は大体知っているようだが、恥ずかしながら私は初めて知った。やはりこの地域にはもっと可能性があるなと感じた。

つい先日、アメリカのメリーランド州で観光プロモーションをしてきた。そこでは、神奈川の魅力として横浜、鎌倉、箱根について話した。今日の足柄山の金太郎や、花によるまちおこしの話はしていない。これはもったいないと思う。

これがやはりマグネットの“タネ”である。地元の人は知っていても、横浜を含め県内でも知らない人は多いのではないかと思う。佐藤さんと古屋さんの二人にはすごい可能性を感じたので、これからどんどん広めたいと思う。

それでは、皆さん、意見のある方はどうぞ。

<参加者発言1>

この対話の広場には、一般の県民がどの程度参加しているのか。6割強がいわゆる「サクラ」ではないか。そんなところに知事がわざわざ来ても、何も役に立たないと思うがどうか。

金太郎かまぼこについては、よく横浜の小学校にお土産として持っていくが、子どもはみんな喜ぶので、今後もなるべく持って行きたい。

神奈川県はたばこ対策の先進県だが、本会議の日に議員控え室がある新庁舎6階に行くと、エレベータを降りた瞬間からたばこのにおいがする。これはひどいと思う。

<知事発言>

「サクラ」をお願いした事実はない。対話の広場は皆さんにお声掛けをしており、誰が来ても構わない。皆さんに話を聞いていただいて、感じたことを率直に話していただく場である。

<参加者発言2>

この地域の農作物で有名な「足柄茶」だが、今回の原発事故で壊滅的なダメージを受けた。県の対応策は遅れたと思っており、また、県はこの問題に関して、すべて、農協に話をしていると認識している。ただ、ダメージを受けた足柄茶の農家は、農協以外にもあることを知事は知っているか。そのような農家に対する対応はどのように考えているか。

<知事発言>

足柄茶の被害については、農協だろうが農協ではなかろうが関係ない。対応が遅れたというのはどういうことを指しておっしゃったか分からないが、福島第一原発から300キロ離れたところから放射性物質が検出されるとは想定していなかった。しかし検出された後は誠実に対応し、国に対しても要望してきたつもりである。やはり原発にはこれだけのリスクがあったことを我々は学んだので、東京電力にも補償してもらい、一日でも早く再スタートできるように一生懸命やっているつもりではある。

<参加者発言3>

事例発表を聞いて、やはり県西部の集客力が今後の展開の中で重要になると思うが、県西部は非常に交通の便が悪いので、魅力はあるが、車がないと気軽に来てもらえない。酒匂川のサイクリングコースなどの自転車道を整備するとともに、各市町村をつなぐ道路や交通網の整備を検討していただきたい。人口比の関係で県西部に使われる予算は少ないと思うが、ぜひお願いしたい。

それと、神奈川県は車やITなど工業力が非常に高い県であるが、昨今の不況による工業力の衰退を心配している。少子化で消費が期待できない現状では、新たな産業を育てることがポイントだと思うが、知事のご意見を伺いたい。

<知事発言>

アクセスの問題については、私はマグネットの力を持つことが第一だと考えている。アクセスの話題ではいつも道路や駅を造ることが先に来るが、それができたことで本当に活性化するのかということである。

まずは、やはりその地域が本当に魅力を持つことが大事である。やっとのことで道路や駅を造った結果、逆に人が吸い取られて、まちが駄目になってしまった例は幾つもある。本当に魅力的な地域にするには、まず「行ってみたくなる」「住みたくなる」地域にすることが大事で、今はそれを発掘している最中である。

足柄に行きたいが不便だから何とかしてくれとなったときに、本当の地域のマグネットの力が出てくると思う。そういう優先順位を私は考えている。

今日の話を聞いても、すさまじい潜在力を持っていると思う。例えば、古屋さんの話のように花によるまちおこしとなると、すぐに植物園のようなハコモノをつくりがちであるが、古屋さんの場合はまち全体で取り組む話である。花の力はすごくあると思うし、花によって行きたくなるまちとなる可能性もあると私は思う。

それから、産業についての話があったが、今は円高でもあるし、経済的に非常に厳しい状況の中で、神奈川の産業を守り通すことはなかなか大変である。

そんな中、私は先ほど話したエネルギー革命に期待している。神奈川県が新しいエネルギー政策に取り組もうとすると、それによってエネルギー産業がマグネットのように引き付けられてくる。そういうことを、私は考えている。エネルギー革命を起こすことによって、エネルギー体系を変えるだけでなく産業も活性化し、県内の雇用も確保していきたい。

<参加者発言4>

私は市街化調整区域で農業をやっている。20年ほど前から近所に産業廃棄物処理場ができて苦しめられている。市街化調整区域は農地を守るはずなのに、県が産廃場や資材置き場の許可を出して、農業の環境を悪くしている。このことについてどう思うか。

<知事発言>

状況がよく分からないが、産業廃棄物処理場は結局どこかに造らなければならない。きちんと丁寧に地域の皆さんのご理解を得ながら、農業は農業、産廃場は産廃場でやっていかなければならないと思う。

<参加者発言5>

箱根、湯河原、熱海、足柄地域は、神奈川県で唯一の国が指定した広域観光圏であるが、私どもは「ぐるっと箱根観光圏」という、箱根を中心とした愛称名で呼んでおり、ホームページや冊子も作成している。

箱根には年間2,000万人が訪れるが、約8割が東京に帰る。1割でもこの地域に来てくれると、相当お客様が増える。

ここで知事にお願いだが、所管課である県の観光課には予算がなく、広域的なマップを作成することができない。各市町村で観光マップを作成すると、自分以外の市町村は白地となってしまう。すると、箱根のほかにどこか行こうと思っても、行くことはできない。

私どもはそういう広域的な観光マップを作り、足柄上地域と箱根を合わせて経済効果を波及させたいと思っているので、ぜひ観光圏に予算を付けていただきたい。

<知事発言>

どこへ行っても予算と言われるが、今は非常に財政的に厳しい状況であることは間違いない。しかし、本当にこの地域が魅力的になり、観光客が訪れるようになって、それが経済活性化につながるのなら、リターンが多くなることになると思う。

今日の事例発表のお二人の話は、まだ“タネ”なので今のままでは弱いと思う。この“タネ”をもっと育てなければ、箱根の帰りに人が立ち寄るところまではいかないが、可能性は十分にあると思う。マグネットというのは、名前を聞いた瞬間にイメージできて、「行きたい」と思わせることが大事である。そのために、どのようにマグネットの“タネ”を育てていくかが、非常に大きな課題だと思う。うまくいけば、箱根に負けないくらいの観光エリアになると思っている。

まずはそういうモデルをつくりたい。モデルができたら、あちこちでうちのまちはこうしよういう流れができる。そういう流れができたときには、当然予算措置ということも出てくると思う。

<参加者発言6>

あしがら花紀行ネットワークの一加盟団体である「春木径奉仕会」を立ち上げ、管理をしている。

先日の台風で、私どもの桜まつりのマグネットである、狩川の「飛び石」が流されてしまった。これは我々ボランティアの力ではどうしようもないので、ぜひ県にお願いしたい。

もう一つ、その桜まつりが10周年を迎える。どれだけのマグネットの力があるかわからないが、最近では横浜や川崎からも大勢の人が来ている。ぜひ知事にもお越しいただきたいと思う。

<知事発言>

その流されてしまった大きな飛び石を元に戻すには、大変なお金がかかるかと思う。お金は有効に使わないといけないので、それは考えさせてほしい。桜まつりについては、日程調整させていただく。

<参加者発言7>

知事選では、開成町の元町長が選挙戦に立った。マグネットというのは付いたり離れたりするが、知事が知事を辞めた時は、その後はどういった職に就く予定か。まだ遠い先の話だが、本当にやりたいことがあれば、お話いただける範囲でお伺いしたい。

<知事発言>

確かに開成町の元町長とは選挙で戦うことになったが、私は個人的に何の恨みもない。開成町の皆さんに対しても、一緒に盛り立てていきたいと思っている。

知事の任期終了後に何をやるかは、まだ任期が始まったばかりなので考えていない。知事になる前も、フジテレビの社員を2年前に辞めてフリーのジャーナリストになって、大学院でも教えていたから、そういう生活に戻るのかもしれない。

ただ、せっかく知事に当選させていただいたので、元気になった神奈川をぜひ見せたいと思っている。その目指す方向性が、「いのち輝くマグネット神奈川」である。

「いのち輝く」とはどういうことか。神奈川県の最大の問題は、超高齢化の波が圧倒的な勢いで襲ってくることである。その時に、どうすれば「いのち輝く」のかを一生懸命考えている。

まず、高齢者は病気になることが当たり前だという考えの今の医療の在り方では、神奈川県は破綻すると思う。高齢者はたいてい複数の病気を抱えている。しかし、高齢者を標準としたモデルの医療はないので、病院に行ったら若い人と同じように検査をして、発見した病気をすべて薬で治す。高齢者は多くの薬を抱えることになり、これではどれだけ医療費が膨らむか分からない。

だから、一番大事なことは高齢になっても病気にならないことである。そのためには、今までの医療の範囲では語られない、生活のエリアで病気にならない体をつくることが必要である。

そこで大事なのは「食」であると思う。「医食同源」という言葉もあるが、食にはすごく大きな可能性があり、薬と同じような効果を持つ食というのもたくさんある。私は以前から東洋医学と西洋医学の融合をと言っているが、東洋医学の漢方にはそういった知恵がたくさんある。漢方薬の原料として生薬というものがあるが、生薬は元々植物である。今は中国から8割以上輸入しているが、例えば農業振興策として生薬を植えたらどうか。その畑が、ある意味で製薬工場のようになる。

先ほどの事例発表の中にも、似たような話があった。

<事例発表者発言(古屋氏)>

ひめこなつという桃の葉が、アトピーとあせもに効くという話である。

<知事発言>

桃は果物だが、葉にはそういう効果、効能があるということ。こういったものを整理していくと、食で病気にならないようにしていく形ができる。「いのち輝く」とはこういうことだと思う。

古屋さんの取組みでも、そういったことはあるのではないか。北海道の富良野に行くと、大きな一つの畑にハーブが植えてある。ハーブはまさに薬草であり、それがまち全体のイメージをつくっている。こういうのはイメージの一つにあるか。

<事例発表者発言(古屋氏)>

当然視野に入れて農業振興を行っている。品種から栽培技術も、形あるものとして提供している。

<参加者発言8>

「マグネット足柄上」とは外れてしまうが、藤沢のパナソニックの跡地に「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」という非常に先進的なまちが2年後に誕生する。知事の言う「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」が、すべてその中にある。また、医療、福祉、教育などにITを駆使して取り組むという。

非常に先進的で理想的なものが神奈川県の中にできるのだが、県としてどのように関わって、今後どう展開するのかお尋ねしたい。

<知事発言>

「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」は太陽光発電を使い、そのエネルギーを電気自動車にためて動かすなど、環境優先型のまちである。これは、実は私が太陽光発電のことを言う前から進んでいたプロジェクトであり、ちょうどいいタイミングで出てきた。素晴らしいことだと思う。こういうのをいろいろな地域にどんどん広めていきたい。こういったまちづくりは究極のエネルギーの地産地消だと思う。県としてもどんどん後押ししたいと思っている。

<参加者発言9>

私もやはり食がマグネットになると考えており、そのためには口コミが大変重要だと思う。中でも、女性や子どもの口コミは大変効果が高いと思う。例えば、足柄まさカリーの給食化はぜひ実現してほしいと思うが、給食を通じて子どもたちが広告塔となれば、効果はかなり高いと思う。

ただ、給食というのは非常にぎりぎりの予算でやっているのが現状である。年に一度でもいいので、地元の食に親しむきっかけとなるような給食が実現できるように、次代を担う子どもたちへの投資をサポートしていただきたい。自分のまちの魅力を進んで語れて、世界にもアピールできる子どもたちが育つ取組みを、是非お願いしたい。

<知事発言>

まさにそのとおりだと思う。医食同源もそうだが、食育というのは奥が深く命につながるものなので、これは学校教育にきちんと取り入れるべきだと思っている。 

それとともに、やはり地産地消を進め、地元のものを食べることを進めるべきだと。自分が生まれ育った場所のものを食べることが一番身体にいいという「身土不二」という言葉もある。そのために、まず自分で地元にはどんなものがあるのかを知って、それを誇りに思って発信していく。そういうことが一番大事ではないかと思う。それができたら、今度はそういう人たちが集まって、その地域がマグネット地域になっていくのではないかと思う。

もっと皆さんと議論したいところだが、だんだん時間もなくなってきた。今日はせっかく南足柄市長にもお越しいただいているので、何か一言お願いしたい。

<南足柄市長>

南足柄市の大きな政策テーマである食と農を重視し、農業を魅力ある新たな産業とし、都市住民をこの地域に呼んで交流人口をいかに増やすか。このことが南足柄市のみならず、足柄平野全体の地域振興につながる。それを目指して、事例発表のお二人にもお力を借りている状況である。

<知事発言>

事例発表のお二人の取組みは、他の地域でも話したい。この地域だけでやっていても駄目なので、外へ行ってここをアピールすることが大事であり、それだけの可能性がある。

私の思いで言えば、金太郎があればまだまだいろいろなことができると思う。例えば、金太郎が入ったと言われる温泉など、金太郎にまつわるストーリーはいろいろあると思う。そういったストーリーを結んでいくようなツアーはどうか。

<事例発表者発言(佐藤氏)>

大雄山駅前に「金太郎大明神」という木彫りの金太郎がいる。これは地元のボランティアの手で彫ったものだが、当初はこれを1市5町に置いて回遊するルートをつくることも考えた。

まだ実現には至ってないが、この足柄上地域でも、南足柄市以外の町では金太郎は南足柄市のものだと思っている方が多い。しかし、外から見れば1市5町で10万人しかいない地域なんて、全部同じだと思う。ぜひ、金太郎を使って地域全体で盛り上がっていければいいと思う。

<知事発言>

私もそれは感じたことがある。以前、開成町に行ったときに金太郎の話をしたら、それは南足柄市のものだろうという雰囲気になった。そうではなく、外から見れば、この足柄上地域は「足柄」がつくので金太郎である。だから、金太郎をどんどん使って、みんなで知恵を絞ることが大事だと思う。

商店街も「金太郎商店街」としてはどうだろうか。どこに行っても金太郎が並んでいる。「見える化」というのは非常に大事なこと。みんなが行きたくなるようなまちおこしのモデルになると思う。こういうふうにまだまだ展開できると思う。

古屋さんの花によるまちおこしも、富良野のようにいつでも花に囲まれていて、もっと「行きたくなる」ように、是非、私も一緒にやっていきたいと思う。

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知事によるまとめ

ちょうど時間となりましたが、かながわスマートエネルギー構想について、一つだけ一番厳しい質問にお答えしたいと思います。

4年間で200万戸分のソーラーパネルを設置するという公約が実現できないことが判明したら、その時点で辞任すべきではないかというご意見を頂きました。

このような声があるのは当然だと思いますが、私は公約を撤回したつもりはありません。新しく高い目標を掲げて、さらにやっていきましょうということです。正直言って、就任後に学んだことはたくさんあります。新しいエネルギー政策に変えたことは間違いありませんが、新しい目標に向かって邁進していきたいと思っていますので、結果を見てご判断いただきたいと思っています。

今、「4年間で200万戸分はできません」と言って、辞任した方が良いのでしょうか。それはあまりにも無責任だと思います。全身全霊を込めて皆さんのご期待に添えるように、頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

本当はもっといろいろな話をしたかったのですが、今日の事例発表のお二人に惚れ込みましたので、私は今後宣伝マンとして神奈川県内でアピールして、この地域を本当のマグネット足柄上地域にしたいとお約束をして、今日は終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

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