第15回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・異文化理解支援事業小委員会「審議結果」

掲載日:2021年3月31日

 国際言語文化アカデミア外部評価委員会・異文化理解支援事業小委員会「審議結果」

審議(会議)結果

 次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

第15回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・異文化理解支援事業小委員会

開催日時

平成29年1月31日(火曜日)11:15から12:30

開催場所

神奈川県立国際言語文化アカデミア 205討議室

(役職名)

出席者

(役職名)◎代表委員

◎岡  秀夫 (東京大学名誉教授)

  加藤 重廣 (公募委員)

  渡邊 愼介 (関東学院常務理事)

次回開催予定日

平成30年1月

問い合わせ先

所属名、担当者名  国際言語文化アカデミア 井伊・焼石

電話番号      045-896-1091

ファックス番号         045-896-0096

下欄に掲載

するもの

議事録

議事概要とした理由

 

審議経過

議題1 平成29年度事業計画(案)の評価について

(1)コミュニケーション支援ボランティア養成講座

(事務局から事業計画について説明)

・中・仏・西語についてはフォローアップ編を、より力を入れて実施。

・アジア・南米系の言語については言語の種類を増やし、入門編、それをフォローする講座、文化入門的な講座を順次開催。

・講座終了後のアフターフォローとして、「受講者のつどい」「修了者のつどい」をそれぞれ一回ずつ実施。

・平成28年度の英語初歩編の応募が非常に多かったことから、自習用教材の開発を進める。

 (委員)受講者・修了者のアフターフォローを行っているということであるが、実際にボランティア活動を実践している例を把握していれば教えてほしい。

 (事務局)ボランティア養成講座の場面設定の一つである、観光地でのちょっとしたサポートという面で、三溪園が募集するボランティアとして活動している方や、自らグループを立ち上げ、鎌倉等を訪れた際その場で活動された方々がいる。既存の出来上がった組織に後からは入りにくいという声もあるが、「修了者のつどい」において地球市民かながわプラザから受けた情報提供では、予想以上に色々な団体があることが分かり、大変喜ばれた。

 (委員)アカデミアの職員数が減っていく中で、これだけの事業計画を、本当に実行できるのか。

 (事務局)専任教員が少なくなる状況の下では、外部講師をいかにコーディネートしていくかが重要である。今年度も柔軟な講座編成の方針の中で、年度後半から外部講師の講座の拡大を図っているが、今のところ大きな支障なく進んでいるので、来年度もなんとかこうした方法で対応したい。

 (まとめ)

  ・ カリキュラム面で、中・西・仏語でのフォローアップ編や、アジア・南米系の言語講座の充実などの新しい側面が加わっていること、受講後のサポート体制として、ボランティアの情報交換の場である「修了者のつどい」「受講者のつどい」が開催されること、継続・発展的な形で教材の開発を進めていることなどを評価する。

(2)行政職員コミュニケーション能力向上講座

(事務局から事業計画について説明)

・平成28年度は県の職員キャリア開発センターとの連携の中で実施し、好評を得て推移したので、来年度も同センターと調整の上、同様の規模で実施する予定。

(委員)対象者は県職員のみか。また、国際語としてのニーズがあるとはいえ、英語の講座のみでよいのか。

 (事務局)県の職員キャリア開発支援センターとの連携事業であり、対象は県職員に限られる。近年は海外に出て行ってプレゼンを行うことも多くなり、国際語としての英語のニーズが大きいためか、グローバルコミュニケーション講座の倍率が大変高かったと聞いている。

一方、市町村の場合は様々な言語を母語とする方々への対応が多くなるので、むしろ外国籍県民等支援事業が担当する「やさしい日本語」が効果的であると考え、同じフロアの市町村研修センターとの連携は、その方面から先にアプローチしおり、英語の講座は今後検討することとしている。

 (委員)たしかに、多言語の住民を相手にする場合、それぞれの言語の担当を揃えるより、「やさしい日本語」の方が効果的かもしれない。行政の場合はニーズがはっきりしているので、それに合うようなコースを展開することが重要である。

 (まとめ)

・ 職員キャリア開発支援センターとの連携が非常にうまくいっており、好評なようなので、今後ともニーズに合った役に立つものを開講し、行政の質的向上を目指してほしい。

・ 英語だけでよいのかという点に着目すると、むしろ「やさしい日本語」の方にも目を向けた方が良いということがわかってきた。

(3)青少年向け異文化理解・コミュニケーション能力向上講座

(事務局から事業計画について説明)

・従前の高校の要望に応じた出前講座を改め、平成28年度からアカデミアが自主的に開催する講座に来てもらう形をとり、10月の土曜日に3講座を開講。初年度としては比較的多くの応募があった。

・平成29年度は高校生が参加しやすいよう夏休みに入った時期に開催予定。教育委員会の協力を仰ぎ、広報に力を入れる。

 (委員)平成28年度は出前をやめて、高校生にアカデミアに来てもらう形式にしたということだが、参加者は近隣からが多かったのか。

 (事務局)教育委員会の協力を得て多数の高校に広報を行ったこともあり、比較的広範囲から参加いただけた。英語教育アドヴァンスト研修を修了した教員が薦めてくれたことも大きい。

 (委員)高校の普通の授業では英文和訳が主体になるが、アカデミアの特性を活かし、ネイティブのスピーチなども含め、高校では学べない内容の講座を展開して、参加者の将来に役立つものにしてほしい。

 (委員)講座としては3回行ったのか。

 (事務局)1日で連続3講座を実施し、3講座全てでも単独でも受講できるようにした。今年度はコミュニケーション能力向上に焦点を当て、高校では学べない内容で実施した。アンケート結果を見ると非常に評判が良かった。

 (委員)来年度も同じく一日3講座になるのか。

 (事務局)毎年内容を変えていく必要もあるので、来年度は同じ講座数で行う予定であるが、今後状況を見ながら考えていきたい。また、1日がよいのか、別々の日がよいのかは、高校生にとっての参加しやすさを、教育委員会の意見も聞きながら検討していきたい。

 (委員)アカデミアに行けば色々な言語の講座があるということを、高校生に知ってもらうのも大事なことである。多言語を学ぶきっかけになるのではないか。

 (まとめ)

・ 新しい形態になったばかりで、限られた形でしか行われていないが、少しずつ経験を重ねていくことで、開催時期や講座の内容をより良いものとするようにしてほしい。

・ 広報活動をうまく行うことにより、これから羽ばたく高校生に良いものが提供できることが望ましい。

(4)研究活動について

(事務局から事業計画について説明)

・3年計画の最終年になるが、平成28年度の英語初歩編の応募が非常に多かったことから、目的をより明確化し、自習用教材の開発を進める方向。

(委員)方向性はあっていると思うが、教材開発はどのあたりまで進んでいるのか。

 (事務局)授業用教材としての骨格はできているので、初歩編について自習用に作り替えて行こうと考えている。

 (委員)授業用教材であれば、裏面に教員用の教え方のマニュアルがあればよいが、自習用であれば学習者用のマニュアルが必要になるので、頑張ってもらいたい。

 (委員)教材は本の形になるのか。

 (事務局)Web上で閲覧できるようにした方が、アップデートできるので、本よりも効率的と考えている。

 (まとめ)

 ・ 現在開発されているものを自習用教材として使えるようにするとなると、講座内で使用する教材とは異なり、自習に配慮した説明や内容を盛り込む必要がある。その方向で研究開発を進めていただきたい。

議題2 平成28年度の成果指標の施行結果と今後の考え方について

(事務局から試行結果、数値目標について説明)

・平成28年度に試行的に設けた成果指標について、現在までの状況を反応、学習、実行のレベルごとに報告。

・当所の成果を適格かつ効率的に測る指標としては、学習レベルのCan-do調査結果を主たる指標として焦点を当てることとし、数値目標を設定。

 (委員)なかなか興味深い取組みで一般の方にも解りやすい内容になっている。メインのCan-do調査の内容が大まかで、知識、スキル(技能)、態度についての質問が混ざり合っている。それらを徐々に精査した上で、ボランティア活動で外国人を案内する場面に応じた、より具体的なものにしていく必要がある。

 (委員)評価の内容はこれからブラッシュアップしていけばよいのではないか。

 (事務局)質問項目については改善の余地がある内容と考えている。質問の中により具体的な表現を盛り込んで回答しやすくする等、今後検討していきたい。

(委員)実行レベルのアンケートが講座終了後3ヶ月というのは少し早いかもしれない。

(委員)講座を受けただけではレベルは上がらない。自分自身でどういう実践を継続していくかが大事なので、そのきっかけになっていくことが重要である。

(事務局)アンケートの時期については、いつが良いのか明確な基準があるわけではないので、課題として考えていきたい。

 (まとめ)

 ・ 3つのレベルの指標がパーセンテージの形で見やすく示されており、非常に有効であると思う。その中でも主たる指標とするCan-do調査については知識、スキル(技能)、態度についての質問が混ざり合っているので、これらを整理したうえで、もう少し質問を具体的なものにするよう精査し、より良いものにしていくことを望みたい。

 

以 上