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第15回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・外国籍県民等支援事業小委員会「審議結果」
国際言語文化アカデミア外部評価委員会・外国籍県民等支援事業小委員会(審議速報)
審議(会議)速報
次の審議会等を下記のとおり開催した。
審議会等名称
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第15回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・外国籍県民等支援事業小委員会
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開催日時
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平成29年1月31日(火曜日)11:15から12:30
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開催場所
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神奈川県立国際言語文化アカデミア 204研修室
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(役職名)
出席者
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(役職名)◎代表委員
◎丸谷 士都子(NPO法人地球の木理事長)
城島 理子 ((公社)青年海外協力協会あーすぷらざ館長)
中 和子 (ユッカの会代表)
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次回開催予定日
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平成30年1月
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問い合わせ先
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所属名、担当者名 国際言語文化アカデミア 井伊・焼石
電話番号 045-896-1091
ファックス番号 045-896-0096
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下欄に掲載
するもの
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議事録
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議事概要とした理由
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審議経過
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【議題1】 平成29年度講座計画の評価に関する意見交換
* 講座群5 外国籍県民等支援ボランティア養成講座について
《事務局報告》
・日本語ボランティアに関するオリエンテーション講座の新設。
・「やさしい日本語」講座を、日本語ボランティア向けのものから広く一般に対応した内容へ変更。
・「日本語ボランティア入門講座」の出前版講座の新設。
《意見交換内容》
(委員) 「日本語ボランティア活動に活かす心理学」講座はどういった内容となるのか。
(事務局) 日本語ボランティアが、異文化を背景に持つ成人の日本語学習者と向き合う際に役に立つ心理学的な視点やヒントを得てもらえる内容を考えている。
(委員) 日本語を教える前に、相手と向き合う心構えなどについて考えることができる講座はあまりなく重要だと思う。
(委員) 入門講座受講者が、実際に活動に入る数は増えているのか。
(事務局) 具体的な数字としては把握しきれていないが、実感として増えている。
(委員) アカデミアの講座をきっかけにボランティア同士のつながりが広がっているのを感じる。
(事務局) ボランティア同士のネットワークのハブになれるようにいろいろ仕掛けをしていきたい。
(委員) 自主的に始まるネットワークには力強さを感じる。
《講座群5意見まとめ》
・「日本語ボランティア活動に活かす心理学」のような講座は、ボランティアとして学習者とどう向き合うかを学べる機会は他にはなく評価できる。
・アカデミアの講座をきっかけに、受講者同士がつながり、地域のネットワークが広がっているのが感じられ非常に評価できる。
* 講座群6 行政サービスのための「やさしい日本語」等研修講座について
《事務局報告》
・出前で実施する講座については、依頼元にあわせてカスタマイズを行う。
・多言語スタッフ研修を新設。外国籍県民より社会参加を進めるために有益な講座という面もある。多言語支援センタースタッフだけでなく国際交流ラウンジスタッフなども含めて実施できるかなども検討している。
《意見交換内容》
(委員) 自治体に研修の効果は出ているのか。
(事務局) 具体的に施策・成果物などに反映という形では見えないが、実施自治体からは高評価を得ている。自治体向け講座の依頼は、窓口想定の「やさしい日本語」の実習依頼が多いが、そのような場合でも、実習に加え、依頼自治体在住の外国籍県民の来日事情や「役所」に対する考え方の違いなどの「背景」を必ず伝えており、職員が外国籍県民と対応する際に背景を踏まえたよりよい対応につながっているものと考えている。
(委員) 多言語支援スタッフ研修は、外国籍県民がより高度な社会参加を進めていく上での段階を助けるものとして意義がある。
《講座群6意見まとめ》
・講座の際に「やさしい日本語」実習だけではなく、外国籍県民等の来日背景や考え方の違いも伝えていることは、非常に評価できる。
・「多言語支援スタッフ研修」は、外国籍県民の社会参加の面で更なる能力発揮につながる第一段階として意義ある講座であると考える。
*講座群7 生活の自立を図るための日本語・日本社会理解向上を目指す講座について
《事務局報告》
・N1資格取得に係る講座については、H28に実施した直前対策的なものでは足りないことから、分野別として回数を増やすことである程度時間をかけて試験勉強ができるよう再編した。
・介護の日本語講座は市町村単位等での出前対応を行うこととし、施設支援者向けの回も設けている。
・はじめてのにほんご講座は、生活の漢字講座と統合して8回の講座とし、ほぼ通年実施することで、途中参加しやすく地域の日本語教室での負担も減るような講座とした。
《意見交換内容》
(委員) 社会参加のための日本語総合講座などについては、地域の日本語教室では日本社会のシステムまで話が及ばないので、こういった講座は非常に評価できる。ボランティアも講座に参加できると役立つのではないか。
(委員) 講座群6の多言語支援スタッフ研修で外国籍県民の社会参加という点について取り上げたが、日本に定住しある程度日本語を話せても、意外と日本のことを知らない外国籍県民も多い。オリンピック・パラリンピックや観光で多くの外国人が来日する中で、日本に定住している外国籍県民を対象に日本文化紹介講座を実施してはどうか。自国の観光客へ日本の良さを発信してもらい、また、これをきっかけとして様々な分野への社会参加や仕事へつながっていくのではないか。
(委員) はじめてのにほんご講座の回数増加により、専門性の高い機関で初学者向けの講座がより充実して実施されることは地域の日本語教室にとって心強いことである。
(委員) 現在、県内の日本語学習に係る情報を集約している場がなくなってしまっている(以前は県民活動サポートセンターにアドバイザーが存在。)。多言語支援センターなどでそういったことができるといいのだが。
(委員) 介護の日本語の出前講座で施設支援者向けの内容も設けるというのは、ニーズに対応しておりとても評価できる。
《講座群7意見まとめ》
・「はじめてのにほんご」講座の回数増加は評価できる。
・「介護の日本語」講座の出前講座について、支援者向け内容回も設けるなどきめ細やかな内容で非常によい。
*研究について
《事務局報告》
・ゼロビギナー向け教材として、「絵」のみとすることで、幅広い場面で使えるものを目指して作成。
・外部資金の活用も目指しており、現在試作版をボランティア団体に協力してもらって意見を集めている段階である。
【議題2】 平成28年度事業における成果指標の試行結果と今後の考え方に関する意見交換
《事務局報告》
実際にボランティア活動につなげなければ、本事業としては実施の意味がないことから、最終的には「行動を起こしていない人の数を減らしていく」ことを目標としたいが、実際には個人的な家庭の事情等から活動に入れない人も一定数いることから、成果指標として用いるのは難しい。そこで前提となるものとして、講座実施前と後でボランティア活動に関して積極的な意見を増やすことを、成果指標として設定したいと報告された。
《意見まとめ》
これについて、委員から報告内容による考え方での成果指標の実施について了承された。
以 上
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