第18回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・異文化理解支援事業小委員会「審議結果」

掲載日:2021年3月31日

審議(会議)結果

審議会等名称

第18回国際言語文化アカデミア外部評価委員会小委員会(異文化理解支援事業)

開催日時

平成30年10月5日(金曜日)10時00分から11時30分

開催場所

神奈川県立国際言語文化アカデミア 104研修室

出席者【会長・副会長等】

岡 秀夫(東京大学名誉教授)【代表委員】、一瀬 鉄哉(公募委員)、渡邊 慎介((学)関東学院常務理事)

次回開催予定日

平成31年1月

所属名、担当者名

国際言語文化アカデミア 西田

掲載形式

議事録

議事概要とした理由

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審議(会議)経過

【講座視察】「外国語を使ってボランティアを目指すためのスペイン語初歩編」(中島ベルナルド講師)
「外国語を使ってボランティアを目指すための英語初歩編」(寺澤君江講師)
【議題1】 平成30 年度事業実施状況報告に関する意見交換
《事務局説明》
・ 30 年度の講座実施状況一覧表によりご説明させていただく。こちらは10 月2 日開講の講座までの人数等を集計しているが、全体として概ね順調に進んでおり、必要なところをピックアップしてご説明する。
・ 「コミュニケーション支援ボランティア養成講座」について、英語初歩編を年4回行っているが、定員18 名に対して毎回非常に多くの応募をいただいている。応募者の多くを受け入れることができないことは以前から課題となっており、そうした方々に対するフォローとして、今年3月にウェブ教材をホームページにアップした。また、今年度は一部改訂するとともに、音声入りの動画を追加することにしており、すでに第1回から第4回までをアップしている。現在、最後の第5回を作成しているところで、10 月中旬には完成を予定している。
・ 英語の初歩編と基本編の受講対象レベルは同じで、中学校英語がわかる程度となっているが、初歩編は5回、基本編は1、2それぞれ14 回ずつで年間28 回となっており、より多くのことが学べるようになっている。
・ 英語以外の中国語、スペイン語、フランス語は初歩編も1、2それぞれ14 回ずつとなっており、各編とも1を修了した方は2を優先して受講できることになっている。各編とも2の応募者が少ないのは、1の修了者で定員が埋まってしまうことが多いからである。
・ アジア・南米の文化入門については、今年度の方針としてできる限り強化するとしており、新たに中国編を追加している。また、中国語圏の文化と社会(テキストリーディング)については、5回の講座2つを10 回の講座に統合して実施する予定となっている。
・ 今年度の課題の一つである、講座修了者が必ずしも実践活動に結び付いていない状況への対応として、東京2020 オリンピック・パラリンピックが迫り、大会・都市ボランティアの募集が始まっていることなどから、講座修了者の集い、講座受講者の集いを合同で実施し、大きな活躍の場として実践活動につながる情報提供を行うこととした。主な内容としては、神奈川県内のボランティア情報の提供と、オリンピック・パラリンピックの都市ボランティアについて、県内で募集を行っている横浜市、藤沢市の担当者に直接ご説明いただく予定となっている。案内を送ったところ大変反響が大きく、定員240 名に近い応募をいただいている。参加することでモチベーションが上がり、実践活動に向かっていただけるのではないかと考えている。
・ また、今年度、アカデミアのサイトにボランティア情報のページを作成し、随時情報提供を行っている。
・ 「行政職員コミュニケーション能力向上講座」については、今年度も順調に進んでいるが、発展編として開催予定だったディスカッションについては、同じ発展編のプレゼンテーションと重複する部分も多く、主催の職員キャリア開発支援センターと調整の上、統合して実施することにした。
 

《意見交換内容》
(渡邊委員) 英語初歩編は応募者が多く、ウェブ教材を作成したということだが、それで学習された方が英語基本編を受講することは可能なのか。
(事務局) 英語の初歩編と基本編の受講レベルは同じとなっており、問題なく受講できる。
(岡委員) ウェブ教材の動画はどのようなものか。
(事務局) Day1から4までは、テキストのダイアログ部分をネイティブの教員に話してもらい、アニメーションを入れてわかりやすくしている。最後のDay5は現在作成中だが、関内から県庁周辺の道案内をするという想定で、モデル解答とともに、ネイティブ教員による会話音声及びその会話に合わせた地図の動画で構成されている。
(岡委員) ウェブ教材に取り組んだ方には講座と同等の効果があるとすると、抽選に落ちてしまった方を対象に簡単なテストや講習会のようなものを実施することはできないか。
(事務局) 基本的に自習教材として提供しており、どなたでも利用できるものなので難しい。また、英語初歩編については講座でも修了テストは実施していない。
(一瀬委員) 応募者が多いのはオリンピック・パラリンピックの開催が影響しているのか。
(事務局) 多少影響しているとは思うが、英語初歩編を始めた4年前から常に申し込みは多い。
(一瀬委員) 常に多いのであれば、根本的に講座数を増やすことを考えてはどうか。
(事務局) 28 年度は2クラスだったが、29 年度から4クラスに拡大している。これ以上はマンパワーの問題から難しいこともあり、そのためウェブ教材を作成したという経緯がある。県の財政状況的にも、新しい教員を採用することは困難と考えられる。
(一瀬委員) 恒常的に応募者と受講者の数に大きな差があるならば、長期的な視点で検討されてはどうかと思う。
(渡邊委員) 各編1の応募者は多いが、各編2の応募者が少ないのはなぜか。
(事務局) 各編1の修了者が優先受講となるため、募集人数自体が少なくなっており、場合によっては追加募集がないこともある。
(岡委員) 行政職員向け講座で、発展編の受講者が少ないようだが理由はあるのか。
(事務局) 職員の研修の一環として行っているものだが、発展編については実際に英語でプレゼンーションを行うなど、限られた業務の職員が対象になっており、当面の受講が一巡したと考えられる。
(岡委員) 修了者・受講者の集いでは、実践的なボランティア活動に向けた情報提供がなされると考えていいのか。
(事務局) 横浜市・藤沢市の都市ボランティア担当者が直接来て説明を行うので、実践的な活動につながりやすいと考えている。
 

《まとめ》
・ 英語初歩編の応募者と受講者数には大きなギャップがあるが、ウェブ教材を作成して自習が可能となるよう対応している。今後も恒常的に応募者が多いことが続くのであれば、将来的には人員を確保して、講座数の増加を含めた検討をいただきたい。
・ 新しい試みとして、講座修了者・受講者の集いを合同で実施されるが、有益な情報提供が行われ、実践活動につながるようにしていただきたい。
・ 行政職員向け講座については、発展編の受講者が少なくもったいない面があり、多くの方に受講していただけるよう努力いただきたい。


【議題2】 平成31 年度講座計画に関する意見交換
《事務局説明》
・ 「コミュニケーション支援ボランティア養成講座」は、5カ年計画の5年目になるが、2020 年のオリンピック・パラリンピックを目前に控え、さらに実践活動に向かっていただけるよう、今年度と同様の方針で実施していきたいと考えている。
・ 「行政職員コミュニケーション能力向上講座」については、職員キャリア開発支援センターが企画する講座となっており、そちらの要望を取り入れながら進めていく予定である。
・ 「青少年向け異文化理解・コミュニケーション能力向上講座」については、今年度は休止としているが、来年度の実施に向けて検討を行っている。実施時期は、高校生が参加しやすいと思われる1学期終了直後の日曜日で、50 分の講座を3講座と考えている。
・ 検討にあたっての留意点として、より多くの高校生を引き付ける内容で、すぐに役立つという視点を大事にし、さらに将来的にも役立つものにする。また、異文化理解を含みながら実践的なものを提供するが、高校の授業を混乱させる内容にはしないものと考えている。
・ 今の予定としては、3講座すべてを英語に関するものとして、高校生にとっては今も将来も役立つものになると考えている。その中で異文化理解に関するものを含めていきたい。
・ 具体的には、リスニング・スピーキングはなかなか高校では扱えない部分もあるので、高校の授業の邪魔をすることもなく、かつ必要であり実践的ということで、リスニング・スピーキングなどのコミュニケーションに関するものに、異文化理解を加味していこうと考えている。
 

《意見交換内容》
(一瀬委員) 青少年向け講座について、リスニング・スピーキングを中心に考えていることだが、1日の講座で効果が上がるのか。
(事務局) すぐに効果が上がるとは考えていないが、コツのようなものを教えるということになると思う。
(岡委員) 定員は何名か。
(事務局) 30 名で考えているが、これまでは定員まで集めることが難しかったので、今回はなんとか集まっていただけるようにしたい。
(岡委員) 広報については学校に案内を送るのか。
(事務局) 学校への送付や教育委員会に協力を依頼している。また、英語教員研修受講者にも周知をお願いしている。
(岡委員) 行政職員向け講座は、職員キャリア開発支援センターの要望を取り入れながら行うということか。
(事務局) 主催が職員キャリア開発支援センターとなっているため、そちらから内容についての要望等を受けて調整している。
(渡邊委員) 英語の講座は基本的に内部講師が行っているようだが、アンケート結果で内部講師と外部講師で差が出ているのか。
(事務局) 外部講師に依頼する場合は、差が出ないように担当教員が綿密に打合せを行い、調整して進めるようにしているが、どうしても差が出てしまっている講座もある。
(渡邊委員) 先程から話の出ている英語初歩編だが、内部講師で対応が難しければ、外部講師に依頼して講座数を増やしたらどうか。
(事務局) それも一つの方策だと思うが、ボランティア養成講座を外部講師に依頼する場合、差が出ないようとくに綿密に打合せを行う必要があり、教員の時間的にも手一杯となっている現状もある。
 

《まとめ》
・ 来年度は青少年向け講座が再開することから、できるだけ多くの高校生を集められるよう広報活動を行っていただき、実際の内容としては、リスニング・スピーキングを中心として異文化的な要素を加味して行うということで、計画を進めていただきたい。
・ 行政職員向け講座については、職員キャリア開発支援センターの要望を受けながら、基本的には今年度と同様に効果的な講座を実施していただきたい。
・ ボランティア養成講座についても今年度と同様だが、応募者数が定員をはるかに上回っている英語の講座については、外部講師の活用等も今後検討いただき、円滑な講座運営を期待する。
 

                                    以 上