第20回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・異文化理解支援事業小委員会「審議結果」

掲載日:2021年3月31日

審議(会議)結果

審議会等名称

第20回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・異文化理解支援事業小委員会

開催日時

令和元年6月11日(火曜日)11時35分から12時20分

開催場所

神奈川県立国際言語文化アカデミア 104研修室

出席者【会長・副会長等】

岡 秀夫(東京大学名誉教授)【代表委員】、一瀬 鉄哉(公募委員)、渡邊 慎介((学)関東学院常務理事)

次回開催予定日

令和元年10月

所属名、担当者名

国際言語文化アカデミア 西田

掲載形式

議事録

議事概要とした理由

-

審議(会議)経過

【議題】 2018年度事業実績の評価に関する意見交換
* 講座群Ⅱ コミュニケーション支援ボランティア養成講座
《事務局説明》
・ 成果指標については、英語基本編・発展編で数値目標を設定している。講座の初回と最終回に同じ内容のCan-do調査を行い、どう推移したかで判断している。全10項目の平均値が1段階上がるか、7割以上の人が積極的な回答をしていれば目標達成としている。基本編・発展編とも積極的な回答が7割以上となっているため、目標は達成したと考えている。
・ 課題への対応について、1番目の「講座の成果を的確に把握し、講座内容と指導の改善を進めるための成果指標項目の見直し」については、Can-do調査として英文の実例による項目を追加し、より精度の高い調査結果を得た。
・ 2番目の「本県の地域資源に目配りするとともに、高い共生意識を醸成する講座内容及びプログラム等の一層の充実」について、この異文化理解支援事業はただの語学講座や生涯学習講座とは異なり、県内でコミュニケーション・ボランティアを行っていただくことを目的としており、それに合わせて地域資源に目配りをし、かつ高い共生意識を醸成されるよう努める必要があった。
・ 対応としては、英語についてもフォローアップ編を実施し、より実践的な人材の育成を図った。また、各講座においては、地域資源に関する事項を盛り込むとともに、多様な状況下での活用方法など、各自の状況に合わせて深められるよう指導を行った。
・ アジア・南米関連講座では、アンケート結果における意識の変化がやや低いという結果があったため、担当の外部講師と内容を変更するなどして、受講後の意識変化の促進を図った。
・ 英語初歩編のWEB教材については、Day5を大きく変えるとともに、より使いやすいよう音声の入った動画を作成し、改訂版として公開した。多文化共生に寄与することを目的として、神奈川の特徴、異文化理解、世界の英語などの要素を盛り込み、共生意識の醸成に役立ったと考えている。
・ 3番目の「講座修了者が必ずしも実践活動に結び付いていない状況への対応」として、昨年度は東京2020オリンピック・パラリンピックのボランティア募集があったことから、「講座受講者・修了者のつどい」については、オリンピック・パラリンピックのボランティアに関する内容に特化して開催した。さらに過去の修了者を対象とした同様の説明会を実施し、実践活動へと促した。また、ホームページにボランティア情報のページを作成し、随時情報提供を行った。
・ 目標達成状況等については、すべての言語で人材育成数の目標数値は達成しており、順調に進んでいる。成果指標も英語基本編・発展編とも7割以上の人が積極的な回答をしており、目標を達成したと言える。修了率、受講満足度は、2017年度とほぼ同様の数字で、総じて高い結果が得られている。
・ 課題としては、発展編の全10項目の平均値が目標を達成できていないため、講座内容や教授方法の改善が必要となっている。また、今後の外国人来訪者・在住者の増加を踏まえ、様々な情報発信と共生意識を醸成するということを考え、講座内容等を充実させる必要がある。さらに、オリンピック・パラリンピックでの活動への関心は非常に高く、説明会にも多くの方が来られたが、来場者のアンケート結果を見ると、6割以上の方が実際の行動を行っていないとなっており、実践活動に結び付くようさらに対応する必要がある。
・ 今後の対応としては、英語発展編における指導内容と方法の改善とともに、成果指標を設定していない講座についても同様に改善を図っていく。
・ 現在のカリキュラムはオリンピック・パラリンピック後を見据えて編成しており、引き続き同じ方向性で実施するが、ニーズ等を踏まえさらに充実していく。また、県の地域資源に関する内容を盛り込み、各自の状況に合わせて深められるよう工夫を行う。
・ 外部講師が担当する講座については、講座の目的や基本的内容を理解していただき、専門性を活かした多様な講座展開を行っていく。
・ 英語初歩編は申し込みが大変多いため、WEB教材を作成しており、当面はその周知により対応していきたいと考えている。また、英語初歩編はホームページに掲載済みだが、神奈川県に題材を特化した基本編についても作成中で、テキスト部分については先週ホームページに掲載している。

《意見交換内容》
 (岡委員) 全10項目の平均値を成果指標としているが、具体的にどのようなものか。
 (事務局) 講座1回目と1年後の最終回に同じ調査票に記入していただいており、数値がどう変化したかを見ている。5~9番目の質問に英文を加えて、具体的にこのようなことが言えるかというのを確認している。
(岡委員) 発展編では平均値が目標達成できていないという話もあったが、これからの課題として取り組んでいただきたい。

 (一瀬委員) アカデミアが廃止になった後、異文化理解支援事業はどのように実施するのか。
 (事務局)  かながわ国際交流財団に移管する方向となっているが、詳細については、本庁の国際課を中心に調整を行っているところである。

《まとめ》
・ 様々な改善がなされており評価できるが、講座修了者を実践活動へ結び付けるため、講座だけでなく引き続き情報提供等も含めて行っていただきたい。
・ 受講者の多い英語初歩編についてはホームページにWEB教材を掲載し、基本編についても作成しているということで、着々と進めていると評価できる。
・ 組織廃止ということもあるが、アカデミアのDNAが残せる形での事業移管をお願いしたい。

* 講座群Ⅲ 行政職員コミュニケーション能力向上講座
講座群Ⅳ 青少年向け異文化理解・コミュニケーション能力向上講座
《事務局説明》
・ 行政職員向け講座については、職員キャリア開発支援センターと連携して行っており、英語研修とグローバルコミュニケーション研修を実施している。ニーズに合わせて細分特化した内容となっており、多くの職員に参加いただいている。満足度も高い数値となっているが、今後もアンケート結果等を参考に、職員キャリア開発支援センターと調整の上、ニーズに合ったものを提供していきたいと考えている。
・ 市町村職員については、市町村研修センターとの調整の結果、現段階では幅広いニーズは見込めないとのことであったため、現在は対象としていないが、今後もニーズの把握に努めていく。
・ 青少年向け講座について、2018年度は内容や実施時期などを検討するため休止し、外国語にかかる教員研修事業部会の助言を得ながら検討を重ねた。
・ 4技能入試導入も視野に入れ、現在も将来も役に立つという視点を大切にして、英語のリスニング・スピーキングに関する実践的な内容に、異文化を加味したものを3講座実施することとした。

《意見交換内容》
 (渡邊委員) 英語研修とグローバルコミュニケーション研修はどう違うのか。
 (事務局) 英語研修は英語での電話や来客対応など、実践的な内容に特化したもので、ネイテブスピーカーの教員に担当してもらっている。グローバルコミュニケーション研修は異なる文化を持つ方々と接する際に心がけるべきことに関し、多文化社会の具体例等も含めて実施している。こちらは異文化理解支援事業の英語教員が担当している。
 (岡委員) 2つの講座でレベルの違いはあるのか。
(事務局) レベルを指定することはなく、自分たちの判断で受講してもらっている。
(岡委員) 青少年向け講座については、休止して検討を行ったとのことだが、4技能を伸ばすというのはもちろんだが、予備校などとは違うアカデミアの特色を活かした形で、CLIL(内容言語統合型学習)的に行うということもあるのではないか。
(事務局) 読み書きについては高校でも多くやっており、なかなかやれない部分であるリスニング、スピーキングに特化して、題材を異文化に関するものとして実施したいと考えている。
(岡委員) リスニング以上に難しいのがスピーキングだと思う。
(事務局) 50分という短い時間の中で、何らかのコツのようなものを提供したい。

《まとめ》
・ 行政職員向け研修については、ニーズに合わせて内容を改善し、多くの職員が受講しており、うまく機能している。今後もさらに発展させてほしい。
・ 青少年向け講座については、新たなスタートということで充分に準備いただき、良いものが提供できるよう期待している。
・ 全体として、アカデミアは教員と受講者の関係を含めて築き上げたものがあり、受講者の水準や意欲も高いと思う。新しい体制でもこれまでの実績を活かして続けていただきたい。

以 上