第20回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・外国籍県民等支援事業小委員会「審議結果」

掲載日:2021年3月31日

審議(会議)結果

審議会等名称

第20回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・外国籍県民等支援事業小委員会

開催日時

令和元年6月11日(火曜日)11時35分から12時05分

開催場所

神奈川県立国際言語文化アカデミア 102研修室

出席者【会長・副会長等】

編田 照茂 ((公社)青年海外協力協会あーすぷらざ館長)【代表委員】、中 和子(ユッカの会 代表)

次回開催予定日

令和元年8月~10月

所属名、担当者名

国際言語文化アカデミア 関根

掲載形式

議事録

議事概要とした理由

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審議(会議)経過

【議題】 2018年度事業実績の評価に関する意見交換
事務局から平成30年度事業実績評価について報告を行い、意見交換を実施
*講座群Ⅴ 外国籍県民等支援ボランティア養成講座について
《事務局説明》
・ 講座群Ⅴ「外国籍県民等支援ボランティア養成事業」は堅調に推移している。人材養成についてはアカデミアで通年15回のコースを1日2コマにしている速習コースと、1日1コマの15回コース、それを昨年度までは5回やってきた。今年度は1回減らして4回とし、その分出前講座で対応していこうという方針である。
・ 人材養成と出前を除くと、いくつかの講座はニーズを一巡した感がある。

《意見交換内容》
(中委員) 講座そのものは有益であると考えるが、ボランティアが日本語教育の大部分を担っている現状に対して、自身も活動しつつ、これでいいのかという思いがある。今、国で日本語教育推進基本法案をめぐる動きがあり、時代の大きな転換期にあると感じている。今までの活動の整理をしながら、新しい形の神奈川らしい日本語教育の在り方を考えていく必要がある。そうした中で、これまでアカデミアが築いてきた財産をどう活かしていくか、期待している。
(事務局) 外国籍の方が地域でどうしたらともに暮らせるのか、どうしたらともに地域の将来を作る力になっていけるのか、という視点を大事にして講座運営をしている。ボランティアの方が、そうした日本語の外にある視点にも目を向けていただけるよう、今後も取り組んでいきたい。
(編田委員)外国籍の方を含め、あらゆる人たちが一緒に地域を作っていけるような取組みに力を入れていただきたい。

《まとめ》
・ これまでアカデミアが積み上げてきた財産、神奈川らしさをしっかりと引き継いでいっていただきたい。その一つの柱として、日本語教育はもちろんだが、外国籍の方が地域でともに暮らしていくためにどうするかという視点を、今後も大事にしていただきたい。
・ 当初の受入における日本語の基本的な指導は大事であるが、ボランティアがその大部分を担っている現状であり、今後は体制の整備が必要となるであろう。

講座群Ⅵ 行政サービスのための「やさしい日本語」研修講座について
《事務局説明》
・ 市町村研修センターで4コマ丸1日のプログラムを年に4回と、アカデミアにおいてパイロット的に保健福祉系の職員を対象にしたものと、行政の窓口系の職員を対象にしたものということで、2コマのプログラムを年に2日実施している。そのほかに随時出前講座を行っている
・ 受講人数が多いのは市町村研修センターで実施するものであり、次が出前講座である。
・ 市町村研修センターでは行政の職員を対象に、異文化コミュニケーションを体験してもらうゲームや、ワークショップつきの「やさしい日本語」という内容で講座を行った。

《意見交換内容》
(中委員)一般の方が外国人と接するときの多文化共生の視点はまだ浸透していないと感じている。「やさしい日本語」が一つの言語としてもっと使われるようになれば住みやすくなると思う。
(事務局)人と人との距離感やマナーを保つ上で敬語の使い方は大事であるが、距離感やマナーにとらわれず相手の立場に立って会話を受け止めるやさしい耳を持つことや、イラストを多用するなどして言語以外でも意思疎通が図れるような取組みも大事であると考えている。
(編田委員) 多岐にわたる行政サービスにおいては、様々な対応が求められると思うが、やさしさ、わかりやすさという視点はどの場面でも大事だと思う。

《まとめ》
・ いろいろな場面で「やさしい日本語」は大事だが、やさしく、わかりやすいコミュニケーションを図るための支援という視点を大切に、今後も事業を展開してほしい。

講座Ⅶ 生活の自立を図るための日本語・日本社会理解向上講座について
《事務局説明》
・ 「はじめてのにほんご」の他、介護福祉士の資格を取りたい人たちのための日本語であるとか、日本語検定を受けたい人のための講座などを実施している。マンパワーの振り分けの問題で、今まで年に2回やっていたものを1回にする等の見直しを行った。
・ 「はじめてのにほんご」講座については堅調で、1回目が終わっていないが2回目の予約が入っている。介護福祉士については、外国人のほうからは、少しポテンシャルが落ちている気がする。
・ 去年まではN1を目指す講座だったが、今年からN2にした。N1の受講者数が減少し、N2のクラスがあったら受けたほうがいいという方たちが現場に多かったため、N2にシフトした。今年まだ始まったばかりで周知が行き渡っていないところがあり、ニーズとしてはまだそれほど多くないが、これから周知が行き渡ればもっと増えていくと思う。

《意見交換内容》
(中委員)高校生は時間的にこの講座には来られないと思うが、ニーズはあると思う。
(編田委員) 外国籍の方が増えている中で高校生から入ってくる方もいるが、学校からの要請はあるのか。
(事務局)そういう打診は受けたことがない。
(編田委員) 海外技能実習生が多くなる中で、監理団体とのやり取りはあるか。
(事務局)過去に問い合わせがあったことはあるが、これまで営利企業のためには実施したことはない。「社会とつながる日本語初歩」という形で、困窮等のケースで福祉事務所経由でオーダーがあった場合は、出前をしている。

《まとめ》
・ 介護や、高校生の対応、日本語の初期指導等、社会ニーズが多様化する中で、これからもニーズに合わせた取組みを行っていく必要がある。

研究活動について
《事務局説明》
・ コミュニケーション・シートについて、これはボランティアに意見をいただき作成した。今年度はイラストレーターにお願いできたので、災害の場面を入れようかと思っている。今後、いろんな場面を追加していきたいと考えている。

《意見交換内容》
(編田委員)助成金の活用について伺いたい。
(事務局) 最初に開発のための助成金を、(一財)自治体国際化協会(クレア)から受けた。成果物の作成配布に関する助成は受けていないので、ダウンロードでしか配布できない。
(中委員) せっかくいいものを作っても、私たちボランティアが利用するには情報提供が十分ではないと感じている。
(事務局)何回か講座で活用し、また、広報で紹介した。プラザの情報フォーラムに出力したのを置いてもらうとよいかもしれない。
(編田委員)若い人はSNSが主流であるが、高齢者にも伝えていかなくてはいけない。紙媒体で丁寧に行うことが大事かもしれない。災害については議論されるところなので、イラストを作ることは分かり易さに繋がり大きな意味があると思う。

《まとめ》
・ 「やさしい日本語」でつながるコミュニケーション・シートについて、今後さらに拡散してほしい。

以 上