第16回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・外国籍県民支援事業小委員会「審議結果」

掲載日:2021年3月31日

審議(会議)結果

審議会等名称

第16回国際言語文化アカデミア外部評価委員会小委員会(外国籍県民等支援事業)

開催日時

平成30年2月3日(土曜日)11時00分から12時30分

開催場所

神奈川県立国際言語文化アカデミア 102研修室

出席者【会長・副会長等】

城島 理子((公社)青年海外協力協会 あーすぷらざ館長)【代表委員】、中 和子(ゆっかの会 代表)、矢部 まゆみ(横浜国立大学非常勤講師)

次回開催予定日

平成30年6月

所属名、担当者名

国際言語文化アカデミア 白石

掲載形式

議事録

議事概要とした理由

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審議(会議)経過

議事に入る前に、城島理子委員を小委員会の代表委員として選出。
【議題】 平成30年度事業計画の評価に関する意見交換

講座群V 外国籍県民等支援ボランティア養成講座 について
《事務局説明》

  • 講座編成方針として、ボランティア団体や市町村等への出前講座を積極的に行うこととし、リピートのある団体には事前調整を図っていくことにする。アカデミア開講講座では、「日本語ボランティア入門講座」は例年どおり実施するが、他の講座は必要により見直しをしたい。
  • 平成30年度に、サテライト講座を新設したい。中井町、箱根町などは県平均よりも外国籍県民が多いので、県西部の県民にアピールしたい。平成30年度は「やさしい日本語ってどんなもの」を小田原で開講することとしたい。
  • 閉講する予定の講座は「日本語ボランティア活動に活かすPC講座」、「留学生支援の日本語ボランティア講座」である。いずれも4年くらい開講したが、現在留学生を支援している人たちは受講して一巡して受講者が少なくなったために閉講したい。

《意見交換内容》
(城島委員)「外国人の声に学ぶ」であるが、今までは県内の外国人に講師を依頼していたが、限度があるので東京や埼玉の外国人にも講師を依頼していくということか。
(事務局)神奈川に限定すると人材を探すのが難しい。語ることが芸になるようなリピーターの外国人もいる。半分以上は県内の外国人にお願いできる。これまでも支援者の人に講師をお願いしたりした。日本人も講師の候補にする。
(城島委員)日本語を学ぶ人だけでなくいろいろな人に関心を持ってもらいたい講座である。知名度のある人に講師に来てもらうのもいい。あーすぷらざでもお金をかけずに来てくれたことがある。
(事務局)今年度、イランから日本に来て、外国人的風貌で俳優になった人を講師にお願いしたが、結果としてよかった。
(矢部委員)講師はどうやって発掘するのか。
(事務局)講座に来てくれた人や、ボランティアをしている人からの紹介などである。相談員にもお願いしたいが、パートしながら相談員の仕事をして忙しいのでお願いしづらい。
(矢部委員)他県に広げると講師が増えるのか。
(事務局)もう少しいろいろな人に講師をお願いできる。
《まとめ》

  • 「外国人の声に学ぶ」は、いろいろな人に関心を持ってもらいたい講座なので、講師の対象を県外にも広げて幅広い人に講師にきてもらうことは評価できる。

講座群VI 行政サービスのための「やさしい日本語」等研修講座 について
《事務局説明》

  • 自治体職員を対象に、アカデミアの設立以来開講してきた講座である。課題としては小規模自治体の職員の利用が少ないこと、やさしい日本語だけでカバーすることが難しい専門職の現場での対応についてよく質問されるようになったことである。
  • 小規模自治体の職員の利用が少ないことについては、平成30年度から市町村研修センターと連携を図ることになり、利用が見込まれることとなった。
  • やさしい日本語だけでカバーすることが難しい問題については、皆さん、案外、絵を使うことを考えないということと、日本人向けの絵だと字がたくさん書いてあって日本語が目立ってしまう。私たちの持っている知恵と現場の知恵を組み合わせて何かすることができるのではないかと考えている。
  • 保健福祉の専門職を対象とした出前講座を通じて、現場で「困ること」が見えてきた。
  • アカデミアで実施している講座はあまり人数が集まらないが、下見に来る自治体職員もいるので、パイロット的な講座として実施している。

《意見交換内容》
(中委員)やさしい日本語はとても大事である。ユッカの会でも、福祉の情報を知っていてボランティアをすると、役に立つ。2年ほど前は福祉の特集をやった。日本人も福祉について知らないので、こういう活動は大切である。
(事務局)アカデミアは講座をする機関であるが、児童相談所で療育手帳の取得に必要な手続きをする場面で、「通訳を呼ぶほどではないが、『取りますか、取りませんか』ということをわかって聞いてもらっている気がしない」という専門的な相談を受けた。また、帰国するので国保の精算をするのに、「航空券を見せてほしい」など、現場ならではの細かいことがある。
お互いが本気になって取り組めば、もう少し時間もかけられる。30年度は協力いただける部署の人と相談しながら、絵を作ってみようと思っている。
(矢部委員)日本語ボランティア対象のコミュニケーションシートと、行政職員対象のコミュニケーションシートを作る上で、気をつけることや違っていることはどういうことか。
(事務局)日本語ボランティア対象の「やさしい日本語」講座ではコミュニケーションシートはあまり紹介していない。教材として工夫することと、行政の場面で必要なことは違う。社会制度的なことを話題にするのであれば、生まれてから死ぬまでのライフサイクルのコミュニケーションシートがあれば、指差して対応できる。
(矢部委員)行政職員対象のコミュニケーションシートは、いかにわかりやすくするか、ビジュアルなものを配置してわかりやすく伝えるかが大切ということか。
(事務局)行政で気を遣うのは、行政の手続としていかなくてはいけないので、やさしいだけでなく、一定の手続をしているということが相互にわかる必要がある。この「手続きを受けた」ということをどう担保していくのかが難しい。
(矢部委員)行政で使われているものを日本語ボランティアの人が見る機会があると、またいいのかなと思った。違うものを違う目的で使うのだが、外国の方と行政がどういう場面でつながるのかをボランティアが学ぶ機会になると思う。
《まとめ》

  • 行政職員対象のコミュニケーションシートを使う場面は、日本語ボランティアにとっても学ぶ機会になるので、日本語ボランティアの人が見る機会があるとなお良い。

講座群VII 生活の自立を図るための日本語・日本社会理解向上をめざす講座 について
《事務局説明》

  • 「社会参加のための日本語総合」I、IIはそれほど参加者が多くないので、30年度は統合して1つにし、29年度は合計して20回あった講座を30年度は5回にしたい。「日本で暮らす」を充実させることで、より日本語力が低い人の段階でそういう制度があることを知らせることができると考えている。

(中委員)「はじめてのにほんご」は定員5名だが、どういう広報をしてどういう人が集まるのか。
(事務局)アカデミアで外国籍の方向けの広報チラシを年1回作成している。実際に来る方は、日本語ができないので、家族が情報を得て、連れてきてもらう。KANAFANステーションや日本語ボランティア団体からも紹介されて来ることもある。
(中委員)アカデミアを紹介し、卒業して戻ってくれたことがあり、嬉しかった。全国的にも珍しいユニークな試みで、アカデミアでないとできない。
(矢部委員)ボランティア団体が「はじめてのにほんご」を紹介し、卒業したら戻ってもらうことができるモデルができるといい。
限られてはいても外国籍県民が直接日本語を教わりたいニーズがあるので、直接教える講座とボランティアを養成する講座を両立させてほしい。
(事務局)県としての建前からは、直接地域の外国籍の方に教えるのはむしろ基礎自治体の役割だが、それがないと私たち自身が実情の把握ができなくなるので、この講座群を守っていきたい。
《まとめ》

  • 「はじめてのにほんご」は外国籍県民に直接教える貴重な講座なので続けてほしい。

研究について
《事務局報告》

  • はじめての人の講座をアカデミアは一時期やめたが、その時に、はじめての人の教材を研究して提供しようということで、教材プロジェクトを始めた。29年度までイラストシートの研究をした。30年度以降、レベルアップしていく。

以 上