第17回国際言語文化アカデミア外部評価委員会・外国語にかかる教員研修事業小委員会「審議結果」

掲載日:2021年3月31日

審議(会議)結果

審議会等名称

第17回国際言語文化アカデミア外部評価委員会小委員会(外国語にかかる教員研修事業)

開催日時

平成30年6月2日(土曜日)14時40分から15時40分

開催場所

神奈川県立国際言語文化アカデミア 101研修室

出席者【会長・副会長等】

服部 孝彦(大妻女子大学教授)【代表委員】、粕谷 恭子(東京学芸大学教授)、狩野 晶子(上智大学短期大学部准教授)

次回開催予定日

平成30年7月・8月

所属名、担当者名

国際言語文化アカデミア 沢登

掲載形式

議事録

議事概要とした理由

-

審議(会議)経過

【議題】平成29年度事業実績の評価に関する意見交換

事務局から平成29年度事業実績評価について報告を行い、意見交換を実施。

1 英語教育アドヴァンスト研修について

《事務局説明》
 英語教育アドヴァンスト研修受講者の協力を得て実施したCEFR-Jを用いた生徒による自己評価調査についての説明。
 生徒への自己評価の結果、授業改善における重点項目(例えばスピーキング)に関して、調査期間(6月~1月)の前後で、生徒の自己評価の伸びが見られる傾向があった。自己評価ではあるが、教師と生徒が目標を共有して発信活動を行うことの成果が表れていると思われる。

2 英語講座(夏期・平日)について

《意見交換内容》
(服部委員)4技能テストについては、例えばIELTSの評価基準なども参考になると思う。ただしIELTSそのものはとても難しい試験であるので、一般の高校生に受験させることは難しいと思う。
(狩野委員)プレテストがひな形になるのではないかと思うので、それも視野に入れた具体的な指導法を先生方に示してはどうか。
(服部委員)IELTSはごく普通の英語力しかない高校生には難しすぎる。高校生のレベルにあった試験を研修で扱うのがよい。
(事務局)プレテストについて教材や研修で扱うのはいいかもしれない。現場ではGTECなどの外部テストを受けさせれば4技能に対応していると思ってしまう。それに見合う日々の4技能の指導が出来ていない場合がある。
(服部委員)スピーキングはTOEFL iBTと比べるとIELTSの方が点が取りやすいかもしれない。
(狩野委員)スピード、内容理解とリスニングは必ずしも同じではない。ただ、グローバル人材を考えるとスピードは必要。
(服部委員)グローバル人材としてのコミュニケーションという点では、会話の途中でどんどん自分の意見を挟む方法を教えないと駄目だと思う。
(事務局)特に対話では即興が重要で、即興でできないと言語を本当に習得したことにならないと思う。
(服部委員)プレゼンテーションでは、いくら内容が良くてもデリバリーが下手だと良い発表とはいえない。聞き手は耳ではなく目を優先することが多い。
(狩野委員)発表のところでも即興性が入る。スクリプトを全部読むことを発表だと思っている高校生たちの意識改革をどうするか。
(事務局)メモを作った場合でも、ただ読み上げるのではなくて、メモを見ながら臨機応変にやることで即興性が育つと思う。
(服部委員)デリバリーの力を育成する公開授業を実施し、英語科の先生に参加してもらう。そうすることにより先生たちもプレゼンテーションについて理解を深めることができるようになる。

3 小学校英語研修について

《意見交換内容》
(事務局)小学校研修は今年もやっている。去年からの傾向としては、学習指導要領の移行期間になってどのような視点を持って指導したらよいのか講義して欲しいと言われる。今まで消極的だった人とある程度経験を積んだ人とが混在しているのが現状だ。今後に向けて、これからどうしていくか。
(狩野委員)新教材「We Can!」についてやっと5月ぐらいから真剣にやらなくてはということで教材を開き、「We Can!」と「Hi, friends!」をどうやるのという先生が多数出てきた。
 デジタル教材をインストールできなかったなど、現場で問題が発生している。
 「We Can!」は、本来は「Let’s Try」1、2を学んだという前提で作成された教材なのにいきなり全てをやろうとしてしまう。また、テキストがあると先生は全てやろうとしてしまう。教育委員会はわかっているだろうけど。
(服部委員)移行期間中は全部をやらなくてはいけないわけではない。
(狩野委員)70時間必ずやらなくてはいけないとの意識があり、つまみ食いが出来ることが現場で知られていない。
(狩野委員)出前の件数が増えているとのことだったが、講師への負担の配慮等はあるか。
(事務局)学校数が増えているが、一度に複数来るため、回数自体はあまり増えていないが、今後どうするかは検討課題だ。
(服部委員)需要はあるのでぜひ出前研修は可能な限り多くやっていただきたいが、アカデミア講師の過重負担にならないようにしていただきたい。
(事務局)現状では、高校、中学中心なのでその上で小学校については可能な範囲で対応したい。
(服部委員)小学校では思考力、判断力、表現力をどう考えているのか。
(粕谷委員)思考力がどうゆうものかというのは難しいので、それよりインプットの時間をふやしていくのが重要ではないか。
(服部委員)小学校研修で学校単位での申し込みを可能にしてほしいとの要望があったと聞いているが。
(事務局)今のところ少なくとも数校で集まってもらってやっている。
(服部委員)対応できる範囲で努力していくという形でお願いしたい。ただし、出前研修に来てほしい時に駄目だと言うのは避けるべきである。
(粕谷委員)必ず周りの学校にも声をかけてもらい、結果1校しか来れなかったという形なら仕方ないことだと思う。
(狩野委員)小中が隣接している場合もやり取りがない場合があるので、小学校への出張研修の時も中学校にも声をかけるように言った方が良い。
(事務局)現在でも、教育委員会からの依頼は、小中連携が増えているようだ。

4 まとめ
(服部委員) 講座全体としては英語四技能を強化する為の講座でよくできている。思考力、判断力、表現力も意識した内容でとても良い。また、アクティブラーニングを促す講座があるのも良い。
 気になった点は、アクティブラーニングは先生たちも興味を持つので、講座の内容をよく理解した上で参加してもらえるよう、内容を分かりやすく示したタイトルをしっかりと考えることが必要だと思う。

以 上