ドローン調査(空中ドローン・水中ドローン)

掲載日:2022年1月17日

当試験場では、空を飛ぶドローンと海を潜航する水中ドローンを使用して調査研究を行っています。

空中ドローンを使用した空からの調査

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船上で空中ドローンを操縦する研究員

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空中ドローン

 従来は、空撮に多額の費用が掛かっていましたが、空中ドローンの登場により、比較的手軽に空撮が出来るようになりました。当場は平成29年より運用を開始し、定置網敷設状況などの研究に利用しています。当場の水産工学に関する研究調査範囲は神奈川県海面全域に及ぶため、少ない経費で効率的に空撮画像を記録することは、漁業関係者への情報提供を円滑にするだけではなく、漁場診断にも役立っています。

 空中ドローンは、漁業調査指導船「ほうじょう」の船上からフライトさせるので、目視飛行しながら陸上から離れた海上被写体を確認できる利点があります。

 その他、空中ドローンの利点として、安定した動画記録が可能な点があります。船上からのビデオ撮影は、波で船体が揺れるためどうしても画像がぶれてしまいます。一方、空中ドローンでの撮影は船体の揺れの影響がないため、一定の高度を保持してぶれのないきれいな映像を記録することが可能です。

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小田原市漁業協同組合の定置網(石橋)

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江ノ島定置網

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御幸の浜上空

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諸磯藻場調査

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間口漁港

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平塚漁港(新港)、波力発電所

 空中ドローンによる空撮は、海岸線調査の他にも、台風通過後の定置網損傷状況の確認や漁港損傷個所の確認などの要請もあり、防災対策にも貢献しています。

 

水中ドローンを使用した海の調査

 相模湾試験場では、水中ドローンを使い人間では潜ることの難しい深い場所等の調査をしています。

写真左が水深200mまで、写真右が水深100mまで潜ることができる水中ドローンです。写真1右の機種は写真左と比べ小型軽量化され利便性が高いので、船外機船「はやかわ」からの潜航が可能です。人間によるスキューバ潜水に比べ長時間潜らせることができるため作業効率が高くなります。また潜水事故の危険がありません。

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写真1

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定置網撮影状況(水深30m)

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藻場調査1

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藻場調査2

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江ノ島定置網

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定置網1

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定置網2

当試験場は空中ドローン、水中ドローン(ROV)を併用し、空と海の両方から試験研究を推進していきます。


民間企業との水中ドローン共同研究の一例

当場では民間企業と共同で水中ドローンの研究を行っています。

一例として、(株)FullDepthとの共同研究では、小型水中ドローンを漁業調査指導船「ほうじょう」から潜航させました。水深1,000m近い深海の海底動画を撮影し、小型水中ドローンとしては世界初の偉業を成し遂げました。