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更新日:2022年1月14日

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ROV(水中カメラ)を使った調査

相模湾 水中カメラ ROV

[R.O.V.の性能]

「R.O.V.」とは「Remotely operated vehicle」の略した表記のことで、直訳すると「遠隔操作無人探査機」という意味です。
相模湾試験場が所有する「R.O.V.」はQ.I.社製のDELTA-150という機種で、300mのケーブルで制御器や操縦器と接続されており、船上から操縦器を使って、海中にある「ビーグル」を操作します。「ビーグル」は大きさが70cm×55cm×45cmくらいで、上昇・下降用スクリューが2其、前進・後進・左右旋回用スクリューが2基備えられており、これらの推進力を組み合わせて、3次元的な動きが可能です。また、カメラとライトを備えており、海中の様子を撮影できます。さらに、水深計やGPS、ソナーの機能も備えており、海中にある「ビーグル」の位置(水深、緯度、経度)や周囲の障害物の状況等も確認できます。

自航式水中カメラROV

[R.O.V.のメリット]

機械である「R.O.V.」を使うことで、100m、200mといった、ダイバーでは通常潜れないような深い場所での調査ができます。それから、ダイバーは海中での滞在時間に制限がありますが、「R.O.V.」の場合は制限がありません。よって長時間の海中調査が可能です。また、吊下げ式の水中カメラと異なり、水中を自在に移動することができます。

[R.O.V.を使った調査]

相模湾試験場では、この「R.O.V.」を使って、定置網の碇(いかり)やロープ、海中の網の状況、海底の障害物の存在などの調査のほか、藻場の分布状況や魚礁の設置状況などの調査を行っています。

ROVによる定置網調査ROVによる魚礁調査

ROVによる藻場調査ROVで撮影したエチゼンクラゲ

このページの所管所属は 水産技術センター相模湾試験場です。