障がい者雇用のための企業交流会「はじめの一歩」(2)(相模原・県央)【終了しました】

掲載日:2018年3月30日

「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、従業員50人以上の企業を対象に、障がいのある方を2%以上雇用することとしています。
一方、中小企業の皆様からは「どうやって障がい者雇用を進めたらいいか分からない」といった声も聞こえてきます。
そこで、県では、先輩企業の体験談を聞きながら、参加企業間のつながりも作れる企業交流会を開催します。
障がい者雇用を進める「はじめの一歩」として、ぜひご参加ください!

本イベントは終了しました。ご参加いだたきありがとうございました。
当日の概要を掲載しました。

  • 日時:2017年7月12日(水曜) 13時から17時まで (開場12時30分)
  • 場所:ユニコムプラザさがみはら セミナールーム1(相模原市南区相模大野3-3-2bono相模大野サウスモール3階)
  • 参加者:20名

プログラム(当日の様子)

先輩企業の事例紹介1
株式会社橋本自動車学校執行役員社長 内田雅仁氏

hasimoto

 

本校は、昭和38年の4月に法人を設立し、同年10月に神奈川県公安委員会からの認可を受け、教習所として開校しました。現在では、普通車の1種・2種、準中型車・中型車、大型特殊車の運転免許教習を行っており、従業員は86名です。法人内では、別事業としてテニススクール、天然温泉の日帰り温浴施設、ビジネスホテルの運営を行っています。当初、障がい者雇用ということで自動車学校をはじめとするこの4事業所のいずれかでの採用を検討していました。

当校で雇用に至った流れですが、10年位前までは身体障がい者の方が1名勤務していましたが、その者が定年退職した後はなかなか雇用に結びつかない状況が続き、平成27年4月の改正障害者雇用納付金制度開始後も、どうにかしないといけないと思いつつも具体的な対応方法が分からず、雇用できない状況が続いていました。

そのような中、27年6月に障害者就業・生活支援センターの方が弊社に来られて、新制度の説明などを丁寧にしていただきました。その後、ハローワークの方が窓口となり、事業所の職場見学の申し出があって、話がまとまっていきました。私も、障がい者の方が実際にどのような仕事が出来るのか分からない点が多々あり、やはり現場の仕事を見ていただいた上で、できそうな仕事があるのかを相談したほうが早いのかと考えていました。同年11月に、ハローワークと相模原障害者就業・生活支援センターの方が職場見学に来られ、自動車学校のほか、テニススクール、温泉、ビジネスホテルも見ていただきました。

自動車学校の組織には、教習を行う指導員が多数おります。また、窓口業務のスタッフ、送迎バスの運転手、短時間の清掃スタッフ、管理部署の者で成り立っていますが、職場見学を踏まえ、障がい者の方が携わる仕事は、フロント業務に絞られました。その際、具体的な話として、当時業務が増えていた高齢者講習の予約受付業務だけに限定した仕事の提案をさせていただきました。高齢者講習というのは、70歳以上の方が運転免許を更新する場合に受講が義務付けられているもので、毎日のように高齢者の方が講習を受けにきます。通常、高齢者講習の予約受付業務は、窓口のスタッフが他の業務と合わせて行っていますが、そのスタッフと全く同じように、窓口での入校受付や教習生の応対等をすべてするのは難しいかと考え、高齢者講習の予約受付業務だけを切り離すことを検討しました。

仕事の具体的な内容は、高齢者の方からの講習予約の電話に応えて予約を取る、電話応対です。また、電話だけでなく、窓口に予約を取りにくる高齢者の方もいらっしゃいますので、お越しになった方の日程等をお聞きしながら予約を押さえるといった仕事です。この高齢者講習は、29年3月の改正道路交通法施行により講習区分が細分化され、これに伴って予約業務も忙しさを増すことが予想されていたこともあり、その仕事の相談をさせていただきました。

その後は、切り離した高齢者講習の予約受付の仕事に絞って話が進みました。27年12月には、具体的に候補者の打診があり、実際にやってみないと分からないと考え、すぐに年明けの実習日程まで決まりました。年が明けて28年1月の実習では、障がい者の方に加え、相模原障害者就業・生活支援センターの方も同じように仕事を覚えて一緒にOJTを受け、OJTの時間以外でも時間を設けて、その入社予定の障がい者の方へ指導をしていただく日が続き、本当に二人三脚といった感じで行っていました。実習が終了し、ご本人も入社の意向があったことから、正式に2月からの入社が決まりました。

実際の職場見学から3ヶ月弱での入社となりました。入社後は、耳が遠かったり、会話が通じないこともよくあったりする高齢者の方との電話での会話にも早く慣れていただき、予約の間違いもありません。勤務も遅刻・早退・突発の欠勤等も全く無く、3月に実施された高齢者講習の制度変更にも柔軟に対応できています。会社としても戦力として大変助かっています。職場のスタッフも、きめ細かく指導したり、休憩時間には会話したり、コミュニケーションも自然と図られています。

勤務の様子ですが、電話先の高齢者の方の耳が遠ければ、何度も何度も粘り強く同じことを繰り返して伝え、聞き取りも間違えてはいけないということで、恥ずかしがることなく大きな声で会話もして、予約をお取りしています。

当校の事例では、職場見学により仕事内容を実際に見ていただき具体的な話が出来たこと、うまく障がい者に向けた仕事の仕分けが出来たこと、時期として高齢者講習の受講者が増加していたことに加え、法律の改正によりその業務がさらに忙しさを増していく中で人手も必要だったといった点が挙げられると思います。さらに、ご本人は透析を行っていますので、本人と十分にコミュニケーションを取って、通院の曜日や時間を考慮した勤務時間の設定ができたことも、入社と現在に至る勤務の定着につながっている要因ではないかと思っています。

 

先輩企業の事例紹介2
株式会社コープデリバリー業務部課長 前村啓二氏

コープデリバリー

 

私どもは「生活協同組合ユーコープ」の物流子会社で、主に「おうちCO-OP」の商品仕分けを行っています。拠点は県内に4ヵ所あり、私は厚木市にある「森の里事業所」という拠点で勤務しています。

550名パートがいる中で、合計17名の障がい者を雇用しており、障害者雇用率は約3%となっています。

私どもは障がい者の雇用に関して、特段法定雇用率を意識していませんでした。以前から熱心な養護学校の先生が当社に足しげく通ってくださり、その中で就労実習生を積極的に受け入れてきました。これは雇用を前提としたものではなく、養護学校の学校行事の一環として就労実習を受け入れたものです。そして、この実習受け入れが、後の就労実績につながってきた背景があります。

就労実習はどのように行うのかというと、まず当社に養護学校や就労支援・援助センターの方からこのような人がいますが、どうでしょうかというお話が事前にあります。この事前の照会を受け、受け入れ側の私たちとして、どの様な仕事であれば受け入れることが出来るかの検討を行い、受入の可否を回答します。

そして実際の実習では、実習生の1日の様子を記録した連絡ノートを作り、先生や親御さんとコミュニケーションを図るとともに、仕事場の見学も行っています。また実習は2週間行い、終了時には、こちらで実習生の評価結果をまとめた評価表を作成し、フィードバックを行います。

そして、この実習を継続して行う中で、実習終了後もここで働きたいと希望なさる生徒さんがおり、その方たちがその後、実際の採用につながっています。

当社は今まで社員の新卒採用を行っていませんでしたので、新卒者を採用する際のルールなどは、ハローワークと相談しながら作っていきました。実際に新卒者の親御さんも就職が決まり、非常に喜んでくださり、こんなにも喜んでもらえるのかと私どもも驚いています。それを受けて当社でも、採用の内定通知を出したり、他の企業の新卒者と同じく年度始めの4月1日を入社日にするなど、少しでも他の企業の新卒者と同じような受入体制に近づくように制度を整備しています。

また、採用の際は、ハローワークに対し指名求人の形式で、この方を採用しますという通知を提出し、ハローワークを通じての採用という体裁にします。そして採用後は、本人の希望も考慮しつつ、こちらができるだろうと判断した仕事とすり合わせて、配属先を決めています。入社後の待遇については他の社員と全く差はつけておらず、給与、教育も同じです。

次に、障がい者の方の実際の業務を説明します。まずは、コンベアで流れてくる仕分けの終わったダンボールとプラスチックのコンテナを選り分ける作業です。食品が入っている容器はダンボールに限らず、プラスチックのコンテナもあり、ダンボールの場合は圧縮機にかけて再利用が出来ますが、プラスチックのコンテナは圧縮機にかけられないので、ここで選り分けてもらいます。 

二つ目の仕事は、商品の仕分けをするにあたって、商品を保管している棚から必要な商品をピッキングするのですが、その棚の所定の場所に商品を補充していく作業です。商品の棚補充の際にはハンディターミナルを使うのですが、作業をする障がい者の方は既に使いこなしています。私自身ハンディターミナルを使うような仕事をしてもらうことは想定しておらず、試験的にやってもらったところ、全く問題なく使いこなしていましたので、本当に驚かされました。

三つ目の仕事は、冷蔵が必要なお酒を仕分けする作業です。ビンに入ったお酒なので、他の商品と一緒の箱に入っていると割れやすいため、お酒一本一本に緩衝材をかける作業をしてもらっています。作業者はこの作業の他に、サラダの仕分けなどの仕事もやってもらっていますが、どの作業も非常に正確で、お酒の仕分けとサラダの仕分けの仕事は全て単独でやってくれています。

仕事の紹介は以上ですが、障がい者の方がいろいろな仕事をしていることがお分かりいただけたと思います。私も、当初、これはとても出来ないのではと思っていた仕事も、実際にやってもらうと難なく出来てしまったという経験が山のようにあります。従って、今後も積極的に採用を進めることが、会社の将来につながると思っています。現状では550名のパートの数を維持することが精一杯で、昨今の人手不足によりパートの採用に非常に苦労している状況ですので、障がい者の方の採用を積極的に進めることで、人手不足を少しでも解消できればと考えています。

そして、他のパートの方々も、障がいのあるパートの方をとてもかわいがってくださり、親子同然のように仕事をしてくれています。また、障がいのある方は、単純な作業でもとても根気強くやってくれるので、そのような仕事に適性があると考えています。一般のパートさんが飽きてしまう仕事でも、淡々とこなしてくれている場面を今まで何度も見ていますので、適材適所が重要であると思っています。

今まで良い面ばかりお話ししましたが、苦労している点もやはりあります。それは、人間関係がうまくいかなくなった場合、問題解決が非常に難しいことです。当事者が一旦、他のパートの方に苦手意識を持ってしまうと、その意識を払拭することが難しく、その点に苦労しています。仕事上、どうしても注意しなければならない点もあり、そのことは一般のパートの方も行ってくれますが、その些細な注意にひどく落ち込んでしまうこともあり、非常に繊細な点を考慮しなければならないと思っています。区別無く扱うことが大切ではありますが、一方で、その繊細な点に対しても気遣いが必要です。

最後になりますが、将来に向けて、採用が非常に厳しくなっていくことを会社としても実感しております。能力的には我々が思っている以上に力がありますので、その力を活用できるかは私たちの意識次第だと思っています。

先輩企業に聞く!(質問会)

先輩企業に直接いろいろ聞くことができる質問会を行いました。

先輩企業に聞く

グループワーク

自社において、どのような仕事が障がい者の方にできそうかを考えるグループワークを行いました。

グループワーク

交流会

参加者間で自由に情報交換等を行う交流会を行いました。

募集ちらし(実施終了しました)

こちら[PDFファイル/89KB]

主催・共催

【主催】神奈川県
【共催】神奈川労働局ハローワーク相模原ハローワーク厚木ハローワーク大和
相模原障害者就業・生活支援センター障害者就業・生活支援センターぽむ

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
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