障害者雇用のための企業交流会「はじめの一歩」(6)(横浜3)【終了しました】

掲載日:2018年3月30日

主に障害者雇用が初めての企業の皆さまを対象に、企業交流会を開催します。
すでに障害者雇用を進めている「先輩企業」の事例紹介や質問会を通して、普段はなかなか聞けない事柄を自由に聞くことができます。
まずはお気軽にご参加ください。

本イベントは終了しました。ご参加いただきありがとうございました。
当日の概要を掲載しました。
  • 日時:2016年11月10日(木曜) 13時30分~17時 (開場13時)
  • 場所:横浜市技能文化会館(横浜市中区万代町2-4-7)
  • 参加者:33名

プログラム

先輩企業の事例紹介

(株)シティコミュニケーションズ人事部課長 下風 能太郎 氏

企業交流会の事例紹介

当社では、障害がある方を積極的に雇用しようというよりは、障害があっても仕事ができる会社にしたいと考えております。ダイバーシティという言葉がありますが、色々な個性とかハンディキャップがあっても活躍できる環境を作る中の一つとして、障害者雇用に取り組んでおります。

当社の事業内容は、一言でいうと「遊び」の会社です。パチンコ、スロット、インターネットカフェ、飲食店、スパ・岩盤浴等を行っています。

当社では、障害がある方を店舗で1人から3人ずつ雇用しております。その他に広告、ウェブデザイン、スマートフォンのアプリの企画等をおこなっていまして、こちらでも障害がある方を雇用しております。店舗は、神奈川、東京、埼玉で40店舗ほど運営しており、アルバイトを含めた社員数が約900名で、そのうち障害がある方を24名雇用しております。

障害がある方を雇用していく過程には沢山の壁がありました。私が障害者雇用を進める過程で出会ったハローワークの方や横浜市の方、支援機関の方から、なぜ多くの会社で障害者雇用が進まないのかという話を度々伺ってきました。

まずは、日々の仕事が手一杯で障害者を雇用する余裕がないという声があります。それから、障害がある方を雇用すると、品質が低下するのではないか、給与に見合った仕事ができるのかという声。そして、周囲とコミュニケーションがとれるのか、一緒に働いていけるのか、職場の協調性が崩れるのではという声もあります。また、そもそも業務がありません、サービス業で接客も多いので障害がある方にお任せできない、といった声もありました。そして、なぜ雇用しなくてはいけないのか、法律以外で雇用する理由がわからないという声もよく伺いました。

当社はどうかと言うと、全く同じ問題がありました。社内でも、最初からぜひやってみましょうという社員はほとんどいなかったと思います。

このような中で、どのように障害者雇用を進めていったかを説明させていただく前に、なぜ障害者雇用に否定的な意見が多いのでしょうか。それは、そもそも皆さんが「知らない」からだと思います。私も最初は雇用なんてできないのでは、という方の人間でしたので、そのときのことを考えると、障害をお持ちの方がどういう方なのか全く知らなかったように思います。そのようなことで、自分達、社内の人に障害がある方や障害者雇用について知る機会を提供することが重要と思います。

当社の取組ですが、まず、社長主催の勉強会「社長塾」で障害者雇用の本を課題図書にして、議論しました。当社では、参加したい社員は全員参加可能の社長塾というものを開催しています。社長塾は2010年から開催し、もうすぐ40回の開催となります。この社長塾で障害者雇用を扱うことにより、社員に自然と障害や障害者雇用について知ってもらうことができました。経営者や事業部などのトップの方が「これからは障害者を雇用していこう」と発信すること、これが大事です。これがないと、私達担当者がどれだけ頑張ってもトップの一言でひっくり返ってしまいます。

次に、先進的な取組をしている企業、また特別支援学校や支援機関への視察を行いました。企業への視察は、日本理化学工業さんに店長以上の幹部は全員伺い、延べ150名の社員が参加しました。このことから言えるのは、障害の本を読んでも、インターネットで調べても、わかることは限られていて、実際現場に行って見ることが理解促進につながることです。百聞は一見に如かず、です。

さらに、支援機関との連携です。私自身、社長や上司、店舗から障害者を雇用したいと声が上がったとき、どこで何をすればいいのか全くわかっていませんでした。そのときに助けていただいたのが、支援機関の方で、世の中にこういった支援機関が沢山あることを知りました。現場には、障害特性などを知っていたとしても、何か起こったときにどうすればいいのかという不安があります。そのようなときは人事部門だけでなく、他に相談できるところがあれば、現場の人達も安心して障害者雇用を進めることができます。そして最終的には、店舗と支援機関が良好な関係を築くことで、店舗が自立して障害者雇用を進め、定着を進めていくことを目指しています。

そして、特別支援学校や支援機関からの見学、実習の受入を行いました。百聞は一見に如かず、ということで、私達が見に行くことも大事ですが、実際に働く店舗を、障害がある方や支援機関の方に見て知ってもらうことも大事です。こういう仕事ができる人を探していますということや、職場の雰囲気を感じてもらうことにより、ミスマッチを防げます。また、店舗単位で見学や実習受入を行い、障害者雇用の実務を担う人材を育成しました。各店舗に強い支援者を作るイメージです。一度、障害者雇用への理解を深めると、支援機関や特別支援学校から、あの会社は定着がよいということで、またよい人材を得るための支援を受けることができ、よい循環ができてきたように感じています。

繰り返しになりますが、障害について知らないことが一番のネックです。知らないから怖い、怖いから不安で雇用を進めることができない。私自身もいろいろな体験を通じて、障害者雇用に取り組めるようになったと思います。

障害者雇用の障壁となる問題について、いくつかに分類してお話したいと思います。

一つ目は、会社全体の理念、企業風土の問題です。これは経営者や事業部などのトップの理解が大きく関わっています。

二つ目に、社員の心。トップは理解しているけれども現場の人達の理解がないと、トップから指示があっても、ギャップが生まれてしまいます。会社全体を暖めていくというイメージで、上層部だけでなく社員一人一人が理解して、雇用に対して前向きになることが大事です。

三つ目に、会社の制度も雇用が進まないことの理由にあげられます。例えば、精神障害の方は長時間働けない場合が多いのにも関わらず、会社がフルタイムの勤務しか認めない場合、精神障害の方の雇用は難しいと思います。障害がある方を受け入れるために、会社の制度を変える柔軟性を持つことが大事です。

最後に四つ目として、社員の実務の問題についてです。障害がある方を受け入れるとき、障害がある方それぞれに合った配慮や設備の整備など、社員一人一人が実務を獲得しなければいけません。ここで、支援機関の方が協力していただけると力強いと思います。

今申し上げた四点をバランスよくクリアして進めることが大切です。気持ちだけでは進まないですし、制度やスキルだけであっても進みません。また、障害者雇用の一番の敵は、無関心だと思います。反対であればまだよくて、無関心、知っていても見ないことをなくし、皆で当事者意識を持ってもらうことが大事と思います。

最後に、大切にしていることをポイントとしてまとめます。

まず、トップの理解なくして障害者雇用の推進なしと思っています。そして、百聞は一見に如かずということで、見学に行くことや来ていただくことが大事と思います。また、理念浸透には時間が必要です。今日やろうと思って明日に動くものではなく、会社や社員に浸透させるには時間が必要です。

そして、現場への権限委譲、現場での決定です。当社では採用やどのような仕事を任せるかを、それぞれの現場責任者に任せています。現場が自分達で決めることにより、最後まで責任感を持って進めています。そして、現場単位で雇用の中心人物を育成しています。

次に、障害がある方だけでなく、担当者への支援も重要です。現場単位で育成した中心人物が疲弊してしまうことがあります。障害者本人だけでなく、支援している担当者への支援も重要だと考えています。

そして、私達自身もいつ障害者になるかわからないということです。例えば、事故にあったり、精神的にすごくプレッシャーのかかる仕事をしたときに、自身が障害者になるかもしれません。障害は決して他人ごとではありません。

次に、障害者雇用はダイバーシティ推進の一つにすぎません。いろいろな方が働いていける会社が障害がある方が働ける会社にもなると考えています。

最後に、障害者雇用はやってみなければわかりません。障害者雇用に反対する方と話すときは「まずやってみましょう」と言います。駄目であればそのときやめればよいのです。

私達が障害者雇用に取り組んで、悪くなったことはないです。むしろ、社員の互いの気遣いの高まりや、店舗での業務の分担や仕分けを行なったことにより、業務の効率化が図られました。また、互いの長所が見られるようになり、会社全体で生産性のアップにつながっていると思います。

当社の障害者雇用について、「すばらしいですね」と言われることがありますが、それにはすごく疑問を感じています。今後はそのような会社しか残っていけないと思っているからです。障害があっても仲間として、チームの一員として働いていける会社にしていこうと、そういった信念を持って取り組んでいます。

障害者差別解消法・合理的配慮について

ハローワーク横浜

ブース質問会「先輩企業に聞く!」

先輩企業に直接いろいろ聞くことができる座談会形式の質問会です。

業種:娯楽業 ・従業員数:300名程度

障害種別:身体、知的、精神、発達

業種:電気機械器具製造業 ・従業員数:340名程度

障害種別:発達

業種:機械器具卸売業 ・従業員数:330名程度

障害種別:身体、精神

業種:医療 ・従業員数:1,650名程度

障害種別:知的

業種:介護事業 ・従業員数:1,230名程度

障害種別:身体、知的、精神、発達

業種:保険代理店業務 ・従業員数:1,220名程度

障害種別:知的、精神

企業交流会のブース質問会

交流会

最後に、参加者間で自由に意見交換等をできる交流会を行いました。

主催・共催

【主催】神奈川県
【共催】横浜市神奈川労働局ハローワーク横浜ハローワーク港北ハローワーク戸塚ハローワーク川崎

本文ここまで
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