障害者雇用のための企業交流会「はじめの一歩」(5)(横須賀三浦・横浜2)【終了しました】

掲載日:2018年3月30日

「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、従業員50人以上の企業を対象に、障害のある方を2%以上雇用することとしています。
一方、中小企業の皆様からは「どうやって障害者雇用を進めたらいいか分からない」といった声も聞こえてきます。
そこで、県では、先輩企業の体験談を聞きながら、参加企業間のつながりも作れる企業交流会を開催します。
障害者雇用を進める「はじめの一歩」として、ぜひご参加ください!

本イベントは終了しました。ご参加いただきありがとうございました。
当日の概要を掲載しました。

プログラム(当日の様子)

先輩企業の事例紹介1
日本水産観光株式会社取締役社長 小澤長幸氏

日本水産観光(株)様日本水産観光は、主に飲食店の経営をしている企業です。
雇用に至るきっかけは、以前、大手のファミリーレストランで、雇用した障害者に何も仕事をさせていなかった、という報道があったことでした。
この報道の影響で「飲食店は低い商売だ」と思われたくない、という気持ちがあり、障害者雇用に取り組むことを決断しました。

まず、どうやって障害者の方を採用していけばいいのかがわからなかったので、ハローワークに相談に行きました。そこで、就労支援センターや養護学校から障害者の方を紹介してもらえるということを教えてもらいました。
それに加えて、実際に障害者を雇用している企業のところへ行き、一緒に学ぶことができる研修があると教えてもらい、参加しました。参加したことで、障害者を雇用している仲間が増えたのはとても心強かったです。
「障害者を雇うことはボランティアではない」「給料だけ払っていればいいということでなくて、障害者本人が一生懸命働いて、生産性を上げられる仕事を与えられるかどうかは会社の義務だ」ということなどを勉強しました。

障害者雇用に取り組むにあたり、現場に話をしたところ、これまで障害者と関わったことのない社員たちからは、「障害者は怪我をしやすいのでは」「説明が通じないのでは」といった様々な不安が出てきました。また、「生産性は上がるのか」「障害者は専門の特例子会社が雇えばいいのではないか」との意見もありましたが、そこは話し合って解決していくしかない、と思いました。
当社の飲食店舗は横須賀にしかないので、働く人もお客さんも、横須賀の人が中心です。企業の社会的責任として、横須賀の障害者も横須賀で雇っていこう、と話をして説得しました。

障害者への対応方法については、養護学校などから色々と教わりました。「ゆっくり話しかける」「メモや写真など、見直せるものがおいてあると、迷った時に質問がしやすい」といったことです。
また、担当者を決めておくと、障害者本人が不安になった時、質問したくなった時に「この人に聞けばいい」と思えるので、安心感が生まれます。
障害者を受入れたことで学びましたが、一般の新入社員に対しても、同じことをすると辞めません。コミュニケーション能力が上がるのと、誰に聞けばいいか分かることで、定着率が上がりました。
障害の特性をよく理解していないと、普通に仕事ができるだろうと思って、予想外の仕事を与えて、プレッシャーをかけてしまうこともあります。また、障害者の方は集中力がとても高いので、一般の人なら疲れた、というようなところも一生懸命やりすぎてしまう特性もあります。そういった本人の特性によく気を付けて、1回休ませてあげる、というのが就労が長続きするポイントだと思います。

各支援機関との連携も重要です。障害者雇用は、企業が自分たちだけでやることではなくて、国から義務として言われていることなので、支援機関の方たちは積極的に様々な支援をしてくれます。
例えば、支援センターに「これくらいのレベルの仕事ができる人がいないか」と相談すれば、支援してもらえます。色々な相談ができるので、支援センターの方と交流があると、企業にとってはプラスになることが多いのではないでしょうか。

また、家族、支援機関との「報告・連絡・相談」は非常に大切です。
当社は10年前から障害者雇用に取り組んでいますが、うまくいきはじめたのは7年ほど前からです。
取り組み始めた当初、特に支援機関を利用せず、精神障害の方を採用して働き始めてもらいました。しかし、しばらくして、本人が病院の先生と相談して、薬を変えたところ、体調を崩してしまったことがありました。
ご本人の家族には、急に体調を崩したので、会社で何かあったに違いない、と思われてしまいました。その後病院の先生に話を聞いて事情がわかり、和解することができましたが、家族や病院の先生とよく連絡をとっておくことの大事さを痛感しました。家族とも支援機関ともコミュニケーションがとれていないと、その障害者本人を仕事で本当に活かせるかは運任せになってしまいます。

雇用する際には、朝から夕方までの勤務で、なるべく明るい時間に家に帰れることを心がけています。勤務場所が飲食店なので、家族の方にはお客さんとしてでも、いつでも本人の様子を見に来てもらえます。ご家族に実際に現場を見てもらうと、驚かれたり、喜んでもらえたりするので、本人が凛々しく働く姿を見てもらうというのはとても大事だと思います。

私たちは、地域でやっている企業なので、多種多様なものに対応していく必要があります。障害者を雇うことも、自分たちの義務の一環ではありますが、結果的には「一般の社員も定着率が上がった」「社内でのコミュニケーションが取りやすくなった」という良い変化がありました。
企業は周りがあって成り立っています。周りに対してどれだけ恩返しができるかということに存在価値があるのでは、と思いながら、日々仕事をしています。

先輩企業の事例紹介2
有限会社マルニ商店横須賀事業所 所長 西松大介氏

(有)マルニ商店様当社では、主にびんなどの廃棄物のリサイクルや処理等を行っています。従業員は現在53名で、本社、金沢事業所、横須賀事業所の3つの拠点があります。そのうち、障害のある皆さんは横須賀事業所で働いています。
2006年にはISO認証取得をいたしまして、第53回横須賀市社会福祉大会の表彰もいただきました。2001年から横須賀事業所を開設しているのですが、当初から障害者の方を含めたメンバーで働いていただいており、開設から15年以上経った今も、変わらずに働いてもらっている状況です。

ガラスびんのリサイクルを行うにあたり、具体的な仕事としては、酒販店さんからの資源回収、びんの色選別作業といったものがあります。
当社で働く障害者スタッフの方々は、横須賀事業所の選別センターで働いており、市の収集車が集めた空きびん、カン、瓶、ペットボトルが、こちらの施設に入ってきます。
障害者の方は、びんの手選別作業を担当しています。この手選別というのは、色々な色のびんがベルトコンベアーで流れてきますので、それを色ごとに分けていく作業です。障害者の方々も、他の社員、パート作業員たちと一緒に作業をしています。
選別するびんの色は無色、茶色、その他の色とありますが、障害者の方々には主に茶色を担当していただいています。理由としては、数が多いので取りやすい、茶色のびんは小さなドリンクびんなどが多いので、割れずに元の形のまま流れてくるものが多いので安全、という特徴があるためです。
それから、ドリンクのびんに付いているキャップは全て取り除く必要があるのですが、障害者の方はそういった作業に高い集中力を見せてくれます。

コンベアー上に流れてくるものは、びん以外にも異物も大変多くて、びんも割れているものが多いため、お互い声を掛け合いながら「安全第一」をモットーに作業をしています。
障害者の方々も、始めのうちは声が小さかったりしましたが、今では自ら積極的に「汚れています、気をつけてください。」などと声をかけて作業をしてくれているので、他の作業員からも大変信頼をされています。

また、当社では、よこすか就労援助センター、神奈川県立岩戸養護学校とお付き合いさせて頂いています。
それぞれの担当の方とは常に緊密に連絡を取って、障害のある方々も一人ひとり当然個性があって違いがありますので、その個性に合わせた形でケアができるよう、相談に乗っていただいています。
時には、雇用に関することだけではなく、全体的に障害者の皆さんとお付き合いしていく上でのちょっとした疑問や悩みなども、相談に乗っていただいたりしています。

社内には家族的な雰囲気があり、一緒に仕事をする社員、パートの作業員も普段から和気あいあいと作業にあたっています。女性のパート従業員が多いので、お母さんのような感じで、適度に世話をやいて適度に放っておくような雰囲気が出来ていると感じます。そういった中で、障害者の方の様子が何か普段と違う、と感じた場合には、すぐに従業員から私の方に連絡があります。

本人の状態を良く見て、必要に応じて援助センターのご担当の方に相談するようにしています。また、日ごろの障害者の方への接し方として、自分で出来ることは出来る限り自分でやってもらうように心がけています。少し難しいことに関してはこちらで手を加え、最終的には自分で出来るようにしています。
自分で出来ることが増えることで自信がついてきて、それ以外のことも積極的に取り組んでくれるようになります。雇用し始めは、少し手をかける必要があるかもしれませんが、そのうち色々やってくれるようになると、思っていた以上に仕事ができて、こちらも驚かされることがあります。

また、養護学校などに出向いて、リサイクル・廃棄物処理といったことを講義する「出前講師事業」ということもやっています。
それから、岩戸養護学校と連携して、将来社会人として自立するために基本的な資質を養うことを目的とした、「職場現場実習」を行っています。実習では、ビンの手選別作業を可能な限りやってもらっています。2011年から交流させて頂いていますが、そのうちの1名がうちに入社した実績もあります。
弊社はリサイクル事業を通して社会に貢献する、ソーシャルリサイクリングカンパニーを目指しています。障害者の方々の職場実習体験を可能な限り積極的に受入れて、社会貢献出来ればと考えております。

障害があっても、やる気・元気・根気のある方はたくさんいらっしゃいまして、そうした皆さんとともに会社を作っていきたいと思っています。それぞれの個性を大切にして、働きやすい職場をつくっていきたいと思います。そうしたことが「ともに社会をつくる」といったことだと考えています。
障害者の方々は、当社で現在大きな戦力として毎日働いて頂いています。逆に、障害者の方が少しお休みしたりすると、寂しい気持ちになったりします。実際の作業においても、「障害があるから」「会社として雇わなきゃいけないから」といった感覚は全くありません。
作業が始まってしまえば、自分の役割をしっかりやってくれていますし、何より普段、仕事を休むことが少ないです。ですので、当社としては障害者の方を会社の戦力として、大変頼りにしています。
こうして一緒に、社会・会社をつくっていくということを大切に思いながら、取り組んでおります。

先輩企業に聞く!(質問会)

先輩企業に直接いろいろ聞くことができる座談会形式の質問会を行いました。

質問会質問会

グループワーク

自社において、どのような仕事が障害者の方にできそうかを考えるグループワークを行いました。

グループワーク

交流会

参加者間で自由に情報交換等を行う交流会を行いました。

募集ちらし(終了しました)
ちらし[PDFファイル/275KB]

主催・共催

【主催】神奈川県
【共催】横須賀市神奈川労働局ハローワーク横浜南ハローワーク横須賀
よこすか障害者就業・生活支援センター

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • ラグビーワールドカップ2019
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa