障害者雇用のための企業交流会「はじめの一歩」(3)(相模原・県央)【終了しました】

掲載日:2018年3月30日

「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、従業員50人以上の企業を対象に、障害のある方を2%以上雇用することとしています。
一方、中小企業の皆様からは「どうやって障害者雇用を進めたらいいか分からない」といった声も聞こえてきます。
そこで、県では、先輩企業の体験談を聞きながら、参加企業間のつながりも作れる企業交流会を相模原・県央地域で開催します。
障害者雇用を進める「はじめの一歩」として、ぜひご参加ください!

本イベントは終了しました。ご参加いだたきありがとうございました。
当日の概要を掲載しました。

  • 日時:2016年8月8日(月曜) 13時30分~17時15分
  • 会場:ユニコムプラザさがみはら(相模原市南区相模大野3-3-2 bono相模大野サウスモール3階)

  • 参加者:29名

プログラム(当日の様子)

先輩企業の事例紹介1
社会福祉法人喜楽会理事長 吉川友子氏

吉川さまの写真です。社会福祉法人喜楽会は昭和55年3月に法人認可をいただき、同年4月から施設を開所しています。

私たちはあえて障害者を採用しようという考えで障害者雇用を始めたわけではなく、職員のご家族に障害者の方がいらっしゃって、その雇用について相談を受けたというのが、障害者雇用を始めたきっかけです。

当時は、障害者に仕事に入ってもらうこと自体について、職員があまり理解していませんでした。しかしながら、実際雇用すると「こういった仕事もできるのだな」と、次第に理解してくれるようになりました。そこから少しずつ障害者雇用が広がっていきました。

採用に当たって私たちが考えていることをお話しします。

まずは、障害者の方を差別しないことです。「どうせできないだろう」という気持ちは伝わります。障害者の方も世の中に出て働きたいという気持ちを持っていますので、それをどのように引き出すかを常に考えています。

次に、障害者の方に対する職員の理解が必要です。いくら「採用したい」と言ったところで、一緒に仕事をする職員の理解がなければ、仕事が進みません。大勢でなくても一人でもよいので理解のある職員を作り、理解のある職員を障害者の方につけて、様々な仕事をやってもらうというのがよいと思います。

障害者雇用を進めるに当たっては障害者の方への理解が欠かせません。まずは、話をよく聞くことが一番大事だと思います。こちらから何でも話すのではなく、相手から話しをしていただく。保護者の方がいれば保護者の方も参加して、どのような方法ならば、仕事ができるのかをよく聞くようにしています。

また、仕事に関する説明は丁寧に1つずつ行うことも大事です。それを雑に行うと、障害者の方たちがまごついてしまいます。その上で、仕事場において、その仕事ができるかどうかを見極めるため、まず本人に体験してもらっています。本人の意向も聞きながら進めていきます。本人も、仕事をしたいという意欲はありますが、自分に合う仕事を見つけるのが大変なのです。それを一緒に見つけ出すことが大事なのではないかと思います。

無理な仕事を押し付けないということも大事です。この仕事をマスターするのに1ヶ月かかるのか、2ヶ月かかるのか、といった期間を決めます。そして、指導がなくても、本人がその仕事をできるようになってから、次の仕事はどうかと進めていきます。無理に「あれもこれも」と進めてはいけません。

続いて障害者の方が仕事に取り組む前提についてお話しします。まずは、本人が仕事の内容を理解できることです。そのためには、「報連相」(報告・連絡・相談)が大事です。「この仕事を終わらせたら、誰に報告をするか」を指導し、理解してもらいましょう。また、自分もチームの一員であり、チームワークを取るということ理解してもらうために、きめ細かく説明する必要があると思います。

実際に働いている障害者の方についてです。

  • 施設にある大きな浴場を専門にお掃除していただいている方がいます。手抜きもなく丁寧に、見事にきれいにしていただけます。
  • 物品庫の搬入や整理をしていただく方もいらっしゃいます。数字に強い方で、間違いもほとんどありません。
  • 聴覚障害・言語障害をお持ちの方も働いています。聴覚障害の入居者の方に手話で対応していただくなどしています。
  • また洗濯作業に従事している方もいます。きちんと整理、収納し、入居者の方に届けるという作業をしています。

障害者の方の就労の状況ですが、非常に真面目で、手抜きがなく、職員間の評判も非常によいです。真面目に仕事をしていただく障害者の方がいると非常に助かります。職員からも、働ける障害者の方がいたら採用を進めたらよいのではという意見が出ています。

最後に現場の指導員の声です。焦らずにじっくり仕事をしてもらうということが大事ということでした。

先輩企業の事例紹介2
(株)栄和産業代表取締役 伊藤正貴氏

伊藤様の写真です。株式会社栄和産業は、綾瀬市で自動車やショベルカー等の部品を製造しています。従業員は121名で、工場は綾瀬市の他に静岡県沼津市にもあります。

障害者雇用のきっかけについてお話しします。平成24年に雇用していた障害者の方の退職が決まり、ハローワークに相談しました。ハローワークから、障害者就労・生活支援センターぽむの紹介を受け、工場見学、面接、実習を経て、平成25年7月に精神障害者の方を採用したところ、安定的に仕事をしてくれましたが、体調不良等もあり平成26年8月に退職しました。

弊社は新卒採用を長く続けていました。同期の社員が助け合う姿を見て、養護学校の生徒を新卒採用したら、同期として助け合ってくれるのではと考えました。

毎年6月頃に各学校の進路指導の先生と企業との情報交換会があります。その会をきっかけに先生が工場見学に来てくれました。私たちは、知的障害の方について、できることや、気をつけるべきことが全く分かりませんでしたが、そのままでは前に進みません。まずは実習を受け入れてみようと思い、先生と相談しながら進めました。最初に来てくれた生徒が、私たちの知的障害の方に対する不安などをほぼ払拭してくれました。そのような中、実習をした藤沢養護学校の生徒を平成28年4月から採用し、障害者就労・生活支援センターぽむからも紹介を受け1名採用しました。今では養護学校など5校から実習を受け入れています。

養護学校からの声についてです。

  • 製造工場の実習受け入れ先はなかなかありません。
  • 知的障害の方は、適切な配慮や支援があれば十分に力を発揮できます。
  • 生徒が伸びるのは実際の職場での実習においてです。実習を通じて、できることが増え、生徒の自信がつきます。
  • 実習受入の説明を聞いてもらえる企業があれば、先生が説明に伺います。学校の見学にも来てください。
  • 就職を希望している生徒は多くいて、受入先の企業とのマッチングがされにくい状況にあります。

就職の機会を生徒に用意したいという先生の強い思いを常に感じています。弊社では、仕事があるならば1人でも多く雇用して納税者を増やそうという考えを持って取り組んでいます。障害者、健常者の区別なく、仕事があり弊社で働きたいという意思があるならば、受け入れて行きたいと思っています。

養護学校では、身体の不自由な生徒も受け入れています。そこで献身的に生徒を支える先生の姿を見て、納税に対する意識も大きく変化しました。しっかりと納税をして社会を支えていくという考えを強く出していこうと考えるようになりました。

実習のスケジュールについてです。実習の前には、養護学校の先生が実際に作業を体験します。その上で、弊社担当者と先生が打合せを行い、情報交換をしながらプログラムを組んでいきます。さらに、実習生の方と保護者の方も同席して、事前面接を行います。実習の期間は2週間程度で、期間中2、3回、先生が様子を見に来ます。就職を希望する場合には、より就職後の状況に近いプログラムで、再度実習を行います。

実習生から学ぶことについてお話しします。当初は私たちも、障害者の方がどのぐらいできるか分かりませんでした。工場ですので、怪我をする可能性もあり、不安もありました。しかし、実際は怪我もなく、実習生と触れ合ってみると、問題なくコミュニケーションも取れました。特に企業側が気を遣うようなことはないのだと今では思っています。また、先生と生徒には強固な信頼関係があるということが分かりました。先生は生徒を尊重し、生徒は先生に対して絶大な信頼感を持っています。実習を受け入れて3年目ですが、「この仕事はできない」「これは危ないからやめておこう」ということが私たちの中でなくなってきました。雇用もできましたので、二人三脚で様々な可能性を探って行きたいと思います。

仕事内容についてお話しします。18歳の養護学校卒業生は、工作機械オペレーターの補助作業を行っています。今月で5ヶ月目に入りますが、様々なことができるようになっています。22歳の知的障害者の方も問題なく作業してもらっています。就職後のフォローアップとして、障害者就労・生活支援センターぽむが定期的に訪問してくれています。

8月4日の神奈川新聞に、弊社の障害者雇用の取組みが紹介されました。反響はとても大きく、色々な方からご連絡をいただいています。

最後に、今後の取組みについてお話しいたします。企業の社会的責任(CSR)にしっかりと向き合っていこうと常に考えています。そのひとつとして、障害者雇用や新卒採用等に取り組んで行きたいと思います。また、実習生の受入を今後も継続して、来てくれた生徒がすこしでも自信をつけて、自分の未来に対して選択肢を見つけてくれたらと考えています。さらに、先生同伴でやや重度の方を対象とした2日間程度の実習も検討しています。それによって生徒の新たなきっかけが芽生えればなと思っています。また、新卒採用と同時に養護学校卒業生の採用も続けて行きたいと考えています。

先輩企業に聞く!(質問会)

先輩企業を囲んで、自由に質問できる質問会を行いました。

質問会の様子です。質問会の様子です。

グループワーク

仕事の切り出しに関するグループワークを行いました。

先輩企業に聞くの様子です。

交流会

最後に参加者が自由に意見交換等をできる交流会を行いました。

交流会の様子です。

募集ちらし(終了しました)

ちらし[PDFファイル/268KB]

主催・共催

【主催】神奈川県
【共催】神奈川労働局ハローワーク相模原ハローワーク厚木ハローワーク大和
相模原障害者就業・生活支援センター障害者就業・生活支援センターぽむ

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本文ここまで
県の重点施策
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • 未病の改善
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • ラグビーワールドカップ2019
  • マグカル
  • ともに生きる