障害者雇用のための企業交流会「はじめの一歩」(1)(湘南東部)【終了しました】

掲載日:2018年3月30日

「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、従業員50人以上の企業を対象に、障害のある方を2%以上雇用することとしています。
一方、中小企業の皆様からは「どうやって障害者雇用を進めたらいいか分からない」といった声も聞こえてきます。
そこで、県では、先輩企業の体験談を聞きながら、参加企業間のつながりも作れる企業交流会を開催します。
障害者雇用を進める「はじめの一歩」として、ぜひご参加ください!

本イベントは終了しました。ご参加いだたきありがとうございました。
当日の概要を掲載しました。

  • 日時:2016年6月16日(木曜) 13時30分~17時15分
  • 会場:藤沢商工会館302会議室 (藤沢市藤沢607-1)
  • 参加者数:19名

プログラム(当日の様子)

先輩企業の事例紹介1
大栄(株)合成樹脂本部管理部総務・経理課 次長春日孝大氏

春日さんの写真です。弊社は、車用部品等を製造している会社です。

当初は、障害者の方は怪我等をしやすいのではないか、どれくらい説明が通じるのか、具合が悪くなったときの対処方法、他の従業員とうまくコミュニケーションを取っていけるか等の不安から、一旦は「障害者雇用はやはり難しく、納付金の納付も仕方ないのでは」という判断に至りました。

しかしながら、弊社が納めるべき「障害者雇用納付金」は月4万円×2名×12ヶ月=96万円になります。これを労働時間に換算すると、1,060時間になります。96万円を生産につながる費用にするのか、未雇用のまま経費として納めるのかは難しい判断でした。

そのような中、ハローワークから障害者雇用や助成金について説明を受ける機会があり、同時期に、製品の検査担当のパートタイマー3名の退職の話がありました。検査のように集中して行う作業を得意とする障害者の方もいること、未雇用のままでは96万円の納付金を納めなくてはならないこと、雇用することで助成金を受給できる等の理由から、社内には障害者を雇用してはどうかという声も出てきました。

社内全体としては障害者雇用について必ずしも好意的ではなかったですが、障害者雇用の利点を挙げ、特に現場を説得し、障害者雇用を試すことについて理解を得ました。

一方で、障害者の方への対応方法が分からないなど、障害者雇用への不安もありました。ちょうどその頃、就労支援センターの存在を知り、企業実習や採用後のサポートも行っていることを知りました。湘南障害者就業・生活支援センター(以下、センター)に障害者の方を紹介していただき、センターの方がしている障害者への接し方を学びつつ、障害者の方の作業状況を確認することもできました。それによって現場担当者の理解も得ることができ、社内の理解も進みました。ハローワークとも連携することができ、助成金の手続きも順調に行えました。

雇用後は社内の意識が大幅に変わりました。障害者の方の就労状況は一生懸命かつ丁寧で、周囲の評判もよいものでした。センターのサポートもしっかりしていました。これにより、社内全体に安心感が生まれました。実績ができたことで2人目の雇用も決まり、法定障害者雇用率は達成したのですが、2人の働きぶりなどから「雇用するならばむしろ障害者から」ということになりました。

3名の方は、部品の組み付けや部品の検査などを行っています。作業レベルは他の従業員と同等です。

助成金は「障害者トライアル雇用奨励金」等を受給し、3年間で900万円程度になる見込です。助成金については申請が大変なのではないか等不安もありましたが、ハローワークやセンターにアドバイスをもらいながら進めることができました。

弊社の障害者雇用が順調に進んだように見えるのは、社内における理解、ハローワークとの連携、センターのサポートがあったからだと思います。

障害者雇用を進めるには、以下のことが有効だと感じました。

  • 障害者についての知識をつける。身体障害、知的障害、精神障害のそれぞれの特質や特技を知ることが大切です。障害によって、受け入れ可能・不可能があると思います。
  • 対応の仕方を知ることも大事です。障害者と接するときは健常者と同じには行きません。ゆっくり話す、メモを取るように促す、いつでも質問を受けられるよう気を配るなどです。ただし過剰な対応はしませんでした。社内では「色めがね」で見るのではなく、すこし優しい気持ちで接するように気をつけました。
  • ハローワークや就労支援センターと連携しましょう。
  • 求職中の障害者の方にどのような方がいるか問い合わせてみるとよいでしょう。
  • 実習の受け入れも効果的です。それにより接し方を体験でき、就労状況を確認することもできます。
  • 雇用したからといって自分たちだけでがんばる必要はありません。雇用後もセンターがサポートしてくれます。
  • 会社にとっても大きな利点ですので、助成金もぜひ受給してください。
  • 弊社では、現場と総務に1名ずつ職場指導員として任命し、障害者の方と月1度面談をしています。これによりトラブルにもすぐに対応できます。

まず企業実習を受け入れて、障害者の方に接してみてください。「意外といける」と思われると思います。案ずるより産むが易しです。弊社が難しいことを行ったわけではなくハローワーク、センターと連携して、私たちも障害者の方と一緒に一歩ずつ進んで行ければと思います。

先輩企業の事例紹介2
社会福祉法人松宝苑湘南くすの木施設長 山本隆史氏

山本さんの写真です。特別養護老人ホーム「湘南くすの木」は、平成18年2月に開設され、現在の職員数は98名です。地域密着型特別養護老人ホーム「湘南くすの木はる」の職員は現在20名です。

障害者雇用の進め方が分からない中で「湘南くすの木」を開設しましたが、社会福祉法人ですので、障害者雇用について違和感はあまりありませんでした。平成19年6月頃に県の担当者から電話があり、それをきっかけに平成19年10月から平成24年11月まで知的障害者の方を雇用しました。

その後若干の空白期間を経て、平成25年9月の合同面接会に参加し、障害者雇用を再開しました。順次採用を進め、現在6名の障害者の方を雇用しています。

障害者の方の仕事内容としては、「湘南くすの木」において、廊下、階段、外周部等の清掃(1名。週30時間以上)、トイレ、床の清掃(1名。週30時間未満)、洗濯関係(1名。週30時間未満)、デイサービスの介護職(1名。週30時間未満)を行っていただいています。「湘南くすの木はる」においては、清掃と食事の後片付け等を行ってもらっています。

受け入れに当たっては、職員がマンツーマンで仕事を教えながら徐々に仕事を増やしていきました。担当者は決めていますが、分からないことがある場合には誰に聞いてもよいというルールにしています。

事業所としての考え方(心がけ)についてです。まず、法律遵守としての障害者雇用でなく、社会貢献、地域貢献活動として、社会福祉法人として当たり前のこととして考えていこうとしています。

また、仕事を教える際には、相手の立場に立って丁寧に教えるようにしています。障害の特性を理解し、体調や心理面を考慮した無理のない勤務形態にするということ、担当者を決めますが、その担当者に負担がかからないようにまわりのスタッフがフォローすることも心がけています。

障害の有無にかかわらず、職員一人一人がお互いを認め合って仕事をすることというのも大事です。これによって、利用者様のサービスに還元されると考えています。

実際に雇用してからですが、よい点として、障害者の方の丁寧な仕事や一生懸命働く姿勢などを見ることで、他の職員が自分の働く姿勢を見つめ直すことができたことが上げられます。また、教えることを通じて、丁寧に教える難しさを再認識し、教え方を見直すことでサービスの質の担保につながりました。さらに、一番大きな点として、障害者の方に仕事を任せる事ができ、他の職員が別の業務に集中できるということがありました。

課題として、慣れによって、事業所の考え方とズレが生じたことがあります。たとえば、障害者であるとの認識が薄れてしまい、生産性や効率性を求めてしまうなどです。障害者の方が慣れにより、仕事に対する姿勢に乱れが生じたこともあります。教える側に、障害者であるとの認識が強すぎて過小評価してしまい、新しい仕事を増やせないという事例もあります。また、仕事を任せすぎて障害者の方が休みのときに、他の職員がその仕事をし忘れてしまうといったこともありました。

このようなことが発生した場合にはひとつひとつ見直しを行い、担当者が確認等を行うこととしています。

障害者の方への雇用についての不安はたくさんあると思います。しかし、障害者の方の受入体制を考えることを通じて、職員の物事の考え方や働く姿勢を見ることができます。

また、障害者の方の受け入れを通じて、職員の教え方・受け入れ方がしっかりできていないということは、職員の基本ができていないのだということが分かり、それが職員の意識を変える機会にもなりました。

初めからうまくいかないかもしれませんが、障害者雇用を通じて得られるものは沢山あります。私達も最初からうまく行ったわけではなく、職員と相談しながら、考えて進むということが企業として大事なことだと思います。

先輩企業に聞く!(質問会)

先輩企業を囲んで、自由に質問できる質問会を行いました。

質問会の様子です。質問会の様子です。

グループワーク

仕事の切り出しに関するグループワークを行いました。

グループワークの様子です。

交流会

参加者間で自由に情報交換等を行う交流会を行いました。

募集ちらし(終了しました)

ちらし[PDFファイル/271KB]

主催・共催

【主催】神奈川県 【共催】神奈川労働局ハローワーク藤沢湘南障害者就業・生活支援センター

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
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