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初期公開日:2023年11月29日更新日:2024年3月29日

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第4回 黒岩知事と当事者とのオンライン対話 開催結果

第4回 黒岩知事と当事者とのオンライン対話

令和5年11月10日に開催した「黒岩知事と当事者とのオンライン対話」で当日ライブ中継をした映像です。

開催概要

令和5年11月10日に開催した「黒岩知事と当事者とのオンライン対話」の結果概要を掲載しています。

※意見募集は令和6年1月10日で終了しました。

テーマ「子育て支援」

子育て世帯の抱える不安、様々な場面での困りごとや、子育て世帯に対する情報発信・行政手続きのデジタル化について意見交換を行います。

参加者

ア 子育て当事者(50音順)

  • 伊香 朗子 氏
  • (仮名)佐藤 氏
  • 竹内 恭平 氏
  • 田中 健介 氏 ※幼稚園教諭
  • 寺尾 康子 氏
  • 御厨 玲子 氏 ※保育士

イ コーディネーター

  • 鬼頭 宏 氏(上智大学名誉教授)

ウ アドバイザー

  • 江口 清貴 氏 (神奈川県CIO兼CDO(情報統括責任者 兼 データ統括責任者))

実施記録

神奈川県 情報公開広聴課長
皆様おはようございます。本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
ただいまより、第4回黒岩知事と当事者とのオンライン対話を始めます。
本日のサポート役を務めます、情報公開広聴課長の望月と申します。よろしくお願いいたします。

この対話は様々な課題に対する当事者の皆様の生の声を知事が直接伺い、当事者目線の意見を得ることで、今後の県の施策につなげていくものです。
この様子はYouTubeでライブ配信を行うとともに、アーカイブで県のホームページにも掲載いたします。
今回のテーマは、子育て支援です。
子育て世帯の抱える不安、様々な場面での困り事や、子育てに関する情報発信、行政手続きのデジタル化について、子育て当事者や、保育士様、幼稚園教諭様の方々の意見を交えまして、意見交換を行うものです。
本日は1時間、11時40分までを予定してございます。
YouTubeをご覧の皆様はぜひ、X 旧ツイッターからご意見をお寄せください。それでは、意見交換に先立ち、黒岩知事からご挨拶申し上げます。

 

知事
はい、おはようございます。今日はご参加いただきまして誠にありがとうございます。
今、各地で、対話の広場、県民との対話の広場っていうのをやってはいるんですけど、そのとき大体150人ぐらいの方に来ていただいて直接対話をしてるんですけども、非常に実り多い場だと思っています。
それと同時にですね。こういったオンラインの形での対話ですね。これ実は選挙戦のときに、ちょっとやってみたんですけど、実はすごくよかったんですね。
1つのテーマを決めてですね、直接当事者の皆さん、専門家の皆さんと議論をするという中でですね、政策の大きなヒントをたくさんいただきました。
ですからその選挙終わってからもずっとこれ継続してやってるわけで、今日、今回が第4回目になりますけども、今回のテーマが子育て支援ということでありますね。まさにその皆さんの生活の支援、生活の生の現場からですね、当事者の声をどんどん届けていただきたいと思います。私もずっとメモしながら聞いてますのでね、よりよい時間にしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

神奈川県 情報公開広聴課長とゲストの皆様
それでは参加者の皆様からご挨拶をいただきたいと思います。
こちらからお名前を紹介させていただきますので、一言お願いいたします。

始めに、子育て当事者6名の方にご参加いただいております。
1 まず伊香朗子様です。
よろしくお願いいたします。伊香朗子と申します。
小学校4年生、中学校3年生、高校3年生の子どもを育てております。夫と、5人家族です。よろしくお願いいたします。

2 次に佐藤様です。佐藤様におかれましては、本日、仮名でのご参加となってございます。佐藤様、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。私の家族構成は2歳8ヶ月の娘がいます。

3 竹内恭平様です。
はじめまして竹内恭平と申します。
小学校2年生と年少4歳の2児の父をしています。よろしくお願いいたします。

ありがとうございます。
4 田中健介様です。田中様におかれましては幼稚園教諭でもいらっしゃいます。
はい。よろしくお願いします。神奈川県綾瀬市にある綾南幼稚園で副園長をしながら、子どもたちと関わる一方で今、妻が妊娠中で1月に第一子が生まれる予定なので、今日は2つの目線の当事者からお話できたらなと思います。よろしくお願いします。

ありがとうございます。
5 寺尾康子様です。
はい。本日は貴重な場にお招きいただきまして誠にありがとうございます。川崎市在住の寺尾康子と申します。娘一人っ子でして、5歳の年長さんで私立幼稚園に通わせております。本日どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございます。

6 御厨玲子様です。御厨様は保育士さんでもいらっしゃいます。
はじめまして。今日はありがとうございます。私は鎌倉市の私立保育園に勤めておりまして、ただいま保育士をしております。
娘が中学1年生、あともう1人の娘、次女が5年生で、小学校に通っております。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

お願いいたします。

7 次に、今回の議論のコーディネーター、司会進行をご担当いただきます。上智大学名誉教授の鬼頭宏様です。お願いいたします。

皆さんこんにちは。鬼頭でございます。これまで神奈川県の子ども・子育て会議の会長として、保育幼稚園こども園等の、整備をお手伝いして参りました。
個人的には40年ぶりに子育てに参加しております。と言っても、孫ですけれども、週1回のパートタイマーの当事者でございます。
今日は活発な意見をどうぞいただきたいと思います、よろしくお願いいたします。

ありがとうございます。

8 それでは最後にですね、今回の会のアドバイザーとして、デジタルの観点からお話します。江口清貴神奈川県情報統括責任者兼データ統括責任者です。

初めまして江口と申しますよろしくお願いします。
神奈川県のデジタル政策の企画立案と実施について責任を持って今作業を進めさせていただいております。今回のお話をお聞かせいただいて、そこで黒岩知事も言っておりますけど、ヒントをいただいて実際の政策立案に、きちんとフィードバックしていきたいと思います、よろしくお願いします。

 

神奈川県 情報公開広聴課長
それでは意見交換に移らせていただきます。本日は2つのパートに分けて対話を行います。
また各パートにおいて、お子様の年齢に合わせて、具体的には3つに分けてお話をいただきたいと思います。1つ目はこれから子どもを迎えるにあたって、2つ目は未就学児、3つ目はですね、小学生以上の年代に分けて、それぞれお話いただきたいと思います。

その後、知事からコメントし、質疑を行いたいというふうに思っております。それでは進行を鬼頭先生にお願いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

 

司会(鬼頭様)
はい、承りました。それでは早速、ご意見をちょうだいしたいと思います。
最初のパートは、子育て世帯の抱える不安とか、様々な場面での困り事をテーマにして、ご意見ちょうだいしたいと思っています。
家庭内とか外出先とか、保育園学校等における、精神面での不安であるとか、また経済面での不安、社会に対して求める配慮、何かございましたらば、ご自由にご意見をいただきたいと思います。

それでは、これからお子さんをお迎えになるという田中さんから、ご意見承りたいと思います。いかがでしょうか。

 

田中様
はい、ありがとうございます。
本当に、初めての子どもということで僕も妻もドキドキしながら今待ってるような状況です。
僕からは、妻の産休について、あと自分自身が産休育休についてもちょっとお話できたらなと思っていて、妻が産休をちょうど10月半ばぐらいから取り始めたんですけど、やはり制度として会社としても用意はしてもらっていたけれども、何となく取ろうとすると、何か現場レベルでは何となくやっぱ取りづらい雰囲気があった。周りから、取ってもいいけど、「仕事に穴が空くな」っていう雰囲気をどうしても感じてしまったっていうところで、制度としてはあっても、なかなか社会的にはまだまだ歓迎するっていうところではないのかなっていうところが、ちょっと妻が、つらそうにしていたなっていうところが1つです。
あと、僕は今幼稚園で働いているので企業とか会社ではないんですけど、いわゆる中小企業に当たる規模かなと思いますが、僕自身もできれば産休育休は取りたいなと思いつつ、自分自身が現実的に現場を抜けることで他の職員へしわ寄せが行くっていうことも考えるとやはり僕自身も取りづらいなっていうところがあります。
もちろんやっぱり子育てを頑張りたいからこそ、その産休育休という制度は大事かなと思いつつ、それを支えてくれてる他の人に対しての支援というところも、優しさとか思いやりっていうところだけでは難しい部分もきっと多いだろうなと思うと、子育て世代への支援も含めて、同時に子育てをする人を支える人を支援するっていうんですかね、そういう二重の支援があったらいいなというふうに感じています。

以上です。

 

司会(鬼頭様)
はい。ありがとうございます。
ただいまのご意見、これからお子さんを迎える期待感と、それから不安感、両面があったかと思いますが、特に、子育ての、支援する立場でいらっしゃる場所でも、なかなか育休取るのが難しいというようなお話でした。
それでは知事、今のご発言を踏まえて、何かご質問、コメントございましたらばお願いしたいです。

知事
これ、おひとりおひとりだけに私がコメントしていきますか。そのブロック全部やってからお話ししたらいいんじゃないでしょうか。


司会(鬼頭様)
ブロック全部やってからにしますか、ただいま、田中さんおひとりのブロックだと思いますので、これでよろしいんじゃないでしょうか。


知事
いや、1・2・3と分けていただいてその最後のところ全部お話しした方がいいと思いますけど。1人1人やってると多分時間が管理できなくなっちゃいますから。


司会(鬼頭様)
そのように進めさせていただきます。
それでは、田中さん、何かまた追加するようなことがあったら、
一言お願いいたします。


田中様
はいありがとうございます。
今回子どもを迎えるにあたってのパートが多分僕しかいないと思うので、あれなんですけど、また後々議論にできたらなと思いますので大丈夫です。ありがとうございます。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。
それでは続きまして、未就学児のお子さんの子育てに関してということで、未就学児のお子さんを持つ当事者の方、また幼稚園教諭保育士として、日々、子育てをしている方を、支えてらっしゃる立場から、4名の方に、お話を伺いたいと思います。まず、佐藤さんからお願いいたします。


佐藤様
はい、よろしくお願いします。私は今夫が働いていて、私も時短勤務を使って働いています。
やっぱり最近どうしても物価高とか、何か物が高くなったりだとか、というのでやっぱり時短勤務だと、もらえる給料も少なくなってきています。
ちょっとやっぱり、何て言うんですかね、給料が少ない分、経済に対しての不安とか、やっぱり物価が高騰していることもあって、ちょっと不安なところもあります。
あとは、育休とか取っているときに感じたのは、やっぱりその給付などが少ないかなっていうふうに感じました。二、三ヶ月に1回自分の給料が入ってくるけど、なんて言うんですかね、やっぱりその二、三ヶ月に1回だと、どうしても使うお金が限られてくるので、やりくりがちょっと大変かなっていうのを感じました。
はい。以上です。

 

司会(鬼頭様)
はいどうもありがとうございます。
それでは続きまして寺尾さんお願いいたします。


寺尾様
はい。すいません、私からは3点ほど言えればなと思うんですけど、普段幼稚園に通わせているんですが、週3で仕事をしておりまして、夏休みなどは一時保育を利用して保育園を利用するときがありました。
一時保育利用者としては、お迎えの時間を柔軟に対応して欲しいっていうのがあります。
以前、お迎えに遅れそうになったときにその一時保育の保育園に電話をしたところ、一時保育は17時夕方の5時までなので、それを厳守してください早く帰ってきてくださいと言われ、焦りながら最寄りの駅からタクシーに乗って迎えに行ったのが、ちょっと苦しかったなあという感じでした。

2点目は、娘が卒園した幼稚園や学校がなくならないで欲しいです。
私が出身した小学校とか中学校高校ってどんどん閉校や合併しているのが現状でして、青春を迎えた場所がなくならないで欲しいなと思いまして、この少子化で、寂しい思いを娘がしないといいなと思っております。

あとは、来年小学校になるんですが、小学校に通う通学路の道をもうちょっと、子どもたちが、歩きやすいように、整備して欲しいです。トラックやバスが頻繁に通りまして、実際死亡事故も起きてまして、自分の娘が通うようになったらちょっと怖いなっていうのがあります。
以上です。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。
これから小学校になるというなるお子さんをお持ちということで、どこでも今、狭い道をバスが走ったりして、怖い目に遭うということも聞きますけれども、これもまた、子ども子育て以外の側面も含めた大きな課題だと思いますので、後程知事から何かお考えを伺いたいと思います。
それでは今度は立場を変えまして、先ほどの田中さん、子育ての方の当事者として何かありましたらお願いいたします。


田中様
はい。よろしくお願いします。
今度は幼稚園教諭として働きながらの目線で保護者の方とかを見ていて感じることについてなんですけれども、私自身はこれから子育てが始まるんですけど、子育て中のうちの職員もそうですし、保護者もそうですし、やっぱり子どもが体調を崩したときなんかにも、お父さんが仕事で働いていてお母さんしかいないでお母さんも体調が悪いってなったときだったり、働いているときにお子さんが体調崩しちゃって園から電話をしなきゃいけないっていう時に、保護者の方がすごくつらそうだな、「今からお迎えに行かなきゃいけないんですか。仕事がちょっと」っていうところもあったりするんで、そういうときの働きながら子育てしている保護者の方たちに対しての一時預かりの制度先ほどもお話ありましたけれども、実際に利用している友人とかに聞いてみると、「事前に登録しての利用になるんだけれども、会員になれても枠が埋まっていたりとか、なかなかこう時間とか手間がかかってしまって、使いたいときに使えないっていうのが現状だ」って言っていました。
なので、そういうところが改善されると、働きながら子育てをするっていうところがより現実的になるのかなっていうふうに感じています。

もう1つは幼稚園を経営している立場としては、やっぱり保護者同士が繋がるための場所づくりをしていかなきゃいけないなというふうに感じていて、ワンオペだったり核家族化っていうのもあって1人で悩みを抱えて苦しんでる保護者の方っていうところが増えているんじゃないかなって感じますので、そういう悩みを解決することももちろん大事だと思うんですけど、解決する前にまず悩みを共有できる場づくりっていうところで、「そういうことわかるわかる」とか「うちもそうなんだよね」って保護者同士でちょっと悩みをこうほっと下ろせるような場所を、作って欲しいなと思いつつ、幼稚園とか保育園もそういう場でありたいなと思っているんですが、なかなかまだそこまで手が伸ばせてないっていう段階もあったりするので、そういうところも、もしご支援いただけたらなぁなんていうふうに思います。


司会(鬼頭様)
はい、ありがとうございます。
それでは、御厨さんお願いいたします。


御厨様
はい。わたしの園も、産休、育休等制度はあるんですけれども、私自身も出産と同時にちょっと家族と話し合いまして、一時退職をしました。家庭に入って子育てをしていた中で、私自身が1人で悶々としてしまった経験がありました。
やっぱり母親がしっかりと育てなくちゃいけないというちょっと思いが強すぎて、なかなか相談に行けなかったりとか、どこに相談をしていいのかっていうところがわからなくて少し悩んだ経験があります。
そんなときに、元職場の園長だったり、同僚にちょっと連絡をしたときに、少し遊びに来ない?っていう形で声をかけていただきました。

私も保育の仕事が好きで、やっぱり続けていきたいし大切っていうこともあったので、また家族と相談して、ちょっと私立保育園でしたので、自分の園にも入れたいなという思いもあったので、私も復帰をし、パートから始めました。同時に子どもも自分の園に入れることができましたので、一緒に子育てをしていきながら保育士も続け、また始めたっていう経緯が私にはあります。

やはりその精神面のところでっていうことが大きいのかなっていうのがとても感じていて、保育士として、ママたち、パパたちを見ていると、やはりちょっと不安っていうところが、大きいように感じています。
そこで、私たちができることって直接話を聞いてあげたりとか、不安材料をぬぐってあげることなのかなと思っています。
やはりママたちが子育て楽しいなって思えることがすごく大事かなと思っているので、保育園としても、子育て仲間を作ってみたり、私自身も園でできた子育て、との繋がりが、中学生になった娘のママたちも、今も繋がってる状態なので、やっぱりそういう繋がり先ほど田中さんが言ってくださったみたいに、園としても、ママ同士の繋がりを、意識してあげるのがとても今大事なサポートなのかなと考えているところです。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。ただ今4名の方からいろんなご意見いただきましたが、経済面での不安もあるし、道路や通学路の不安もある。
或いは共通しておっしゃられたのが、精神的な不安、いろんな悩みを共有できる、或いは話し合って、何か安心感を得たいとか、或いは解決したいとか、そういうような仕組みがどうしたって必要なんじゃないか。そういうようなご意見だったかと思います。知事、またあれでしょうか、後程まとめてコメントしていただくようにいたしましょうか。


知事
はいありがとうございます。ここでちょっといただきますね。
非常に率直なご意見だったと思いますね。最初、田中さんのね、お子様をお待ちになってるということだけでもやはり、育休という制度があっても取ろうとしても取りにくいというね。
なるほどそうだなって考えてみたら我々もですね。
様々な分野で今、人手不足って言ってるわけですよね。ありとあらゆる場所が人手不足って言ってる。その反面ですね、育休とりましょうって言って、男性も育休とりましょうと言ってるわけであって、じゃあその人は、労働力としてその現場からいなくなるという、さらに人手不足を加速させることを同時に我々発信してんだなっていうことですね。今すごく感じましたよね。

じゃあどうすればいいのかっていうことですけども、皆さんそのあといろんな皆さんの発言の中で、
鬼頭先生も整理していただきましたけども、皆さんが口にされたのは、「不安」という言葉ですよね。
経済的な不安もあればその通学路の安全の不安もあれば、いざまあ、お子さんが体調を崩したときにどう対応するのかそういうハプニング的なことに対する不安とか、それから、やっぱり出産のときの一時退職した中での1人悶々としたそういった不安、といったもの。私ももう前からですね、少子化対策なぜ歯止めがかからないのかなって思った中でですね、やっぱりいろんな意味での不安が大きいのかなって思いましたよね。
子どもを産むいうことそのものに対する不安とか、ちゃんと育つのかなあとかいう不安とか、金銭面の不安とか、それからキャリアと両立できるのかって不安とか、不安がいっぱいあるから、なかなか子ども産んで育てようという気にもならないっていう、そうなのかなと思ったら、いや、少子化対策って何が大事なのかなという不安を、取り除くっていうことがやっぱり一番大事なのかな。
政策的にはですね、安心できる子ども子育て環境って言葉はふっと使うんですけども、安心できる子育て環境というよりも、保護者の不安を取り除くっていうことが大事かなとずっと思ってましたけど、その中の手法の1つとしてですね、今皆さんから教えていただいたのは、コミュニケーションですよね。
パパママさん同士の話し合う場とか、同僚とサラッと話し合う場とか、そういったことっていうものが実は精神面での不安を取り除くために非常に大きな力があるのかなということをですね、今すごく感じて、なるほどなっていうふうなことを今、思ったところですよね。

非常にそういう意味で教えられたことが非常に大きかったなと思うけども、こういった相談っていうか、場を作っていくっていう時に、行政が何かするべきなんでしょうかね、行政がそういう場を作るために何かすることって何かありますか。
具体に、行政こうしてくれたらそういうママさん同士が語り合えるとか、不安を届ける場を作るんだけど。何かその面で期待されることって具体に何かありますか。
いかがですか。


司会(鬼頭様)
ただいまの知事からの投げかけ、佐藤さん寺尾さん田中さん御厨さん、行政が何かできるか。
今はむしろプライベートの仲間同士で、保護者同士での繋がりを自分たちで作っていくというような側面からお話があったかと思いますが、行政に期待すること。もしおありでしたらば、教えていただきたいと思います。どうぞご自由に。すいません。はいどうぞ。


寺尾様
ごめんなさい。すいません。
川崎ではですね、子どもを産んでから、もう生後1歳にならないうちからですね、行政の方たちが、1歳児検診?1ヶ月検診?2ヶ月健診あたりに、訪問に来てくれて、あとは、同じマンションでのお母さん同士、子ども同士親子で参加できるコミュニティを、作ってくださいまして、そういったのは、実際あったりするので、そういうのをいろんなところで広めていいのかなと今思いました。
以上です。


司会(鬼頭様)
なるほど、1ヶ月健診のような、定期的に集まるときに何か、仲間がつくれるんじゃないかというお話ですね。


寺尾様
そうですね。
マンションが多いので、マンションの中で、そういったコミュニティの場を行政の方が作ってくださるっていうのはとても助かりました。同じママ友もできましたし。


司会(鬼頭様)
良い事例をご紹介いただきましてありがとうございます。


知事
今のそれあれですか、そのコミュニティの場っていうのは、川崎市が作ってるんですか。


寺尾様
そうだと思います。川崎市の、私幸区になるんですけど、幸区の職員の方が来てくださって、お母さん向けのヨガを教えてくださったりとかしました。


知事
それは何かそういう場所が必要ですよね。


寺尾様
そうですね、ちょっと新しいマンションなので一応キッズルームみたいなところとか、お母さんたちが集まれるような場があります。


知事
我々その団地例えば団地なんかで県営団地もたくさんあるんですけどね。健康団地というコンセプト出してね、やっぱりその、みんな全部部屋が埋まっている状況じゃなくて、みんながぱっと触れ合うというか、多世代交流ができるようなそんなスペースっていうか場を確保するっていうようなことを、意識的には進めてはいるんですけどね。
それを具体に、そこまで何を運営するかっていうのは、自治会の皆さんの力にお願いをしてるというのが現状でありますけどね。
それを我々「県」という広域行政の立場ですから、そうじゃなくてもそれぞれ「市町村」の皆さんがね、きめ細かくそこのところをいろんな形でフォローするというのは、あるかなとは思いますけどね。


司会(鬼頭様)
そうですね。お手を挙げている、竹内さんですか。


竹内様
はい。竹内です。
私は仕事をしながら、横浜市で、父親育児支援講座のパパ講習させていただいているんですけれども、NPOが、横浜市から委託をされて、年間大体100から110~120ぐらいの、パパ講座は横浜市全域で、やっていて、それはママ向けではないのですけれど、パパ向けの子育て支援ということでパパ同士の交流とか、パパでも子育てに困ってる悩んでる人たちを支援するっていう目的で、やっている講座があるんですけども、そういったものが実は横浜市だけ。
今は横浜市だけなので、神奈川県全域でできたらいいなってちょっと、私が今悩んでいるのはきっとパパ、ママさんだけではなくて、今の時代結構パパさんも子育てに参加している方たくさんいらっしゃるので、そういうのが、神奈川県全域にあると良いのかなと思ったりはしています。そういう何かやってる団体に対しても、神奈川県の方から支援していただいたりすると、ありがたいなとは思っています。


司会(鬼頭様)
はいありがとうございます。こうして伺ってみますと、子育ての当事者同士での繋がりを主体的に持っていくっていうケースとか、今のご紹介のように、NPOのような中間的な団体が関与する、或いは行政が直接何らかのサービスを提供する、いろいろあり得るのかなと思います。
地域によって、ちょっと違いがあるかと思いますけれども、そのようなことが、どういうレベルでもいいから、実現できたらいいなというふうに思いますね。知事いかがでしょうか。


知事
そうですね。
これも同じ行政と言ってもね、我々広域行政ということでけども、それぞれ市町村、住民の皆さん直接繋がってるところですね。そこでどうやるかっていうのあるし、NPOもあるし、あれは例えば県営団地なんかでそこの活性化のためにですね大学生の皆さんにわざと住んでいただいてとかね。
それから各団地ごとにコーラスグループを作ってそこで活性化するっていうときに、若手のユースクラッシックっていうメンバーが行ってもらってサポートしてもらったりとか、いろんなありとあらゆる主体を組み合わせていくっていうかそういうのは必要かもしれないなと思いましたね。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。
このような発想というのは、未就学児だけではないかと思います。
次に移らせていただきまして、今度は小学生以上のお子さんの子育てに関して、ご希望とかご意見とか、こんなことやってるぞとかいうようなお話をお伺いたいと思います。
伊香さん竹内さん御厨さんそれぞれお伺いしたいと思います。まず、伊香さんからお願いいたします。


伊香様
はい。ありがとうございます。私は小中高の子どもがおりますので、やっぱり中学生高校生になると、お金もかかります。すごく経済的な不安が、もう大前提としてありまして、例えば中学生の娘が中学校3年生で、部活を引退して、塾に行きたいなんて言い出したときに、いろいろ決めて、じゃあ、スタートしましょうっていうときは、30万の請求書が来ました。
だからやっぱり月々5000円とか1万円とかの支援とかいう話ではなく、何十万単位の備えをしておかなきゃいけないなっていうところではあります。
それはありつつも、もう一息ちょっと不安があるっていうのは、小学校も中学校、小中高、今、行事がコロナ禍を経て、子どもたちが楽しめる行事がやっぱり減ってしまったなあと思っています。

同時に先生方たちの働き方改革も進んでいますのでそれは本当に重要なことだと思うので、もう少し、行事なんかを簡素化して、先生たちの負担を減らしてっていうところは重々理解しているんですけれども、ちょっと何年生になったら歌のコンクールがあるんだとか、そういうことを楽しみにしていた子どもたちが、無くなったりしたら、ちょっと、かわいそうだなっていうところは感じています。

そういったことが、じゃあどうやったらかなえられるのかなっていうのは、先生方だけに頼るのではなくて、やっぱり地域の大人とか、さっきおっしゃっていたような、NPO法人とかPTAの団体とか地域の活動の方とか、いろいろ志を持ってやっていただいてる方はたくさんいらっしゃるので、そういうこと地域を丸ごと活用して、みんなで支えていけると良いのかなっていうのが、最近思っていることです。

あとですね、それこそ子どもと大人と、公園を使う時間が全然違ったりとか、そういう分断のようなこともちょっと起きてるかなと思うので、そういうごちゃまぜになって、何か楽しめるようなことがあったらいいなっていうのが、頑張っていることです。
以上です。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。それでは続きまして竹内さんお願いいたします。


竹内様
はい。まず、ちょっと小学生というか子育て全般のことで言いますと、子どもも親も、やっぱり肩身の狭い思いだったり、何ですかね弱い立場に感じるなんて思うことが、様々な場面であったりします。
一方で、子育て当事者だから優遇をしていただいたりとか、結構、他のところ、子どもがいない方よりも支援をいただいたりしているなっていう実感もあったりします。
例えば、特に子どもが小さいお子さんをお持ちの方は皆さん多分思っているのかなと思うんですけれども、バスとか電車とか、公共交通機関だったりとかレストランとかスーパー銭湯のような場所だったりとか、そういう場所に行ってなるべくその子どもが、騒がないように、すごく親としては気を遣ったりは結構していて、つい先日私は子どもたち2人を連れて近くの銭湯に行ったときに、なるべく本当に他のお客さんに迷惑にかからないようにすごい静かにはしていたんですけれども、やんちゃな男2人なので、どうしても騒いじゃって、それで周りの人から、結構きつい言葉を言われると、それはそれで本当に申し訳ないなと思いながらも、何かそういう場面でちょっと温かく見守って欲しいなっていうのも結構あったりします。
あと先ほどのお話の中でもあったし、職場でもやっぱりその、例えば子どもが体調崩したら呼び出しも当然あって、体調を崩したら休まなくてはいけない。うちは妻もほぼフルタイムのような形で働いていて共働きなので、結構そこは、子どもが休む度に或いは、園だったり学校で行事があるたびに休みを取るように、分担しながらやってはいるんですけれども、その職場でも何か休む度に或いは早退する度に何か申し訳ないなあとか、そういう気持ちもあるし他の人も、何かすごい大変だろうな、人材配置どうするのかなっていうのをすごい、何かお互いに、私もそうですし同僚の人もきっと気を遣っているんだろうなっていうそういう雰囲気があったりして、なかなかどうしたら解決するんだろうって、すごくもう日々葛藤はしています。

小学生を育てる、意味での悩みというか大変なことの観点から言いますと、先ほど申し上げたように、うちは共働きなので、本当にもう特に平日は日々、バタバタで時間に追われる毎日なんですけれども、小学生を育てていらっしゃる方ご存じかと思いますけども、小学生は毎日のように、宿題が出ます。
特に低学年はなかなかその勉強を家で1人でする習慣というのがなかなかないので、それをじゃあ誰が、共働きの家は誰がやるのかってなると、なかなかうちの場合はちょっと難しくて、宿題を丁寧に見てあげられない。例えば、机に座って何かやるような計算とかだったらいいんですけど、音読があったりとか、今のだったりすると、タブレットで結構宿題を提出したりするんですね。
それだと子ども1人ではなかなか難しかったりするのでどうしても親がついていなくちゃいけない。うちの場合は、放課後学童には行っているので、学童の先生にそこの最初の部分だけは見てはいただいていたりはするんですけども、間違ったこととか、間違ったりしたとか、音読とか、そういうところまでには丁寧にはサポートはまだやっぱりどうしてもしていただけてない状況なので、やっぱり、親が家に帰ってきてみてあげる。
うちの場合は下の子もいてまだ小さいので、中々もう家事も、下の子の世話も面倒もみつつなので、凄くもう本当にぎりぎりの状態でやっているっていうところですごく大変だなというふうな毎日です。

あとは、すいません長くなって恐縮なんですけど、夏休みの過ごし方ですかね。
これは多分小学校低学年のお子さんをお持ちの方皆さん多分結構頭を悩ましてるのかなと思うんですけど、もしかしたら高学年のお子さんをお持ちの方もそうかもしれませんが、やっぱり夏休み期間っていうのは、子どもをどうやってどこに預けたらいいんだろう。もちろん学童はあって行かせるんですけど、やっぱり日々、普段の学校と登校の時間も違いますし、登下校もやっぱり、先ほど寺尾さんおっしゃっていたように1人になってしまいますし、お弁当を作らないといけないとか、いろんなその1ヶ月ぐらいの期間、結構頭を悩ます期間が、いつも毎年のようにきたなっていう感じで。
なので、そういう意味でも働き方とかもやっぱりそこは柔軟にその親が子どもの夏休みに合わせて変えられるような形ですかね。
なので、何が言いたいかというと何か社会全体でとか地域全体で子どもを育てるって、よく聞くんですけれども、そういう、何ていうかな、雰囲気っていうんですかね。子どもをみんなで育てていくっていうその雰囲気ですね。様々な場面で、職場でも、日々の地域の生活の、地域社会の場面でもみんなで育てていこう、見守っていこうというそういう空気感とか雰囲気が凄くあると、何か本当に不安が何か解消されるんじゃないかなっていうのはすごく思ったりはしています。
すみませんちょっと長くなりました。


司会(鬼頭様)
はい、ありがとうございます。具体的なお話とそれから、半分ぐらい提案をいただいたかなと思います。
それでは御厨さんお願いいたします。


御厨様
はい。私も中学生の娘と小学校5年生の娘がおります。
本当に皆さんがおっしゃったみたいに、やっぱり教育費がかかります。塾だったり習い事だったりっていうところも出てくるかなあっていうところもあります。
やっぱり私も保育士を続けていかなくちゃいけない、続けていきながらっていう形で子育てをしていきますが、やっぱりそこの私が行事の平日行事があるので、そこを抜けるってなると、他の職員に自分のクラスに入ってもらう。そこにやっぱり保育士が足りないっていう現実もあります。
今、やはりちょっと保育士不足っていうところもあって、私達保育士もやっぱり保育士の魅力だったりとか、働くメリットや楽しさっていうところも、研究会だったりとか、いろんな勉強会を通して発信していきたいなっていうところもあるんですけれども、私たちだけの力では、限界もあるのかなと思いながら、働き方というところを、ちょっと考えて、まだこれからも考えていけたらなと思っているところです。
ありがたくも、うちの園は、ちょっとお互い様っていう形で、子育てをしながら仕事をしている保育士もおりますので、1人子どもの事に行ったら、お互い様で今度私が行くねっていう形で、同僚間でうまくサポートをしたりとか、園長もすごく理解があるので、主任が入ってくれたりとか、いろいろ園内でサポートはしてくれてはおりますが、他の園を聞くとやっぱり難しくて、行事に行けなかった子どもの姿が見られなかったっていう事も現実にあるようです。

先ほど夏休みの過ごし方っていう形で、私たちも保育園なので、夏はもちろん保育はしているんですけれども、仕事の調整ができないからっていう形で、ずっと日々の保育と同じで、長時間長時間長時間でいくと子どもたちもやはり疲れが出てくる。やはり子どもも、大人、ママたちパパたちといる権利っていうところもあるのかなあって思って、ゆっくり夏休み、日頃の時間とはまた違う過ごし方っていうのも、乳幼児期とか小学生の時代ってすごく大事なのかなっていうのは、保育士としては感じているところです。
ママたちが仕事仕事、パパも仕事仕事ってなってしまった結果、やはりちょっと子どもとのコミュニケーションが難しくてっていう、卒園児のママたちが、相談に来たりとかっていうところもあるので、お休みの取り方だったりとか働き方っていうところが、少し改善できたらいいのかなっていうのは、現場にいて感じるところです。


司会(鬼頭様)
ありがとうございました。また、小学校以上のお子さんをお持ちになると、子どもの行動範囲も広がるし活動も広がるし、お金もかかる。一緒にいられる時間も、作るのも難しい。いろいろあるかと思います。
もし知事、この点で何かご意見等ございましたらいただきたいと思います。


知事
本当に、問題点ってのはかなり浮かび上がってきてるなって感じがしますね。やっぱりこういうこの議論ずっといろいろ私も続けているんですけど、このコミュニティっていったものがですね、非常に脆弱になってるという。
かつては私の母親なんかも5人兄弟でしたけどね。昔は経済的には今よりもっともっと豊かじゃなかったはずなのに、しかし子どもがどんどんできていたわけですよね。
今と社会が全然違うなというふうにですよね。当時は本当のさっき、おっしゃってましたよね。みんなで育てるっていう、地域で家族でっていうか、おじいちゃんおばあちゃんも一緒にいたりとかいうのがね、当たり前にあって、地域みんなで支えるという、そういう雰囲気がすごくあったのが、やっぱり今みんなこの核家族化っていうので孤立していって、本当1人で向き合わなきゃいけないっていうそういう状況になってんのかなっていう、そこはだから不安というか、1人で背負わなきゃいけないっていう、そこに繋がってんだろうなっていう感じが今すごく伝わってきましたよね。

だから社会全体地域全体、みんなで子どもを育てる雰囲気っていう、これがやっぱりすごく大事だなっていう。
で、ごちゃまぜなんていう言葉もありましたけどね。そのごちゃまぜ感っていうものがやっぱり何か1つのきずなになってですね、子どもを育てるための大きな本当の力になるっていうか、そこが切れてるから、それを取り戻すってのは並大抵のことじゃないな。そうするとやっぱり個別個別のところでのやっぱりとんがった問題って出てきちゃうっていうことだと思うんですよね。

その辺、その地域全体社会全体みんなで育てる雰囲気づくりっていうのを、どうやって作っていくのかっていうことをですね、また皆さんとともに議論していきたいなと思いましたね、ありがとうございました。


司会(鬼頭様)
はい、ありがとうございました。ただいま、コミュニティの役割の中から、家族の変容とか、いろいろ大きな変化の中で、子育てに苦しんでいらっしゃるところでいらっしゃる中で不安を持っている方もいらっしゃるということです。

少し話題を変えまして、今日の次のパートに移りたいと思うんですが、そういうデジタル化のような、何か情報発信をしたり、仲間を作ったりするっていうようなことが、できないだろうか。特に子育て世帯に対する情報発信と行政手続きのデジタル化について、何か改善できないだろうかというような、意見もあります。また、そういう議論がありますが、そういう点でいかがでしょう。

田中さん、何かございましたら、ご意見賜りたいと思います。


田中様
はい。僕自身はこれから多分、出産を迎えた後に行政手続きっていうこともたくさん出てくるだろうなと思うんですけれども、当然妻は出産後で体力も落ちてたり体も多分辛いと思うのでなかなか行けない。一方僕は平日の日中はどうしても仕事があるっていうことを考えると、行政手続きがデジタル化だったりオンライン化っていうことに関してはすごく、ありがたいなというふうに感じています。

まだちょっと実際にやっているわけではないので、実際使ってみてどうかって話ができないので申し訳ないんですけれども。
その上で手続きの簡略化とかやっぱ一目でわかるような仕様になっているといいなっていうところは感じるところです。はい。短いですが、以上です。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。それでは続きまして、未就学児の子育てという視点で、ただいまのテーマ デジタル化に関するご意見賜りたいと思います。
佐藤さん寺尾さん、田中さん御厨さん、またよろしくお願いいたします。
まず佐藤さんからどうぞ。


佐藤様
はい。私は、今、2歳の子どもがいます。
今海老名市に住んでるんですけど、海老名市は、予防接種などがアプリであって、お知らせが来てくれるようになっています。
それを入れることによって、忘れやすい予防接種などとかを、アプリで教えてくれるので、すごく助かってるなっていう印象があります。以上です。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。
時間押してますので次々に意見承りたいと思います。寺尾さんどうぞ。


寺尾様
はい。今佐藤さんのお話を聞いてそのアプリがすごいいいなあと思いました。川崎市では、予防接種だったり検診票だったり郵便物で届くので、ちょうど郵便物などで紛失してしまったらどうしようっていうのが、ありますので、webで入力形式だったら助かるのになといつも思っていました。あとはお薬手帳とか図書館の貸し出し履歴など、何か一本化されるアプリがあれば、いいなって思ったりもします。
いろんな、川崎市だったり神奈川県だったりっていう子育てに関するアプリは様々あると思うんですけど、何かちょっと、いろいろありすぎてっていうのもあるので、何か全部が一本化されればいいのになって思うときがあります。以上です。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。それでは再びになりますが田中さんいかがですか。


田中様
はい、幼稚園で働く身としてはですね、園からやっぱり保護者の方に向けてお手紙、お便りっていうのを発行することが多くって月のお便りがあったりだとか行事のものだったりするんですけど、どうしても文字数が多くなるに従って、何か伝わっていかないなっていう感覚がこちらとしてはあって、それも多分保護者の方本当に忙しいと思うので、字ばっかりのものはそもそも、忙しいかあろうがなかろうが、読む気がしないというところでなるべく視覚情報とか活字よりも、視覚情報から訴えかけるものが向いているのかなというふうに今、現場サイドでは感じてるので、その辺が今回参加されてる保護者の方たち、どうかなっていうところができれば聞きたいなっていうところと、あと、園でもICT化を進めていて、保護者が欠席連絡だったりとか給食の注文をアプリでできるようにしたりとか、園からは手紙をPDFで配信したりとか、一斉連絡をメールにするっていうような形で、昔やってたような連絡網っていうことも廃止していたりもするので、そういう意味でのデジタル化ICT化っていうところは、便利になってきているのかなとも思うので、実際に保護者の方のそこの意見を聞きながら進めていかなきゃいけないなと思うんです。けど、情報発信という点からすると、とにかく視覚的にわかりやすいっていうところは今すごく園としては重視している部分でもあります。
はい。以上です。


司会(鬼頭様)
はい。ありがとうございます。
それでは、まず立て続けになりますけども、御厨さんいかがでしょうか。


御厨様
はい。保護者の目線から見ればすごくデジタル化が進んできていて、すごくわかりやすいし充実しているなとはとても感じています。私の住んでる市だけじゃなくて神奈川県の情報も、すごく見やすくなっていますので、若いときに、いっぱい見れたら良かったなっていうのは、感じております。保育士としても先ほどの田中さんのように園としても視覚からっていうものを準備はしております。
写真だったりとか、掲示物だったりとかも、お迎えに来たときにパッと見れるような、ドキュメンテーションを作ったりとかをして、ママたちはやっぱり言葉だったり文章だけだとイメージがなかなかつかないので、そこは現場の保育を知ってもらうという形で工夫はしているところです。

私の園ではまだICT化はされてないんですけれども、他の園から転園してきた方が、ちょうど普段のノートというか連絡が、やはりアプリだったっていうところもあって、前の園での様子を知りたいって言ったときに、なかなかそこの連携が少しちょっと難しかったかなっていうのは、感じています。
ノートでしたら、少しいろいろなところ見られるんですけれども、抜粋をしたりとか私達もちょっと不慣れなところがあるので、保育は継続していくところなので、子どもの成長というところで、
少し難しいところがあるので事務的なことのデジタル化はとてもいいなとは思うんですけれども、やっぱり保育の内容だったり保育の継続っていうところだと、デジタル化というかそうなってくるとちょっと難しいところもあるのかなと感じているところです。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。ちょっと時間が詰まってるんで予定変更して、御厨さんには小学校以上の子育てという視点で、もしお考えがありましたらば、今賜りたいと思いますがいかがでしょうか。


御厨様
はい。簡単に。本当にスマホだったりとかタブレットっていうのが、持っているのが低年齢化してるなっていうのはとてもちょっと感じていて、情報がすぐに調べられるのはいいなとは思うんですけれども。
保育士としてでも親としてでも、ちょっと考えたりとか自分たちで体験する、というところの実体験っていうところも大事なのかなとは思っているところです。
でもすごく便利なことはいいとは思うんですけれども、ちょっと気になったところだけお伝えしようかなと思ってますので、やはりちょっと実体験だったりそういう感覚的な人とのコミュニケーションだったりとかが希薄になりつつあるのかな。そこはやっぱり大人がしっかりと意識して対応していかなくちゃいけないのかなっていうことは感じています。


司会(鬼頭様)
ありがとうございます。
それでは続いて、順序変わりましたけれども、小学生以上のお子さんを育てているという立場で、伊香さん竹内さんそれぞれお伺いしたいと思います。
まず伊香さんお願いいたします。


伊香様
はい。県で言うと、娘が県立高校を、あちこち体験をするのに、県立見学の予約申し込みが全部Webでできたので、それがすごくありがたかったです。もう一息、一覧になってるとわかりやすいなと。ちょっと入り込んでからじゃないと、いっぱいか受けられるかがわからなかったので、もう一息だとありがたいなっていうのは思いましたが大分活用させていただきました。
あとは小中高生、おっしゃっていたように、デジタルはこうもデジタルネイティブの子どもたちが、それを使ってこう友達とやりとりする、その先に、リアルなコミュニティがあって、そういうものが地域にあるから、実際に遊びに行こうみたいな人との、実際の触れ合いが、その先に待ってるといいなっていうのはいつも感じています。


司会(鬼頭様)
はい。ありがとうございます。それでは、竹内さんお願いいたします。


竹内様
はい。皆さんおっしゃるように、デジタル化自体は、私もすごく賛同、賛成ですしすごくありがたいなと。
思ってます。というのは、やっぱり自分から情報を取りに行くのではなくてアプリとかLINEとか、様々なツールを通じて、外から自分が必要としている情報がやってくるっていう、デジタルで来るとすごくありがたいなっていうふうに思っています。あえて1つ挙げるとするならば、今この時代ですといろんな情報がそのアプリを通じてきたときに、本当に自分が求めている情報とか必要な情報が来たとしても、そのメッセージとかが、埋もれてしまったりとか、情報がきすぎてしまって、何が正しい情報かとか、分からなくなってしまう状況だけは、避けられればなとか、そこは我々情報を受け取る側の問題でもあるんですけれども、そこがちょっと心配なんですけども、情報デジタル化自体はすごくありがたいです。
はい。以上です。


司会(鬼頭様)
知事にはここでコメントいただきたいところなんですが、先に江口CIOからコメントいただいてそのあとまとめてご意見賜りたいと思いますので、ご了解ください。
それでは、アドバイザーとしてご参加のデジタル担当の江口CIOよりコメントを賜りたいと思います、お願いいたします。


江口神奈川県CIO兼CDO(情報統括責任者 兼 データ統括責任者)
皆さん貴重な意見本当ありがとうございました。最後もう一息っていう励ましのコメントもいただきましたが、高校のシステムをちょっと見てきちんと改修していきたいと思っております。
キーワードは多分不安とコミュニティですし、最後出てきたのは自分に必要なものだけをプッシュで届くような仕組みっていうのを、多分皆さん多分欲しいんだろうと思っております。
この辺は黒岩知事からですね、ご指示いただいていまして、子育てパーソナルサポートというもので今企画をしていまして、そこに皆さんからいただいた意見をですねそのまま入れていこうと思っております。
おっしゃられる通りですね。
いろんな市町村ごとにも、国も県もいろんな施策を持っていて、給付のお金だったりサポートだったりとかっていうのを、いろんなものがあって、自分がそのどういうもの、どれが必要なのかどれが受けられるのかっていうのはなかなか、一元ではわかりづらいっていうのがありますので、そこをデジタル化してですね、「あなたにとって、受けられそうなのはこれです」っていう一覧をまず提示していこうというのを思ってます。当然そのあとですね、デジタル化なので、手続きもデジタルでできるようにはしていきたいと思います。
ちょっと時間はかかるかもしれませんけど神奈川県下全市で進めていきたいなと思っております。
あとなるべくはちょっといっぱいありますけど、アプリがいっぱい乱立しているっていう話もありましたので、なるべく一本化していきたいと思いますし言うなれば今、国にあるマイナンバーカードってありますからそういうものをうまく使ってですね。
ワンストップでいろんなことができるような環境を作っていきたいと思っております。

すみません私からのコメント以上ですが本当貴重な意見ありがとうございます。勉強になりました。


司会(鬼頭様)
江口さんありがとうございました。それでは最後に知事から、ただいまこのコメントを踏まえまして、質問或いはご意見賜ればと思います。
よろしくお願いいたします。


知事
本当皆さんのね、実感に基づいた言葉ってやっぱりすごく迫ってくるものがありますよね。確かにそうだなということですね。
だから、今このデジタル革命という中ですね、それをデジタルの力でどのように解決するかって作っていけるかということを今一番江口CIO兼CDO含めて取り組んでるところなんですよね。これヒントになるのがコロナの対策ですね、LINEコロナパーソナルサポートっていう江口CIOが即座に作ってくれたシステムだったんですけども、最初はコロナ電話相談だったんだけど、あっという間で電話がパンクしちゃいますよね。
そのときも大至急で作ってもらってですね、そうするとLINEで一人一人と繋がるわけですね。繋がって、自分がこういう症状だってやったらそのあとどんどんフォローしてくるわけですね。

つまり、その当事者目線でずっと私言ってますけど、我々コロナのときにはコロナかかった人、コロナに対して不安に思ってる当事者本人、その人の目線に立って情報がどう入ってくるかっていうことですよね。子育てなさってる方も今日並んでいただいた方もいろいろ状況違うわけですよね。
働き方も違うし働いて職場も違うし、住んでるエリアも違うし、年も違うし、いろんな違う状況があって私に何が必要なのって皆さん、本当は欲しいわけだけども、これまでの情報の発信の仕方っていうのはですね、行政側が、「うちはこんなことやってますよ、こんなことやってますよ」ってやって行政目線情報出してた。
行政目線というのはですね「例えば国はこんな政策ありますよ、県はこんな政策ありますよ、市町村でこの施策ありますよ」っていうだけで、そうすると、当事者からすればですね、いちいちその探していかなきゃわかんないという情報だったわけですよね。それを当事者目線で情報が届く。これプッシュ型って言ってますよね。皆さんところに情報がこっちからどんどん飛んでいく。皆さんは自分の欲しい情報ふが届くということの中でですね、そういった皆さんの不安を解消していこうということを考えておりまして、そういったことが実際でき上がったときにですね、今日皆さんが思った不安がどれだけ解消できるかね、またフォローアップしていきたいと思います。今日はありがとうございました。


司会(鬼頭様)
これは知事どうもありがとうございました。
それでは、進行を県にお返しいたしますので、よろしくお願いします。当事者の方から忌憚ないご意見いただきましてありがとうございました。知事、ありがとうございました。


神奈川県 情報公開広聴課長
鬼頭先生、進行役を務めていただきましてありがとうございました。
また本日ご参加の皆様、貴重な意見をいただきまして、ありがとうございました。YouTubeでご視聴の皆様ありがとうございました。
本日の様子は県ホームページに掲載し、YouTube動画も配信いたします。またご意見につきましても受け付けておりますので、県のホームページにアクセスいただきまして、ご意見をお寄せください。それではこれをもちまして、第4回黒岩知事と当事者とのオンライン対話を終了いたします。
皆様、ご参加ありがとうございました。

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