ホーム > くらし・安全・環境 > 身近な生活 > 県民の声・広聴 > 黒岩知事と当事者とのオンライン対話 > 令和8年度第1回黒岩知事と当事者とのオンライン対話
更新日:2026年10月8日
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R8第1回「降りたくなる駅とは?~人とまちをつなぐ場所~」
黒岩知事が「降りたくなる駅とは?~人とまちをつなぐ場所~」をテーマに、オンラインで、リニア中央新幹線の新駅として建設中である神奈川県駅(仮称)を通過点ではなく、誰もが「行ってみたい」、「また来たい」と感じる目的地として思わず降りたくなるような駅にするため、多方面の有識者を交えて意見交換を行います。
※意見募集は令和8年9月18日(金曜日)に終了いたしました。貴重なご意見をお寄せくださり、ありがとうございました。
令和8年9月4日(金曜日)14時15分から15時15分
YouTube視聴
こちらからご視聴ください
県の課題をより当事者の目線から把握するために、黒岩知事が、当事者や特定課題に精通した関係団体などと少人数で意見交換を行います。当日はYouTubeで中継して、対話の内容について意見を募集します。皆様も是非ご視聴の上、ご意見をお寄せください。
令和8年度 第1回、第2回「黒岩知事と当事者とのオンライン対話」を開催します
司会 渕之上様
皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。
ただ今より令和8年度第1回『黒岩知事と当事者とのオンライン対話』を始めます。
本日の司会進行役を務めます、渕之上と申します。よろしくお願いいたします。
この対話は、様々な課題に対する当事者の皆様の生の声を知事が直接伺い、当事者目線の意見を得ることで、今後の県の施策につなげていくものです。
この様子はYouTubeでライブ配信を行うとともに、アーカイブで県のホームページにも掲載いたします。
今回のテーマは、「降りたくなる駅とは~人とまちをつなぐ場所~」ということで、現在、建設中であるリニア中央新幹線の新駅、神奈川県駅(仮称)を通過点ではなく、誰もが「行ってみたい」、「また来たい」と感じる目的地として思わず降りたくなるような駅にするため、多方面の有識者を交えて意見交換を行うものです。
本日は15時15分までを予定しております。
Youtubeをご覧の皆様は是非、X(旧Twitter)から、「#おんらいんたいわ」、「#おんらいんたいわ」を付けてご意見をお寄せください。なお、「おんらいんたいわ」は全てひらがなです。
また、会の終了後にも、今回のテーマに関する皆様のご意見を募集しております。Youtubeの概要欄からお寄せください。
それでは、意見交換に先立ち、黒岩知事からご挨拶申し上げます。
知事
こんにちは。神奈川県知事の黒岩祐治です。
本日は、当事者とのオンライン対話、ご参加いただきまして誠にありがとうございます。
このオンライン対話、それぞれのテーマに合わせてですね、いろんなかたちの角度から、ご意見を伺いながらですね、これを県政運営に反映させていきたいと思ってやっているところであります。
今回のテーマはですね、「降りたくなる駅とは」ということなんですけれども。
ご承知のとおり、リニア中央新幹線のですね、神奈川県駅(仮称)といったもの、これができることになっております。本当ならばですね、来年、このリニア中央新幹線はもう開通予定だったんですけれども、ずいぶん伸びてしまいました。あと10年くらいはかかるんですけれども。
今度、じゃあ神奈川県にですね、リニア中央新幹線の駅ができたら、それで本当にお客さんが来るのかということをですね、私は正直言ってですね、わざわざリニアに乗って、この神奈川県駅(仮称)で降りようなんて人はあんまりいないんじゃないかなと思いますね。
リニアに乗ったら、早く名古屋に行きたいなという方が多いんじゃないのかな。それだったら駅ができても何の意味もないという中でですね、やっぱりその駅を活用するためには、降りたくなる駅にしなきゃだめだな。つまり引きつける力ですよね。そういったものはどうやったらできるのかなといったことを、今、真剣に相模原市と一緒になって考えてるところなんですね。
そういったあたりで皆様にもですね、率直なご意見をお伺いしたいなと思って、今日お願いした次第です。どうぞよろしくお願いします。
司会 渕之上様
それでは、参加者の皆様にご挨拶をいただきましょう。こちらからお名前をご紹介しますので、皆様一言ずつお願いいたします。
お一組目は黒川温泉観光旅館協同組合の皆様です。お願いいたします。
黒川温泉観光旅館協同組合の皆様
はじめまして、こんにちは。
黒川温泉の観光旅館協同組合 代表理事をやっております、丸埜泰裕と申します。
そして、広報を担当しております、後藤宇紘と申します。
旅館組合事務局長の北山元と言います。よろしくお願いします。
黒川温泉は熊本県の最北端にありまして、30軒の宿と34軒ほどの商店、小さい温泉地でございます。全ての旅館がこの旅館協同組合に所属しておりまして、40年前からですね、この入湯手形というのを使った共同事業、露天風呂巡りをやっております。
こちらの原資をもとに、街中全体の環境整備と全体の広報、全体の研修事業等をですね、取り仕切る組織でございます。
本日お役に立てるかどうかちょっと分かりませんけれども、よろしくお願いいたします。
司会 渕之上様
次に、プレイング株式会社 代表取締役の山本知史様です。よろしくお願いいたします。
山本様
こんにちは。プレイング株式会社 山本と申します。
劇団28年、旅行会社19年というスキルを生かしまして、地元の物語を地元の皆さんと一緒に作る観光客没入型イマーシブ体験コンテンツ「エンタビ」を全国で制作しております。
本日はどうぞよろしくお願いします。
司会 渕之上様
続いて、福井県誘客推進課 課長の斉藤輝幸様です。
斉藤様
福井県誘客推進課の斉藤です。よろしくお願いいたします。
福井県はですね、今から2年5か月ほど前ですかね、北陸新幹線が福井の敦賀というところまで延伸しまして、初めて福井に新幹線が走ったと。そのときに、我々、県の窓口である福井駅をどう整備していくかというところで、恐竜ということに絞ってですね、整備をさせていただきました。
今日はそのことについて、ご説明させていただきます。よろしくお願いします。
司会 渕之上様
続いて、株式会社ハコスタ acosta!統括プロデューサーの西澤直史様です。お願いいたします。
西澤様
コスプレイベント、acosta!の統括プロデューサーをしております、西澤と申します。
現在、池袋を拠点に全国でコスプレイベントを開催して、さらには、台北やソウルなど海外での展開も進めております。
年間30万人以上を動員するイベントの企画運営をしておりますので、そのコスプレの知見や観点から、今回はお話しさせていただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。
司会 渕之上様
ありがとうございます。最後に鉄道解説系Youtuberの鐵坊主様です。よろしくお願いします。
鐵坊主様
ありがとうございます。
鐵坊主という名前で、鉄道や都市の成り立ち、交通政策などを解説するYoutubeチャンネルの運営及び書籍の執筆をさせていただいております。
普段は、なぜこの駅がここにあるのか。鉄道が街の発展にどう影響してきたのかといった視点で、データを持ち合わせて、全国各地を取材しながら動画にしています。
今回は、そうした鉄道と街の関係という視点から「降りたくなる駅」といったものについて、考えていきたいと思いますので、お役に立てるかどうか分かりませんが、よろしくお願いいたします。
司会 渕之上様
それでは意見交換に移ります。本日は2つのパートに分けて対話を行います。それぞれ参加者の皆さんにお話をいただいた後に、知事からコメント、続いて質疑を行います。
最初のパートは「誰もが降りたくなる駅や場所の取組」についてです。皆様には、人を集める仕掛けや取組などについて、それぞれの目線からお話いただければと思います。
では、最初に黒川温泉の皆様お願いいたします。
黒川温泉観光旅館協同組合の皆様
黒川温泉はですね、先ほど申し上げましたとおり、九州の山間地にある田舎でございます。
温泉はあるんですけれども、ひなびた湯治場であったと。昔はですね、交通問題もありまして集客は非常に難しい状況だったと聞いております。
そこで、先代たちがですね、差別化を図るために何をすればいいのかということで、自分たちの何が魅力で、何が武器なのかという会議を繰り返しされていたそうです。暇だったこともあるそうなんですけども、そこで何か見つけようとした中で出てきたのがですね、都市部と対極にあるものを自分たちの真ん中に据えようと。上質な里山を作ること。日本の原風景を目指すというイメージで街を作っていくということにしたそうです。
日本の原風景というのはですね、非常に抽象的なんですけれども、実は全ての人間、全ての人に訴求できるテーマであると思います。人々の頭の中にある、おぼろげなイメージを具現化してあげること。都市部の人々の日常にないものを自分たちで作ってあげたことが成功のきっかけ、理由じゃないかなというふうに分析しております。
具現化できたことの理由の一つがですね。30軒という旅館のサイズで人口も少ないので、人の入れ替わりが少ないということも、奏功したのかなと思われます。同じ名字の人間が多くてですね。地域でもですね、年齢関係なく下の名前で「誰々ちゃん、誰々さん」って呼び合うような文化も我々持っております。
それで、説明の内容としてはですね。植樹、あとは統一看板と露天風呂を挙げます。
初めはですね、どの事業も始めるときには、反対者は多かったようなんですけれども。まず、乱立していた統一看板ですね。これは皆お金をかけて、自分の旅館の名前を出してるんですけども。それを全部一回捨てようと。それで旅館の名前を覚えてもらうんじゃなくて、温泉地の名前を覚えてもらった方がいいということで、一度全部捨ててしまって、それで統一看板を作った。
そして里山からですね、数万本の木を持ってきて、街の中に植えるという植樹をしております。それで「借景の技法」を使っているということですね。
最後は露天風呂。先行者は露天風呂がうまくいったんでですね。他の人たちも追随したんですけども、どうしても立地上、露天風呂を作れないお宿が2軒ほどあったそうです。その2軒あったお宿にですね、他の旅館が「じゃあ、あなたのところに泊まりに来たお客さん入っていいよ」と開放したっていうのが始まりです。なので「利他の精神」で組織を作ったっていうのが、今継続できている理由かなと思います。
こちらが間伐材で作った入湯手形です。以上になります。
司会 渕之上様
続きまして山本様お願いいたします。
山本様
私たちは、全国各地の観光施設で、観光客が没入でき、体験できる地元のオリジナルストーリー「エンタビ」を展開しております。エンタビは地元が舞台、観光客が主役で様々な地元の登場人物と関わりながら物語を進めていく。演じる観光を提供するイマーシブシアター。
例えばこちら。世界遺産奈良の平城宮いざない館という場所では、ロビーに突然、元明天皇や藤原不比等が現れまして、助けを求めてくる。観光客は美しい天平衣装に着替えて、物語に没入していきます。参加満足度89%。全国から参加希望が集まる人気企画で、こちらは今年も開催が決定しております。
さらにこちら、兵庫県立兵庫津ミュージアムでは、観光客が初代兵庫県知事、伊藤博文になりきり、明治の史実に則って館内を巡ります。行く先々に現れる登場人物は、地元の人々が演じてくれまして、こんなに観光客に喜んでもらえるなんてと感激されてしまいました。
また、名古屋市では街丸ごとイマーシブシアター。商店街丸ごと、昭和初期にタイムスリップするなんていう取組をさせていただいております。
これらの取組の大きなポイントは、3つ。
1つ目は、観光客を観客にしないこと。観光客が主役になって、語りたくなる自分ごとの体験は、広告よりもはるかに熱いナラティブPRを生んでいきます。
2つ目は、地元ならではのオリジナルストーリー。他の知名度や話題性に頼るのではなく、地元の皆さんに地元の話を聞き、描き出す地元の物語。これはシビックプライドを醸成します。地元に誇りを持ち、自慢に思って、関わってくださる地元の皆さんを何よりも大切に考えていること。
3つ目は、ストーリーブランディング。いつ行っても、物語で統一感がある。特別な街のイメージを自治体や大学、地元企業と連携しながら、街の隅々にまで広げていく。打ち上げ花火的な巨大イベントではなく、「いつ行ってもこの街はドラマチックなイベントをやっているね。」という小さなイベントの積み重ねこそ、街のドラマチックなイメージを育てていると私たちは考えています。
司会 渕之上様
続いて斉藤様お願いいたします。
斉藤様
福井県庁の誘客推進課、斉藤と申します。私の方からは、先ほど言いました。2年5か月ほど前に整備されました、福井駅の周辺に恐竜のモニュメントを置いたという事例を説明させていただきます。
福井駅の西口と東口とありまして、それぞれを県と市で整備をさしていただいております。西口がこのミント色というか青色の方が福井県が整備しまして、紫の方が福井市が整備をしております。
それぞれ特徴がありまして、福井県の方はリアルな恐竜。福井県立恐竜博物館がございまして、年間130万人ほど来るような施設でございますけれども。そこの研究員が監修をして、実際の研究成果に基づいたリアルな恐竜のオブジェとか、恐竜ロボットを整備しております。
逆に紫側のですね、福井市さんの方では可愛い恐竜。子供でも楽しめるような恐竜を整備しておりまして、大人から子どもまで楽しめるような整備をしております。
動く恐竜ロボット。体長5メートルとか大きなものなんですけれども、6体整備しておりまして。その他、動かないものも合わせて、全部で25体の恐竜のモニュメント等を整備しているということで、恐竜に特化したことと振り切ったことと、あと量で何とかお客さんを呼びたいなというところで整備をさせていただいております。
最初の目的は、恐竜でお出迎えとかですね。あるいはもうちょっと離れたところに中心市街地があるんですけれども。そちらに誘導するために、恐竜を見ていくと、自然と中心市街地の方に誘導されるということで整備したっていうのが、当初の目的だったんですけれども。
現在はですね、それよりも、駅周辺自体が観光地化しているということが一番の効果かなと思っております。とにかくひっきりなしに恐竜ロボットの前で写真を撮る方が多くてですね、駅のにぎわいの創出につながっているのかなというふうに思っております。
特に注意した点がですね、恐竜のロボットと、駅を背景にしたときに、「福井駅」っていう地名が出るというところを注意しておりまして。そこで写真を撮ると恐竜も写りますし、福井なんだよっていうことも分かるということで、整備をさせていただきました。それによってですね。福井県でロケとかですね、いろんな雑誌でも、必ずこの福井駅の前で恐竜と駅が一緒に写るっていうのは定番になっておりまして、さらに認知度が上がって、またお客さんが来るという循環につながってるのかなというふうに思っております。
司会 渕之上様
ありがとうございます。続いて西澤様お願いいたします。
西澤様
はい、誰もが降りたくなる駅や場所の取組について、私自身の活動目線でお話しさせていただきます。
まず、私が手掛けるコスプレイベント、acosta!が大前提として、アニメ、ゲームのキャラクターになりきるコスプレイベントなんですけども。コスプレと聞くと、もしかしたらニュースとかでも話題になる、ハロウィン仮装のお祭り騒ぎみたいなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれないんですが、それとは全く異なりまして、アニメ作品やキャラクターへの深い愛情を表現する、純粋な推し活の場のようなものがコスプレイベントとなります。
なので、基本的にはアニメ、ゲームが好きな20代・10代の女性が中心で、ある意味お祭り騒ぎとは、対極の人々とも言えるかもしれません。そういった属性の方が集まるイベントがコスプレイベントとなります。見た目は派手なんですけれども、マナーの良い方たちが多いです。
このコスプレイベント、acosta!なんですけれども、単なる屋内イベントではなくて、商業施設や公園、地元の商店街などと協力して、街全体を会場にするのが最大の特徴です。参加者はコスプレをしたまま街を歩き回るんですけれども、撮影したり、カフェで食事をしたり、そういった普段どおりの街遊びを楽しんでいます。
こういったコスプレイベントを各地でやらせていただく活動の中で、僕たちに見えてきた人が集まる場所の条件とは、というところで、先ほど山本様がお話しされていたところと同様になるんですけども、やはり訪れた人が、自分自身が主役になれることが1つ重要なポイントとなってきます。
例えば、コスプレで求められるロケーションだと、綺麗な景色とは限らずに、ただの地下駐車場であるとか、配管だらけのビルの屋上であるとか、レンガのトンネルとか。アニメの1シーンを再現できるようなロケーションで、自分が主役となってストーリー感のある写真が撮れる場所などが喜ばれます。なので、つまり若者たちがわざわざ遠方からその場所に降り立つのは何かを見たり、聞いたりするためではなくて、自分が主役になるために集まってくるという構造になっています。
また、それ以上に大事なのが、自分たちの文化を街の人々が歓迎して、受け入れてくれているという寛容な空気があることがとても重要で、地域の方々が「楽しんでいってね」と温かく見守ってくれる歓迎ムードだと、やはり若者たちは強い安心感を持ってイベントに参加してくれます。この安心感の中で、楽しんだ皆さんが自発的にSNSで街の魅力を発信し、それを見た次の若者の方たちが、「私も行ってみたいよ」と次回のイベントに訪れるという、こういう循環が生まれていき、地域活性の大きな原動力につながるんじゃないかなと考えております。
「誰もが」というテーマでありますが、僕たちとしては来る方の属性を深く理解して、それぞれに訴求していくことにより、結果的に多くの方が降り立っていく駅になるのかなと考えております。
司会 渕之上様
それでは鉄坊主様お願いいたします。
鐵坊主様
はい、私の方からはですね。もうちょっと概念的な話になるんですが、鉄道の視点から降りたくなる駅にするためには、乗り換えしやすい駅にしすぎない方がいい、という話をしたいと思います。
リニアの神奈川県駅(仮称)というのは、在来線の橋本駅との乗り換え駅になるので、そこをどうするのかというようなお話になってくるわけですけれども。こちらでですね。いくつか写真を見ながらの方がお話ししやすいと思って、ちょっとご覧いただきたいと思います。
今日、福井県の斉藤さんもいらっしゃるのでよくご存知かと思いますが、北陸新幹線の敦賀駅というのがあります。こちら今、図でご覧いただいているように、完全に上下の移動だけで乗り換えが完結するようになっています。次にご紹介したいのが、今度は西九州新幹線、九州の武雄温泉駅ですけれども。このように在来線と西九州新幹線、新幹線と在来線が対面で乗り換えられるようになっているということです。
どちらも利用者の負担を減らすっていう意味では非常によく考えられている駅なんですが。ただ便利さの裏返しとして、乗り換え客が街と接する機会というのはほぼ皆無です。例えば敦賀駅であれば乗り換えるだけだと、駅の中を歩いていくだけで済むし、街の方に出ていこうとすると、こんな長い通路を歩いていかなきゃいけないというような。これも斎藤さん、多分よくご存知だと思うんですけれども。このようにですね、乗り換えようとするとですね、こういうふうに便利に鉄道会社はしちゃうんですが。
特に敦賀駅の場合はですね。乗り換えにこんなに広いのに、ここにあるのはコンビニ1軒だけなんですね。何かやろうと思ってもここを使えない。なぜかというと、JR西日本の管轄だからなんですが。何が言いたいかというと、橋本駅とリニアの駅の場合は、自治体が主体になって、中を自由に使うことができるんです。
一見、微妙に離れているっていうのは、デメリットのようにも感じるんですが、実は動線をどう使うかっていうのが、意外と鍵になっていて、意外とこういう駅ってないんですよ。
例えば神奈川県でしたら、新横浜駅はJR東日本とJR東海の東海道新幹線ですけど。改札出て、駅ビルの中で乗り換えができるということで、街に出るという機会がほぼ皆無。ただ、神奈川県駅(仮称)の場合はJR東日本の在来線で来ても、京王橋本駅で来ても乗り換えるのに一旦街を通っていくということがあるんです。
だから、この動線をどうやって使っていくのかという、当たり前のように思えるんですけども、実はこの構造ってあるようでなかなかないので、ここをどうやって使っていくか。だから乗り換えしやすいよりも、意外と乗り換えしやすくしない方がいいというような、そういうお話でございます。
司会 渕之上様
それでは知事、今の皆様の発言を踏まえて、感想やコメントをお願いいたします。
知事
もうなんかめっちゃめちゃ面白いですね。それぞれ皆さんの視点がもう全然違うんだけれども、なんかすごいいっぱいヒントを頂いたようなね。そんな感じがしますけれど。
最後の鐵坊主さんの話っていうのは、全く私にとっては想像もしないような話だったんですね。自然にやっぱり便利になった方がいいと思ってね。なんとかしなきゃいけないなって思うのが普通だと思ったら、それを逆手に取って、やるチャンスがあるということですよ、これ。
今はまだ新幹線の駅、工事中なんでね、これがどうなってくるのか。まず、これからの課題なので。
鐵坊主さんね、降りたくなるって、とにかく駅そのものに出たいっていうか、この乗り換えるときって、なんか乗り換えて行く先があるわけですよね。でも、そこの駅で降りたくなるっていう、そこはどうでしょうかね。もう1つなんかアイデアありますかね。
鐵坊主
はい、降りたくなるというか必然的に乗り換え駅なんで、降りなきゃいけないですよね。通っていかなきゃいけない。
私はこの微妙な距離が逆にさっきもお話したようにメリットで。
例えば、先ほどですね、皆さんお話しされていました。山本さんのお話しされていた街ごとイマーシブシアターみたいなものを、この動線の中でやるとか。あとは、福井県の斉藤さんがされていたような、恐竜であるとか。
あとは、多分ご覧になったことあるかもしれないんですけど、ちょっともう1回共有させていただきますが、ラスベガスのフリーモント・ストリートでしたっけ。天井が全部ビデオみたいになっているようなもの。こういったものをこの動線の中に入れ込んで、その中で例えば相模原でしたら、JAXAみたいな宇宙のものもありますし。例えばどれだけお金がかかるっていう問題もあるんですけど、天井をこういうふうにして、リニアを実際にリアルな速度でこの上を走らせるとかですね。そういうふうにすることによって、そこを通るときに「おっ」と思わさせることがまず必要で。また来たときにちょっとここに寄っていきたいな、そのときにいろんなお店があるとか。
もっと極端に言うと、動線を2つ作って、1つは普通の乗り換えの動線。もう1つは迷路にしちゃうとか。極端に言うとそういうふうにして、動線をどう活用していくかで、福井県だったら、例えば恐竜みたいなお話したんですけれども。相模原という街は正直なところ、私も相模原、橋本駅行ったことありますけれど、これだっていうものが正直なところ思い浮かばない街なんですよね。
それをどういうふうに表現して、皆さん、来た人が親しみを持って、またここに来てみようと思えるようにするかといったところが、逆にこの動線が微妙に離れているっていったところのメリットではないかなというふうに思います。
知事
なるほどね。この鐵坊主さんのそういう発想で今ちょうど出てきましたよね。イマーシブシアターですか。山本さんなんかドッキングできそうなイメージ、山本さんも感じられましたか。
山本様
もう本当に。もともと相模原はシティプロモーションの中に「銀河連邦サガミハラ共和国」という、宇宙をイメージしたシティプロモーションをされておられるんですね。今まだ出来上がってないからこそ、リニアの駅を宇宙ステーションに変えてしまう。そして、イメージするロボット、アニメの世界なんかになってくると、ここにいらっしゃる男性陣、1回は宇宙にロケットで行ってみたかったっていうのを、相模原で体験できるイマーシブシアターができれば、全国からそういうファンの男性がもうわんさかと集まるんじゃないかななんて思います。
知事
ちょっとこれ、2番目のタイトルにもう既に入ろうという。じゃあちょっと仕切ってもらっていいですか。
司会 渕之上様
じゃあ2番目にも関わってくる話を皆さんされていますので、次のパートにまず移りたいと思います。
ここではですね、「降りたくなる神奈川県駅(仮称)とは」について皆様より、ご意見をお聞きしたいと思います。先ほどの対話の内容などを踏まえつつ、リニア中央新幹線の新駅、神奈川県駅(仮称)に活用できそうな仕掛けや人を集める要素などについてお話いただきたいと思います。
では、また順番にお話していただきたいと思います。まず最初に黒川温泉の皆様お願いいたします。
黒川温泉観光旅館協同組合の皆様
黒川からの提案として、実現可能かどうか、ちょっと置いといてというところではあるんですが。駅前に森を作りませんか?というアイデアを出したいなと思っています。ただ単純な並木道みたいな木を等間隔に植えるのではなくて、本当にもう生態系を作るぐらいの森を駅前に作るっていうようなアイデアなんですが。
先ほど、後藤からも申しましたように、黒川は手形で露天風呂巡りというところで、殺風景な温泉街だったのを、植樹をすることによって、森作りをして、日本の原風景をかたちにして、お客様に非常に大きな評価をいただいたという経緯があります。それが街全体のブランドになっていったと。1年、2年ではできないんですが、中長期かけてやっていったというのがあります。
この駅もですね、リニアが開通すると2時間で行けるところを1時間で行けるように、時間を短縮する分、逆にその残りの1時間で立ち寄っていただいて、ちょっと癒されてじゃないですけど、森をちょっと一通り歩いてもらって、次の目的地に行くと。
ただ単純に2時間座って、目的地に着くのを待つのではなくて、やはりそういった立ち寄って癒されて、また次に行くというような、同じ2時間でもそういった使い方と言いますか、活用の仕方っていうのがあるんじゃないかなというふうにも思っております。
関東の中のオアシスみたいな場所にそこがなればですね、わざわざそこを目指していく人も増えるんじゃないかなというふうに思ってます。
どうしても駅前っていうのは、均質化しちゃうというか、同じお店が並んだりだとか、経済的な合理性でですね、どうしても空間が埋まってしまうというところがあるので、それを逆行すると言いますか、自然の中で、人はどうしても本能的には欲するというか。自然に飽きない生き物だと思ってますので、そういったところを逆に整備をするっていうところ。
それから、黒川もそうなんですけれども、テーマパークとかでいうと、3年に1回ぐらい大きな資本投資をして、飽きられないようにして、また3年後投資をして、結構大型の投資で人を惹きつけるみたいなところがあるんですが。
やっぱり自然っていうのは四季があって、人間の本能的なところに響くものがあるっていう意味では、黒川も40年間、そういった投資は1回もしたことないというところもありますので、中長期的な視点で言うと、非常に意味があるのかなと。
経済的なものは、そこから、森が広がれば、生まれてくるんじゃないかなというふうには思っております。それを地域の皆さんと一緒にやっていく。黒川も一旅館という理念を持っていますが、その地域の皆でその森を作っていくっていうことができるのであれば、最先端のインフラの入り口に自然の森があるっていうのはなかなか世界的にも類のないような空間になるんじゃないかなというふうに思ってます。
司会 渕之上様
それでは山本様、先ほどお話いただきましたけれども、補足や追加があれば是非お願いいたします。
山本様
皆さんが本当におっしゃっておられるとおり、リニア中央新幹線開業しますと、神奈川県駅(仮称)というのは、通過点、はたまた目的地になるか、大いなるチャンスが待ち構えてるなと思います。
多くの新幹線駅がそうであるように、乗り換えのためだけに使われて、駅の外に一歩も出ず、次の目的地に向かわれてしまう。これでは、せっかくの新駅が地元にとって、何の経済効果も生まないという結果になりかねないと思っています。
降りたくなるというのは、単に駅舎が綺麗とか、お土産があるとかではなく、「ここで降りないと体験できない物語がある」だと思っています。ここが大きな分かれ目。
でも神奈川県駅(仮称)、橋本駅には、もともと物語の種になる歴史はいくつも埋まってますよね。明治時代には物語の始まりは何もない一面に広がる平野だったと思います。横浜線の計画当初、橋本に駅を作る予定はなかったそうですね。でも、地元の人たちがこの穏やかな平地は、いつしか必ず栄えるだろうと、諦めずに陳情を重ねて駅を誘致した。その信念のとおり、ここは生糸を結ぶ、後に絹の糸と呼ばれる八王子、相模原、津久井の生糸が集まり、橋本を経て横浜港、そして世界へと渡っていく玄関口になった。
「神奈川県駅(仮称)を通じて日本各地と世界がつながる」というキャッチコピーは、もともと、ここがつなげてきた物語の続きだったんだなというふうに思いました。
エンタビなら、改札を出た観光客は何もなかった頃の橋本にタイムスリップするかなと思っています。1本の糸を手繰り、未来を思い描くところから、行く先々に待ち受ける問題解決の糸口を探していく。絹の糸はいつしか多分、未来の光の糸になり、世界中の情報を結ぶ通信網となり、衛生を通じて、宇宙にすらつながる神奈川県駅(仮称)になるんだろうと。
観光客は多分、そんな過去と未来を行き来するような神奈川県駅(仮称)ならではの物語に没入して、物語を主軸に、フォトスポットやお土産、食事、宿泊とのコラボ、クリスマスやお正月などの季節ごとのイベントの横展開はそう難くない、想像に難くないかなと思います。
旅の醍醐味は、やはり非日常です。その場所でなければ感じられない驚きと感動。ネガティブをひっくり返す、用意されたカタルシスだと私は考えています。神奈川県駅(仮称)がその舞台に十分なり得る物語があるんじゃないかなというふうに私は思います。
司会 渕之上様
続きまして斉藤様お願いいたします。
斉藤様
はい、福井県庁の斉藤です。私からあまり偉そうなことを言えることはないんですけども、福井駅の周りを整備するにあたっての経験値で言わせていただきますと。
やっぱりうちの県で、福井駅をやったときの一番効果がよかったというのは、やっぱりシンボル的なもの。恐竜というものに振り切ったというところかなと思います。
なかなか、県で言いますと、いろんなところがあります。神奈川県さんも鎌倉があれば、箱根があったり、いろんななかなか悩ましいところ。いろんな地域のバランスとか、総合的になりがちなんですけれども、そういうものを何とか吹っ切って、1つ大きなものに絞れると、色がついていいのかなと、なかなか、福井県も色がない。何があるの?っていうところを言われ続けておりまして、まあそういう中でも、恐竜にもう振り切ってやったというところが1つ良かった点なのかなと。
実際、福井市もですね。今回、福井市と県と両方で整備をしたわけなんですけれども、恐竜の化石って福井市では全く出ないんですね。縁もゆかりもないものなんですけれども、新幹線が来たうえでですね、やっぱり何でPRするかというところで、自分のところでは出ない恐竜でPRしていただいたというところは、福井市さんに感謝するところでもありますし、やっぱり全体で、今回神奈川県駅(仮称)ということで、神奈川全体の入り口になりますので、そういった県全体というところを考えていただいて、作るのがいいのかなというところ。
もう1つはですね。先程も申しましたけれども、駅と恐竜の巨大ロボットを並べて撮れるというところに、駅名が入る被写体にしたというところがポイントかなというふうに思っております。
やっぱり、ここに来たぞっていう観光客の方にとっては、写真を撮るっていうのは1番の醍醐味だと思いますので、そういった意味でシンボルチックな大きなモニュメントか何かと神奈川県駅(仮称)という駅が目に入ったところ。これが旅の証にもなりますし、皆さんがそこで撮りたいというようなかたちになれば、降りたいというかたちになろうかなと思います。
あと写真1枚、数枚であればちょっとした空き時間で撮れるんですね。福井駅で皆さん写真をSNSに発信するっていうのも新幹線に乗る前に、10分でも20分でもあれば、ちょっと写真を皆さん撮られるんですね。そういった隙間時間を有効に活用して発信につなげるという意味でも、そういったフォトスポットというのは大きいです。
それが拡散されればされるほど、やっぱりそこで僕も撮ってみたいな、私も撮ってみたいなという気持ちになろうかと思いますので、そういったシンボリックな写真が撮れる場所、駅名を入れた場所に画角を作って、整備してみるのも1つかなというふうに思っております。
司会 渕之上様
続いて西澤様お願いいたします。
西澤様
はい。皆様のアイデアが素晴らしすぎて、何を言おうかなって思っていたんですけれども。皆さんがお話ししているように、その先ほどの鐵坊主さんからのお話にもあったように、逆手に取るエリアの使い方とか、イマーシブとか森とかそういうものが出来上がっていったら、自然と集まってくるかなと思います。
その中で、逆に僕がやっている事業内容だと極端に幅の狭いというか、特定の方に集中して来場いただいて、流れを作っていくという事業になるので、1つ僕が思うところとすると。例えば、新しい駅とかそういう場所っていうのは、コスプレイベントとしては存在自体が1つ特別な場所にはなるなと思っているんですね。
その中で、例えばリニアの駅が全部コスプレ会場ですって言われたら、それだけでパンチ力があるというか、引きの強いものになるので、例えば、毎年毎年同じようにイベントができて、それに合わせていろんな企画がそこで走って、街が盛り上がるっていう構造にできるんじゃないかと思っています。逆に難しくなるんじゃないかと思うポイントとしては、いつでもどなたでも来てくださいみたいな、例えばコスプレイヤーさん、いつでも歓迎してますみたいな場所には、コスプレイヤーは多分行けないんですよね、逆に。どうしても気になってしまうので、いわゆる奇異の目で見られるんじゃないかと。そういう部分があると難しくなるので、皆さんのおっしゃるようなもので、たくさんの人が集まる行動と楽しめる構造を作ったうえで、その中に特別な、どなたかに対する、何かの属性に対する企画を毎年毎年、いろいろ入れていくことによって活性化していくんじゃないかなという思いはあります。
そこで、僕の中で一番ポイントになるんじゃないかなと思うのは、やっぱりその地域の方とか、例えば駅で働く方とか、そういったいろんな方たちのマインドセットがどうできるかっていうところが1つ大きいんじゃないかと思っていて。やはり新しいインフラができて、新しい場所ができて、新しいルールができると、どうしてもそのルールを走らせるっていうことに集中して運営が進むので、その新たなチャレンジとか新しい若者の何かムーブメントがあったときに、それをその場所でやりたいとか。先ほど鐵坊主さんに見せてもらった、コンビニ1件しかないっていう通路もコスプレで撮影していいですよって言われたら、きっと喜ばれると思うんですよね。
ただ、そういう用途で作られていないので、ちょっとその使い方は無理ですみたいなことを言われると、途端にシュリンクしていくというか。その場所で面白い企画は走らなくなるんじゃないかなと。なので、皆さんの間で出来上がった、その素晴らしい地域を運営する中で、そのやらない選択肢を取らないというか、寛容なマインドセットでその地域を盛り上げるっていう運営ができていれば、自然とあらゆる企画が走っていって、どんどん人が集まる駅になるんじゃないかなと思いました。以上です。
司会 渕之上様
では続きまして、鐵坊主様よろしくお願いします。
鐵坊主様
はい、ありがとうございます。私は皆さんのように、そういうクリエイティブなコンテンツを作り出す力っていうものはないので、また概念的な話になるんですが。
黒岩知事に是非ご理解いただきたいのは、橋本駅、降りたくなるって言うんですけれど、既に橋本駅って1日10万人ぐらい利用者がいるんですよ。これにリニアの駅ができると、さらに乗り換え客が、おそらく新横浜のお客さんが減って橋本が増えるはずなんです。ざっと見ても、10数万人が毎日来るっていうその流動があるんですよ、既に。市場が既にある。降りたくなる以前に、既にそれだけの市場があるところに何をやるかっていう話だと思うので。
今日皆さんね、黒川温泉の皆さんであるとか。山本さんとかね。福井県斉藤さんとかね、今お話しされた西澤さんのコスプレの話であるとか。そういったものを、コンテンツをどう当てはめていくか。あと、ちょっとまた鉄道の話で恐縮なんですけれど、価値がなさそうに見えて、実は価値に変えられるもの。例えば1つの例として駅弁ってありますよね。あれって1個1500円とか2000円ぐらいするんですよ。コンビニで弁当を買えば、まあちょっと高くなってきましたけれど、それでも1000円はしない。唐揚げ弁当とんかつ弁当を買っても7、800円ぐらいだと思うんですよ。それでも量が少なくて倍値段がする駅弁を何で食べるのかっていうと、それはやっぱりそこの名物というのもあるし、それから列車の中で食べる非日常とかっていうようなものもあるし。そういう諸々のものが組み合わさって、その値段。だからもう体験なんですよ、あれって。
なので、例えばこの動線のところに、まあ普通であればカフェを作ったりとかという話になってくると思うんですけれども、その例えばスタバを1軒作りますと。で、その動線のところにあるスタバが、そこでしか体験できないスタバであれば、それが目的になるはずなんですよ。
既に10数万人の流動はある。もっと出てくるはず。その流動をそこにどうやって引きつけるかっていう話であって。降りたくなる駅というか、既に降りる人はいっぱいいるはずなんです。
ただ、そこをただ単純に乗り換えで通過していくか、そこで「おっ」と思わせるかっていう、そういうお話だというふうに私は理解しているので。
だから、今日皆さんのお話をいろいろ聞いて、私も非常に参考になりましたので、その動線の中でどういうふうに落とし込んでいくかっていったところを、今後、いろいろ参考に考えていただければなというふうに思います。
司会 渕之上様
それでは知事、今の皆様の発言を踏まえて、感想やコメントをお願いいたします。
知事
ありがとうございます。もう、なんか私の頭の中でもどんどんどんどん、なんか皆、使いたいなみたいな、そんな感じがすごくしてきましたけどね。非常に面白いなって、アイデアも満載だっていう感じがしましたけれど。
黒川温泉。私も黒川温泉に最初行って、ここはすごいなと思って。
私は、ずっと前に書いた本で「日本を再生するマグネット国家論」という本があるんですけれども、そこで黒川温泉再生物語って書いたんですよ。後藤哲也さんという方がいらっしゃったんですよね。あの方がやっぱりこうね、露天風呂文化みたいなことで皆に広げていって。すごい危機感に陥ったときにみんなが一枚岩になったというところ。ある種のシンボルですよね。だから、一枚岩になったからこそ、看板を全部捨てたとかね。それで皆、今まで旅館1軒1軒がライバルだったんだけれども、皆で一枚岩になったっていうね。
だから、危機に陥ると一枚岩になって本当の力が出るんだって話を、ずっとそのとき本にも書いたし、皆さんご存知でしたか。その本のこと。私が書いた本のこと。そのことを神奈川県になってもですね、ずっと言ってるんですよ。
神奈川県ってやっぱりね、ちょっと危機感が足りないんですね。なんとなく、何とかなるだろうみたいなところがあってですね。危機感を共有することで力が出るんだって話を、いつもいつもさせていただいてるところでありましてね。
そういう中で、私はあのリニアの駅ができるよって言ったときに楽観論が溢れるんですよね。やっぱりこういうときって。これは駅ができたらね、どんどん人が来るぞみたいな感じで、これで経済活性化するぞっていう、その楽観論が一番危機だと思ってるんですね。来なくなるよって、そんなの。ただ単に通り過ぎちゃうだけだよとかってね。逆に神奈川なんて吸い取られるだけだよって言って。
降りたくなるっていうのは、つまりその駅そのものもそうだけれども、やっぱり街全体がどんな街かっていうことなんですよね。
その中で、我々が今目指しているのはですね。もともと、この県央って県の真ん中のところですね。ここは「さがみロボット産業特区」っていう、ロボット産業の集積地っていうかたちでやってきたんですけれども。新しい産業として、これ宇宙だろうということでですね、宇宙・ロボットの街っていうことでいこうと今してる訳ですね。
そんな中で、宇宙・ロボットの街っていうことなんで、例えばJAXAもあるんですよ、相模原にはね。
それで、実は神奈川にはですね、衛星関係の会社がいっぱいあるんですよ、企業が。もう既に宇宙の専門家の間では、宇宙と言えば、衛星と言えば神奈川というね、そういう強みを持ってるという、そういうものがあるんですけれども。
それを要するに、見える化するということが大事だなと、実は思ってるんですね。ですから、駅を降りた瞬間に、「あ、宇宙の街に来た」というふうなことが欲しいなとずっと思ってたんです。
だから私、福井駅に行ったときにですね、去年、一昨年だったかな、全国知事会があったんですよね。あれ行ったときにですね、駅前に降りたら恐竜がぼーんといたわけですよね。「あ、これだ」と思ってですね。
それで、恐竜博物館があったからね、恐竜ってあったけれど、駅降りたら、すぐにあっちこっちに恐竜がいるっていうところで、これこそはね、我々が学びたいなと思っていたところだったんですよね。
だからそういう意味で、私のイメージの中でも皆さんの話がすごくこう刺さってきたのはですね、街づくりの話もそうなんだけれど、駅そのものがどうあるか。入り口ですよね。そこにやっぱりある種、エンターテインメント的な要素というか、惹きつけるものっていうのは、やっぱりそういうとこだと思うんですね。
やっぱりこういうふうな世界観で言うとですね、エンターテイメントやってる人はエンターテイメント。街づくりやってる人は街づくり。駅の工事やってる人は駅の工事って、こうバラバラになっちゃうということがよくあって。そうじゃなくて、皆が混ざって、その力が発揮できないかなと思ってですね、皆さんにお声掛けをさせていただいたっていう中でですね、もうなんかすぐにでもこう組み立てられそうな話がね、どんどん出てきたなというふうに思いますね。
山本さんね、今様々なアイデアがどんどん出てきて、宇宙ってテーマでさぁ、やるぞって言ったら、もう既にいろいろすぐアイデアも書いてもらえそうな感じしましたね。どうですか。
山本様
もう今日、ここにいらっしゃる西澤さんのコスプレイヤーさんたちに役者をお願いして、早速、神奈川県を出発する宇宙の物語が書ければ、日本から初めて宇宙に行ける駅になるんじゃないかなってもうワクワクしてます。
知事
そうですよね。やっぱりリニアと宇宙っていうのは、なんとなく親和性があるんですね。
あとロボットというのはね、駅降りた瞬間になんか、「あ、宇宙に来たのかな?」みたいな「宇宙ステーションに来たのかな?」みたいな錯覚に陥るとかね。
山本様
リニアから日本の中心に来るっていうのは、あと行くところは終点は宇宙ですから。もう楽しみです。
知事
西澤さん、これ。そういう宇宙とコスプレっていう、新しい世界観もありそうですかね。
西澤様
そうですね。本当に楽しんでいただけるというか。そこでコスプレイベントがあります、って仮になった場合には、そこでしか体験できないことは確定しているので。多くの方がまず集まって、あとは属性的にコスプレイヤーさんは先ほど言った、10代20代の女性が多くて、SNSで発信していくことを楽しんでいる方たちなので、とんでもないバズり方というか、若年層に向かって、どんどん発信していくっていうことが生まれるんじゃないかなと思います。
そういうあらゆる層に対してのコンテンツというか、企画作りをしていったら、あらゆるところに情報が回っていくんじゃないかなと感じました。
知事
あれはどうなんですか。コスプレイベントをやっていると、地元の寛容性が大事だっておっしゃってましたけれど。コスプレに対して嫌悪感を持つ人たちもいるんじゃないですか。どうなんですか。
西澤様
そうですね。1番分かりやすいのは、自分が理解できないことはやりたくないっていうパターンが多くてですね。
そうすると、今やらなくても済んでるものを、わざわざリスク取りたくないなみたいなイメージもあると思うんですけど。分からないからこそ、新たなものが生まれてくるというか、新たなチャンネルが生まれたり、新たな発信が生まれたりするんじゃないかなと僕は感じています。
なので僕は、そこの説明をしながら、行政の方々とイベントを組んでいるんですけど。
今回のお話ですと、今のアイデアが全部合わさった場所は、本当にとんでもないバズりの要素があると思いますので、若者の受け入れというか、いつでも僕たちはあなたの活動を応援しますっていう体制が取れれば、すごく広がっていくと感じます。
なんで嫌悪感みたいなものをないって思われることができたら、それだけでも他の地域より強いとも言えるかもしれないです。
知事
これは斉藤さんね。福井県の駅の前でそんなふうにやるってときに、いわゆる抵抗勢力っていうか、よくありがちな「何考えてんだよ」とかって、「それよりもこっちのいろんなものが、本当は福井にあるんだ」と。「なんで恐竜だけにするんだ」みたいな、そういうことってなかったんですか。
斉藤様
実際ありました。福井って、派手派手なことを好まないというか、落ち着いたところでありたいという方もたくさんいまして。歴史とか文化で推すべきだっていう声もありました。
でも、駅が来る中でシンボリックな所であるというところで、まずは恐竜でやらしてほしいという、お願いというかですね、歴史文化も大事なので、これからまた歴史文化のものは、駅の周りも出来てくるかたちになるので、そこは順番なのかなと。
まず、最初はインパクトがあって、というところも重要視すると、やはり恐竜なのではないかというところで推したというところ。
もう1つ、福井駅は入り口でもあるんですけれども、恐竜博物館という実際見れる場所があります。そこの入り口という位置付けで、恐竜博物館まで車とかでも50分程かかるんですけれども、その間をエンタメバスみたいなのを走らせてですね、恐竜博物館まで行ける。
戻ってきても、また恐竜ホテルっていう恐竜ルームみたいなのがあってですね、ずっと降り立ったときから恐竜で楽しめるというようなところもありまして、今回は恐竜で行こうというところでなんとかご理解をいただいたというのが正直なところです。
知事
時系列としてどうなんですか。恐竜博物館が先にできてたんですか。それともそういうコンセプトのうえで、恐竜博物館ができたんですか。
斉藤様
恐竜博物館が先にできております。昨年で25周年なんで、先にできてて、徐々に人気が出てきてっていう感じになります。
知事
私たちも、全国知事会で恐竜博物館に行ったんですけど、驚いたのはなんで駅からこんなに遠いのかと実は思ったんですよね。そしたら、まんまと我々、作戦通りはまっちゃったていうか。
駅と恐竜博物館がそんな離れてるのにイメージも統一して、そこの恐竜の世界に入っちゃったわけですよね。このやっぱりパワーというのはすごいなと思ってね。もうこれは学ぶべきことがすごくあるなと思いましたね。
鐵坊主さんね、こんな感じで、我々、宇宙産業の拠点というかたちで考えてるんですけど、そのあたりで、なんかこうだったらみたいなお話ありますか。
鐵坊主様
はい。先ほどもお話をしましたけれど、動線の中で宇宙、やっぱりJAXAっていうのはあるし。
あと距離的に見えないとは思いますが、リニアの車両基地が一番近いところにある駅が、神奈川県駅(仮称)なんですね。仮にすごい高いビルを建てて、展望台を作っても、おそらく手前に山があるから、リニアの車両基地を見ることはできないとは思いますが。
これができるかどうか分からないですが、例えば、車両基地のところをライブ映像的なもので流すとか。そういったように、先ほど知事もおっしゃったように、宇宙とリニアっていったところ。非常に親和性があるので、そうしたところで、何か時間になったら見れる、みたいなものがあれば、当然、それが1つの名物になるでしょうし。
だからこそ、微妙に橋本駅とリニアの駅が離れている、その動線を私はうまく使えるんじゃないかっていうふうに。だから意外とこれないですよ、本当にこれだけ微妙な距離離れてる駅って。知事も多分いろんなところに行かれたことあると思うんですけど、新幹線と在来線が来て、普通くっついてるか、全く別のところにあるかどっちかなんですよ。
こういうふうに微妙な駅って意外とないので、これは是非、私は強みとして生かしてほしいなと思います。
知事
この発想は本当面白いですね。なるほどなと。今までデメリットだと思ってたのがね。それを活かした方がいいっていう逆転の発想ですよね。
鐵坊主
メリットですよ、これは本当に。
知事
さすが、本当にありがとうございます。
黒川温泉の皆さんね、実はさっき森って話がありましたけれどね。駅の所は要するに、割と都会っぽいところがあるんですけれど、ちょっと行くと実は森があるんですね。
今我々、もう1個やってるのはですね。相模湖バレエというのをやってるんですね。すぐそばなんですけれども。そこは相模湖って、今湖上ステージを作って、今まで仮設でやっていたんですけれど、これを常設にしようと、今工事やっている最中なんですけどね。
その後ろが湖で、その後ろにも森が見えて、そこの前に常設湖上ステージを作って、屋外バレエをやるというね。このプロジェクトを進めてるんですよ。
そこに来てぱっと見ると、ほんとに神秘的なんですよね。都会のこんな近くなのに、山奥に来たような雰囲気っていうか。しかもそこで、湖の前でですね、白鳥の湖とかやったりするわけですよね。これもね、ワクワクするような世界観なんですよね。
ですから、そういったことで、さっきの森っていう発想もね、なんかね、是非生かすことができるななんて思ってたんですよ。コメントなんかありますか。いかがでしょうか。
黒川温泉観光旅館協同組合の皆様
ちょっと冗談みたいな話、今さっき出てたんですけど。
サンダーバードみたいにですね、宇宙と森を掛け合わせて、上は森で、シェルターがパカッと開いて、たまに宇宙艦が出てきて、あるときはこうパカッと閉じると。森の中のようだけど、実は宇宙都市みたいなのは見たことないかなと思いましたね。
知事
見たことないですね。
黒川温泉観光旅館協同組合の皆様
はい、すいません。ちょっとくだらない話で。
知事
いやいやいや。こうやってなんかね、自由に発想するっていうのは、すごくやっぱり楽しいし、大事なことだなというふうに思いますね。
山本さん、どうですかこれ。例えば相模湖バレエもあるし。相模湖バレエと言ってる意味っていうのは、実は近代バレエ発祥の地が神奈川なんですよね。
ロシアから亡命してきた「エリアナ・パヴロワ」っていう女性がですね、バレエを生活のために教えたんですね。この人たちの弟子、孫弟子、孫々弟子たちが今、全部の日本のバレエ会を背負っているという、まさにさっき山本さんがおっしゃってましたストーリーですよね。そういうストーリーが実はあるっていうことの中で相模湖バレエをやっていて。できればこの宇宙の街のすぐそこに屋外バレエの拠点があるぞって、そこにはストーリーがあるぞって。そういったものを積み入れながらですね、なんか作っていきたいななんて思って。山本さん、是非協力してくださいよ。
山本様
もう是非。正直、あまりにもワクワクするネタがありすぎる駅なので、もうすぐにでも物語が書けるんじゃないかなって思うんですけれど。バレリーナちゃんたちにとっても。ロボット好き、鉄道好きのお父さん、男性にとっても行ってみたくて仕方がない駅になると思うんです。
もちろん通過駅として利便性の良い駅ではあると思うんですけれども、それ以上に、ここで滞在しないではいられない物語がある。もうこれだけネタが揃ってるのに。
脇役は私たちがやれるので、地元の皆さんが、「あ、これなら地元ならではの物語だね」って思える物語を一緒に作っていければと思います。
知事
ありがとうございます。渕之上さんに返します。
司会 渕之上様
それでは、そろそろお時間となりましたので、最後に知事。今回の対話の締めくくりをお願いできますでしょうか。
知事
いやね、ほんと今日、皆さんの素晴らしいアイデアをいっぱいいただいてね。なんかもう全部、今溶け込ましてやれば、なんか1つのイメージがどんどんどんどん出来上がってくるのかなって、そんな感じがしましたね。
我々、実はそこのリニアの工事中の駅があるんですけど、その工事現場を既にエンターテインメントの拠点にしてですね、そこでフェスもやってるんですね。
そこで今度また、リニアフェスタやるんですけど。そこでコスプレをやってもいいかなと思ったりとかね。そこのストーリーで何かやったらいいかなと思いましたんでね。是非今後、具体の力をお貸しいただければと思います。
今日はどうもお力添えいただきましてありがとうございました。大変参考になりました。
司会 渕之上様
ありがとうございます。本日ご参加の皆様、貴重なご意見を頂きましてありがとうございました。途中カメラの不具合ございまして、大変失礼いたしました。また、YouTubeでご視聴いただいた皆様もありがとうございました。
本日の様子は、神奈川県のホームページに掲載し、YouTube動画も配信いたします。また、今回のテーマ「降りたくなる駅とは~人とまちをつなぐ場所~」に関する皆様のご意見を募集しております。
YouTubeの概要欄にあるURLから匿名でお寄せいただけますので、是非よろしくお願いいたします。皆様からの貴重なご意見は県政の参考とさせていただきます。それではこれをもちまして、令和8年度第1回『黒岩知事と当事者とのオンライン対話』を終了いたします。皆様どうもありがとうございました。
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