第8回「黒岩知事との“対話の広場”Live神奈川」開催結果

掲載日:2018年4月20日

概要

第8回黒岩知事との対話の広場Live神奈川

テーマ 健康寿命日本一を目指そう!
日時 平成25年7月29日(月曜) 18時30分から20時
会場 神奈川県庁 本庁舎3階大会議場
参加者数 84名

実施結果(動画版)

当日の録画映像をご覧いただけます。





実施結果(テキスト版)

知事

こんばんは、神奈川県知事の黒岩祐治です。

ようこそ神奈川県庁へお越しいただきまして、ありがとうございます。

県民との対話の広場。私も、知事になって、ちょうど2年4カ月が経ちました。

本当に素人から入ったわけでありますけども、なるべく皆さんと対話をしながら、県政を運営していきたいという思いの中で、直接皆さんから生の意見をお伺いして、これをどんどん県政に反映させていきたいという思いでやっておりますので、どんどん御意見ください。

実際にこの場でいただいた提言を、すぐに実現したこともあります。

そういう意味で非常に近いところにいらっしゃるということで、本当に言いたい放題言ってくださって結構です。

そして今日のテーマは、「健康寿命日本一を目指そう!」です。私は、どう考えても、今、これが一番大事なことだと思っていて、これを進めていきたいんですけれども、こういう問題というものは、知事が言うだけでは、何の動きにもなってこないだろうと思っています。

皆さんが知恵を絞って、皆さんの工夫の中で、その気になって、こんなふうにやればいいんだ、あんなふうにやればいいんだという、そういうことの中で実現していくものだと思っています。具体的な御提案とか、いろんなアイデア、是非お願いをしたいと思っています。

この対話の広場は「Live神奈川」となっていますが、Liveというのはどういう意味かといいますと、今日ここに来てくださっている方以外にも、インターネットの生中継で、世界中で見られます。日本以外で見ている人はあまりいないと思いますけども、世界中で見られまして、皆さんの御意見を聞いていながら、それはこうじゃないかとか、僕はこう思うというのをどんどんTwitterで寄せることもできますので、皆さんとともに議論をしていきたいと思っているところであります。

今日は、専門の方にも、コメンテーターといいますか、来ていただいております。御紹介をしたいと思います。

米国国立癌研究所、国立がんセンター研究所疫学部長を経験され、東京農業大学にて環境、食料、健康を一体化させた新しい研究に取り組むなど、ライフサイエンスに造詣の深い、生命科学振興会 理事長の渡邊 昌さんです。

続きまして、東邦大学医学部医学科 客員講師、日本精神神経学会 精神科専門医、日本音楽療法学会認定 音楽療法士、など他方面で活躍されています、横浜相原病院 院長の吉田 勝明さんです。

また、神奈川県参与でもありまして、医療法人社団 内田医院 理事長でもあります内田 健夫さんです。

皆様との意見交換の中で、医学的、専門的な意見をという場合には、3人のドクターが揃っておりますので、何でもぶつけていただきたいと思う次第であります。

それでは、まず私から今神奈川県は、いったい何に取り組もうと思っているのかということをお話ししたいと思います。

パワーポイントを使って、御説明したいと思います。

超高齢化社会の到来

これがすべての物語の一番のポイントです。よく見てください。よく見れば見るほど驚きますね。上のグラフを見てください。これは1970年です。

人口の構成ですね、一番上が85歳以上、ほとんどいらっしゃらないです、1970年というのは。驚きませんか。見事な人口ピラミッドの形をしております。

それが今から40年後、2050年には全く逆のピラミッドになります。一番多いのが何と85歳以上です。特に女性が多いですね。

ということは、この上のグラフから、この下のグラフに変わっていくんですね。

神奈川県の場合には、この変化が一番激しいんです。高齢化が一気に進んでいくんです。

上のグラフのときのシステムでは絶対通用しない、これだけははっきりしています。だから変えなければいけないということです。

神奈川県は、二つのアプローチによって、この問題を克服しようと思っています。

一つは、最先端の医療、最新技術の追求。

iPS細胞の研究、今流行っていますけれどね、iPS細胞をどう使っていくのか。マイカルテなんていうことも始めています。後で御説明します。

こういった最先端の医療、最新技術の追求によって、個別化医療を目指していきます。これも後で御説明します。

もう一つのアプローチ、未病を治す。病気にならないようにしていくということです。

そのためには医食農同源、食には非常に大きな力がありますよという話。

あとは漢方、これも非常に有効な手段であります。漢方の産業化をしていこうとか、あとは運動習慣、これもとても大事ですね。

こういう中で、ライフスタイルの見直しをやっていこう、ということで、この最先端の医療、最新技術の追求と、未病を治すというアプローチを融合させます。そして、健康寿命日本一を目指していこうということであります。

このプロセスそのものが、新たな市場・産業の創出につながってくると、こういう考え方です。

じゃあ、最先端の医療、最新技術の追求といったところ、それはどこでやるのか。

神奈川県は二つの特区が認定されています。

一つは、羽田空港のすぐ向かい側、京浜臨海部の殿町というところです。空港の目の前で、川を隔てて向かい側です。これを中心としたエリアと横浜のいくつかの地区です。今、特区の拡大ということで、もっと県域全体に広げようと、国と交渉中ですけれども、少なくとも今この段階で、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区というものが既に認定をされています。

この具体化を今急いでいます。最先端の医療を目指していこうということですね。

そしてここにグローバル・コラボレーション・センター(GCC)というのをつくって、海外にどんどん開いていこうということです。医薬品も、革新的な医薬品をここでつくって、どんどん海外に出していこうということを今準備をしているところです。

それともう一つ。さがみ縦貫道路という首都圏を巡る圏央道、これが2年後には全部開通します。

このエリア、神奈川県でいいますと県央、真ん中ですね。相模原から厚木、そして藤沢という辺りです。この神奈川県の真ん中、ここの特区も取れました。さがみロボット産業特区。

ロボット産業の中でも、どんなロボットかというと、介護支援ロボットであるとか、医療ロボットであるとか、それから災害救助ロボット、生活支援ロボットといった命にかかわるロボット、この特区も取れています。

そして、この二つの特区を連動させていくことによって、全く新しい技術革新を行っていこうということを今進めているところですね。

これが最先端の医療、技術の追求です。

そしてもう一つ、未病を治すという話をしました。未病っていうのは何だろうかと。

実は、この話、5月にはアメリカへ行って、ボストン、ニューヨーク、ワシントンDCへ行って、アピールをしてきました。神奈川モデルですよと、超高齢社会を乗り越える神奈川モデルだという話をしたんです。

そのときに、ハーバード大学でも話をしました。

未病という言葉をどうやって説明しようかと考えたんですが、結果的にミビョウと言いました。未病というのは英語で訳せない。Pre-diseaseという言い方もあるかなと思ったんですけど、どうもしっくりこない。だからミビョウと言いました。

ツナミだってね、もう世界の言葉になっているわけですから、ミビョウと言いました。ミビョウって、知るわけがないんです。それでもやってきました。

そのときに、未病という考え方をどうやってハーバード大学の学生に伝えるか、工夫をして、こういう言い方をしました。

あなたは健康ですか、病気ですか。健康と病気というのは、対立概念で考えてはいませんかと。病気になったら病院に行って薬もらって治療をする。健康だったら、ああよかったね。こういう簡単なものですか。

漢方の哲学には未病という考え方があります。未病とは何か。

健康から病気へというのは、こういうグラデーションで進んでいくものじゃないでしょうか。何となくしんどいな、だるいな、具合が悪いなとか、たとえば病気になって、もうどうしようもない状況から、ちょっとは元気になったけど、まだ完全ではないといったような感じ。グラデーションじゃないですかね。

これはものの考え方です。未病という考え方をするという、漢方の考え方です。

漢方、つまり中医学という中国の漢方の一番古典的な教科書の最初に書いてあるのが、未病を治す、治未病という言葉。未病から治していく。

どうやって治していくのかといったときに、医食同源という言葉。食の力によって、あるいはエクササイズ、運動なんかによって戻していく。

薬に頼るんじゃないという発想ですね。

医食同源と今言いました。これは漢方の哲学。私は東西医療の融合って非常に大事なことだと思っていますけど、医食同源という言い方、要するに何なのか。

これは、私の父親に実際あった体験を元にして話をしています。

このことについては『末期ガンと漢方』という本を書きました。そこに細かく載っています。もし関心を持った方は読んでいただけるとよくわかりますけども、うちの父親が末期の肝臓がんになって、12センチ、そして腫瘍マーカーが5,200でした。腫瘍マーカーというのは40以下が正常値という中で、5,200、12センチというのは、もう余命2カ月と言われました。余命2カ月というところから、たまたま漢方の先生と出会ったところから始まった物語です。

この話をすると、皆さんと対話する時間がなくなってしまいますから、省略しますけれども、何を最初に言ったかというと、びっくりしました。

長芋を蒸して食べてくださいと言われたんです。

長芋を蒸してがんが治るんですかって聞いたら、いや、そういうことじゃないんですって、こう言われました。

漢方というものは生薬を使うんですね。生薬の中に山薬という薬があります。山薬というのは、長芋を干したもので煎じて飲みます。この山薬を煎じて飲むのと、長芋をそのまま蒸して食べるのは同じ効果なんですと。

このことを医食同源と言うんですって。わかりやすいですよね。

薬使えばお金、医療費がかかります。食事で同じ効果が出せるということ。

これ、どういう効果があるんだということですね。

有胃気即生。胃に気があれば、即ち生きられると。気って、これすごく大事だと思うんですね。気合い、気迫、気力。具合悪くても、気があれば、ぐっと元気になっていくということありますね。

胃に気があればってどういうことかというと、食べられるということですね。食べられる胃があれば、即ちそれは生につながるという意味です。

うちの父親に起きたことは何かというと、長芋を蒸して食べ続けました。そしたら食欲が出てきました。

それによってどんどん食べるようになりました。そうしたら、ステーキを食べ始め、ビールを飲み始め、太ってきました。

調べてみたら、12センチだった肝臓がんが3センチになり、腫瘍マーカーは、5,200が20になりました。

お父さんの肝臓がんは完治しましたと言われて、本当にがんが消えちゃった。

それだけじゃないですよ。いろんな漢方の処方なんかもしましたけども、がんを克服することができて、2年半の時間をいただくことができました。

最後、亡くなりましたけども、がんで死んでいないです。

朝起きて胃が痛いって、家でぽんと亡くなりました。理想的な最後でした。

やはりそういう形で最後を迎えられればいいなと思っていたんで、何とかしてこういうのを普及させようと思ってがんばっているというところです。

漢方ではまたおもしろい考え方があって、いろいろ勉強になります。

証という、西洋医学にない発想です。

熱証、寒証とか。熱証というのは、汗ばかりかいている人、汗っかきの方いますよね。寒証っていうのは、寒いって、寒がりの人いますよね。実証って、元気いっぱいの人もいれば、虚証って、ポカンと何か元気ない人もいますよね。人間はタイプが違うじゃないですか。よく考えてみてください。

西洋医学というのは、こういうタイプの区別がないですから、病気に対して、この病気だったら、その病気に対する薬を使って治療している。

漢方の発想というのは、一人一人の証を見極めて、違うことをするんです。これが漢方的発想です。

実はこの漢方的発想と、西洋医学を融合させることができないのかということで、私自身がかつて、「漢方・鍼灸を活用した日本型医療創生のため調査研究」という、厚生労働省の研究会の座長をやっていました。

それを融合させるための課題は何かというと、漢方はエビデンスが取れないと言われました。

エビデンスとは何か。効く証拠が取れない、科学的じゃないと言われたんです。

じゃあ、科学的というのはどういうことか。西洋医学のエビデンスはどうやって取っているのかというと、ある病気になった人、同じような感じの人を集めます。そして、A群とB群に分けます。一方には薬を使います。もう一方には偽薬使います。

その結果、これだけ効いたという差が出た、この薬は効くんだと、これが効く証拠だ、科学的証拠だというんですね。

ところが、漢方というのは、証に分けて、違うことをするんです。

しかも使っているのが生薬というと、さきほどの長芋を干したようなものです。ああいうものは出来も不出来もあるから、科学的に統一した基準で判断できない、だからエビデンスは取れないという。

じゃあ、本当に取れないのかといったら、その研究会に東京大学医科学研究所のゲノムの分析者がやって来ました。そして、その人が言うには、それは取れるはずだと。今それが流行りのビッグデータというやつですね。

ありとあらゆる情報を全部スーパーコンピュータで分析すると、その効く証拠というのは絶対取れるはずだという結論が出ていました。

こういったことが私が今言っていることの背景にあります。

そういったことを組み合わせていく、先ほど申し上げた最先端の医療技術、科学技術と、未病を治すという、そういうアプローチを融合させていくというときに行き着くのは、未病の見える化をするということですね。

未病といっても、感覚がわからないですね。それを見える化をする、そこには最先端の技術が入ってくるわけです。それを今やろうとしています。

いろいろなすばらしい技術があります。

アミノインデックス、あの味の素がやっている技術ですね。血液をちょっと採取して測定すると、それだけで何のがんだかわかる、血液採取だけで。

その血液も、今すごい技術ができまして、全く痛くない針で採取できるっていうんですね。

痛くない針というのは、何か数年前に大田区の中小企業の人がつくったということで、注目されていましたね。

今言っている技術は横浜のベンチャーなんですよ。

横浜のベンチャーの人に会って、そういえば何年か前に大田区でもありましたねと言ったら、いや、あれは痛くないとは言いながらも、ちょっとは痛いんです。私の技術は全く痛くないんです。蚊と同じです。蚊に刺されて痛くないでしょう。後からかゆくなりますけど、蚊のあれで痛くないでしょう。あれと同じ。ということで、全く痛くなくて、血液採取が自分のうちでできると。

それからトイレ。これもおもしろいです、すごい技術ですよ。TOTOのウォシュレット、あそこに消臭機能がついていますね。消臭機能とは何だというと、ガスを吸い取るんです。ガスを吸い取って、それを分析するんです。

体の中の変化がトイレに座っているだけで検査できるのです。ありとあらゆる情報を全部集めてくるんです。やはり情報というのはすごく大事です。ありとあらゆる情報をどんどん集めてきます。

そして今、マイカルテと言って、神奈川でも実証実験始めているんですけれども、お薬手帳ありますね、ノートに貼る、あれを電子化しようとしています。だから、スマートフォンをピッと読み取れば、自分のお薬手帳が出てくる。

この延長線にあるのは、カルテの情報を自分で持ち歩くことができること。いきなり知らない病院に運ばれても、ピッとやれば、その情報の中でカルテ、この人はどんな病気をやってきた人なのか全部わかる。これは便利でしょう。

これを自分が便利なだけではなくて、個人情報と切り離して、それをビッグデータという、大きなプールに入れる。そうすると、ありとあらゆる人の診療情報、それが集積されてくる。それを解析していくと、新しい医療の姿が見えてくるということなんです。

さっき言った漢方の証というものも、こういった情報分析によって見えてくるだろうと言われています。いろんな情報を全部集めていきます。

そして今クラウド(cloud)というスーパーコンピュータで分析をいたします。いろんな情報を全部入れていきます。そして遺伝子情報、ゲノム情報も入れてくる。これを高性能のコンピュータでビッグデータを解析していくと、新たな健康に関する知見が出てくるだろう。それが個別化医療ということです。

個別化医療というのは、先ほどの証という考え方をもっと追求しています。

一人ひとりに対して、違った医療をしていくんです。今は同じ病気に対して同じ治療をしています。人の差は考えてないんですよね。それを個別化で医療していこうということ。そうすると、的確な医療ができるんですね。

超高齢社会の中で、アバウトな医療をやっていけば、医療費はどんどんかさんでいく、無駄もどんどんかさんでいく。しかし、的確な医療を行えば、非常に効率的で効果が上がるだろうということです。

それともう一つ、個別化治未病。これは我々が考えた言葉ですけども、未病を治すというよりも、一人一人に合わせて治していく、そういう指導ができれば、これは的確でしょうということですね。

そして、今言った全部のプロセス、それが実は新たな産業なんですね。未病産業を起こしていこうということです。これによって、超高齢社会を乗り越えていくモデルを。的確な医療をやるということと、それとともに、元気な老人を増やしていくということですね。

これを科学の力と、未病を治すという伝統的な考え方を合体させることによって実現していくというのが神奈川モデル。

この全体をヘルスケア・ニューフロンティアと名付けて、この神奈川モデルをつくりたい。これができ上がれば、日本初のモデルになるし、それが世界の高齢社会を乗り越えていくモデルになるはずだと、アメリカ、台湾でも話をしてきましたけども、たいへん関心を持って受け止められたということであります。

これが今、我々がやっていることであって、これそのものが今のアベノミクスの第三の矢。成長戦略そのものなんです。これを神奈川で担うぞと、これによって本当の景気回復をしていくということをやろうというのが、我々の挑戦であります。

ということを踏まえながら、皆さんとの是非率直な意見交換をここから始めたいと思います。

じゃあ、御意見のある方、今のことを聞いていて、これはこうだなとか、私はこんなこと言いたいとか、こんな疑問がある、これはどうなんでしょうかなど、ございましたらどうぞ。

ここから先はシナリオがありませんので、どうなるかわかりませんが、どうぞ。

参加者1

私、神奈川県横浜市保土ケ谷区川島町に住んでおります、イトイと申します。

先ほど知事がおっしゃったことは、全くそのとおりですけれども、要するに行政は我々後期高齢者をどういう目で見ているのか。健康管理だけじゃなくて、要するに人生そのものの末をどう考えているのか。

それで、これは我々よりはるかに若い人たちが、この研究を今盛んに一生懸命やっていただくのはありがたいけれども、その域に入らなければ、その状態がわからない。

要するに人生というものをしっかりと認識をしている人間が我々後期高齢者で、今日の日本を支えてきたのは我々高齢者です。それが現在の日本になっている。それを引き継いでもらわなければ困る。

ですから、知事の言うのはわかるのだけれども、我々がこの日本を引き継いできた源には、戦前、戦中、戦後、ずっとくまなく、我々は一生懸命夜も寝ないで働いてきた、こういう現実があるわけです。これをどうやってつないでいくのか。

だから、これは情報をもっと我々が出さなきゃいけないのかなと。

だから今日はいいチャンスだなと思って来させていただきました。

知事

ありがとうございました。

私がこういうこと考えているのは、やはり折角長生きをされた皆さんがこの今の日本をつくってきてくださった。それに対して我々若い世代というか、次の世代がそれに対して感謝の気持ちを持って何ができるか、ということですよね。

そのためには、折角の長寿だったら、やはり少しでも元気でいてくださる方がお互いにとって嬉しいんじゃないのかな。そういうお礼の気持ちを込めて返すというのは、それじゃないのかなと思い、こういう政策を進めているということであります。

参加者2

今二番目におっしゃってくださった、二番目のアプローチ。未病ということに関してなんですけども、私たちも体操をやっておりまして、生命の貯蓄体操という名前、NPO法人生命の貯蓄体操普及会です。

地域の方たちに健康になっていただくために、やっております。

ちょっと説明させていただきますと、東洋医学に基づいて、呼吸法とともに体の力を抜いて、気持ちよく伸ばし、五臓六腑に気血の流れをよくし、健康長寿を目的とした健康づくり体操です。

不健康だった人が、この体操を続けることによって、免疫力アップ、それから自然治癒力を高め、体質を変え、健康になった実績がございます。

医療費の削減にもつながると考えております。

自分の体は自分で守りましょう。

現在、神奈川県内では、会員さんが400名ほどおります。教室も40くらいあります。主なところは横浜、川崎、平塚、逗子、大和、藤野、綾瀬、相模湖、鎌倉、そういう状態ですね、今の状態ですと。

知事

本当に大事なことですよね。

参加者2

未病を防ぐということで、皆さん、具体的な例を挙げますと、リュウマチの方の痛みがなくなって、薬も必要としなくなったという方。それからリハビリ、交通事故に遭われた方がリハビリによって健康になられた、または自律神経がちょっと、うつ状態みたいな方が笑顔になられたとか、事例はたくさんございます。

知事

ありがとうございます。とても貴重な取組みだと思います。

こういうNPOでやってらっしゃる方の動きをやっぱり大きく広げていくということは、我々の仕事だと思います。ありがとうございました。

参加者3

横浜市鶴見区からまいりました、ノダユキオと申します。

未病産業という、こういう高度な難しい話じゃないのですが、もっと身近で、我々高齢者が苦しんでいる病気について、報告したいと思います。

一つは腰です。

何故腰かというと、人間というのはやはり上体の加重すべてを腰で支え、非常に負担がかかっているんです。この腰がやられて寝込んだ、あるいは動きが取れない、そういう行動が制約されるわけです。

私も、現在70歳ですけども、60歳の前半に腰の大病を患って、そして薬漬けの毎日でした。

しかし、その後手術をしました。

だけれども、術後でもやはり階段の上り下りは不自由し、それから荷物も3キロ程度しか持てませんでした。

そこで先生が言ったんです。

医者が言うには、あなたの腹筋と背筋を鍛えれば、普通の人間並みの生活ができるんだと。

そこで私は7年前からずっと健康体操を行っております。それで、4年ほど前ですけれども、いい指導者が現れて、全身の筋力運動、バランス運動、脚力運動、関節運動という、この4つを重点的にやってもらいました。

現在も続けておりますが、その結果メタボリックシンドロームは解消しました。10キロ減少。それから腹囲も10センチ減少。肝心の腰ですけども、今40歳代の人の筋力のレベルまで上達し、腰は全く完全です。

それで、この4年間全く医療費はかかっておりません。そのぐらい腰が大事だということを実は強調したいんです。

この健康体操によって、腰を強化し、メタボ対策と同時に、老化対策に役立つということをお伝えしたかったんです。

知事

ありがとうございました。いや、すごいですよ、本当に何かお元気そうですもんね。

そういうやはり体操とかっていうのは、本当に大事ですよね。ありがとうございます。

こういう事例をうまく集めて整理して、いろんな皆さんに共有してもらうこと、これも是非やってみたいと思いますね。

参加者4

藤沢市から来ました、マキノです。

先ほど知事が未病産業、未病を防ぐというお考え、たいへんすばらしいと思います。

今は医療技術ですとか、ビッグデータというようなお話が中心だったんですが、私からの質問は、多くの高齢者の方々と接していると、必ずしも医療の技術だけではなくて、心のケア、心の部分というのが非常に大きいということをよく聞きます。

たとえば、会社を定年で退職された方が、病気になるまでの間、生きがいがない。

あるいは、奥さんと旅行するんだけれども、そのうち喧嘩ばかりして、自分の中で地域のコミュニティに入りづらいというような声をよく聞きます。

是非お考えいただきたいのが、こういった高齢者の方々が生きがいを持つ。

私、先ほどの非常に衝撃的なグラフ、人口ピラミッドだと思うのですけれども、少なくなっていく若い人たち、この若者たちに、是非高齢者の方々がお持ちの技術、あるいは知識、こういったものを伝承する、あるいは教えることによって、多くの方々に生きがいを持っていただくと、これも一つ大事な健康法なのではないかと、このように感じているのですが、いかがでしょうか。

知事

まさにそのとおりだと思いますね。

私の父親が何故回復したのかという話。後から分析していただいたんですけども、要するに食べられるようになったんですね。

病院にいて、悪くなってきたので、もう病院はいやだといって、自宅で見取ろうと思って、連れて帰ったんです。

ところが、うちへ帰ってきて、長芋を蒸して食べ始め、食欲が出てきて、食べられるようになった。そうすると、要するに気が高まってきたんですね。先ほどの有胃気即生って、気が高まってきたという中で、その気の高まりによって自分のがんを克服していったというようなこと。

食って非常に大事だけれども、気を高めるものというのは、それ以外のものもいっぱいあるじゃないですか。

その気を高めるようなもの、たとえばこの間も笑いというのは、笑うだけで気が高まるという、その力ってすごく大きいんじゃないのかという話がありますが。

この辺は専門家がいますから、吉田先生。その辺は、精神科ドクターでありますから、今の話について、是非専門家のお立場からお答えいただきたいと思います。

吉田 勝明 氏(医療法人社団 哺育会 横浜相原病院 院長/神奈川県病院協会 副会長)

本当に心というのは大事なことでありまして、まずお年寄りにとって、疎外感というのが一番老けさせます。そして健康を妨げる。そういったような要因になるので、まだまだ大事だよ、まだまだ我々を助けて、是非そばにいていろんな話聞かせて、などと必要とされている、そういうお年寄りたちが本当に健康で長生きしています。

一番の代表例は大学教授ですよね。大学教授というのは本当に若者と常に接して、いろんな話をしている。そうすると、本当に通常よりも老けてない、若いなというような印象を受ける、そういう存在。

そして、自分が頼られているんだというような思いで生活してくださること。

おそらくですよ、今日ここに参加しているこの方々、皆さん方、高齢の方ですけれど、きっときっと通常の同じ年代の高齢者に比べて長生きします。もう一回言いましょうか、健康で長生きします。

というのは、やはりこういったものに積極的に参加され、積極的に意見を持ち、積極的な考えを持って、そしてこの思いをどこかで啓発してあげよう、そういう思いの塊だからです。

是非、そういう意味からも、希望、生きがい、これを持たせるような、そんなようなことをうちの病院でもやっていますし、行政の方でもそういった取組みが大事なんだというふうに思っております。

知事

ありがとうございました。

参加者5

私は本年満94歳です。藤沢の遊行寺の法主でございます。私は、かねてから健康寿命の大切さをずっと続けて。新年の広報で、黒岩知事が6年後に健康寿命日本一にしたいと。私はそれで、あっ、これだと。

私は40年前に愛知県の鈴木知事に、これからは健康寿命が大事ですよといってね、宮中に納める田植えをしながら、話し合ったことがあります。

それで鈴木知事が、「うん、そうだな」といってやられましたら、愛知県は今、平均健康寿命が男性で全国1位なんです。

是非神奈川県を1位にしたい。6年後には私は満100歳になります。そのときに、黒岩知事さんと万歳を唱えたいということを、私は先月出しましたこの本に書いておきましたんで、是非その本を差し上げたいと思って、今日来たわけです。

これは、継続は力なりなんです。

去年、厚生労働省がSmart Life Projectを出したけれども、いっこうに進展しない。

そんなことではだめなんです。どうぞひとつ知事さん。知事さんが提案された二つのアプローチ、あれ大賛成です。進めていただきたい。

そして、ここにいらっしゃる方で、90歳以上の方見えたら手挙げてください。私、満94歳ですよ。

もしも、ここで半数の人が94歳を越えても、私、後期高齢者保険料、最高限度額を納めております。介護保険料も納めております。医療費も、介護も、ほとんど使っておりません。それはなぜかといえば、若い人たちに負担をかけないように。

私は2度死の宣告を受けました。悪性熱帯マラリア、そして戦後戦地から何もない日本に帰ってきましたらね、栄養不良、そして何もないその土壇場で苦しみまして、当時一番の死因である急性肺結核になって、またお医者さんから死の宣告を受けました。

けれども、幸いにして、それを乗り越えて、半年間20代で寝たきりで、あ、これで俺はおしまいかと思った。けれども、負けちゃいけない。これ自助ですね。自分で努力し、そしてともに励まし合い、慰め合い、そして健康の大切さを何よりも痛感をしましたから、健康寿命日本一を。黒岩知事さんと私、本当に同感だから、本日ここへね。

昨日藤沢で健康寿命日本一、エイ!エイ!オー!をやったんです。

6年後に知事さんと満100歳の私が、神奈川県健康寿命日本一万歳をやりたくて。

知事

是非よろしくお願いします。約束しましょう。

参加者5

継続は力なりですから、是非この知事さんの熱意が安倍さんを。本当は安倍さんがやらないといけないことですが、アベノミクスではなくてアベノミライにして、安倍さんを鏡に映して、おう、神奈川県がやっている。それじゃひとつ負けちゃならんと。よろしくお願いします。

知事

ありがとうございます。皆さん、大きな拍手をどうぞ。

いや、お元気ですね。この大きな声で話ができるというのは、すごいものですよね。是非6年後万歳しましょう。

参加者6

横浜市港北区のハラダと申します。よろしくお願いいたします。

ある意味イノベーションを起こして世界に出ていくと、広げていくといったお話かとも思うんですけれども、その際やはり人材といったものが非常に大きな問題になってくるのではないかと。人材の確保といった点ですね。

その人材にも2種類あるんじゃないかと考えております。

今専門的な医療、あるいは医療に関連するエリアでの最先端の研究をしていく人材というのと、もう一つ、やはりこちら、継続性を持たせるための事業化をしなければいけませんし、イノベーションの発信をするための事業化をしなければいけないと思っています。

となってくると、専門ではない、いわゆる経営であり、財務であり、あるいは広報であり、営業でありといったエリアの人材といったものも確保していくといった、この二つ目が必要なのではないかなというふうに思っている次第なんですが。

なので、そのための取組み、どういったことなさっているのか、不勉強で知らないままでの意見になってしまって恐縮ではあるんですけども、今お持ちになっている、お取り組みになっている特区がございますが、そちらの方、そういった人材の集約センターといった形をより強めていったらよろしいんじゃないかと思います。

たとえば専門の人材ということであれば、日本だけではなく、あるいはアジアといったものも非常にターゲットになると思うんですが、アジアのそういったトップの大学生、大学院生、研究者といったものをインターンシップのような形で集めるといった形で、研究を促進しつつ新しいアイデアも入れるということ。

あと、そういったことと並行して、一種のNPO的なものだとか、財団のもの、あるいは実践的ビジネススクールでもいいと思うんですけども、そこにある技術をどうバインドして事業化して発信していくのか、といったことをやるような様々な分野の専門家が集まるセンターといったものがあることで広がるんじゃないかといったこともちょっと考えていました。

 

知事

ありがとうございます。人材というのはとっても大事な要素ですね。

実は、川崎の殿町地区を中心としたところで、この人材をどうつくるかということ、実はこれは構想の中に入っているんですね。

それで、おもしろい体験をしました。

我々は、あそこの特区の部分は、こういう言い方しているんです。医療の出島だと。

日本の医療、規制がすごく多いわけです。あれをやろう、これをやろうとしても、規制があって、なかなかできない。特区なんだから、特別なエリアなんだから、そこは日本でできないことをどんどんやっていこうという、そういうエリアにしたい。

これは国際的な窓を開いて、日本のすばらしい技術はどんどん世界に出していけるような、そういう窓にしていこうということで今進めています。

そのときもやはり大事な鍵を握るのは人材だということで、国際的な医療人材を育てるような教育機関をそこにつくろうと、今言っています。それはたとえば医学部か、大学院かはわかりませんけれども、そういった教育機関をつくろうと今、準備をしているんです。

準備をしているという話を、先ほど申し上げた、アメリカのハーバード大学で、どうやって説明しようかと思いました。どうやって翻訳しようかと思ったわけです。

国際的医療人材という言葉をアメリカ人にどう伝えるか、悩みました。アメリカ人は、俺たちは国際的だと思っていますから、インターナショナルという言葉では、彼らにとってピンとこない。

そのときに、実は今回のアメリカ訪問の中で、ハイライトでもあったんですけど、アメリカの医学教育の権威と会ったんです。この人は元ハーバード大学の教授です、責任者だった人です。

その人が今、Institute of Medicine(IOM・米国医学研究所)という研究所の理事をやっているんです。

アメリカ医学教育の権威中の権威という人と30分だけ会うことができたのだけど、実際には会えたのは15分しかなかった。次の日程が入っていたという中で、どういう話をしようかと思ったときに、いろいろとリサーチをしたら、その先生が、アメリカの医学教育はだめだと思っているという情報が入ってきた。

これ驚きました。我々の想定していたのは、日本の医学教育で足りない部分を、たとえばアメリカの医学教育を混ぜて変えていこうと思っていたんです。その先生は、アメリカの医学教育はだめだと思っているという情報だけ入ってきた。何がだめと言っているのかはわからない。

そこで、先ほどプレゼンテーションした内容をぶつけて、いきなり急角度で入りました。

未病の話をしたんです。

超高齢社会に向き合って、それを乗り越えていく医療人材というのは、病気ばかり治している人材を育ててもだめでしょうと。未病という概念がわかって、これをちゃんと改善できていく、こういう人材が必要でしょう。こんな人材をアメリカの医学教育では育てていますかと言ったら、その先生が目をパッと開いて、そのとおりだと。

それで、じゃあ一緒にやっていきましょうって。

これだから、私もびっくりしたのだけれども、これは漢方の発想ですよ。

実は未病というのは、漢方は漢方でも、中国では今あまり言っていないんです。この間、台湾を訪問してきましたけど、この話をしても、要するに台湾では今、言っていないんですよ。

中国漢方の一番古典の原点中の原点の話を我々はしているんです。こういったことができる医療人材こそが、実は国際的医療人材なんです。

つまり、私がすごく思ったのは、我々は国際的というときに、何か西洋風なものを取り入れなければ国際的じゃないと思っているでしょう。違うんです。超高齢社会を乗り越える知恵は、むしろ日本の方が持っているってことですよ。日本型がいい。

この話をアメリカ人にしたときに一番受けた言い方ですが、皆さん、どんな食生活していますか。カロリー高いものばかり食べて、ステーキや、脂っこいものばかり食べて、ファーストフードをがんがん食べて、コーラを飲んで、その後デザートで甘いものをがんがん食べて、こんなに太って、ジム行って汗を流している。ちょっとおかしくはないか。我々日本人は、未病を治すという発想があって、一番のキーポイントは食。日本食を見てください。いろんな食材をバランスよく使っていて、そしてヘルシー。だから、食を取りながら、健康になっていくという、その哲学が入っているのが日本食なんですよという話をしたら、みんなそのとおりだってことになるわけですね。

だから、我々が本当に今、これで神奈川モデルを世界に発信していきたい。国際的な医療人材をといったらば、こういったこともわかるような人材だと、私は今思っているんですね。

これからこういうものを、いろんな形の組み合わせで、海外とのコラボレーションのような形の医学教育の場をつくって、発信していきたいと思っている次第です。

こういった辺り、渡邊先生、どうでしょうか。

渡邊 昌 氏(公益社団法人 生命科学振興会 理事長/NPO法人 日本綜合医学会 会長)

私は、高校、大学と、実は戸塚に住んでいまして、今日黒岩先生に呼ばれて喜んで来ました。

私どもはここ数年間統合医療というものを研究して、大学院もつくりたいと思っているのですけれど、西洋医学というのは、基本的な発想が、病気を見つけて、それを治すという発想になっていますでしょう。東洋医学は、体を整えて、病気にならないようにするという発想なのですね。

それで、私はこれを日本中の地域地域に拠点をつくって広げるといいのではないか。

できれば旧小学校学区ぐらいを単位にしていきますと、全国に2万5千ありますので、それぞれのところで10人ずつ働けば25万人の雇用になるはずであると言っているのです。

それで、黒岩さんが知事になったときに、神奈川県こそ、日本で最高にバランスのいい県であると、おそらく県で自給自足ができるはずである、ということをお話ししました。ですから、是非そのようになっていただきたいと思います。

私は最近、高齢者の人は、若い人に支えてもらおうという発想は捨てなさい。老人よ、若者を育てよ、若者を支えよ、という気力でいかないと難しいのじゃないかなと思っております。

健康を支えるモデルとして「食と心と体、それでもってスピリチュアルライフを目指す」という、正四面体モデルが世界中の標準的なモデルになると思っております。是非、知事さんにもこれからがんばっていただければと思います。

知事

ありがとうございます。

先生、玄米食の話もされてはどうですか。

渡邊 昌 氏(公益社団法人 生命科学振興会 理事長/NPO法人 日本綜合医学会 会長)

私は20年前にがんセンターにいたとき、非常にストレスとか、やけ食いとかいろいろあって、相当ひどい糖尿病になってしまったのです。

ヘモグロビンA1Cという値が正常は5.5以下なのに倍以上の12.8パーセントもありました。血圧も高血圧、脂肪が高く、脂肪肝、今でいう典型的メタボ症候群からの生活習慣病です。

予防医学をいいながら自分が真っ先に糖尿病では情けないと思い、それ以後20年、食事と運動のみでコントロールしてきました。最初インシュリン療法をやれと言われて断っていますので、そこからずっとやっていますと、2,000万円ぐらい節約しています。ですから、3分の1払うとしても700万で、それこそフェラーリを買えるぐらい節約したと思っております。

ですから、食事療法に詳しくなりましたが、玄米の栄養を調べてみますと、宮沢賢治が玄米と味噌と少しの野菜を食べてと言っていますでしょう。あれだけでね、厚生労働省の言う必要な栄養素の何倍も取れているのですよ。さらに、昨年、私たちが発見したのは、玄米は抗酸化能があるのです。これは炊いてもあるのですけど、白米は全然ありません。

ですから、毎日500グラムぐらい食べる主食に抗酸化能があるということは、さび止めの入った、ガソリンで身体のエンジンを回しているか、あるいはそういうものなしで、さび付くままにエンジンを回しているかで、何十年という蓄積がものすごく大きくなります。

ですから、玄米、味噌汁というのは、日本人の基本食で、私は小学校の給食にも取り入れていくといいと思っているのですが、こればかりはなかなか日本給食協会と意見が合わないところであります。食育に絡めて、こういうのもがんばっていただければと。

知事

ありがとうございました。

参加者7

私は港北区からまいりました、日本ステッピング協会のフジノと申します。

ステッピングって皆さん御存じかと思いますが、実はこのたった13センチの台を、前向き後ろ向きに上り下りするだけで、かなりの結果を出しております。

ただ今、皆さんからすばらしいお話を聞かせていただいて、私も知事の提唱の健康寿命日本一、すばらしいプロジェクトだと思います。

この台を私どもは高齢の方までやっていただいています。

知事

どんなふうにやるのか、ちょっとやってみてください。

参加者7

私どもの教室では、先ほどのお上人さんと同じ95歳ぐらいの方も、わけなくやっております。

まさに健康寿命に私どものこの運動は最適ではないかと思います。

先ほどすばらしいお二方、運動のお話を聞かせていただきましたけども、決してこの運動だけではなく、あらゆる県内で皆さんがやっている運動を一堂に集めて、イベントを組んで、ひとつ皆さんで黒岩知事のこの健康寿命を日本一にもっていきたい、お上人さんがおっしゃったことと同じことをやっていきたいと思います。

現に私どもでは、申し上げますと、筋力を使いますので、先ほどの腰痛、膝関節変形症、それから肩甲骨の疲労、頭、目までよくなります。

それから、今ちょっと遠慮して声が出てないんですけど、大きい声で声を出すことによって、有酸素運動なんです。私はいろんなことが好きなものですから、その頭に超有酸素運動と名づけました。

そして、この超有酸素運動は、生活習慣病の元凶であります動脈硬化から、いろんな症状を改善することが可能で、現に相当貢献しております。

知事

これはどのぐらい時間やられるんですか。

参加者7

個人差がございますけど、この間実は、黒岩知事も御存じの菅官房長官のところに、総理官邸に参りまして、やっていただきました。

そしたら、3分ほどなさったんですけど、体が暖まったと。これは脳を活性化します。

先ほど皆さんおっしゃいましたけど、うつ病、ストレス、全く皆さんこれで蘇っております。私も個人的には胃を取って、高血圧と糖尿を、先生方には恐縮なんですけど、一度も薬を飲まないで治しております。

もう一つ申し上げたいのは、和歌山県県立大学の本山貢先生のグループでは、十数年前から、この運動を取り入れることによって、県内で千ヵ所のクラブや教室でこれを導入されています。

そしてその結果、1人2万円の年間医療費が軽減されていると。

ですから、そういうことも踏まえて、神奈川県には3033運動というすばらしい運動がございます。

この運動と、あらゆる運動のグループと競合して、運動の分野でこの神奈川県健康寿命日本一を応援したいと、このように思っております。

私どものスタッフ、このTシャツを着ております。一人着ておりませんが。そんなことで、ひとつよろしく。

知事

ありがとうございました。すばらしいですね。やはりいろんな取組みをなさっているんですね。こういうものを発見するというのはおもしろいです。

参加者8

今、ともに集合しようという、すばらしい、自分たちだけのこだわりではなく、みんなととおっしゃったのに感動しました。

そして今日、私自身は8年前に乳ガンの告知を受けましたけれども、食生活の改善で、手術をしないでがんを追い出すことができました。それは今おっしゃった玄米が基本なんです。

それと、私が思いますに、玄米はすばらしいんですけど、私はもうすぐ75歳ですけど、戦争を体験していますので、玄米は嫌なんですね。

でも、いかに玄米が、日本の食事がいかにすばらしいかを、まず若い人たちに伝えるということを。今のお話をもっとわかりやすく子どもたちに。

黒岩知事は、お父様というお手本を、人生の先輩がお手本を示して、いろんな病気を克服した。それを持っていらっしゃるので、できれば知事も出前教育じゃないですけども、学校にも、高校にも時々行っていただいて、これは若い人たちにまず伝えることが大事だということ。

また、70代80代は今、使命感を持って、これまでの人生を語るという、そのことがとても大事じゃないかということ。

また、西洋医療もものすごく大事です。今日3人の先生がお見えになっていますが、全部、食と、心と、そして医療、このお三方が県の3本の柱になって、そして黒岩知事が一丸となってなされば、私はすばらしい神奈川県になるのではないかと思いました。

本当に、今の上り下りは早速やらせていただこうと、みんなが集まってね、自分たちのだけが正しいというのが一番違うと思うんですね。それぞれが意見を出し合って、そして、いや、こっちの方はこういうのがありますよ。

だから、今日はお医者様もお見えになっていますけど、私はお医者様の西洋医学も、本当に緊急のときにとても大事だと思いますので。

玄米、助かっていました。ありがとうございました。

知事

ありがとうございました。

いろいろ皆さん工夫されていますね。

参加者9

先ほど3033運動というお話がございました。皆さん、3033運動、御存じの方、ちょっと手を挙げてみていただけますか。

ありがとうございます。いかがでございましょうか。

これは神奈川県として取り組んでいることなんですね。

病気の治療というよりも、今アメリカは予防というのに非常に力を入れているというふうに何かで知識を得たわけでございますが、神奈川県も3033運動ずいぶん前からもう取り入れているんですよね。

そんなに金はかからない、ちょっとしたことなんですよ。

今の上り下り、これも5、6分でよろしいですよということでございますが、私が提案したいのは、ラジオ体操でございます。

ラジオ体操は、1番やるだけでも3分、1番2番で7分でよろしいんですね。今、夏休みで、子どもさん方が、ちょうど地域の中でラジオ体操やっているわけでございますが、7月ぐらいで終わりですよね。

これを是非大人、65歳以上の方々に、とにかく健康で寿命が延びると、こういうことでございます。

先生方に悪いんですが、是非医療に掛からないで、健康でいられるということはやはり予防だと思います。先ほど玄米の話がありましたが、私もぬかを炒って、それで毎日ヨーグルトにのせで食べておりますけれども、健康には運動、食、それから先ほどいろいろありましたけれども、そういうことで身近なことにラジオ体操。

それを普及させていくためには、3033運動にも生命保険会社か何かに協賛をしていただいて、ちょっと予算足りないということであれば、そういうところからも協賛していただくというふうなことも非常に有効的ではないかなというような気がいたします。

知事

ありがとうございました。

この参加者の中に、食の話になると、食というのは食べることから始まりますよね。食材だけじゃなくて、食べるってこれ、歯です。歯科医師の方は、いらっしゃいますか。

歯科医師のお立場から、是非一言、御発言いただきたいと思いますけども。

参加者10

今日はこういう場を与えてもらって、ありがとうございます。

歯科の立場で、今日はちょっと漢方のお話で、今までの話とちょっと違うんですけれども、漢方を使ってということで、我々のグループで今いろいろやっているんですけれども、このことで黒岩知事と意見交換したときに、今回こういう会合があるので、是非歯科で、何故漢方使うのかということを皆様に御説明したらどうだということがあって、この機会を得ることができました。

ありがとうございます。

実は、今歯科の部分で、皆さん歯医者さんに行くときはほとんど、入れ歯をつくったりとか、虫歯の治療とか、歯周病の治療で、それも大事なことで、さっき気を高めるには、胃でちゃんと消化して物を食べるということが漢方の基本で、気が本当の漢方の基本なんですけども。

もう一つ、かみ合わせという問題があるんですけども、これは今日精神科の先生がいらっしゃっているんですけども。

今日もたまたま遠いところから患者さんが来られて、今日具体的にお話ができると思うんですけど、たとえば更年期障害の患者さんで、最終的にはかみ合わせが悪かったんですけども、顎関節症で、ずっと耳鳴りがしていて、もう5年間ぐらいずっと音がするんですね、いつも。

御夫妻で来られて、ものすごく御主人が奥様のことを心配されていました。

私がかみ合わせをちょっとやることによって、ずっと薬、西洋医学の先生のお薬を飲んでいたんですけども、それがすごく効くようになったっていうんですね。

これはどういうことかというと、これは先ほど黒岩知事の方からエビデンスっていう言葉が出たんですけども、東洋医学もエビデンスがたくさん今は出てきまして、かみ合わせが悪いと、いわゆる副腎からストレスホルモンが出てくるんですけども、それがずっと出っぱなしになっているという状況が、ちゃんともうエビデンスで出ているわけです。

そうすると、イライラしたりとか、そういうような状態になってしまうんですね。それがストレスとなって、いろんな聴覚障害を起こしてということになるわけですね。

そこで、歯科のそういう治療と、それから内科の先生とか、そういう医科のMDの先生と一緒に患者さんを見る一つのツールとして、漢方を利用したらどうだというのが私の提言で、この前黒岩知事と2人でちょっと面会させていただいて、そういうお話させていただいたわけです。

ただ、なかなか、厚生労働省の方でもやっと1年半ぐらい前に、歯科の部門で7つの処方だけ漢方で使うことができたんですけども、これは結構県によって、意外と現場の采配でできるものですから、それをもっと、たとえば今日いらしてる医師会の先生方、または病院、特に今大きな病院で、口腔外科で漢方を使うと、たとえば十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)みたいな、非常に重要な薬なんかを切られてしまうことがあるので、是非病院協会の方とお話をしたいとか、そういうところを黒岩知事にちょっと音頭を取っていただいて、みんなでプロジェクトでお話できるような場をつくっていただければというふうに思います。

それでそれが神奈川県のいろんな大きな分野の医療の発信元になってくれればというのが私の考えであります。ありがとうございました。

知事

ありがとうございました。

歯科医療で漢方を使うというね、そういうことでありました。いろんな御意見があります。

さあ、もうそろそろ時間もなくなってまいりましたが。

参加者11

横浜市港南区からまいりました、ナルサワと申します。

先ほど未病、その分野を担う人材という話が出ました。

それから、先ほど渡邊先生から、小学校区、そういう指導がというような話もあったと思うんですが、知事さんがお話しした話、まだこれから何年かかかると思うんです。

けども、今現状を見ますと、確かに日本人の平均寿命は延びていると思いますが、2004年に沖縄タイムスの記者の方々が取材をされて書かれた本があります。

それは『沖縄が長寿でなくなる日』という本で、10年も経たないで沖縄は平均寿命全国1位から落ちております。

そうしましたら、先日読売新聞で、沖縄でやはり取組みがされていると。

というのは、やはり40代50代の方々の生活習慣病が非常に多くなっている。

それはやはり食生活、これが沖縄の場合には欧米化の食事が非常に多い。

それから、今若い年代、これが非常に問題になっていると思います。

特に今の子どもたちの体力の低下、下げ止まったと言われていますけれども、相当下がってきています。1週間に1時間以上、登下校、体育の時間以外で運動するのが1時間以内というのが2、30パーセントいます。

この人たちがこれから将来どうなるか、これ非常に心配です。

それともう一つは、成人でもやはり食事と運動、これを改めようということで、食事の改善、それから運動の慣行、これに取り組みますけれども、ほとんどが短期間で挫折しています。いろんな本など出ましてね、巻くだけでダイエットできるとかそういうもので、簡単にできるような雰囲気を非常に与えていると思うんですね。

けれども、やはり食事の改善、それから運動を続けるというのは、これは相当の意志を持ってやらなきゃならない。

ですから、そういう意味で、そういう指導というか、話を聞ける人、指導ができる人、そういう人を今から神奈川県は登用したらどうでしょうか。

そして、それを将来の未病を担当する、そういう資格につなげていくとか、そういうことが重要ではないかなというふうに思っています。

知事

ありがとうございます。とても重要なことをおっしゃっていると思いましたね。

この間アメリカで、先ほどの話をしたんです。未病の話のところで、未病を目指して、と言ったでしょう。日本食というのはそういう大きな力あるんですよと話をしたらば、聞かれました、アメリカ人から。

今の若い日本人の食生活はそうなっていますかって聞かれましたよ。鋭いですね。

アメリカみたいになっていませんか、野菜取らないでファーストフードばかり食べていませんかって、言われてしまいました。

つまり、日本食というのは、それだけの未病を治すたいへんな知恵を持った、すばらしい文化ですよね。

ところが、それが本当に継承されているのかということ。

今の若い人、そんな食事してないよと言われたときに、これはいかんというふうに、アピールしながら、ドキッと思いました。

こういうものを残していかなければいけないということは、やはり我々の使命、重要な仕事なのかな、ということを痛切に感じた次第でしたね。

さあ、そろそろ時間もなくなってまいりましたが、どうぞ。

参加者12

こんにちは、山下公園から来ました、バンドウと申します。

今日は、産経新聞に、やはり長寿国というのが書いてあるんですけど、これを知事に見てもらおうと思って、実はつくってきたんですけれども。

私は、皆さん御存じだと思うんですけど、安部司さんて、食品添加物の権威の先生がいるんですね。

その方から、食品添加物の話をしていいというお墨付きをいただいたもので、地域とかそういうところで私、食品添加物の、ジュース、コーラ、コーラは薬品が入っているからできないんですけど、ジュースの実験をして見せるんですよ。

皆さん御存じだと思うんですけども、こういう缶がありますよね。あれにお砂糖がどのぐらい入っているか御存じですか、1本に。

50グラムなんです、だいたい。50グラムというのは、手のひらに乗るぐらい、このぐらいになるぐらいのお砂糖の量なんですね。子どもたちが自動販売機でそれを2本3本と飲んだら、体の中に100グラム200グラムってお砂糖が入るんですね。

そのほかに甘いものを食べて、ジャンクフードを食べて、コンビニのものを食べていたら、体の中は食品添加物漬けになるんですよ。

今の子どもたちがそういうふうになっているから、さっきおっしゃっていた、いくら心と体って、体操しても何しても、まず食べるもの、添加物、そして甘いものを取らない。

私カリフォルニアの方にいたことがあるんですけど、あちらで荒れている学校があったんですね。すごい荒れている学校があって、手がつけられなかったんですけども、運動場を全部畑にしちゃったんですよ。

それで、子どもたちに野菜をつくらせて、それで食べさせたら、荒れた学校がすべて、ちゃんとした心を持った子どもになったという実験があるんですね。

だから、私ももう老人ですから、これからもちろん大事なんですけど、ここに出てくる皆さんは本当に健康にも食にもみんな関心がある方なんですね。出てこない人の方がたいへんなんですよね。

医療、本当に病院には申し訳ないんですけど、お金を使わない。

そのためには、やっぱり小さいときから、お母さんたちに、そういう教育をしていかないとだめだと思うんです。

私たちもこれから大事なんですけども、今の子どもたちにどういうそういう食生活。私は神奈川県の食生活改善推進委員もやっていますし、はまふぅどコンシェルジュもやっているんですよ。

さっき先生がおっしゃったように、神奈川県はすばらしい地産地消があるんですね。だから、そういうもの、旬のものを食べて、子どもたちにまず手づくりね。

ごめんなさい、話が長くなって悪いんですけど、横浜市長さんが、横浜市待機児童をゼロにすると言って、今年ゼロになりましたよね、保育所とかをつくって。

もちろんそれはすごくいいんですけど、それはお母さんたちが働いていて、いかに食生活に手抜きをしているかっていうことなんですよ。

だから、それはいいことでもあるんだけれども、いかにお母さんたちに手づくりのものを子どもたちに食べさせてあげるか、そしてその食生活がいかに心も体もつくっていくかということを、さっきどなたがおっしゃったように、私たちにそういう機会を与えてほしいんですよ。

その話をしていく先生方をつくってほしいというの、私なんかもすごくもう何年もそういう勉強しているんですけど、機会がほとんど、自分の口コミしかないんですよ。

だから、それを県とか市とかを挙げて、そういう学校とか幼稚園とかに話を持っていける機会をつくってほしいんですけど、いかがでしょうか。

知事

ありがとうございます。

今日の放送はね、今お話があったことは全部全国に流れていますからね、とってもいい機会だと思いますけど。

それとともに、今お話になったことで、やっぱり子どもたちにどういう教育をするかというのはすごく大事ですね。

その中で神奈川県が今やっているのは、地産地消の給食、これをやっていこうということで今、その検討会を設けています。栄養教諭という人たちがいるんですね。

栄養士や管理栄養士の資格を持っている先生、その人たちに栄養教諭という形で、給食というものとともに、その指導をやってもらうような体制を整えている。

給食の中から、それを実現していくということをしなければいけないんじゃないかという、これが一番全県的にやれることじゃないかと思って、今行っているところであります。

今の非常に貴重な御意見、ありがとうございました。

さあ、もう残りわずかになりました最後一人、どうぞ。

参加者13

伊勢原で、国際総合健康専門学校という、平成10年に県知事の認可をいただきました。

そのときは、今知事がお話しなされた内容、そっくりそのままお返しできるぐらいのことを県当局ともいろいろやりまして。それはあまり長くなりますから。

とりあえず、知事になられるとき、東洋医学を取り入れるんだと言っておられたことが、今でも印象に残っております。

いろいろ当時の厚生省、今の厚生労働省等もいろんなお話をしたりした経験がございます。

ただ、我々の分野、この分野は、いわゆる科学的根拠がないということで、ほとんどが取り上げてくれない、厳しい思いをずっとしておりました。

今回知事がこういう形で、自らお医者さんたちを前にしても堂々とお考えを述べられる、また今日ゲストでお見えになっている先生方、それだけ造詣が深い方々だと思うんですけれども、いずれにしても医療の分野に携わっておられる方々。

しかし、現実見たときに、やはり今の教育の問題もありました。

要は、若いうちから健康教育をきちっとして、食の問題も今出ておりましたけれども、そういうことも含めて、いわゆる健康、医療にかかる前の健康ということをもっともっと真剣に取り上げて。

専門学校つくるときも、前例がないからだめだと担当者からははねられ、7年かかりました、認可をもらうまで。そういう思いもありますが、最終的にはこういう形で認められ、今ちょうど15年になります。

本当に今日参加の方々のお話、すばらしいです。

これをどういう形で展開されるか。今日はこういう対話の広場ですから、こういう話を県のどこのセクションに持っていけばいいのか、そういうことも。

また、今回こういう、神奈川新聞にも出ておりましたけれども、こういうものが立ち上げられた、その方々はどういう方々がメンバーになっておられるのかとか、細かいことはちょっとわからないんですけれども、そういうことも教えてもらえるような、どういうセクションに話を持っていって、ともに知事が申しておられるこの展開を、いわゆる健康長寿、平均寿命じゃなくて健康長寿をいかにこれ日本一にという。私は大賛成だし、協力をします。

よろしくお願いいたします。

知事

どうもありがとうございました。

本当に、こういった問題について長年取り組んでこられたということで、心から敬意を表したいと思います。

さあ、いろいろ皆さんから、すばらしい御意見をいただきました。

内田先生、県の政策参与という形で、医療政策、非常に重要なキーパーソンでもありますけれども、今日の話を全部聞かれた、その最後、閉めの総括をちょっと、是非お願いしたいと思います。

内田 健夫 氏(神奈川県参与/医療法人社団 内田医院 理事長)

本当に貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。ありがとうございます。

私は実はベビーブームの真っ最中の生まれでして、私と同学年の生まれが270万人います。昭和22年、23年、24年、この3年間合わせて806万人の子どもがいたんです。

現在、毎年100万人ぐらいしか生まれてきませんから、それに比べるともう3倍近くの人間がいる。

それがいっぺんに年を取っていくという、さっきの衝撃的な表がそれを表しています。私たちの世代、今の状況を見ていますと、どうやって死んでいくのか。あるいはもっと言いますと、今65歳になりましたけれども、同窓会に行きますと、もう4分の3はリタイヤしているんですね。みんな元気がないんです。

どうやったらこの人たち、この貴重な財産ですよ、もう65年も生きてきて、いろんな仕事をし、知識も蓄え、まだまだ体力もあり余っているのに、家にいて粗大ゴミ扱いを受けているような、こういう人間たちをどうやったら活用できるんだろう。さらにあと10年15年経ったら、これがどんどん死んでいく世代になる。そのときにどうやって死んでいくんだろうということを考えました。

その中で思ったのは、これは未病と全く通じるところだと思うんですけども、自助、共助、そして公助という言葉があります。

まず自分で自分の身を守るために、今日お話があったいろんな取組み、自分に合った取組みをしていくことが必要だなと。

それから、二番目の共助は、人に対して何かしてあげることができるんであれば、それを是非生かしていただきたい。

その気持ちを生かして、元気な年寄りは病気になった年寄り、あるいは弱ったお年寄りを助ける、手伝うというふうな考えが必要になってくる。

そしてもう一つは、今日の取組みにもありますように、公助です。社会としてのシステムを行政、知事を筆頭にして、県として、どうやってそういうお年寄りを生かしていくかという、そのシステムをつくっていかなくちゃいけない。

今日はその貴重な一歩になっていくんだというふうに思います。

もう一つは、私は医師です。西洋医学というのをずっと勉強してきました。

でも、今日のお話を聞いても思うんです。最近ずっと思っていますけれども、東洋と西洋というのは、これは対立する考えではないんだと。西洋は西洋のいいところがあり、東洋はそれにもましていいところがある。

そして我々の文化、それは食であり、それから自然との共生であり、死生観でありという、そういう文化、東洋の文化という非常に貴重な財産を持っている。

これをこれからの社会の中で生かしていかなくてはいけないというふうに強く強く思いました。

これから知事を先頭に、ますますがんばっていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

知事

本当にありがとうございました。

今日、本当私自身が、すごくいい機会を与えてもらったなと思います。

やはりそれぞれのところで、いろんな挑戦を、それぞれの工夫のもとにおいて、もう既になさっているんですね。

こういうのを一堂に集めたいですね。ここにはこんなことがありますよ、こんなことやってらっしゃいますよ、それ全部見たいですよね、どんなふうなリストになるのか。

それは誰が強制したわけでもなくて、自発的に皆さんが、自分たちの思いの中で。思いは同じですからね。元気でいつまでもいたい、きれいでいたいと、その思いの中でいろんなやっていらっしゃることの情報というものを総合的に御提示するということ、これは県がやる仕事ですよね。

それによって、あ、これもおもしろいな、じゃあこれやってみようかなという、そういうふうな広がりを持てるようなベースをつくるということ、これはやはりとても大事だなということをつくづく感じました。

それとともに、やはり食生活というもの、食の持っている力、パワー、大切さということを、これ我々自身ももう一回認識し直すとともに、若い世代にしっかりと引き継いでいかなければいけないという、非常に重要なテーマであると思います。

今日残念ながら、この対話の広場Live神奈川ではじめてなんですが、Twitterが来なかった(※)。これ何を言っているかというと、おそらくあんまり若い人が見ていなかったんでしょう。

でも、若い人がそういうことにちゃんと関心を持ってもらわなきゃいけないというところですね。

そういったことでやはりこれからも我々が大人の責任として、そういう世代にも引き継いでいくということ、これも重要な課題だなと思いました。

本来なら、皆さんがまだ手が挙がったままで、御意見伺えなかった方もいらっしゃって、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでありますが、今日は本当にいい機会を与えてくださったなということを心から感謝申し上げたいと思います。

最後に、未病の話ですが、台湾の人に話をしたときに、おもしろいというか、すばらしい頭脳の人もいるんだなと思いました。

この話をしているときに、これは西洋の考え方ですね、これは東洋の考え方ですねと。つまり、何でもONかOFFか、ONかOFF、イエスかノーか、イエスかノーか、これが西洋の考え方。

コンピュータはそうですよね、1か0か、1か0か、これは全部西洋的な考え方。

ところが日本人というのは、本当はこうだったんですね。曖昧な日本の考え方に対して、それではだめなんだ、イエスなのかノーなのか、それを言わなければだめなんだ、だから日本人はだめなんだって、ずっと我々は言われてきたような気がするんだけれども、でも今、超高齢社会になったときに、この曖昧といったものが、実はとっても大事なものの考え方なんだ。これをどう乗り越えるかということを考えていくということ、それも我々が課せられた大きな課題なんだということを、その台湾の若い人と話をしたときに、彼がそのことに気づいて言ってくれた。

だから、我々はやはり、この曖昧さを乗り越えていくということが本当にしっかりできていけば、これこそが高齢化の社会を乗り越えていく神奈川モデルをつくる作業だと私は思う次第でありまして、これを是非皆様とともに、進めていきたいと思っているところであります。

最後に一つだけ皆様に、前半の司会の中でありましたけども、お願いがあります。

全然違う話ですけども、神奈川の塔というのがあるんですね。

沖縄に摩文仁の丘というところがありまして、そこに神奈川の塔というのがあります。南方地域で亡くなった、神奈川県にゆかりのある方たちの慰霊塔があるんです。

神奈川の塔というんですね。これ各県全部あるんです。

ところが、神奈川の塔は今たいへんな老朽化が進んでおりまして、ぼろぼろなのです。これをもう建て替えなきゃいけないということなんですね。

そこで、建て替える、整備をしなければいけないといったときに、じゃあ県がどんとお金を出して、それやればいい。

ですが、でもどうでしょうか。神奈川の塔そのもの、存在を知らない人たちというのが今どんどん増えてきているんじゃないでしょうか。

そうしたら、ただ単に県がぼんとお金出して整備するよりも、みんなで少しでもいいからお金を出すことによって、あの戦争のときに神奈川の人も、南方で亡くなったんだということを確認しながら、再建に向けて県民運動を起こしていくという方がよっぽど大事なんじゃないか、この方がハードルは高いけども、敢えてやることが大事なんじゃないかと思いましたので。

この神奈川の塔、今ぼろぼろなんです。この再建のために、皆様の御協力をお願いして、少しでもいいですから、その募金活動というものを御協力いただければと思う次第でありまして、これを最後、私からのお願いといたします。

どうもありがとうございました。

(※)Twitterでの御意見は“対話の広場”終了時点で、2つのアカウントから4件のツイートがございました。

本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
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