更新日:2023年4月26日

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予測モデル(新規感染者数)

相模川流域内の下水中ウイルス濃度データに基づいた新規感染者数の推定予測

方法論の概要

1 目的

本予測モデルでは、下水疫学調査が実施されている相模川流域において、下水中ウイルス濃度データに基づき1週間後の当該地域の(臨床PCR検査等に基づく)新規感染者数を推定することで、医療ひっ迫の可能性を予め察知するものです。

2 推計方法

(1)共同研究者である北海道大学の北島正章准教授の研究グループは、糞便中へのウイルス排出動態を組み入れた、数理モデル(PRESENSモデル*)を開発した。本モデルを活用し、下水中新型コロナウイルスの定量調査を入力値として、流域の新規感染者数を予測した。

(*)https://www.hokudai.ac.jp/news/2023/01/covid-19-5.html(別ウィンドウで開きます)

(2)当日の推計値のみならず1週間後の予測値も合わせて算出し、継続的に予測モデルの妥当性を評価、必要に応じて再学習・モデルの微修正等を行った。

 予測モデルによるシミュレーション(2023年4月18日時点)

相模川流域内の下水中ウイルス濃度データに基づき、週当たり新規感染者数を推定しました。

図の説明

この図は、相模川右岸・左岸流域内の週当たり新規感染者数についての実績と推定で、横軸が日付を、縦軸が新規感染者数を示します。図中の赤色の曲線は実績値を示し、青色の曲線は推定値を示しています。

(1)新規感染者数

2023年4月18日以降1週間の予測

4月18日から1週間で新規感染者数が前週(4月11日の推定値)に比べて20%減少すると推定される。
なお、第7波と第8波の蔓延期(それぞれ令和4年7月中旬と令和4年12月)の推定値が実測値よりもよりも大きいのは臨床検査の限界により実測値が過小評価となっているためと考えられる。

新規感染者数予測グラフ_2023年4月18日時点

 

 

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