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更新日:2022年7月8日
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新型コロナウイルス感染症のさらなる新型コロナウイルス患者の急増に対応しつつも、救急医療や悪性腫瘍、慢性疾患など新型コロナウイルス感染症以外にも継続的に対応していくため、これまでに得た知見や臨床現場の声を踏まえ、入院適応の見直しを行いました。
医療機関の診断により、SpO2(酸素飽和度)が95%以下(肺炎)、⾝体状況について他の疾患が⼊院適応・重症感がある⽅は医療機関へ⼊院となります。
SpO2が96%以上で、上記以外の⽅は⾃宅療養もしくは宿泊施設での療養になります。
⼊院待機の⽅で、⼊院優先度判断スコア3以上でSpO2(酸素飽和度)が95%以下の⽅は地域療養神奈川モデルの対象となります。また、⼊院の必要性に応じて、⼊院調整します。
新型コロナウイルス感染症患者が急増すると、病床確保が困難になります。その場合、救急医療や悪性腫瘍、慢性疾患などの新型コロナウイルス感染症以外の通常医療を抑制せざるを得ない状況に陥ることが強く危惧されています。
そのような中、従来は、酸素投与が必要な方、65歳以上の方、基礎疾患を有する方が新型コロナウイルス感染症患者となった場合は、無症状または軽症であっても一律に入院していただいていましたが、病床ひっ迫の現状を踏まえ、これまでの医療現場の知見や世界中の科学的データに基づき、令和2年12月から入院優先度判断スコアによる入院判断を行うこととしました。
なお、本スコアは入院判断の目安として用いられるものですが、スコアに反映できない患者一人ひとりの状況などから医師が入院すべきと判断した際には、医師の判断が優先されます。
このスコアの導入により、従来は入院となっていた方に自宅・宿泊施設で療養していただくことで、ひっ迫する新型コロナウイルス感染症病床の状況を改善し、真に入院が必要な患者に医療を提供できる体制を構築します。
自宅・宿泊療養していただくに当たっては、下記のとおり安全な療養体制の充実強化に努めてまいります。
なお、ひっ迫する病床の状況の改善は、自宅・宿泊療養者の体調悪化の際に入院できる病床の確保にもつながります。
下記にない項目(CT等)は0点とする
判断項目 | スコア |
---|---|
男性 | 1 |
75歳以上 | 3 |
65から74歳 | 2 |
37週以降妊婦 | 5 |
透析 | 5 |
基礎疾患因子1項目あたり | 1から2 |
CT/単純X線にて肺炎像(過去の線維化でない、スリガラス状陰影や浸潤影を指す) 最も病変がひどいスライスで左右合計面積の25%未満 |
3 |
CT/単純X線にて肺炎像(過去の線維化でない、スリガラス状陰影や浸潤影を指す) 最も病変がひどいスライスで左右合計面積の25%以上 |
6 |
判定日を含めて3日以上38℃以上の発熱を認める(CTなどの画像検査代用として肺炎の可能性) | 2 |
安静時SpO2 94 もしくは 95% | 2 |
安静時もしくは室内歩⾏等の労作時にSpO2 93%以下 | 6 |
重症感(横になれないほどの高度咳嗽、摂食・飲水量低下など) | 2 |
無症状 | -1 |
ワクチン2回接種(接種後14日以降6ヶ月まで)または3回接種 | -1 |
基礎疾患 | スコア |
---|---|
糖尿病 | 2 |
慢性呼吸器疾患(気管支喘息含む) | 2 |
現在治療が必要な重度の心血管疾患(症状や心不全伴う冠動脈疾患、心筋症など) | 2 |
高度慢性腎臓病(GFRが30未満が目安) | 2 |
肥満(≧BMI30) | 2 |
肥満(30>BMI≧25) | 1 |
治療中の悪性腫瘍(手術、抗がん剤など治療期間を終えたものを除く) | 2 |
免疫低下状態(ステロイド等の免疫抑制剤使用、臓器移植後、血液・骨髄移植、HIV、原発性免疫不全等) | 2 |
肝硬変 | 1 |
(注釈)基礎疾患の程度に関して、正確な定量的判断は困難であることを前提に初期判断を尊重する。
下記にない項目(CT等)は0点とする
判断項目 | スコア |
---|---|
男性 | 1 |
75歳以上 | 3 |
65から74歳 | 2 |
37週以降妊婦 | 5 |
透析 | 5 |
基礎疾患因子1項目あたり | 1から2 |
CT/単純X線にて肺炎像(過去の線維化でない、スリガラス状陰影や浸潤影を指す) 最も病変がひどいスライスで左右合計面積の25%未満 |
3 |
CT/単純X線にて肺炎像(過去の線維化でない、スリガラス状陰影や浸潤影を指す) 最も病変がひどいスライスで左右合計面積の25%以上 |
6 |
判定日を含めて3日以上38℃以上の発熱を認める(CTなどの画像検査代用として肺炎の可能性) | 2 |
安静時SpO2 94 もしくは 95% | 2 |
安静時もしくは室内歩⾏等の労作時にSpO2 93%以下 | 6 |
重症感(横になれないほどの高度咳嗽、摂食・飲水量低下など) | 2 |
無症状 | -1 |
ワクチン2回接種後14日以上経過 | -1 |
基礎疾患 | スコア |
---|---|
糖尿病 | 2 |
慢性呼吸器疾患(気管支喘息含む) | 2 |
現在治療が必要な重度の心血管疾患(症状や心不全伴う冠動脈疾患、心筋症など) | 2 |
高度慢性腎臓病(GFRが30未満が目安) | 2 |
肥満(≧BMI30) | 2 |
肥満(30>BMI≧25) | 1 |
治療中の悪性腫瘍(手術、抗がん剤など治療期間を終えたものを除く) | 2 |
免疫低下状態(ステロイド等の免疫抑制剤使用、臓器移植後、血液・骨髄移植、HIV、原発性免疫不全等) | 2 |
肝硬変 | 1 |
(注釈)基礎疾患の程度に関して、正確な定量的判断は困難であることを前提に初期判断を尊重する。
下記にない項目(CT等)は0点とする
判断項目 | スコア |
---|---|
男性 | 1 |
75歳以上 | 3 |
65から74歳 | 2 |
37週以降妊婦 | 6 |
透析 | 6 |
ハイリスク因子1項目あたり | 1から2 |
CT/単純X線にて肺炎像(過去の線維化でない、スリガラス状陰影や浸潤影を指す) 最も病変がひどいスライスで左右合計面積の25%未満 |
3 |
CT/単純X線にて肺炎像(過去の線維化でない、スリガラス状陰影や浸潤影を指す) 最も病変がひどいスライスで左右合計面積の25%以上 |
6 |
判定日を含めて3日以上38℃以上の発熱を認める(CTなどの画像検査代用として肺炎の可能性) | 2 |
安静時SpO2 94 もしくは 95% | 2 |
安静時もしくは室内歩⾏等の労作時にSpO2 93%以下 | 6 |
重症感(横になれないほどの高度咳嗽、摂食・飲水量低下など) | 2 |
無症状 | -1 |
基礎疾患 | スコア |
---|---|
糖尿病 | 2 |
慢性呼吸器疾患(気管支喘息含む) | 2 |
現在治療が必要な重度の心血管疾患(症状や心不全伴う冠動脈疾患、心筋症など) | 2 |
高度慢性腎臓病(GFRが30未満が目安) | 2 |
肥満(≧BMI30) | 2 |
肥満(30>BMI≧25) | 1 |
治療中の悪性腫瘍(手術、抗がん剤など治療期間を終えたものを除く) | 2 |
免疫低下状態(ステロイド等の免疫抑制剤使用、臓器移植後、血液・骨髄移植、HIV、原発性免疫不全等) | 2 |
肝硬変 | 1 |
(注釈)基礎疾患の程度に関して、正確な定量的判断は困難であることを前提に初期判断を尊重する。
下記にない項目(CT等)は0点とする
判断項目 | スコア |
---|---|
75歳以上 | 3 |
65から74歳 | 2 |
ハイリスク因子1項目あたり | 1から2 |
透析 | 6 |
37週以降妊婦 | 6 |
CT/単純X線にて肺炎像(片側かつ2分の1以下) | 3 |
CT/単純X線にて肺炎像(片側かつ2分の1以上) | 6 |
CT/単純X線にて肺炎像(両側) | 6 |
酸素投与必要 | 5 |
重症感 | 1 |
無症状 | -1 |
基礎疾患 | スコア |
---|---|
糖尿病 | 2 |
慢性呼吸器疾患(気管支喘息含む) | 2 |
重度の心血管疾患(冠動脈疾患、心筋症など心不全伴う) | 2 |
コントロール不良高血圧 | 1 |
高度慢性腎臓病(GFRが30未満が目安) | 1 |
肥満(≧BMI30) | 1 |
免疫抑制剤使用(ステロイド含む抑制剤) | 2 |
悪性腫瘍に罹患し治療中 | 2 |
血液移植・骨髄移植、原発性免疫不全、HIV | 2 |
臓器移植後 | 1 |
(注釈)基礎疾患の程度に関して、正確な定量的判断は困難であることを前提に初期判断を尊重する。
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