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初期公開日:2022年10月18日更新日:2024年1月19日

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データで見る新型コロナウイルスの特性の変化

 

デルタ株が主流の第5波が始まった2021年7月以降のコロナ株の特性について、流行した株ごとにデータに基づく比較を行っています。

コロナ株の特性による年代別の入院率と致死率の比較

株の流行期間
2021年7月から12月:デルタ株
2022年1月から6月:オミクロンBA1・2
2022年7月以降:オミクロンBA5

(1)入院率の変化

年代別入院率

  • 入院率は各年代ともデルタ株流行期よりもオミクロン株流行期の方が大きく低下しています。

 

年代別入院率

(注)入院率=各期間の新規入院者数/各期間に公表した新規感染者数

※感染症法施行規則の改正に基づく全数届出の見直しに伴い、9月までの数値で算出しています。

(2)致死率の変化

年代致死率

  • 致死率についても、デルタ株流行期よりもオミクロン株流行期の方が大きく低下しており、特に90歳以上の患者でも、オミクロン株では、5%未満の致死率となっています。

 

年代別致死率

(注)致死率=各期間に公表した死亡者数/各期間に公表した新規感染者数

※感染症法施行規則の改正に基づく全数届出の見直しに伴い、9月までの数値で算出しています。

【参考数値】

2022年10月 新規感染者数60,816人 死亡者数59人 0.09%

2022年11月 新規感染者数157,627人 死亡者数108人 0.06%

(注)率(%)=死亡者数(医療機関からの県への報告数)/公表新規感染者数(医療機関からの県への報告数+陽性者登録数(セルフテスト分))×100

致死率(参考)

致死率

デルタ株とオミクロン株の入院患者の状況の比較​​​​​​

  • デルタ株が主流の第5波とオミクロン株が主流の第6、7波における入院患者の傾向を比較した結果、デルタ株よりオミクロン株のほうが、新規感染者数は大幅に増加している一方、新規感染者数に対する入院患者数の割合や重症患者数の割合は、低下しています。
項目

デルタ株
(令和3年8月)

オミクロンBA.2
(令和4年2月)
オミクロンBA.5
(令和4年8月)
新規感染者数(月別) 64,417 214,025 448,240
新規入院患者数(月別) 4,872 4,900 6,052
新規入院重症患者数(月別) 1,003 405 288
最大入院中患者数(日別) 1,704 1,810 2,064
最大入院中重症患者数(日別) 249 102 75
ネーザルハイフロー施行患者数(月別) 949 298 186
人工呼吸器施行患者数(月別) 340 95 85
ECMO施行患者数(月別) 52 7 7

(注)各患者数は令和4年10月17日時点の数値
(注)ネーザルハイフロー、人工呼吸器、ECMOは、主に通常の酸素投与では治療することが難しい入院患者に対する治療法。

新規感染者数(新規自主療養届発行者数を含む)

令和4年12月26日時点

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新規入院患者数

令和4年12月26日時点

  • 新規感染者数が第5波に比べ第6、7波のほうが大きく上回っていたのに対し、新規入院患者数は、各波でほぼ変わらない患者数となっています。

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(注)新規入院患者数=各月に新規に入院した患者の数(入院中の患者数ではない)

新規入院重症患者数(全体・年代別)

令和4年11月30日時点

【全体】

  • 第5波に比べて第6、7波では、全体の重症患者数と重症率は、ともに大きく低下しています。

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(注)重症率は、当月に入院した患者のうち、重症となった人の割合を示す。

【年代別】

  • 年代別の重症患者数では、第5波では40~50代の患者が最も多かったのに対し、第6、7波では、60代以上の患者が最も多くなっています。

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入院中患者数(重症度別・日別)

令和4年11月30日時点

  • 入院中患者に占める重症患者の割合は、第5波のピーク時が14.6%であったのに対して、第7波のピーク時が3.6%であり、デルタ株に比べてオミクロン株は約4分の1に低下しています。

入院中患者数(重症度別・日別)

ネーザルハイフロー(HFNC)・人工呼吸器・ECMO施行患者数

令和4年11月30日時点

  • 各施行患者数は、第5波以降は減少しています。

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(注)ネーザルハイフロー、人工呼吸器、ECMOは、主に通常の酸素投与では治療することが難しい入院患者に対する治療法。

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