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更新日:2022年12月1日
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新型コロナ対策と熱中症予防
オミクロン株は感染拡⼤のスピードが速く、マスクを着用していても、換気の悪い場所でのエアロゾルによる感染が確認されています。これを防ぐためには季節を問わず、効果的な換気が重要です。
特に夏場は室内の温度が外気よりも高くなるため、エアコンや扇風機を活用して熱中症を予防しながら行いましょう。
飛沫は水分を含み重いため、到達するのはおおむね2メートル以内です。エアロゾルは、5μm未満の粒子がしばらくの間空気中を漂い、2メートルを超える空間まで到達します
エアロゾルは、ウイルスを含む飛沫から水分が蒸発した状態で、微細飛沫や飛沫核が空気中に浮遊している状態です
エアロゾルは、1回の咳で約700個、1回のくしゃみで約4万個発生し、空中を浮遊するので、直接飛沫を浴びなくても、短距離では吸い込んで感染することがあります。
換気が不十分な室内や、混雑した室内に長時間滞在すると、エアロゾル感染が拡大するリスクが発生します。感染者との距離が遠いにもかかわらず感染が発生した事例が国内外で報告されています。
[参考1]厚労省社会・援護局事業オンライン研修市中感染、家庭内感染はこうして防ごう~施設職員のための注意ポイント(2021年1月5日版)(PDF)
[参考2]【厚労省Q&A】新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。
[参考3]【国立感染症研究所】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について
室温が下がりすぎないよう、上手に換気に取り組む必要があります。
二段階換気の例
[参考]【厚労省】冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法(令和2年11月27日)
エアロゾル感染を防ぐには、換気が重要です。ただし、夏場は家電などからの発熱や日射侵入により、室内の温度が外気よりも高くなるため、エアコン(注釈1)や扇風機を活用して熱中症を予防することが必要です。
可能であれば、室温28℃以下を確保できる範囲で、防犯に注意しながら、5センチから15センチを目安に2か所の窓を常時開放します。常時換気が難しい場合は、30分に1回を目安に、数分間窓を全開にします。
エアコンを優先しながら24時間換気システム(注釈2)や換気扇を活用して、最小限の換気を確保しましょう。
窓開けによる換気を併用する際は、対角線上にあるドアや窓を2か所開放すると効果的です。
窓が1つしかない場合は、部屋のドアを開けて、扇風機などを窓の外に向けて設置しましょう。
24時間換気システムがない場合は、浴室やトイレの換気扇を常時運転しましょう。
室温が上がりすぎないようにすると窓を十分に開けられない場合には、換気不足を補うために、HEPAフィルタ(高性能エアフィルター)によるろ過式の空気清浄機の併用が有効です。
上記の24時間換気システムや換気扇などの機械換気と窓開けによる換気を行いつつ、エアコン等を使用しましょう。
(注釈1)一般の家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気を行っていません。
(注釈2)2003年7月の建築基準法改正以降に新築された住宅には、24時間換気システムの設置が義務付けられています。
(注釈3)「室温28℃」は、エアコンの設定温度ではありません。設定温度を28℃にしても、室内が必ずしも28℃になるとは限りません。そのような場合は設定温度を下げましょう。
換気により室内温度が高くなりがちです。エアコンの温度設定を下げるなど調整をしましょう
[参考4]【厚労省Q&A】換気について、一般家庭ではどのような工夫をしたらよいでしょうか。
[参考5]【厚労省】熱中症予防に留意した「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について
[参考6]【環境省】熱中症予防情報サイト 熱中症環境保健マニュアル2022
[参考7]【建築環境・省エネルギー機構(IBEC)】新型コロナウイルス感染症関連特設ページ
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