神奈川県における中和抗体療法の取組み

掲載日:2021年10月18日

1 中和抗体療法とは

  • 中和抗体薬にはウイルスが人の細胞に侵入するのを防ぐ働きがあり、発症から時間の経っていない軽症例に対し、ウイルス量の減少や重症化を抑制する効果が見られた
  • 供給量に限りがあるため、厚生労働省が買い上げ、対象患者が発生した医療機関の依頼に基づき無償譲渡を行っている
  • 詳しくは、中和抗体療法とはを参照のこと

2 中和抗体療法に関する注意点

  • 本薬を通じた治療では、発症から7日以内の軽症から中等症、特に肺炎を起こしていない初期の患者にのみ効果を有するため、新型コロナウイルス感染症患者の方全員が対象とはなりません

厚生労働省の通知に基づいて対象となる方の条件を定めておりますので、中和抗体薬の治療について各医療機関へ個別に問い合わせることはご遠慮ください

  • 本薬による治療により、アナフィラキシーを含む重大な副作用が発生することがあります。

インフュージョンリアクション

ロナプリーブを含むモノクローナル抗体製剤と呼ばれる薬を点滴したときにおこることがある体の反応で、過敏症やアレルギーのような症状が現れます。

  • 発熱
  • 胸痛
  • じんま疹
  • 悪寒
  • 胸の不快感
  • 全身のかゆみ
  • 吐き気
  • 力が入らない
  • 筋痛
  • 不整脈
  • 頭痛
  • のどの痛み

重篤な過敏症

薬に対してからだの免疫機能が過剰に反応することで、全身に起こる急性アレルギー反応がまれに現れることがあります。

  • 全身のかゆみ
  • 吐き気・嘔吐
  • 顔面蒼白
  • じんま疹
  • 息苦しい
  • 手足が冷たくなる
  • 皮膚の赤み
  • 冷汗が出る

など

  • ふらつき
  • めまい
  • また、下記の方は特に注意が必要とされています。下記のほかにも子どもや高齢者への投与にあたっては注意が必要とされています。
  1. 過去に注射剤などで重篤なアレルギー症状で重篤なアレルギー症状を起こしたことのある方
  2. 妊婦または妊娠している可能性のある方
  3. 授乳中の方

3 中和抗体療法の神奈川モデル

神奈川県内では、新型コロナウイルスに感染された患者さんのうち中和抗体療法の対象となる方へ、次のいずれかのパターンで中和抗体療法をご案内できる体制を構築しています。

pattern

パターン 患者の治療意思確認者 中和抗体療法実施者
パターン1 診断医療機関 診断医療機関

パターン2

診断医療機関 中和抗体療法拠点病院
パターン3 県・中和抗体療法チーム 中和抗体療法拠点病院
  • 診断医療機関から中和抗体療法拠点病院(以下「拠点病院」という)に患者を紹介するパターンは、現在拠点病院リストの作成や搬送手段の確保等を調整中です
  • 上記のほかに、コロナ症状で既に入院した患者に対して中和抗体療法協力病院(以下「協力病院」という。後述)が中和抗体療法を実施するパターンがございます
  • パターン2の場合の患者の搬送は、県の委託を受けた搬送調整センターが行います(配車の依頼方法等は通知でお知らせしています)

4 中和抗体療法を実施する医療機関

県内で中和抗体療法を実施する医療機関のうち、中和抗体薬をストックして重点的に治療を行う医療機関を、拠点病院もしくは協力病院に指定しています。

拠点病院や協力病院の条件は次のとおりです。

  拠点病院 協力病院
入院拠点病院 外来拠点病院
条件

1.コロナ病床以外で中和抗体療法専用病床を確保する

2.一泊二日の入院が可能な体制を構築する

3.県や他院が紹介する患者は優先的に受け入れられる体制を構築する

1.投与終了後1時間の経過観察を行う

2.投与終了後24時間は常時副作用等問合せに対応する(電話対応、病態の悪化等必要に応じ入院を含む緊急対応)

3.副作用確認や重症化時は自院で入院対応する

4.県や他院が紹介する患者は優先的に受け入れられる体制を構築する

1.コロナ陽性患者を常に一定数、受け入れている、若しくは受け入れられる体制にある

2.神奈川モデル重点医療機関である

3.原則の10日間療養の中で投与する

23病院 11病院 調整中
  • 病院数は、2021年10月15日時点で実稼働している病院の数
  • 病院名は一般には公表しておりません
  • (医療機関の方へ)新たに上記拠点病院や協力病院への指定を希望される場合は、県からの通知文書に記載の問合せ先までご連絡ください
  • 中和抗体療法を実施する医療機関や、中和抗体療法拠点病院に患者を紹介する診断医療機関向けの情報をまとめたサイトは、「中和抗体療法に関する医療機関向けページ」をご覧ください

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 5 中和抗体療法対象者の条件

中和抗体薬「ロナプリーブ」を使用して中和抗体療法を行う場合の対象となるのは、次の条件を満たす方です。条件は、厚生労働省通知(令和3年7月20日)に基づいて定めています。

なお、県の中和抗体療法チームは次の条件を満たす陽性者を対象に、入院優先度判断スコアやワクチン接種歴を踏まえて順番に治療の案内を行っています(パターン3)。治療の同意が取れた方を対象に、中和抗体療法を実施します。

基本条件(次のいずれも満たす)
  • 投与の時点で発症7日以内
    (県の中和抗体療法チームが対象者にご案内する場合は、投与までの時間を加味して発症5日以内)
  • SpO2正常(96以上)

+

部分条件(次のいずれかを満たす)
  • 50歳以上
  • 重症化リスク因子(注)あり

(注)重症化リスク因子となる下記基礎疾患の一覧

基礎疾患
  • 透析
  • 糖尿病
  • 慢性呼吸器疾患(気管支喘息含む)
  • 現在治療が必要な重度の心血管疾患(症状や心不全伴う冠動脈疾患、心筋症など)
  • 高度慢性腎臓病(GFRが30未満が目安)
  • 肥満(≧BMI30)
  • 治療中の悪性腫瘍(手術、抗がん剤など治療期間を終えたものを除く)
  • 免疫低下状態(ステロイド等の免疫抑制剤使用、臓器移植後、血液・骨髄移植、HIV、原発性免疫不全等)
  • 肝硬変
  • 妊娠後期

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa