初期公開日:2022年7月12日更新日:2022年12月21日

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サル痘について

このページはサル痘について紹介しています。

1 概要

サル痘は、ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症です。

1970年にヒト感染が発見されて以来、主にアフリカで流行しており、10か国程度が常在国となっています。

我が国では、2022年7月25日に、輸入例も含めて初めて報告され、12月2日時点で計7例の感染例が報告されています。

感染症法上の類型では、4類(動物等を介してヒトに感染し、国民の健康に影響を与える恐れがある感染症)に指定されています。

2022年12月1日のWHOの発表では、110か国で81,107人の確定例が報告されています。

また、2022年7月23日、WHOは感染の拡大が続いているとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。

2 症状

通常、1~2週間の潜伏期間後に発症します。

症状は発熱、頭痛、リンパ節の腫れなどが多いです。発熱1~3日後に発疹が出現します。

多くは軽症で、2~4週間で自然治癒します。

3 治療、予防法

対症療法が行われます。日本における特異的な治療薬はありません。

天然痘ワクチンが治療や予防に有効であることが示唆されています(我が国では1976年以降、天然痘ワクチンの接種は行われていません)。

なお、国立国際医療研究センターにおいて、治療薬の投与やワクチン接種に関して臨床研究を実施する体制整備をしています。

4 感染経路

リスなどのげっ歯類の他、サルやウサギなどのウイルス保有動物との接触で感染します。

ヒトからヒトへの感染経路は、主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)、患者と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染し、現時点では、空気感染は確認されていません。

5 関連情報

上記のほか詳細な情報は、次のページをご覧ください。

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