風しん抗体検査をレポート!

掲載日:2018年10月16日

風しん抗体検査ってどんなもの?キャンパスラボがレポート!

風しん抗体検査レポートクリニック前写真

最近ニュースで話題になっている「風しん」。
風しんは予防接種で予防可能な感染症ですが、自分自身が風しんの予防接種をしたことがあるかどうかもわからない方が多いのではないでしょうか?
まずは、風しんの抗体検査を受けて抗体を持っているかどうかを確認することが大切です。

「風しんの抗体検査ってどんなことをするんだろう…?」

そこで、今回、私たちキャンパスラボは、検査の内容がイメージできない方にも、安心して検査を受けてもらえるよう、風しんの抗体検査を行っている医療機関の一つである笹生循環器クリニックで取材してきました!

<取材メンバー>
大迫瑞季(おおさこみずき)東京理科大学4年 ※写真右
糠信ひなの(ぬかのぶひなの)駒澤大学3年 ※写真左

抗体検査を体験!

STEP1 問診票に記入

問診票に住所や氏名、これまでのワクチンの接種歴などを記入します。

風しん抗体検査の様子 風しん抗体検査の様子

問診票に記入する項目はあまり多くないと感じました。
これなら簡単に記入できます!!

STEP2 お医者さんによる問診

問診票を元に、体調やこれまでの病気、ワクチン接種の経歴を話し、抗体検査の受診が可能かを判断してもらいます。
風しん抗体検査の様子

風しんや抗体検査、ワクチンに関する疑問もお医者さんに質問することで解決することができます。
私もいろいろ教えてもらったので、検査に対する不安もなくなりました!

STEP3 採血

問診で抗体検査の実施可能と判断されたら、早速看護師さんに採血してもらいます。
風しん抗体検査の様子

少しドキドキしましたが、これもあっという間に終わりました!

STEP4 結果

2、3週間後に結果が出ます。
問診票の下の部分に結果が書かれて渡されます。

風しん抗体検査の様子

風しん抗体検査の様子

風しんウイルス抗体価の倍率が数値で出ます。その数値によって、抗体が充分かどうかが判断されます。

(HI法の場合)

  • 32倍以上

風しんの感染予防に十分な免疫を保有していると考えられます。

  • 8倍から16倍

風しんの免疫はありますが、風しんの感染予防には不十分です。

  • 8倍未満

免疫を保有していないため、風しんにかかってしまう確率が非常に高い。

また、32倍未満の人はワクチンの接種を推奨されます。
抗体を持っているかどうかが数値化されて渡されるので、とても分かりやすかったです!

抗体検査の流れ、皆さんイメージしていただけたでしょうか?
今まで抗体検査についてわからないことが多かったのですが、4つのステップで検査できるなんて、簡単だと思いました!これなら気軽に受けることができますね!!
短時間で手軽に受けることができる風しんの抗体検査。
なんと神奈川県では無料で受けることができる助成制度もあります!

抗体を持っているか分からない、不安な方は、ぜひ早めに抗体検査を受けてくださいね!!

※助成制度については神奈川県風しん撲滅作戦特設ページをご確認ください


風しん抗体検査の様子

風しんについて、笹生循環器クリニック 笹生先生にインタビュー!

今回抗体検査レポートで訪問した笹生循環器クリニックの笹生先生に、風しんについてや、抗体検査を行っていて感じることを教えていただきました。

風しんインタビューの様子

最近近ニュースでよく聞く!?「風しん」とは?

糠信さん

最近、風しん感染者が関東で増加しているというニュースを見るようになりましたが、そもそも風しんがどんな病気なのか教えてください。
風しんインタビューの様子

笹生先生

風しんは、風しんウイルスに感染することによってかかる病気で、症状は風邪に似ていて、発疹がでるんです。「3日はしか」とも呼ばれます。
風邪に似ているからと軽視されがちですが、妊婦の方がかかると、生まれてくる赤ちゃんが「先天性風しん症候群」になる可能性があります。赤ちゃんが、目が悪くなったり、心臓が悪くなったり、耳が聞こえなくなったり、小頭症になったりする可能性があるんです。
風しんの抗体検査は、それを予防しようとして行っている取組みです。
風しんインタビューの様子

大迫さん

妊娠時に特に影響があるということですが、私たちは「女性だけでなく特に男性に風しんワクチン接種を」というふうに啓発活動しています。現状、男性も含め、風しん感染者は増えているのでしょうか。

笹生先生

最近風しんの感染者が増えてきているとはいっても、把握できていない数もあるわけです。
ニュースで出ている感染者数より多くの人がかかっている可能性があります。はじめは風邪だと思っていて、発疹が出てから検査して、はじめて風しんだとわかる場合もあります。

風しんインタビューの様子

糠信さん

風しんにかかっていることに気づかないで生活し、そのまま治ってしまう患者もいるんですか?

笹生先生

はい、症状が軽いと気づきにくいです。リンパ腺が腫れたりしますが、それも風邪と似ていますし、自分が風しんにかかっている自覚がないまま生活してしまう方もいます。
風しんは伝染力が強くて、インフルエンザの2倍から4倍の感染力があり、飛沫感染でうつってしまうため、感染している自覚のない患者さんが、交通機関や職場などで知らずのうちに他人にうつしてしまう可能性があります。

糠信さん

知らずのうちに妊婦さんにもうつしてしまっている可能性があるということですよね。妊婦さんのパートナーや家族だけでなく、社会全体で風しんを流行らせないようにしていかなければならないですよね。

先生が感じる風しんの現状とは?!

風しんインタビューの様子

大迫さん

風しんに対しての意識や認知度は上がっていますか?まだまだ知られていませんか?

笹生先生

きちんと理解されている方はまだまだ少ないように感じますが、実際に抗体検査に来られる方の数は増えているので、認知が上がっていると思います。神奈川県の方で啓発活動を継続して行っていただけると、さらに広く知れ渡ると思います。

糠信さん

実際に風しんの抗体検査を受けに来る方はどんな方が多いのでしょうか?
風しんインタビューの様子

笹生先生

男女比では、前までは女性の割合が多かったのですが、今では男性の方も増えました。
全体な認知度が上がっているということだと思います。
今年は特に風しんの患者が増えていますし、30代の方が受けに来られることが多いです。若い方の意識が上がっているようには感じています。
ご夫婦で来院される方々が多いです。あとは、若いご夫婦と一緒に住まわれている親御さんが受けにくることもあります。男性ひとりで来られる方はまだ少なく、パートナーの女性が心配されて、一緒に検査に来る方が多いです。

大迫さん

20代後半以上の男性は風しんの抗体を持っていない人が多いと聞いてますが、抗体検査される人の中で抗体を持っていない人は、実際に結構多いのでしょうか?

笹生先生

風しんの抗体は、2回予防接種を受けると大体つけることができると言われますが、過去において、いま28歳より上の年齢の男性の方は風しんの予防接種を受ける機会が女性に比べて少なかったんです。なので、風しんの抗体を持っていなかったり、予防接種を受けたことはあっても充分な抗体ができていない人も多いんです。
抗体検査を受けに来られる男性の中でも、風しんの抗体を充分に持っていないことがわかった方が実際にいらっしゃいます。

大迫さん

まだまだ世の中に風しんの抗体を持っていない男性がいるんですね。
社会全体としてみると、風しんにかかる可能性の男性は多いってことですね。
私たちも啓発活動にもっと力をいれていかないとですね。

糠信さん

逆に私たち含めて28歳以下の若い人たちは、抗体を持っているから安心と考えてよいのでしょうか。また、女性は、結婚前には必ず風しん抗体検査をしたほうがいいのでしょうか、それとも今すぐにでも検査はしておくべきなのでしょうか。

風しんインタビューの様子

笹生先生

28歳以下の方々は基本的には2回予防接種を受けているはずなので、かかる可能性は低いです。予防接種の記録を母子手帳などで確認してみてください。妊娠してからだと予防接種は受けられないので、記録を把握しておくということは大切ですね。
もしも不安な場合は抗体検査を受けてもよいと思います。

大迫さん

一人ひとりが自分の抗体の有無についてきちんと把握することが大切ですね。
最後に、風しん撲滅に向けて県民の皆さんにメッセージをお願いします。

笹生先生

社会全体をみたときに、ある程度の方が抗体をきちんともっていることは必要です。
抗体検査や予防接種を受けるべき方にはきちんと受けていただき、防げる病気は社会全体で防いでいきたいですね。

糠信さん・大迫さん

ありがとうございました。

風しんインタビューの様子

<クリニックを取材して>

実際に抗体検査をされている先生のお話を伺って、改めて男性の皆さんにも抗体検査や予防接種をきちんと受けていただきたいと思いました。
妊婦さんと赤ちゃんを風しんから守るために、まだまだ風しんについて知らない、知っていても他人事だと思っている、そんな社会の状況を変えるため、今後も風しん撲滅作戦の啓発活動に力を入れて取り組んでいきたいと思います!!
抗体を持っているかどうか、はっきりとわからない男性は、ぜひ早めに抗体検査を受けてくださいね。

2018年9月

キャンパスラボ 大迫瑞季、糠信ひなの

本文ここまで
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