更新日:2024年3月29日

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IoTを活用した牛の管理の一例について

   酪農経営において、畜産クラスター事業の活用もあり全国的に酪農機器をインターネットでつなぐIoTを活用した機械等導入事例が増えているそうです。県内では搾乳ロボットの導入はまだありませんが、哺乳ロボット、分娩監視装置、監視カメラ、発情監視装置、自動給餌機、搾乳ユニット自動輸送装置、等々各経営に合わせて省力化、事故防止、牛の健康維持、繁殖成績向上、乳質向上等にIoT化が寄与しています。

   一つの例として、牛に装着したタバコ箱大の高精度センサー(加速度センサー、気圧センサー、接近センサーを内蔵)が、牛の行動データを採食、飲水、起立、横臥、歩行、反芻などに分類し2秒に1回24時間絶え間なく収集・解析され、「発情兆候の牛」「疾病牛」「病気になりそうな牛」「起立困難になりそうな牛」等有用な情報をリアルタイムで経営者のスマートフォンやパソコンにデータ転送してくれるシステムがあります。このシステムによる疾病アラートは、人が発見するより1.3日早いタイミングで病気の可能性が検出されますし、発情兆候も正確に判定可能なので、日常の管理の補助として活用することで経営の向上にもつながるものと思われます。

(IoTとは、Internet of Thingsの頭文字をとった略語で日本語では「モノのインターネット」と言われ、身の周りの様々なモノ(物)がインターネットに接続され、情報交換することで相互に制御するシステムのことです。)

 

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