ワンポイントアドバイス(本文)

掲載日:2021年3月26日

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スマート酪農への期待

 1 スマート酪農(農業)とは

 ロボット技術やICT(情報通信技術)等を活用して労働負担の軽減や牛の個体管理の充実を実現するために開発され、近年国内での普及が進んでいます。

 2 酪農関係では

 ロボット技術では搾乳ロボットや哺乳ロボットなどが普及しています。搾乳ロボットは、フリーストール牛舎に設置して、牛の自発的な行動により搾乳を行うシステムです。搾乳作業の省力化と良質生乳生産のメリットがあります。導入には多額の投資が必要なため、投資効果などを十分検討する必要があります。               

 哺乳ロボットは、1日の哺乳量を設定し、ICタグで個体管理することで、子牛が飲みたいときに必要量を飲むことが可能です。哺乳作業の省力化と個体毎の哺育管理が可能で、県内にも導入されています。

 ICTは、牛の首や足に装着したセンサーから行動変化を読み取り、分娩や発情などを監視するシステムに利用されています。牛の行動観察や発情発見など目的に応じた装置が開発されており、発情発見装置では、人の目による観察と装置による判定の二重チェックにより、発情見逃しが減ったという声を聞いています。

 監視カメラを利用して分娩など牛舎内の状況をスマートフォンで確認するシステムは、県内でも導入事例が見られています。

 3 機器やシステムの導入に当たって

 スマート酪農は、導入すれば儲かる、楽になるというものではありません。なぜその機器が必要なのか、どんな経営をしていきたいのか、目的を明確化することで効果が得られるようになります。先進事例の情報を得て、使い方や効果を事前検証しておくことも大切です。

 省力化によって得られた時間や人員を、何に充てるか考え、実現していくことで、楽しく魅力的な酪農経営につながることが期待されます。

 農林水産省ホームページの「スマート農業技術カタログ」に、技術・機器名やメーカー等が記載されているので参考にしてください。

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/smart_agri_technology/smartagri_catalog_chikusan.html