第9期第4回神奈川県男女共同参画審議会議事録(その2)

掲載日:2019年12月18日

第9期第4回神奈川県男女共同参画審議会(その1)の続きです。

<太田委員>
前回出席することができませんでしたが、何か修正を求めるということではなく確認しておきたいと思います。条例第9条の「男女共同参画の推進を阻害する恐れがある表現」ということで、メディアなどで女性の表象のことについて、メディアリテラシー上のことと思いますが、企業のCMの炎上ということが昨今多くある中で、ジェンダー被害について分からない人が弁護士にもおります。おそらく国際的に海外から厳しい評価を受けているということもありますが、改善については中・長期的に待つしかないと思われます。この条例に書かれた内容について、具体的にどのような取組みをしているのか、今後どのようなことをされるのかということについて伺いたいと思います。

<事務局>
現在、若い世代に対して、固定的性別役割分担意識の解消とメディアの発信する情報について積極的・主体的に評価する能力、いわゆるメディアリテラシーを養っていきたいということがあり、かなテラスが中学・高校に講師を派遣しメディアリテラシーの出前講座を実施しています。受講した学生の方々からは、非常に好評をいただいています。
「中高生のための気づき講座」ということで、「男女共同参画・メディアリテラシー講座」のほか、「デートDV防止啓発講座」や「かながわリケジョ・エンカレッジプログラム」の3本をセットにして、パンフレットを作成し、ご利用いただきたいということで学校へ周知しています。いずれも中学・高校生向けの出前講座です。

<太田委員>
様々な組織の広報担当者の意識が低いと思うことがありますので、例えば県内の企業の広報担当者向けに白河委員の講演を行うなど、県が発信できるような機会を利用して取り組んでもらいたいと要望します。

<神尾委員>
第15条の審議会への諮問に関する規定について、審議会がプランの事業評価を行うようになりました。県レベルでそういうことをやっているところは神奈川県がおそらく初めてと思いますが、この第15条は、審議会が受け身的な表現になっているので、審議会が所管というか担当する形で、一つは知事からの諮問に対して意見を言うということと、二つ目は、推進状況について毎年評価を行うということをはっきりと、むしろ審議会を主体に書き直せないかと思いました。

<岩田会長>
ありがとうございます。その点についていかがでしょうか。

<事務局>
審議会によるプランの評価については、前回のプラン改定の時に、委員の皆様にご意見を頂戴し盛り込みましたが、条例に書き込むということについては、検討させていただきたいと思います。

<岩田会長>
今日の二番目の議題にもなりますが、かながわDV防止・被害者支援プランについても審議会が評価することになっているので、そのことも併せて検討いただければと思います。
委員の方から他に意見はございませんか。

<吉田委員>
条例の中身ではありませんが、この条例を意味のあるものとするには、第4条で、県は男女共同参画の推進に関する施策について、市町村などと協力して実施すると謳われており、具体的にどのように県の方で働きかけていけるのかということが、非常に重要と思います。神奈川県内の市町村でも大きいところと、本当に小さくて自分たちで施策を組めないところと様々なので、その辺りについて少しお考えを伺いたいと思います。

<岩田会長>
多様な主体との協働はかながわ男女共同参画推進プランに盛り込み、そのプランの進捗状況を毎年私たちが評価することになっておりますので、その段階で伺うことでいかがかと思いますが、今、事務局の方からご説明頂けるようでしたらお願いします。第4条の第2項に関連して自治体、市町村との連携についてです。

<事務局>
協働の相手方について、条例に具体的に書くのがよいか、ということもあります。

<吉田委員>
条例の中身ではなくて、実際にこの条例が生きてくるために、どのように連携しているかということと、今後の連携の予定について伺いたいということです。
条例ができてどうなるかと、かながわ女性会議のメンバーから聞かれます。その辺りについて、第4条など、市町村との連携など重要かと思いました。他の市町村の男女共同参画プランの改定などにも委員として参加しており、そのようなメンバーにも聞かれるため、少しお話しいただけたらと思います。

<事務局>
市町村との連携は、とても重要と考えております。市民向けの色々な啓発講座などを共催という形で、双方役割分担をしながら一緒に企画をして進めていく、または事業について一緒にやっていく、あるいは情報交換をしながら進めていくということが大事になってきます。そのような会議を開き、市町村の方にご出席いただき、施策のすり合わせなどをしております。
また、計画策定に関する打合わせ等にかなテラスの職員が呼ばれ、一緒に話し合いに参加させていただくこともございます。
DVの問題も含めた男女共同参画の施策の推進に当たっては、現場である市町村、福祉部門との連携も含めて非常に大事なことがあると思います。
その点については強く意識して取り組みたいと思いますし、市町村からも大いにご協力をいただいているところです。

<吉田委員>
特に今回の見直しのポイントがうまく市町村に伝わるように、今のお話のことについても工夫していただければと思います。県が条例改正した場合、市町村職員も役所の方だから読むのでしょうけれども、読んだだけで終わってしまって、審議会での議論の趣旨がなかなか伝わらないと思います。意見交換や、講座をやっているということなので、そういう中でも条例の意味合いが伝わるようなことをぜひ頑張っていただきたいと思います。

<事務局>
今申し上げました、市町村の方にご出席いただくような会議では、我々の方でプラン改定や条例改正をする場合、その経緯や理由等の説明を行うことは重要なので、意味が伝わるような形でご説明し一緒に進めていきたいと思います。

<岩田会長>
ありがとうございました。

<事務局>
先程の条例第15条についての議論に関して、説明を補足したいと思います。審議会の役割としてプランの進捗評価を行うことなどを条文に明記した方がよいのではないか、というご意見について、条例の下に神奈川県男女共同参画審議会規則というものがあり、その第2条の審議会の所掌事項の規定で審議会の役目を定めています。
具体的には、知事の諮問に応じて調査審議して、結果を報告し、意見を建議するということを規定しています。確かに評価という文言は入っていませんが、プランの評価については、当課から審議会にお願いしご意見を頂戴しているという組み立てで行っている状況です。

<岩田会長>
審議会が主体的に意見を出すこともできるし、諮問に対して審議することもできると書かれているので、それはよいのですが、それを受けて神尾委員がおっしゃったのは、現にかながわ男女共同参画推進プランの進捗状況評価はを行っているので、計画の策定だけではなく評価もしていることを分かりやすく、条例に書けないかということです。

<事務局>
条例に盛り込むか、こういった規則に書き込むかという点を含めて、今のご意見について検討させていただきたいと思います。

<岩田会長>
検討をお願いします。
今は、策定と改定の時しか関わっていない書き方になっているので、評価も書いていただけないかということです。よろしくお願いします。
それでは資料の1-4の条例の修正イメージを用いながら、条例に反映する事項を確認していきます。
最初は、第3条の第3項「家族を構成する男女が」というところですね。もしも漏れがあったら言ってください。次が、第4条の最初の「県の責務」を書いている部分で、「ポジティブ・アクション」のことを書けないか。それから第2項の「教育機関を含む事業者」という書き方ですが、教育機関を独立させることができないか。第8条第2項の必要性は分かったのですが、ここで言わんとしていることがもう少し分かるような書き方ができないか検討していただきたい。第10条の(7)「両立を支援するための措置の状況」という書きぶりを検討していただきたい。また第15条の審議会の役割について、評価も書き足していただけないかということ。
以上と思いますが、よろしいでしょうか。
本日の委員の方々のご意見を踏まえて事務局にご検討いただくとして、今後の進め方はどのようになりますか。

<事務局>
本日のご意見を事務局の方で整理し、事務局としての考え方の案をお示ししたいと思います。会議を開催して、というのは難しいと思いますので、メールでのご案内を考えております。

<岩田会長>
それでは事務局の整理案をメールでいただけるということでわかりました。よろしくお願いします。

<事務局>
先程お答えできなかった、届出書の様式の内容に関し、ここでご説明させて頂ければと思います。
「懲戒規定以外の措置」は、具体的には何が該当するのかというご質問でしたが、厳重注意、警告とか懲戒規定ではないものを就業規則の中に書いている場合があると思いますので、そちらをご確認くださいということです。

<岩田会長>
分かりました。懲戒には至らないけれども、ということですね。
それでは次に議事2に進みたいと思います。かながわDV防止・被害者支援プランの進捗の評価について事務局から説明をお願いします。

<事務局>
資料2に基づき説明。

<岩田会長>
今の説明を要約すると、かながわDV防止・被害者支援プランの評価は、かながわ男女共同参画推進プランの評価と並行して同時に行うということです。今の説明では触れられなかった点について、私から補足しますので、かながわDV防止・被害者支援プランの41ページをご覧ください。
ここでは1番から5番の数値目標を掲げているのですが、かながわ男女共同参画推進プランと大きく違うのは、これらが5番を除いては5年に一回しか調査が行われないということです。よってこの数値目標に照らした評価は毎年は行えないということです。
5番目については毎年集計しご報告いただけると思いますが、それ以外の数値目標については、進捗状況を数値目標に照らして評価することはできません。よって、具体的には、計画に沿って県が何を実施したか、というインプットの評価にならざるを得ないということです。
このインプットの評価は、施策の数が非常に多いということがあり、審議会で個々の施策の評価を一から全て行うことは無理ということから、先程二次評価という言葉が出ましたが、県のそれぞれの主管課でどのような取組みを行い、何が十分で何が不十分であったかということについて一次評価をしていただいて、それに基づき私たち審議会は二次評価をするというのが事務局のご提案と私は理解いたしました。
そういうことでよろしいでしょうか。では、ご意見がありましたらお願いします。

<神尾委員>
質問ですが、一次評価が数値目標や重点目標ごとと書いてあるので、数値目標については5年ごとということで、それ以外はやらないということと思います。
そうすると例えば、かながわDV防止・被害者支援プランの26、27ページに「重点目標1 暴力の未然防止」とあり、施策がいくつか載っておりますが、一つひとつの施策について一次評価がなされるのか、重点目標全体として評価が行われるのか、どちらでしょうか。

<事務局>
数ある施策を一つひとつご審議頂くのは大変と思いますので、今の案ではイメージとして記載のとおり、重点目標ごとに、主な取組内容を記載した後に、県としてどこが進んでいてどこに課題があるということを書かせていただき、それを審議会に評価いただきたいと考えているところです。重点目標は全部で五つございます。

<岩田会長>
かながわ男女共同参画推進プランの年次報告書がここにありますが、19ページ以降に、具体的な全ての施策について、その年に何をしたのか、あるいは翌年に何をしようとしているかについて大量の情報を整理し載せていますが、かながわDV防止・被害者支援プランについては、こういう情報は出していただけるのですか。

<事務局>
先程会長がおっしゃっていたように、かながわDV防止・被害者支援プランの目標についての数字は毎年は出せませんが、重点目標毎にどんな取組みを行ったかについては、かながわ男女共同参画推進プランと同様にお示しできると思います。

<岩田会長>
その情報に基づき、何ができて何ができなかったかということについて重点目標単位で評価を行いたいということですね。
 
<事務局>
そのように考えております。

<岩田会長>
他に何かございますか。

<吉田委員>
先程、実際に取り組んだことと課題とおっしゃっていたので、その中に入っていると思いますが、やはりある程度、なぜその課題が進まないかということについて、所管課の見解を少し出していただかないと、私たちが議論できないと思います。
行政の一次評価は、よい所だけ書いてあるという感じになりがちなので、大変とは思いますが、例えば予算の問題なのか、あるいは謳っているけど実際に取り組むのは難しいなど、できれば具体的な課題を出していただけると、私たちも色々と手助けできると思います。評価して終わりではなく、どうにかしなければと思っているので、よろしくお願いしたいと思います。

<岩田会長>
それでは進捗状況について、問題があるところは、その原因の分析もよろしくお願いします。

<事務局>
評価の際に、施策の推進に関してお知恵をいただきたいと思います。

<岩田会長>
他にはよろしいでしょうか。
それでは予定の時間よりも早いですが、二つ目の議題として、これで区切りとしてよろしいでしょうか。

<松田副会長>
他の自治体のDVプランを少し見ましたが、東京都はこの男女共同参画に関するプランとDVに関するプランを1部と2部という形で一つに合作し、5年度ごとに策定しています。
それに対して、神奈川県では、このかながわ男女共同参画推進プランの計画期間は2022年度まで、かながわDV防止・被害者支援プランは2023年度までと、一年ずれております。これは案外良かったと思います。まず、かながわ男女共同参画推進プランの方で5年ごとの検証をしっかり行った後、次の年にかながわDV防止・被害者支援プランの改定ができるので、偶然かもしれませんが、計画終期のずれは良い方向に作用していると思いました。以上です。

<岩田会長>
ありがとうございます。計画改定のサイクルは維持した方がよいというご意見ですね。
他には全体を通じて何かありますか。なければ、今日は全ての議題が終了いたしました。皆様、今日もご協力いただきありがとうございます。
それでは、事務局から連絡事項などありましたらお願いいたします。

<事務局> 
条例の見直しに関し、本日いただいたご意見につきましては、事務局で改めて内容を整理いたしまして、メール等で委員の皆様にご確認いただきます。その後調整の上、2月の議会で報告させていただきます。
ここで少しお時間をいただいて、本日皆様にお配りしている「かながわ女性の活躍応援団」冊子と「男性×家事育児×オープンイノベーション・コンソーシアム」ちらしについて、かなテラス所長より簡単に紹介します。

【かなテラス所長が「かながわ女性の活躍応援団」冊子の内容と「男性×家事育児×オープンイノベーション・コンソーシアム」の取組みについて簡単に説明】

<事務局>
最後に参事監より、一言ご挨拶申し上げます。

【参事監より挨拶】

<事務局>
今、参事監からの挨拶にもありましたとおり、今回で第9期最後の審議会となります。
事務局からも改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。事務局からは以上でございます。

<岩田会長>
それでは今、ご挨拶にありましたとおり、2年間ということで、今期もあっという間でした。これが最後だそうです。私も座長を務めさせていただき、多くの感謝がございます。何よりも私を支えてくださった松田委員がいつも隣にいてくださって、副会長として、また自らもたくさんご発言頂きました。他の委員の皆様も積極的なご意見を頂戴しありがとうございました。
また、事務局の皆様に感謝したいと思っているのは、世の中に審議会は多くございますが、中には私達委員の意見を柔軟に受け止めていただきにくい審議会というのもあります。こちらでは、色々な注文を付けましたがそれをできるだけ受け止めていただいて、施策に反映していただくという姿勢で審議会の運営にあたってくださいましたことを、心からありがたく思います。
それではこれで本日は閉会したいと思います。ありがとうございました。

<終>