第9期第2回神奈川県男女共同参画審議会議事録(その2)

掲載日:2019年2月26日

第9期第2回神奈川県男女共同参画審議会(その1)の続きです。

<岩田会長>
次に、議事の2番目に進みたいと思います。かながわ男女共同参画推進プランの評価を、当審議会が行うこととなっておりますので、評価の結果公表について、事務局からご説明をお願いします。

<事務局>
資料3に基づき説明。

<岩田会長>
当審議会がプランをどのように評価するかについて、初めてのことなので、ぜひ皆さんのご意見を頂戴したいと思います。

<神尾委員>
県レベルで男女プランの第三者評価をするのは、神奈川県が初めてではないかと思いますので、とても良いと思います。ただし、この評価を何のためにするのかというと、計画を作り実際に事業を行ったものの、なかなか成果が出ない。今までのような行政自身の評価では、事業が進捗していますということで評価してしまい、成果が上がっていないけれど毎年同じ事業が繰り返されてしまうということで、やはり成果を評価することが大事と思います。そのためには、私たちが評価して提言したことを、担当の所管部署がどう受け止めて対応したかということがないと、何の意味もないんですね。ですから、そういうところをきちんとやり取りできるような仕組みを作ってほしいと思います。
参考として目黒区の例が出ていましたが、目黒区で実施しているようなことを県レベルで実施するのは、非常に難しいと私も思います。目黒区は、成果を評価するために、毎年、区民向けの意識調査をしているんですね。DVの被害状況も、毎年、実態調査をしています。本日、報告書を持ってきましたが、成果を評価するために意識調査をやっているほか、事業を評価するために、進捗状況を各所管課に評価していただいています。それぞれの施策には事業があって、事業には所管があるはずです。所管に対してボールを投げたので、提言した翌年に何を改善したか、昨年度はこういう提言をしたので今年度はそれをどうしたのか答えてもらうものを、区の方で作っています。報告書の全体がこれですが、前半に評価があって、後ろには事業評価と意識調査が全部載っています。これをやるのは無理ですが、最低限、私たちが提言したことを所管課がどう受け止め、翌年までにどのような対応をしたのか答える、そのような仕組みをお願いしたい。
そのためには、9月末に年次報告書を公表して、翌年の年次報告書までに反映される、そのようなことが可能な時期なのかということをお聞きしたい。目黒区でも、既に翌年の事業計画が決まっており反映できない時期に報告書を発行しているということに、ある時気づきまして、少し時期を前倒しにして、その年に出した報告書の内容が翌年に反映されるように変えました。この9月の年次報告の公表が、その次の年の県の政策に反映される時期なのかということを質問したいのです。そうでないと、報告書発行の翌年の更に1年後でないと反映されないということになってしまい、あまり意味がなくなってしまうんですね。よって、年次報告書の発行時期は非常に大事です。県として、翌年の事業計画に反映できる時期はいつでしょうか。

<事務局>
1年間の事業の実施状況は、翌年の6月くらいまでに調べますが、男女プランについては、特に事業の所管課がたくさんあり、お手元の年次報告にも記載されておりますとおり、かなり細かく事業報告をもらっているところなので、調査のお時間はいただかざるを得ないかと思います。それを分析し、委員の皆様からご意見をいただいた上で、翌年の施策運営に反映できるかについて、次の年度の予算的な議論は、夏くらいから調整を開始しておりますので、そこでの具体的な話に落としていくには若干遅いかもしれませんが、翌年の事業の組み立てに、十分参考にさせていただくことはできると思います。
ただ、今の委員のお話を踏まえた上で、スケジュールを立てた方が良いということですよね。

<神尾委員>
そうです。もし評価を間に合わせるなら、この審議会の開催時期を前倒しする形でしょうか。

<岩田会長>
予算の締切りはいつですか。

<事務局>
県も従来は秋にやっていましたが、働き方改革の関係もあって、前倒しにしています。よって、新規事業で新たに施策を検討するのは、私たちはサマーレビューと言っていますが、7月~8月です。既存事業の中で若干改変していくことは、通常の予算要求の中でやっていきますが、それも今は早まっており、9月頃には動きがある形で例年やっています。
しかし、それに間に合わせようとすると、先程ご説明したとおり、事業実績を把握するのにも時間がかかるということがあるため、実績把握の部分と来年度の予算に反映させていくタイミングを見計らうと、確かに9月末はどうかというところはあります。

<松田委員>
男女プランでは、17の数値目標を作りました。よって毎年、その17項目をやれれば良いのですが、ご説明があったとおり、そのための資料やデータ集めがあるため、17全てをやらずに、今年度はそのうちの3~4項目をやるなど、集中的な経過報告でも良いと思っています。今、目黒区の資料が回覧されていますが、全体で200ページくらいある中で、報告は60ページくらい、後はアンケートの全文が載っていたりして、厚い資料ですが、実際に読むところは少ないように感じました。
横浜市の例もありましたが、横浜市の報告書はこれです。横浜市がこのように冊子にしたのは、2013年が最後で、2014年からはホームページを見るようにということになっており、このような冊子にはしていないのです。横浜市も、冊子の形だと100ページを超えるものでしたが、実際の評価報告は10ページ足らずで、後はその年度にやった男女共同参画のシンポジウムのチラシや議事録を載せたりして、結構厚くしている感じです。
よって、目黒区や横浜市の例をご紹介いただきましたが、神奈川県も、来年度から始めるということでしたら、とりあえず3つか4つの項目に絞る形もあるのではないかという気がします。公表の方法も、ホームページでもよいかと。また先程、説明の中で概要版というお話もありましたので、県のたよりに男女共同参画計画の評価をしているということを載せて、関心のある方はこちらをご覧下さいというように、URLを載せる形でも良いと思います。

<岩田会長>
他にご意見はいかがでしょうか。

<吉田委員>
たまたま2ページのところに「県職員の幹部職員に占める女性の割合」の例が載っていますが、この目標は、審議会でも随分気にしていたところと思います。このような目標値がどうなったかということを見る時に、どういう働きかけをしたのか、何をやったのかが非常に重要だと思います。それをやったけれど効果が上がらなかったのか、それとも、遅れて効果が表れてくるものなのかということがありますので、そのあたりを審議会でどんどん報告していただければと思います。人権男女共同参画施策推進会議という、副知事も入っていただいている会議体の中で、この話が議論されたのかについても伺いたいと思いました。
県自身がやる目標が例として載っていましたが、なかなか難しいことですよね。他の目標は、市町村にやってもらうとか、民間に働きかけるなど、目標値に対して県がやれることが、もっと間接的になります。主体が違う形になるので、県が何かしたからといって、そんなに簡単に効果が出るものではなく、企業などを対象にした若干「運動」的なところがありますね。やったことと、結果がこうであったということを知りたいと思いました。

<岩田会長>
他はいかがですか。難しいですね。年に2回しかない審議会で評価をやっていかなくてはならない。最後にご説明いただいた部分ですが、現実的なことを考えると、毎年毎年は少々軽めでも仕方がないのかなと。一番やらなくてはならないのは、計画期間の5年が終わった時にどうであったかということをきちんとやらなくてはならないと思うのですが、それよりももっと大事なのは、次の計画に反映できるような議論をどこかでしなくてはならず、それは5年が終わった後の最終的な評価では間に合わないんですね。中間年度によりしっかりとした評価をと言ったのは、3年くらい終わったところでしっかり評価をして、その評価結果は次のプランに反映できるようにしたい、ぜひそれはやっていただきたいと思います。
毎年1回の審議会で何ができるかということについて、皆さん、やりたいことはたくさんあると思いますが、ご意見を伺い、事務局で整理をしていただければと思います。項目を絞ってはどうかというご意見もありましたね。別の考えとしては、計画値に照らして進捗が非常に遅れているところなど、17全体ではなくどこかに絞ってやる、又は17の目標全体をさらっとやるなど。

<神尾委員>
例年はさらっとやって、1年目、2年目とやってみて、ここが問題だというところを3年目に集中的にやるのはいかがでしょうか。部分的にやることはちょっと問題があります。やはり全体の計画なので、全体としての評価を淡々とやった方が良いと思います。

<岩田会長>
県の年次報告書は、結構な情報量だと思うんですよね。きれいに印刷物になっていなくても良いですが、情報が整理できた段階で、なるべく早くやるのはどうでしょうか。目標に比べて数字がどうかということと、数字に関連する施策の進展がどうかということを、この資料から読み取って評価するということになると思いますが。もう一つは、タイミングの問題ですね。
事務局はいかがですか。大体のイメージがあればお話しいただきたいですし、持ち帰って検討されるのであれば、そういうことでも良いかと思います。

<事務局>
評価は来年度が初回となりますが、会長からお話しいただいたとおり、全体の実績をまとめて見ていただいた上で、課題になっているような部分を深掘りするという形で検討させていただいてよいでしょうか。また、実際の施策に反映できるかどうか、タイミングを計りながらというご意見もいただきましたので、そこも意識し、また会長にご相談させていただくということでよろしいでしょうか。

<岩田会長>
それでは、今日の意見を受け止めていただくとともに、松田副会長や他の委員もお話しされましたが、その結果をどうやって県民に伝えるか。このような冊子の1ページに評価のページが入ってくる形では、多分県民には届かないと思いますね。評価の結果をどのように県民の皆さんに知っていただくかについても、工夫していただきたいと思います。

<事務局>
このように冊子にして配るよりも、インターネットに掲載するという周知の方法が中心になってきております。また先日、県民の皆様には見づらいというご意見もありましたので、サマリーも検討してまいります。

<神尾委員>
年次報告掲載の情報に関連して評価がなされるので、別立てで評価されてもピンとこないように思われます。こういう政策があり、こういう目標値があって、審議会がこのような評価をしましたという方が良いです。年次報告書にも載せる方向ですね。

<岩田会長>
もちろんです。

<事務局>
それでは、最初にご提案させていただいた方向で進めるということでよろしいでしょうか。時期の話や、課題について深掘りすることについては、男女プラン改定の時期も考慮に入れて、ご相談させていただきます。

<松田副会長>
県民の方に、男女共同参画、ジェンダー平等について身近に感じてもらう、評価を掲載した冊子を見ようと思っていただくには、トピックのようなもの、例えば5年たってしまうと忘れてしまうような、その年その年の事件などを切り口にし、そのような情報を頭に置いてみてはどうかと思っています。
今年度に関して言えば、昨年の12月に、ある男性週刊誌が、実在する大学の名前を挙げて掲載したという事件があり、これには県内の大学の名前も載っていたりしますので、そのようなことは男女差別だ、いけないことだということを載せるのはどうでしょうか。今年の1月には、伊勢原市で、在留期間を超えていたベトナム人の妊娠されていた女性の方に、母子手帳を交付しなかったという事件があったので、そのようなこともトピックとして載せて、県も、男女プランで色々と考えており、17の目標について評価も始めることにしましたという形でPRすると、県民の方も見てみようと思うのではないかと思いました。

<岩田会長>
広報の仕方についてもご検討いただきたいと思います。本日はたくさんのご意見が出ましたので、それを念頭に置き、具体的なプランの評価の仕方をご検討いただきたいと思います。
以上で、本日予定していた議題2つの審議を終えることができました。ご協力ありがとうございました。折角ですので、部長様よりご感想がありましたら。

<事務局>
人権男女共同参画担当部長 門脇です。今回、初めての審議会への出席となりました。前回は会議と重なってしまい、失礼いたしました。活発なご議論をいただき、本当にありがとうございます。
会長をはじめ、皆様から頂いたご意見をぜひとも反映する方向で、また、議論の中でもお話が出ましたが、男女プランは計画ではありますが、進行形です。その中で、我々は社会を見据えながら、タイムリーに、どう工夫していくことができるか、ということが肝であると思っており、機会を捉え、また皆様からもご意見をいただきたいという場面もあると思いますので、引き続きご指導ご鞭撻をよろしくお願いしたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

<岩田会長>
それでは最後に、事務局より連絡事項はありますか。

<事務局>
次回の審議会について、先程、時期に関するご議論があったところではございますが、今のところ、8月くらいの開催を予定しております。スケジュールについては検討の上、皆様と調整させていただきたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いします。

<岩田会長>
それでは、第2回の審議会を閉会したいと思います。どうもありがとうございました。

<終>