第9期第2回神奈川県男女共同参画審議会議事録(その1)

掲載日:2019年2月26日

〔日時〕平成31年1月24日(木曜日) 14時30分~16時15分
〔場所〕横浜情報文化センター7階 大会議室

事務局から、12名の委員中9名の委員に出席をいただいており、会が成立する旨を確認。

<岩田会長>
皆さんこんにちは。今日も2時間の会議ですが、どうぞよろしくお願いします。
今日は主な議題が2つあり、まず、議事1「かながわDV防止・被害者支援プランの改定」から入りたいと思います。事務局の方からご説明をお願いします。

<事務局>
資料1、2に基づき説明。

<岩田会長>
それでは、今のご説明に対して、ご意見やご質問がありましたらよろしくお願いします。

<松田副会長>
131件もの意見を丁寧に記載し、それに対する県の考え方を示してくださり、職員の皆さんのご尽力に感謝申し上げます。
今、詳細にご説明いただき感じたのは、例えば、資料1別紙の11ページ、122番の意見は反映されてとても良いと思いましたが、意見を寄せてくださった方は、目次の次の、ページ番号も振られていないページまで見てくださっているということですよね。そういう方もいらっしゃって、とても素晴らしいと感じています。その上の121番の意見「DVの内容として『刃物で脅す』『物を壊す、投げ付ける』などを追加する」について、これも確かに細かいようではありますが、こういうこともあるなと思い、今回、県民の皆様が隅々まで改定案を読んでくださって、届けられた意見であることを、とても嬉しく思いました。

<岩田会長>
ありがとうございます。その他にはいかがでしょうか。

<太田委員>
資料1別紙の7ページ、76番の意見ですが「面前DVが心理的虐待にあたる」について、素案の該当ページは25、26ページと書かれていますが、どのあたりを指しているのでしょうか。26ページの上から2行目でしょうか。
これは、常々、大変問題になるケースでして、DV事案で、加害者が子どもとの面会交流を梃子にして、被害者との関係修復を図ることもあるなど、子どもとの面会交流がDV事案の解決にものすごく支障になることがあって、とても難しいということを、弁護士はみな感じています。児童虐待の範疇になってきてしまうところもあるのですが。この意見は、反映区分がCなので、改定案には反映されていないのですね。

<岩田会長>
他はいかがでしょうか。私の感想は、松田副会長とも重なりますが、たくさんの方が、丁寧に改定素案を読んでいただき、意見を出してくださったなと思い、県民の皆様にありがたいという気持ちを持ちました。2つ目は、皆さんが丁寧に一つひとつ、どのように対応できるのかできないのか整理してくださって、なるべく反映するように努力をされたということも素晴らしいことだと思います。
区分も含めて、このように対応しますということは、ホームページで開示するのでしょうか。

<事務局>
その予定です。現時点では整理の段階で、当課以外の関係課も関わってくる事案もございまして、今後、庁内や関係機関と調整した上で、発表させていただきます。今回の資料は途中の段階のもので恐縮です。

<岩田会長>
最終的には、区分や、どの箇所を修正したかということも含め、開示されることは、大変良いことだと思います。
その上で、私が気になったことが2点あるのですが、資料別紙1の1ページの最初ですが、「インターネットをもっと活用すべき」という意見について、既にやっておりプランにも含まれているので、文言の修正はしないというご説明でしたが、「インターネット」と一言、文言を入れたら良いと思います。他は、啓発冊子や案内カードやリーフレットなど、随分具体的に書いてあり、それとの並びを考えると、当然入れて良いことと思います。プランの25ページの(3)などに、ぜひ「インターネットを通じた広報」も書き入れていただいたら良いのではと思いました。
もう一つは、資料1別紙の6ページの一番上、57番の男性の保護についての意見ですが、反映区分はDとなっています。この意見は、要旨となっていますが、何をおっしゃっているのでしょうか。一時保護所をつくってほしいと具体的に言われているのであればD(プランに反映できません)と思いますが、もう少し一般的なことを言われているとすると、Dではねつけることもないと思います。今回、他の方のご意見を読んでも、男性の被害者は相当いるのではないか、女性以上に表に出にくいと思っていらっしゃる方が多数おられるのではないかと。私もそうではないかと思いますし、男性への支援は、今は県として相談の窓口を設けていますが、それ以上に何ができるかは、これから考えていかなくてはならない課題と思います。一時保護施設を今すぐつくってほしいという意見であればDで良いと思いますが、一般的にもう少し広いことを言っているのであれば、C(ご意見の趣旨は今後の取組みの参考とします)で良いのではないかと思います。

<事務局>
いただいたご意見については、全てそのまま書いているので、このご意見が何を意図しているのかは、この文言しか書いてありませんでしたので読み取れません。会長がおっしゃったように、広い意味であれば、Cで良いと思います。
「保護」というお言葉しかいただいていないため、一時保護施設の設置は検討していないが、ご意見の趣旨は今後の取組みの参考とします、との回答になっています。

<岩田会長>
再考いただくようよろしくお願いします。それでは、パブリックコメントについては、以上で議論を閉じたいと思います。
次に、資料2のプランの改定案について、ご意見を頂戴したいと思います。事務局はご説明されますか、議論に入りますか。

<事務局>
パブリックコメントを反映した箇所はご説明させていただきましたので、議論に入っていただければと思います。

<岩田会長>
それでは、プランの目次をご覧ください。一斉に議論すると、散漫になるかもしれませんので、3つに分けて議論したいと思います。最初は「I(ローマ数字の1) 計画の基本的な考え方」と「II(ローマ数字の2) 神奈川のDV対策の現状と課題」について、次に「III(ローマ数字の3) 計画の内容」を、最後に「IV(ローマ数字の4) 数値目標」「V(ローマ数字の5) 推進体制」をひとまとめにして議論したく、ご協力いただければと思います。
それでは、まず「I(ローマ数字の1) 計画の基本的な考え方」と「II(ローマ数字の2) 神奈川のDV対策の現状と課題」について、ご意見がありましたらよろしくお願いします。

<神尾委員>
今回の改定のポイントと、なぜそのように変えたのかについて、プランのどこかに記載はありますでしょうか。いただいた資料のうち1枚にまとまっていたものには、4点くらいのポイントが書いてあったと思いますが。

<事務局>
参考資料2は、議会への説明に使用したもので「(1) 改定の概要」の「オ 現状の課題と計画改定のポイント」記載の4点が、改定のポイントです。このプランは、改定後のできあがりの形のもので、現行のプランとの比較の記述はありません。

<神尾委員>
やはり改定の趣旨はあると思うので、このような趣旨で、どう変えたのかの記述は必要と思います。
また、次のパートの議論の時に述べようと思っていましたが、前回プランでは9、10ページに、今回は23、24ページに体系図が載っており、大幅に改定しています。今回の方が、理念的にも考え方としても適切だと思います。私も意見を述べましたが、DVに対して事後的な対応だけでは解決できず、未然防止が非常に重要という認識がこの審議会で出てきて、今回の体系図では、最初に「暴力の未然防止」をはっきりと打ち出したわけです。そのあたりも含めて、計画改定の趣旨として、前回を踏まえて更にこのあたりのところ、体系的な考え方を変えたと、書いた方が良いと思います。「I(ローマ数字の1) 計画の基本的な考え方」の「1 計画改定の趣旨」に、そのことを書いた方が、後ほど書かれている内容が理解できると思います。

<岩田会長>
未然防止を表に出したという趣旨や、議会に説明されたように、今回、特に力を入れて充実強化した4点を、1ページの「1 計画改定の趣旨」に書き込めないでしょうか。

<太田委員>
最終段落の「このため、県民の皆様などの~」のところ、「課題や社会情勢等を踏まえ」の後に「未然防止を特に重点的に~」のような形で一言あるだけでも、随分違うと思います。

<岩田会長>
お2人のご意見を伺い、この欄には過去の経緯が色々と書いてありますが、今回の改定の経緯や趣旨が書きこめていないのではないかと思います。

<事務局>
プランの構成としましては、次のところでDVの現状と課題を分析しており、今回はここにかなりページを割いたところです。この中で洗い出されてきた課題を踏まえて、こういう施策をやっていきますというような流れになっています。課題の中で主に洗い出されてきたのが、参考資料2に書かれている4点であったということです。確かに、項目で分かれており、網羅的に書かれているところはないため、「1 計画改定の趣旨」の表現を考えたいと思います

<岩田会長>
どうぞよろしくお願いします。他の点も含めいかがでしょうか。よろしいですか。
それでは次のパートに進みたいと思います。「III(ローマ数字の3) 計画の内容」について、どうぞ。

<神尾委員>
施策の体系はとても良くなっています。最初に未然防止を行い、起きてしまった場合は安心して相談できる体制で、保護してもらいたい場合は安全が守られる保護体制の整備、それから自立した生活に向けて、また関係機関との連携ということで、体系について私は高く評価しています。
しかし、この体系図のページにおいて、今回どのような点が変わったのかをわかるような形にしてもらえると本当は良いと思います。実際には相当換骨奪胎しているので難しいとは思いますが、このあたりが新しい施策であると示されていると良いという気がしました。
25ページ以降の具体的な事業概要も、どの事業が、今回の改定により新しく付け加えられているのかがよくわからないです。今回は、従来と基本的には同じ事業をやっていて、その中で改定していくという、そのような施策のあり方なのでしょうか。

<事務局>
施策の内容は、今まで続けてきたものも含めて書いています。このプランは、計画期間使用するものなので、予算資料のように、前回と比べて「一部新」などのような表記は、これまではしておらず、今回、このプランで位置付けしっかりやっていきますという形にしています。
男女プランをご審議いただいた時もそうでしたが、今回のプランの中でも、新規というような表記はしておりません。

<神尾委員>
改定するということは、前の計画が全く問題なければ、それをそのまま続けていけば良いのですが、やはり色々な点で効果があがらないとか、足りないということであれば、どこが変わったのかがわからないと、私たちも評価がしにくいと思いました。

<事務局>
施策の方向のところには、課題となっている部分が残っているため取り組みますというように、主なポイントのところは記載し、具体的に行う事業はこれ、ということで表現しています。

<神尾委員>
26ページの「(3) 早期発見に向けた連携」は、新しい施策ですよね。医療機関等との連携は、今まであったのでしょうか。

<事務局>
今までもやっておりました。例えばこの中で新しい取組みは、同じページの「(2) DV予防対策の強化」、これはかなテラスが実施する目玉の部分で、DV発生を予防するための周知、DVは起こってからでは遅くて、その前の普及啓発が大事ということがありますので、相手を認め合える関係づくりに気づくような啓発冊子の作成や、トレーニング・セミナーをやる、ここが新しいところです。
また、25ページの(1)「(3) 県民への啓発活動の充実強化」の最初の事業、これは私どもの所管事業で、先程の議会への資料にも改定のポイントとして記載しています。いわゆる暴力とは何かということで、精神的暴力をDVと捉える人の割合がまだ低いということがありますので、その具体的な啓発を行います。相談実例の収集、分析をしまして、それを基に啓発冊子を作り、特に若い人にも届くようにということで、大学と連携しながら広報啓発をしていくという事業も、今回の目玉となっています。
今回のDVプラン改定の際には、DV法の改正がございませんでしたので、そういう意味での大きな変更点はありません。ただし、私どもがやってきている中で、まだまだと思われる課題、それほど大きな部分はないかもしれませんが、先程申し上げました4つのポイントを中心に強化をしていくという中身になっています。
現行のプランでは、男性の加害者相談をやるなど、目玉の部分があったんですが、そのような既にやっているものも、しっかりと充実強化していきます。

<岩田会長>
私も神尾委員と同じような問題意識で、秋に事務局から改定素案(案)を送付していただいた際、現行のプランから内容的に変わったところにマーカーをつけてもらったんです。その資料は、他の委員にはご提供されていないのでしょうか。

<事務局>
メールでお送りしております。

<岩田会長>
それを見ると、本当に全体的に変わっているんですが、今、お話にあったような、新しい領域とか、新しい柱が1つ大きく入ったというようなものではなくて、オペレーションレベルであちらこちらが色々と変わっているという感じです。よって、今回は「新」などとつけるのはなかなか難しいという印象を持ちました。
そういうこともありますので、神尾委員もおっしゃったように4つのポイント、今回の改定の売りはここですというようなものを、どこかで書いていただけると良いと思います。

<吉田委員>
25ページの「(1) 未然防止に向けた意識啓発」のところが、充実してとても良いと思いますが、実際にこれをやっていく上で、かなテラスも相当仕事が増えることと思います。やはり内容の問題だと思います。高校生や大学生に理解してもらうためには、色々な工夫がいると思うので、やってもらうことはとても良いことですが、その先の話に私は関心があります。高校生や大学生がどのように理解できたか、そのような話も進めていただけると良いと思いました。私はこの事業に個人的に関心を持っています。

<岩田会長>
事業の実施状況のご報告を、ぜひお願いしたいと思います。皆さん、他にはいかがでしょうか。ご意見をいただくのは今日が最後になると思いますので、お気づきのことがありましたらよろしくお願いします。
それでは私の方から。このようなことは、もっと早くに言っておかなくてはならなかったのですが、23、24ページの施策の体系図を読んでいて、少しわかりにくいように思うところがあります。点線で囲ってある施策の内容の部分ですが、23ページの主要施策の上から2つ目「(2) DV予防対策の強化」、これは今回力を入れようとしているところと思いますが、次の階層となる施策の内容にも「(1) DV予防対策の強化」があるため、これが何を書いているのか、この書き方ではイメージできません。その上にある「(1) 未然防止に向けた意識啓発」も、その下の層の施策の内容にある(1)から(3)もDV予防対策の強化ですし、ここで何を言っているか、施策の内容のところを、もう少しわかる言葉で書いていただいた方が良いのではないかと思ったのが1つです。
それから24ページの施策の方向「6 民間団体との連携、支援」に主要施策「(1) 民間団体との連携」があって、その下には(1)から(5)までの施策がありますが、民間団体との意見交換や連携など、色々と書いてある中で、「(4) 中長期支援施設における自立支援」だけが、連携として書けていないと思います。中身を見ますと、民間団体が行う中長期支援施設の運営に対して、県がそれを支援するということだと思いますが、そのように民間団体の支援であるということがわかるような書き方である方が良いように思いました。細かいところですみません。
他にはございませんか?今日出てきた意見が何点かありましたので、事務局には修正をお願いしたいと思います。
それでは最後のパートの「IV(ローマ数字の4) 数値目標」と「V(ローマ数字の5) 推進体制」について、ご意見がありましたらお願いします。

<神尾委員>
質問ですが、男女プランの方では、数値目標の「1 夫婦間における次のような行為を暴力と認識する人の割合」しか、目標となっていませんね。

<事務局>
男女プランではそうです。

<神尾委員>
この計画では、独自に2~5の目標を加えるということですね。

<事務局>
現行のDVプランでも、数値目標は入れておりましたが、それを見直し、且つ男女プランとも整合を取った形でつくっております。

<神尾委員>
おそらく、DVプランの最終的な目標、成果は、DVがゼロになることだと思います。現実には難しいにしても、それが数値目標に掲げられていないのはどうかということが、大きな疑問としてあります。目標の1番は啓発として、そのような意識を持つ、2番も、DVということをきちんと知る。周知が中心になっていて、県として意識に働きかける成果の指標になっていますが、DV自体を根絶したかどうかという目標を、難しいかもしれませんが掲げた方が良いように思いましたが、どうでしょうか。

<事務局>
先にご審議いただいた男女プランの時にも、「あらゆる暴力の根絶」という施策の基本的な方向の中で、目標数値については「夫婦間における行為を暴力と認識する人の割合」で計っていくということで設定いただいたところです。究極的にはゼロをめざしていかなければなりませんが、ある意味、それを計っていくことの難しさもあり、根底にある意識の変革も大事ということで、目標数値そのものも100%と高いところをめざして、このような内容にさせていただいたところです。

<岩田会長>
国の調査では「あなたはこういう被害を受けたことがありますか?」という調査がありますが、県レベルではありますか?

<事務局>
ありません。県民ニーズ調査は意識調査であるため、被害の実態についての項目は入れておりません。

<岩田会長>
国の調査は都道府県別に集計できますか?

<事務局>
都道府県別の数値はありません。

<岩田会長>
目標値をつくる前に、まずベースがないと思うんですね。まず、それをやらなくてはなりませんね。

<事務局>
今回のプランの現状分析においても、国の調査を使っています。

<今井委員>
その、国の調査は毎年やっているのですか。

<事務局>
3年毎です。プランの3ページのグラフ1「配偶者からの被害の経験の有無」の調査で、出典に記載しているとおり、2017年と2014年ということで、3年に1度の調査になっています。

<今井委員>
40ページの数値目標の現状値に2017年の数値が出ていますが、次はいつ出ますか?

<事務局>
これは「県民ニーズ調査(課題調査)」といいまして、プランを改定する時などに、課題別の調査項目を入れ込みまして、県民ニーズ調査全体として実施するということを、通例県でやっています。2017年はプランの改定に向けて実施しまして、その次は、また次の改定に向けてということで調査をする形となります。次期プランの最終年度が2023年度となっているため、その前に課題調査を行う見込みです。
残念ながら、このプランを改定するために、私どもが予算をとって意識調査等を行っているものではありません。「県民ニーズ調査」という形で、年に1回、DVだけではなくて、県の様々な施策全般について意識調査を行っています。県全体なので、その設問数には非常に限りがあり、限りがある中でも、50~60問の膨大な設問を一般県民にお伺いしています。毎年お聞きできれば良いのですが、なかなかそのようなわけにもいかないので、調整をして、私たちは、プラン等を改定する前年又は前々年に、聞きたい課題の項目について調査の所管課に掛け合いエントリーをして、その中で何問分の枠をもらえるかという、絞りがかかっている中での調査です。現実的に、このような意識調査を、DVや男女プランのために毎年継続して行うことは難しい状況で、実際には、県の中でそのように順番で、意識調査を行っているということになります。

<今井委員>
そうしますと、2022年に100%という目標を掲げていますが、その中間の振り返りなどは、現実的には難しいということですか。

<事務局>
統計として毎年把握できるかというと、なかなか難しいです。

<今井委員>
目標年度に結果がどうだったか、ということしかわからないのですね。

<事務局>
統計は、国のものでも毎年把握できるものもありますし、3年や5年に一度の形のものもあります。全ての数値について、毎年度把握することは難しいという現実があります。

<岩田会長>
ご意見やご答弁ありがとうございました。そうすると、今は難しいということがわかったのと、次の改定の前に行われる調査の中に、周知度についての統計だけではなく、実際に暴力を受けたことがあるという経験の数字がとれないかどうか。もしそれがとれれば、次期のプランの時には、そのような目標を掲げることも可能になると思いますので、ぜひ、それをご検討いただきたいと思います。他にはございますか。

<吉田委員>
41ページの「V(ローマ数字の5) 推進体制」の「(4) その他」のところで「民間団体との意見交換会などの場を活用しながら連携を強化し、施策を推進します」とあります。この審議会でもそうでしたが、取り組めていない課題がまだたくさんあると思います。ここに、取り組めていない課題についても今後検討していくといった文章を加えていただくのは、いきすぎでしょうか。

<岩田会長>
それは、このページの上から2行目を見ていただきますと、既に入っています。今回決めた計画をきちんとやり切るということは当然のことですが、「また、必要に応じて、この計画に載っていないようなことについても見直しをしたり、充実を図ります」と書いていただいているので、この5年間、計画に載っていることしかやらないということではないという理解でよいと思います。

<吉田委員>
あと、大学などでも、DV研究をやっている先生がいらっしゃって、民間団体のネットワークをつくって皆で研究し合っているところもあるので、やはりそういう情報は的確に入れていただきたいと思います。生きているプランになってほしいなと思ったものですから。

<事務局>
41ページの「(1) 神奈川県男女共同参画審議会」の最後の部分の表記について、会長からのご意見もあり、プランの進捗状況についての評価ということも今回入れております。そういった中で、ここの部分がもう少し必要というようなご議論、ご意見を頂戴しながら、より良いものにするため検討していくという形で進めさせていただきたいと思います。

<吉田委員>
東南アジアの中で、日本はこういった支援が進んでいるような気がしていたのですが、最近東南アジアなどの情報を得るようになると、ちょっと違った面でむしろそちらの施策が進んでいる場合もあるので、そういう研究もぜひしていただきたい、日本の国の動きだけではなくて、世界の動きも見ていただきたいと思いました。

<岩田会長>
ありがとうございました。これで一通り議論したことになりますが、改定案全体について、追加のご意見やご感想がありましたら、特にまだご発言なさっていない方、ぜひよろしくお願いします。

<松井委員>
すばらしいなと思いました。私も行政に携わる身なので、その労力はすごく感じるところです。本当は委員の立場で話さなくてはならないのでしょうが、行政マンとしては、数値目標の100%というのは、理念的にならざるを得ないだろうというところがあり、なかなか100%は難しいが、めざさなくてはならないもの、目標化することの苦労があるのかなと感じます。
また、DVの実件数ゼロをめざすのは究極ではあるのですが、現状、私どもが女性相談等をやっている限りにおいては、お金を出さないとか、言葉の暴力など、殴られなければDVでないと思っている女性も多く、DVであるがDVと思っていないカップルやパートナーは、世の中に結構いると、私は個人的には思っています。そうすると逆に、0%をめざしてしまうと、それを闇に押し込んでしまう。いじめも、基本的にどんな小さなものでもどんどんカウントしていきましょうと、いじめの人数が増加していって子どもを守る、という考え方もあります。会長には「検討」ということで逃げ道をつくっていただきましたが、実件数の目標は、確かにそのとおりではありますが難しいのかなと、今後の検討なのだろうと個人的には思いました。数値目標は、現状精一杯のものなのかなというのが、率直な感想です。

<鈴木委員>
先程のご説明を蒸し返すようで申し訳ないのですが、今回新たに「新」「NEW」というような書き方は難しいとのことでした。前回のものをある程度ご理解している方には、ここが変わったのかなと、何となく察しがつくと思うのですが、今回初めてご覧になる方は、改定の趣旨などが前段階で書いてあったとしても、そこの表記を赤字にして書き方を変えるなどの工夫があると、ここのところに意味があるのかなとか、今後重点的にやっていかれるのだろうと、少し見えてくるのではないのかという気がしました。
目標値については、先程松井委員もおっしゃっていましたが、私も2022年に100%は大丈夫なのかと、個人的には感じたところです。
あと、最後の推進体制のところで、毎年度プランの進捗状況について評価を行いますと書いてあり、統計など、1件1件の積み重ねで進んでいると把握するのだろうと思いますが、実際にどのように評価するのか、読者目線で読むと気になりました。

<岩田会長>
ありがとうございます。評価についてはこの後、男女共同参画計画自体の評価をどうするかということを二つ目の議題で議論します。同じように、DVプランの評価を当審議会としてどのようにやっていくのか、また機会を改めて議論すべきことだと思います。

<松尾委員>
このような計画を全く見たことがない立場ですが、マーキングみたいなことをやっていただけるとありがたいと思ったのと、数値目標については具体的に書くことをお願いしたいこと、県民としてもここまで考えてくださっているのがわかるところである一方で、「身体的暴力」のように、既に100%に近いスコアで、目標値と現状値との差が少ないものと、「社会的暴力」のように、現状値がすごく低い23.4%というところから、3~4年間で100%にもっていくには、具体的にどのようにされるのだろうと思いました。

<岩田会長>
5年間で目標に近づけていくためにどのようにするのかということについて、何かコメントはありますか。

<事務局>
先程もご説明しましたが、暴力の認識割合を上げていくという取組みは、身体的暴力以外も暴力であり、どのようなものが暴力に当たるのかということを、具体的にお示しできるものを、相談事例の中からしっかりと拾い、「こういうものは暴力であり、絶対に許されない」としっかりと啓発していきたいと思います。国の分析などもあると思いますが、現実に起こっているのはどういうことなのか、相談事業もやっていて情報もありますので、それを生かしていきながら、周知をしていきたいと思います。
周知の仕方も、どれだけたくさんの方に届くのかということが大事なので、先程の議論にもありましたが、紙の媒体だけではなく、ネットなど、工夫をしながらしっかりとやっていきたいと思います。確かに、割合を約23%から100%までもっていくのが相当大変であることは、我々も認識しています。それぞれの出発点が異なっていて、到達までの道のりも厳しいですが、自分たちとしてはここをめざしていきたいと考えています。

<今井委員>
2017年度の結果に一番近い調査結果はありますか?

<事務局>
ここに掲載されている全ての項目の調査結果ではありませんが、現行のプランに、現状値として2012年度調査の結果を掲載しています。

<今井委員>
2012年から、それぞれの数字は増えていると思いますが、その間に何をやったのかを振り返ってみて、このような施策をしたらこれだけ増えた、これをやっても増えなかったなど、それを4年間の参考にしても良いと思います。

<事務局>
実は今まで、いわゆる「身体的暴力」以外にも色々なものがある、というような切り口での具体的な啓発はやったことがありませんでしたので、そこを今回の目玉の一つとしてやっていきたいと思います。数字を見て、「交友関係や電話を細かく監視する」は2012年度の18.0%から2017年度では23.4%まで増えているけれどまだまだ低いとか、「何を言っても長時間無視し続ける」などのモラハラのような例も含め、これもDVであるという具体的な啓発はしていなかったので、今の状況に合わせた具体的なものが作れないかということで、分析をした上で組み立てたものとなっています。

<岩田会長>
それでは、この部分については議論を閉めたいと思いますが、私からお礼とお願いをしたいと思います。
お礼としては、8月の審議会で皆様よりたくさんのご意見をいただきました。その後も、メールでご意見を出された方もいらっしゃいますが、事務局には非常に丁寧に受け止めていただきました。今日も県民の皆様からのご意見を区分分けしたように、私たちの意見も区分を分けて、この計画に盛り込んでいただいたもの、盛り込めないけれどこの5年間でやる方向であるもの、やるかどうかはわからないがこの5年間で検討したいもの、当面は目処がないものに分けて整理をしていただき、審議会の意見を拾っていただいたことに、お礼を申し上げたいと思います。
2つ目のコメントは、課長もおっしゃられましたが、今回は法律改正に基づくものではなく、実質的に大きな改正ではないんですね。DV問題が、男女共同参画の色々な課題の中でも最も深刻で、私たちが最も力を入れるべき領域でありながら、それ程大きな改定ではなかったということは、ある意味では残念なことでもあります。そこで、先程も触れましたが、41ページの2行目に「計画を推進する中で、更に見直し、充実を図る」とありますので、ここでどれだけやれるか。次の計画を策定する時点で初めて、何か新しいものがないか議論しても「too late」なんですね。前回の男女共同参画の計画を作った際には、結構大きな改定ができましたが、どうしてできたかというと、5年の間に、新しいことも含めやってきていたということがあったので、次の計画に盛り込めたのだと思います。ですから、この5年間に何をやるかということが、次回のプラン改定の時に、もっと飛躍的な計画にできるかどうかということに繋がってくると思いますので、この計画に盛り込まれたことは当然ですが、それ以外のことについても、DV解消に向けてどんどんやっていただきたいというお願いです。
それでは、修文の仕方については、時間の制約もありますので、申し訳ありませんが私と事務局にお任せいただき、委員の皆様の意見がしっかり反映できるよう修正したいと思いますので、ご了承ください。それでは、事務局におかれましては、改定作業を進め、完了させていただければと思います。
 

第9期第2回神奈川県男女共同参画審議会(その2)へ続きます。