第9期第1回神奈川県男女共同参画審議会議事録(その2)

掲載日:2018年8月30日

第9期第1回神奈川県男女共同参画審議会議事録(その1)の続きです。

<岩田会長>
 それでは、まだご発言が一度もない方はぜひ。

 

<今井委員>
 私どものような事業会社でございますと、DVは家庭内のプライベートな問題なので、正直、社内での啓蒙はできておりません。一方で、白河委員が先程おっしゃっていた「ハラスメント」は、経営課題でもありまして、必ずしもそこを結びつけるのは難しいかもしれませんが、家庭内で不和が起こると、精神的な不安定が仕事上に出て、どのような形で出るかはわかりませんが、例えば発言に出てしまうこともあり得るのではないかと思います。というのも、いくつかの事例でヒアリングをしていますと、必ずしもDVではありませんが、家庭内でのちょっとした不協和があったということもありまして、プライベートに踏み込んだ教育は事業会社としては難しいですが、何らかの啓蒙なども考えていきたいと、今日この話を聞いて思いました。
 先程白河委員のお話にもありました「ハラスメント」については、また別の機会にご検討いただければと思います。

 

<白河委員>
 今、話がありました、企業ができる家庭内のDV対策について、ハラスメント対策のところで挙がった意見があります。夫に見つからずに相談に行く時間がないので、そのような休暇をわざわざ与えるのは難しいかもしれませんが、会社をちょっと抜けて、地域の相談所に行くことができるようにすることが、企業ができる支援ではないかという考えがありました。企業の中でDV相談窓口のカードを配るなど、啓発について企業への協力を求めるのも一つのアイデアかと思います。今、メンタルヘルスなどに厳しいので、たまたまメンタルの相談に来た際に、もし家庭内の問題であれば、このような窓口があるとカードを渡してもらえるとか、今はパート率も上がり皆さん何らかお勤めされているので、その中でのアクセスを増やすとよいと思います。
 それから、NPOなどは無料でSEO対策というか、検索で上位に出てくるようにしてもらうことを、グーグルがやってくれます。例えば、このスマートフォンで「DV」で検索すると、最初は弁護士さんの広告が出てきます。GPSが入っていれば、神奈川県であれば県のページが出てくると思うのですが、「DV相談 神奈川」で検索すると、1番目は広告ですが、2番目に県のホームページがしっかり出てきます。身近な窓口が検索ですぐに出てくるのは難しいので、2番目に出てくる県のホームページから各地域の相談窓口に簡単にアクセスできるようにするなど、県のホームページから情報を得られるようにするのも大事であると思いました。例えば、NPO等と連携し、アクセスしやすいよう、上に上がってくるような広告を出すなど、どこの会社もやってくださっているので、そういうことも効果があるかと思います。

 

<岩田会長>
 それでは、もう予定の時間は来ておりますが、ご発言をいただいていない方、ぜひお願いします。

 

<松尾委員>
 公募委員として参画させていただいておりますが、自分が神奈川県に長く住んでいる中で、DVの相談窓口があるということを知りませんでした。私自身、父が少し暴力をふるうことがあったのですが、警察に相談すると傷がつくんじゃないかと思って、母は通報できませんでした。そんな時に、もし子どもの立場で、学校において、親が暴力をふるうようなことがあったら相談してねというものがあれば、少し違っていたのかもしれないと思いました。娘が小学校に通っており、いじめを受けたら手紙をくださいというレターをもらってきたことがありますが、家で問題があったら相談できるようなものはないので、あればよいと思います。
 また私は、神奈川から東京の職場に通勤していますが、電車内の暴力が増えており、皆さん本当にイライラしているなということと、会社の中でのセクハラが、発言も含めなかなかなくならないということを考えると、DVに密接に関連しているのはセクハラであり、企業の面からも、先程お話があったように、ぜひ連動して進めていただきたいと思いました。

 

<鈴木委員>
 私は大学におりますので、学内で学生にどういう形で周知・啓発できるかということを考えると、このような問題は、教員が簡単に講座を開けるものではないので、専門家や、知識のある方が来てくださると、やりやすいと思います。また、実際に学生を集めるのはかなり大変で、授業の一環であれば履修生は来ますが、オープンな時間にやろうとしても、今の学生は忙しくて、アルバイトや、その講座を聞くよりももっと魅力的なことがあるので、学生の集客は本当に大変なんですね。学生に働きかける時に、どういったことが効果的なのか、また、大学全体として取り組むようなフォローアップも必要ではないかと感じました。
 2点目として、他の委員の方々からもご意見が出ていましたが、若者向けの啓発講座も必要ですが、駅、スーパー、デパートなど、30~50代の方々が日常的に足を運ぶ色々な所へ、ステッカーでもいいので情報が貼ってあれば、目について、何かあればこのような相談窓口があるんだということで、周知が広がるのではないかと思いました。

 

<岩田会長>
 皆さん、たくさんのご意見や具体的なアイデアをありがとうございました。これまで出てきていないことで、私の方から検討していただきたいことがいくつかあります。
 1つ目は、このDVプランは、男女共同参画推進プランの一部である、男女プランと一体のものであるという位置付けを、どこかで明らかにしていただきたいです。
 2つ目は、これを「第2次プラン」としてよいのか、ちょっと疑問があります。DV法に基づいた県のプランとしては、これは4番目に当たるものですね。もちろん途中で、守備範囲が増えたりはしていますが、県のプランとしては4つ目なので、なぜ「2次」なのか、1、2番目と3、4番目は、なぜ断絶しているのかということがあるので、2次でよいのか、検討していただきたいと思います。例えば、思い切って「第4次」とするとか、「第○次」とはつけないとか。そこが少し気になります。
 それから資料2-2の2ページのところで「改定の方向性」として3つ挙げていただいていますが、もう少し豊かにしていただけるような方向で、たくさんご意見が出ていたと思います。私もやはり「DV」とは何かとか、相談窓口があるということは周知が進んでいると思いますが、実際の相談窓口の利用者が減っているとか、一時保護施設の利用者が減っているということについては、これでいいのだろうかと感じておりますので、県の施設をもっと使っていただくにはどうすればよいのかということについて、柱を立てていただいてはどうかと思います。
 また「精神的暴力」を強調することについて、なかなかDVとして考えにくいと思うので、とても大事なことと思いますが、一方で、男女プランの目標を見ますと、「生活費を渡さない」という経済的暴力や、最もDVと思われていない「交友関係などをいちいちチェックする」社会的暴力など、未だに深刻な問題があるので、あれこれやると埋もれてしまい難しいのですが、「精神的暴力」だけの周知というわけにはまだいかないのかと思います。
 最後に、資料2-3で「暴力の未然防止」を重点目標の1番目にもってきたことはよいと思いますが、その下の主要施策となっている「調査研究」や「提案・苦情への対応」について、これらが進めば未然防止につながるのでしょうが、位置付けとしてはもう少し下の方、重点目標5番くらいにあるものではないかと思います。
 たくさんの意見を頂戴しましたが、こうしたプランの改定の機会でないと、思い切った政策の前進はできないと思いますので、ぜひ庁内全体を動かしていただき、若干の手直しをしたプランではなくて、今の世の中の変化に対応して、大きな改正になるように努力をしていただきたいと思います。
 これでプランの議論を終えたいと思いますが、もう一つ報告事項があります。終了予定時間を過ぎていますが、もうしばらくお付き合いいただいてよろしいでしょうか。それでは、事務局から報告事項をお願いします。

 

<事務局>
資料3に基づき説明

 

<岩田会長>
 以上のご報告に対して、ご質問やご意見はありますか。

 

<松田副会長>
 2つあります。1つは、リケジョはぜひ力を入れてやってほしいと思っています。国際科学オリンピックという大会があり、2020年は長崎県が「生物」を、2021年は大阪府が「化学」を誘致しています。2022年に「物理」、2023年に「数学」がありますが、神奈川県がどちらかを誘致してください。この大会は、中学生と高校生が出られるのですが、国際数学オリンピックで初めて金メダルを取った女子高校生は、神奈川県の高校に通っていた生徒だったので、ぜひ、2023年の「数学」を誘致してほしいと思います。
 もう1つです。女性を部下に持つ男性管理職セミナーですが、先日参加させていただき、内容がとてもよかったです。私も今、16名の部下がいて、14名が女性なので、とても役に立ちました。ぜひPRしてほしいと思います。以上です。

 

<岩田会長>
 ありがとうございました。よろしゅうございますか。
 それでは、これで今日の議題は全て終了しました。全体を通じて、何か言い残した方がいらっしゃいましたら。

 

<吉田委員>
 資料だけ後でご覧になっていただきたいのですが、男女プランの進捗をこれからやっていくということで、参考にしていただきたく、1つは、M字カーブのことを情報提供しようということで作ったハンドブックです。神奈川でこんなことがあるということを書いておりますので、M字カーブの底で悩んでいる方にはぜひ読んでほしいと思って作ったハンドブックです。やはり、情報をきちんとわかっていないというところが女性たちにあるので、ご覧になってください。
 もう1つは、かなテラスに支援していただき作った「地域運営のコツって何?」です。町内会や自治会などで、高齢化で担い手がいないという問題がありますが、実はいるのではないか。女性もいるし、障がい者もいるし、外国人の方もいるので、もっと幅広く担い手を考えれば、楽しい地域づくりになるのではということでやりました。パネリストの一人は志村さんという方で、子ども会が全滅状況で役員がいないというところを、子どもたちを募集して、それを支えるボランティア組織を作って活性化した例。狩野さんという方は、地域デビュー講座をやって、たくさんの人を集め担い手を増やした例です。
 時代がだいぶ変わってきて、以前は、街のことで少し力を出しませんかというと人が集まりましたが、今は楽しいことがあるから街歩きしましょうと、同じチラシでも題を変えたら人が集まったと。このパンフレットは好評でして、これからは色々な人が活躍してほしいということで、ご覧になってください。

 

<岩田会長>
 情報提供ありがとうございました。

 

<白河委員>
 1点、喜ばしい情報提供です。ビジネスインサイダーという、割合厳しい記事を書くネットニュースで、ライフプランニング事業やライフキャリア事業と言われているものが、全部批判されている中、神奈川県だけが男女共同参画部署がやっているということで、唯一認められました。「卵子の数で人生設計させられる女子高生」というようなすごいタイトルですが、神奈川県の取組みが、少子化対策だけでなく男女共同参画の視点から、キャリアプランの中に入っているということが評価されています。

 

<岩田会長>
 ありがとうございました。それでは事務局から、連絡事項をお願いします。

 

<事務局>
 最後に恐縮ですが、1点、資料の修正をさせてください。資料2-2の4ページで、色々と話題にあがっていた「DV相談件数」の平成29年度の棒グラフについて、下の数字の多い方から県、横浜市、次が相模原市、川崎市となっておりますが、数字が川崎市と相模原市とで逆になっておりますので、恐れ入りますが修正をお願いします。
 次回の審議会の日程ですが、開催時期は、年明けの1月頃を予定しております。日程は改めて調整させていただきますのでよろしくお願いいたします。事務局からは以上になります。

 

<岩田会長>
 それでは、今日の審議会はこれで閉会にしたいと思います。皆さん、大変活発にご意見を頂戴しありがとうございました。

<終>