平成28年度安全・安心まちづくり交流集会を開催しました

掲載日:2018年3月9日

 平成29年2月6日(月曜日)ホテル横浜ガーデン(横浜市中区)にて「安全・安心まちづくり交流集会」を開催しました。

 当日は、「安全で安心なまちかながわ」の実現に向けて、県内各地域で自主防犯活動をされている方々約90名のご参加をいただき、基調講演、優良活動事例発表の後に意見交換、その後、三つのテーマごとに分科会を行いました。

基調講演「老年学から考える『振り込め詐欺防止』」

 シニアライフデザイン代表 堀内裕子氏による基調講演を行いました。

 まず、老年学とは何か、ということについて、加齢による精神や身体の変化についての科学的な研究であり、医学、経済学、心理学などの従来の学問の枠にとらわれない新しい分野の学問であることが紹介されました。

 また、超高齢化社会に向かっている日本の現状と予測、そして、いわゆる老化とはどのような変化を示す言葉なのかが説明されました。

 次に、振り込め詐欺などの特殊詐欺について、現在の認知件数や被害状況、最新の手口について説明した上で、特殊詐欺が高齢者特有の思考回路(直感的判断)を上手く利用していることなどの分析結果が解説されました。

 最後にまとめとして、老年学から導かれた高齢者の特徴に基づき、騙されないようにするため、高齢者はどのような対策をとればよいのか、などが示されました。

講演をするシニアライフデザイン代表堀内裕子氏

 

 講演をする シニアライフデザイン代表 堀内裕子氏

講演をするシニアライフデザイン代表堀内裕子氏

 

 熱心に聴き入る参加者の方々

講演に聞き入る参加者の様子

優良活動事例発表

茅ヶ崎市 松浪地区まちぢから協議会 白石市民安全部会長の発表

事例発表する松浪地区まちぢから協議会白石市民安全部会長

横浜市泉区 緑園都市コミュニティ協会 秋山事務局長の発表

事例発表する緑園都市コミュニティ協会秋山事務局長

意見交換

 参加者からの質問や意見などに対して、講師や事例発表者が回答するなど、内容の濃い意見交換の場となりました。

意見交換会の様子1

意見交換会の様子2

 全体会が行われた会場では、NPO法人神奈川県防犯セキュリティ協会により防犯カメラをはじめとする防犯機器の展示が行われました。

 
防犯機器展示の様子1

 参加者は、最新機器のモデルやその使用方法などについて、積極的にたずねていました。

防犯機器展示の様子2

分科会

第1分科会「防犯カメラの設置事例の紹介」

講師:NPO法人神奈川県防犯セキュリティ協会 横山 篤朗氏

第1分科会の講師

(第1分科会の概要)

 県内の治安情勢は、凶悪事件などの発生により、体感治安が悪化しています。県民ニーズ調査によると、安心して暮らすためには、「防犯カメラ等の防犯設備の整備」が第一位になっています。防犯カメラは、「忘れない」「眠らない」「見逃さない」「疲れない」など、犯罪の抑止や事件の早期解決などに効果があります。効果的な場所に防犯カメラを設置するためには、事前調査や検討協議などが大切です。地域の住民の方々が力を合わせて「安全で安心なまちづくり」を推進しましょう。

第1分科会の様子

第2分科会「振り込め詐欺の現状と手口について」

 講師:神奈川県警察本部特殊詐欺撲滅対策推進本部 森 正俊氏

第2分科会の講師

(第2分科会の概要)

 誰もが、「私は騙されない」と思いつつ、騙されてしまうのが振り込め詐欺です。最近は、被害者に考える時間を与えないよう、電話口で、犯人が泣いたり、怒ったりする劇場型といわれる手口で、騙しの電話をかけてきます。

 ”オレオレ詐欺”や”還付金詐欺”の手口を知り、電話でお金の話をされたら、まず詐欺を疑ってください。また、お住まいの地域でも、井戸端会議的な振り込め詐欺を話題とする場を設けていただき、周囲の方々に対して注意喚起を行ってください。振り込め詐欺の撲滅に、引き続き、ご協力をお願いいたします。

第2分科会の様子

第3分科会「犯罪被害者等への理解について」

 講師:日本心理学会認定心理士 生方 智恵子氏

第3分科会の講師

(第3分科会の概要)

 犯罪被害後の心理状態(自責感、無力感、孤独感など)や二次被害(周囲から受ける偏見や誹謗中傷など)など、犯罪被害者等が被害後に置かれる状況について、具体的に説明がありました。

 また、被害にあわれた方に対する「刀となる言葉」と「支える言葉」を例示され、周囲が被害者にどう接したらよいのかについて話されました。

 最後の質疑応答も活発に行われ、被害者支援への関心の高さが伺えました。

第3分科会の様子

アンケート結果

 参加者のうち、51名の方からいただいたアンケート結果の概要です。

1 性別

男性36名、女性14名、無回答1名

2 年齢

20歳代 4名、30歳代 1名、40歳代 5名、50歳代 3名、

60歳代 11名、70歳代 21名、80歳代以上 6名

3 居住地域

横浜市 24名、茅ヶ崎市 6名、逗子市 3名、

川崎市・相模原市・横須賀市・鎌倉市・藤沢市・葉山町 各2名、

小田原市・秦野市・厚木市・開成町 各1名、

無回答2名

4 経験年数

1年未満 8名 1年以上3年未満 6名 3年以上5年未満 1名

5以上10年未満 10名 10年以上 14名 無回答 12名

5 内容

基調講演「老年学から考える『振り込め詐欺』」 大変参考+参考 41名(80.4%)

優良活動事例発表 大変参考+参考 32名(62.7%)

各分科会 大変参考+参考 37名(72.5%)

6 意見

【基調講演】

  1. 「老年学」という学問を理解した。社会情勢に適応しずらい高齢者が、標的にされる理由がよく分かった。
  2. 高齢者の機能低下による危険について、分かりやすく理解することができた。
  3. 限られた時間内なので、話が駆け足になったのが残念。 など

【優良活動事例発表】

  1. 行政と住民が連携して広く活動することで、効果をより高めることができる好事例で、大変参考になった。
  2. 地域全体の活動の大切さを知った。話が具体的で参考になった。
  3. 工夫しながら、防犯活動に取り組んでいることがよく分かった。 など

【分科会】

  1. 最新の手口が分かり、とても参考になった。周りの人に教えてあげようと思った。
  2. 普通では知ることができない情報を教えてもらい、また、頭に入りやすいレクチャーだった。
  3. システムから費用まで、具体的で参考になった。
  4. 犯罪被害者等を支援していきたい。 など

【開催方法など】

  1. どの分科会のテーマも大切なことを取り扱っているので、全体会として開催したらどうか。
  2. 地域に空き巣等が頻発しているため、最新の情報を知れば防犯に活かせる。
  3. 防犯カメラの設置補助は、国主導で、もっと考えて欲しい。
  4. 犯罪情報を提供する際、被害に遭われた方々の気持ちへの配慮が必要だと感じた。
  5. 今後も、交流集会を数多く、効率的に行って欲しい。 など