令和2年春のスギ花粉飛散量は例年並み
令和元年度県内スギ雄花の着花量調査結果まとまる

掲載日:2019年12月16日
2019年12月16日
記者発表資料
(県政・厚木・大和・相模原・平塚・藤沢・秦野・小田原記者クラブ同時発表)

自然環境保全センター(厚木市七沢)では、令和2年春のスギ花粉飛散量を予測するため、県内のスギ林30箇所で花粉を飛散させる雄花の着花量調査を実施し、結果をまとめました。

1 調査結果の概要

今回の調査では、スギ林30箇所の着花点数の平均値は45.7点となり、昨年の52.8点を下回ったものの過去22年間の平均44.6点より僅かに高い値になりました。また、過去5年間でみると、今回の調査結果は下から2番目になっています(図1)。
スギは冷夏であると雄花の着花量は少なくなる傾向にあります。また、結実が多いと次期の雄花の着花量は減る傾向にあります。令和元年の夏は7月が涼しく着花量が減る気象条件でしたが、8月は平年よりも高く、雄花の着花量はそれほど減少しなかったと推定されます。
今回の調査結果から、令和2年春の花粉飛散量は、やや多かった今年(平成31年春)に比べると減少するものの、例年並みの花粉飛散が予測されます。

図1 県内スギ林30箇所の平均着花点数の年変化

2 調査の概要

(1) 調査期間 令和元年11月1日から同月20日まで

(2) 調査地 県内の森林地帯を次の4地域に区分し、合計30箇所を調査しました。

地域 調査地 箇所数
県北部 相模原市緑区 6箇所
県央部 厚木市、愛川町及び清川村 9箇所
県北西部 秦野市、松田町及び山北町 6箇所
県西部 小田原市、南足柄市及び山北町の一部 9箇所

(3) 調査方法
各調査箇所のスギ林において40本のスギを抽出し、双眼鏡又は望遠鏡を用いて、1本ごとに着花状況を次の4ランク区分により点数化し、その合計値を本数で除した平均値を調査箇所ごとの着花点数としました。

雄花の着花状況 着花点数
木全体に着花が著しく多い 100点
木全体に認められるか部分的に多い 50点
着花が部分的に認められるか少ない 10点
着花が認められない 0点

調査スギ林の状況

調査スギ林の状況(清川村煤ヶ谷 土山峠付近 令和元年11月15日撮影)

葉の先端の黄色味かかって見えるのが雄花で、右側2本はよく雄花が着花していますが、左側1本は、球果(実)が多く、雄花が少なくなっています。

花粉を飛散する雄花の着花状況

花粉を飛散する雄花の着花状況(南足柄市大雄町 令和元年11月5日撮影)

米粒大の雄花が多く着いています。

(参考)スギの花粉

(参考)スギの花粉(光学顕微鏡により撮影)

大きさは0.03mmほどで、雄花1つに40万個の花粉が形成されます。

3 参考資料

問合せ先

神奈川県自然環境保全センター

研究企画部長 羽太(はぶと)電話046-248-0323

研究連携課長 倉野 電話046-248-0321

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