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更新日:2020年4月1日
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おいしい天然水を育むためには豊かな森林土壌が必要です。
「天然水の森 丹沢」の森林土壌の水源かん養機能を調べるために、サントリーホールディングス株式会社と土壌学を専門とされている九州大学の金澤先生が協力し、森林土壌調査と試料採取を行いました。
今回は協定エリアの土層が安定している尾根部ブナ林の下の土壌を調査しました。
最下部の土層が出てくるまで(約1.2m)掘下げ、土壌断面の観察を行いました。各層の土壌厚さなどを測定し、記録しました。また、土壌硬度計を用いてそれぞれの層の土壌の硬さを調べました。各層の成り立ちによって硬度が異なることがわかりました。
土壌断面を見るといくつかの層になっているのがわかります。写真でみると判読が難しいですが、今回の調査では6層確認されました。
<写真 左:土壌調査断面の写真 右:土層厚さの測定状況写真>
研究所に土壌を持ち帰って分析を行うために、それぞれの層から各2kgずつ土壌を採取しました。また、土壌の構造が壊れないように小さな円筒型(5×5cm)の容器(100mL)に各層の土壌を採取しました。これらの土壌は研究所で物理的、化学的、生物的な特性の解析を行います。
<左右写真 土壌サンプリングの様子>
「天然水の森 丹沢」以外の天然水の森でも同じような土壌調査を行っており、他の地域の結果と比較することにより、それぞれの天然水の森を育んでいる土壌特性が明らかにできると考えられます。
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