都市河川重点整備計画<新セイフティリバー>

掲載日:2018年3月9日

計画の必要性

県では、「都市河川重点整備計画(かながわセイフティリバー50)」を平成3年度に策定(平成9年度改定)し、過去の大雨で水害が発生した河川や、都市化の進展が著しい地域を流れる河川について重点的に整備を進めてきました。

この計画に基づき、平成8年度までに引地川の大庭遊水地や帷子川分水路が完成し、平成9年度の改定以降では、鶴見川では恩廻公園調節池や川和遊水地の完成により、概ね時間雨量60mmの降雨に対応した整備が完了し、柏尾川では、時間雨量50mmの降雨に対応した整備が完了しました。

しかし、県の都市化の状況や、近年、局所的、突発的に短時間で多量の雨が降る、いわゆるゲリラ豪雨が頻発していること、さらに、今後予測される地球温暖化の影響を考えると、引き続き、河道や洪水調節施設等の整備を進める必要があります。

そこで、平成22年3月に都市河川重点整備計画(かながわセイフティリバー50)を改定し、「都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)」を策定しました。

近年における県内の主な浸水被害

発生年月日

(洪水要因)

最大1時間雨量

(最大60分雨量)

浸水被害

計(棟)

主な水系

H14.7.14-16

(梅雨前線豪雨

及び台風7号)

38.0mm

(時間雨量)

243

多摩川、鶴見川

H14.9.30-10.2

(台風21号及び豪雨)

77mm

(時間雨量)

386

山王川、金目川、

森戸川(小田原市)

H15.3.1

(その他異常気象)

52.5mm

(60分雨量)

393

境川

H15.5.27-6.1

(台風4号)

75.0mm

(60分雨量)

314

引地川

H16.10.8-12

(台風22号及び豪雨)

62mm

(60分雨量)

2,730

多摩川、鶴見川、

帷子川、境川、相模川

H16.10.18-22

(台風23号)

49mm

(60分雨量)

127

鶴見川、帷子川、

境川

H17.9.3-8

(豪雨及び台風14号)

59mm

(60分雨量)

175

境川

H19.9.5-8

(台風9号)

76mm

(60分雨量)

106

酒匂川、早川

H20.8.28-30

(平成20年8月末豪雨)

91mm

(時間雨量)

167

境川

※ 浸水棟数100棟以上を対象に国土交通省「水害統計」及び、気象庁、県雨量データ等より作成

 

帷子川における浸水被害

平成16年台風22号による浸水被害(帷子川)

山王川浸水被害

平成14年台風21号による浸水被害(山王川)

計画の概要

都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)では、中小河川のうち、特に過去の大雨で水害が発生した河川や都市化の進展が著しい地域を流れる18河川について重点的に整備を進め、概ね30年間で、18河川のうち9河川については、概ね時間雨量60mmの降雨に対応した整備を完了し、その他の9河川については、概ね時間雨量50mmの降雨に対応した整備を完了します。

この計画では、金目川など4河川(境川、金目川、鈴川、山王川)については重点整備区間を延伸して整備を進め、柏尾川など4河川(境川、柏尾川、引地川、蓼川)については整備目標降雨を一段高め、概ね時間雨量60mmの降雨に対応できるよう整備を進めます。

また、矢上川と森戸川(小田原市)の2河川を新たに対象河川として追加します。

河川整備の基本となるのは、川幅の拡大や河床の掘削などの河道整備ですが、都市河川では川幅を広げることが困難な場合が多く、その場合には、河道で流しきれない流水をいったん貯留することで下流の洪水を軽減する洪水調節施設等の整備を行います。

計画の内容

概ね10年で実施する主な整備内容

矢上川…洪水調節施設の工事に着手します。

帷子川…河口部の改修を進めます。

境 川…境川遊水地等を整備します。

柏尾川…洪水調節施設の整備に着手します。

引地川…下土棚遊水地を整備します。

目久尻川と不動川は、重点整備区間で時間雨量50mmの降雨に対応した河道整備を完了します。

その他の河川についても、河道整備を進めます。

都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)対象河川等

対象河川箇所図

 

都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)の計画概要

都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)の計画概要

取組の事例

河道改修

河川の断面を拡大し、流下能力を向上させたり、堤防を強化すること。

河道改修例

 

遊水地

大雨で河川が増水した場合に、氾濫を避けるため一時的に水を貯める土地のこと。

遊水地

分水路

河川の途中から分岐する新たな川やトンネルを作り、流水を海や他の河川などに放流する人工の水路のこと。

帷子川分水路

多自然川づくり(参考)

河川は、身近な自然とふれあえる貴重な公共空間であり、人々に安らぎや潤いを与える場所です。こう した河川の環境を整備・保全するとともに、自然とのふれあいの場としてだけでなく、環境学習の場や人々の交流の場としても利用できるよう、治水対策とともに、地元市町村や地域の方々と連携を図り、自然環境や社会環境、景観や水質、親水などに配慮した、人と自然にやさしい川づくりを進めます。

多自然川づくりの事例

旧河道の利用

旧河道を利用し、川の自然な流れを保全しました。(境川)

旧河道の利用

ワンドの整備

都市中心部に親水広場と生物のためのワンドを整備しました。(早淵川)

ワンド

緩傾斜護岸の整備

護岸の勾配を緩くして水辺に近づきやすくするとともに、護岸を土で覆い植生を施しました。(鈴川)

緩傾斜護岸

遊水地内の整備

遊水地内にビオトープを整備しました。(境川遊水地)

遊水地内整備

計画・設計段階における住民参加

計画・設計の検討にあたり、地域住民の参加によるワークショップなどを開催し、河川整備への意見や要望を話し合っていただいています。(鈴川)

計画・設計段階における住民参加

環境教育の場としての活用

県の職員が近隣の小学校などに出向き、子供たちと一緒になって環境学習を行っています。(境川)

環境教育の場としての活用

まちづくりとの連携

まちづくりと連携して魅力的な河川空間を生み出しています。(大岡川)

まちづくりとの連携

都市河川重点整備計画<新セイフティリバー>パンフレット

都市河川重点整備計画<新セイフティリバー>パンフレット[PDFファイル/599KB]

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