金沢養護学校

本施設は、障害のある児童生徒の通学負担の軽減及び周辺特別支援学校の過大規模化の緩和を図ることを目的に整備されたもので、小学部から中学部、高等部までを対象に、肢体不自由教育部門と知的障害教育部門が併置されています。
設計に当たっては、回廊式の廊下で囲まれた「みんなの広場」を介して、管理・学習・地域開放の各部門が一定の独立性を保ちつつ機能的に結びつく平面計画としており、また、肢体不自由部門と知的障害部門を階ごとに配置し、各学部を同一階の同区画に集約することで、児童生徒にとって利用しやすく明確な導線計画としています。
さらに、教室は多様な編成替えに対応できるように、可動間仕切による小区分化でフレキシブルな利用を可能としています。
また、空調や電気設備には可能な限り高効率・省エネルギー型のものを採用し、中間期には自然風を取り入れられるように建物全体において自然換気のできる開口部を主要な所に設け、地球環境や省エネルギーに配慮した計画としています。