トランス脂肪酸

掲載日:2018年3月27日

最近、外国におけるトランス脂肪酸の規制が話題になっています。

トランス脂肪酸については、食品安全委員会が平成16年度に情報収集を行い、その内容を公表しました。その後、トランス脂肪酸の食品中の含有量及び摂取量の把握といった基礎的な調査が少ないことから、現在の日本人のトランス脂肪酸の摂取量を把握するため、食品安全委員会では、平成18年度、食品におけるトランス脂肪酸含有量に関するデータ収集調査を行い、この調査結果及び諸外国等におけるトランス脂肪酸のリスク管理に関する新たな情報を更新して公表しました。その概要は次のようなものです。


トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸とは、マーガリンやショートニングなどの加工油脂や、これらを原料として製造される食品のほか、反芻動物の肉や脂肪中などに含まれる脂肪酸の一種です。

トランス型とは水素原子が【炭素=炭素】二重結合の反対側に位置する構造のことを指しています。同じ側にある場合の構造はシス型といいます。(下図参照)
ショートニングとは植物油、魚油等を原料として製造される油脂の一種で、マーガリンと比較すると水分をほとんど含まないことから、サクサクとした食感を出すため菓子に使用されるほか、様々な食品に使用されます。

トランス型及びシス型脂肪酸


トランス脂肪酸の作用

トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールといわれているLDLコレステロール(低比重リポたん白質:肝臓から体内の各部へコレステロールを運ぶ物質)を増加させ、善玉コレステロールといわれているHDLコレステロール(高比重リポたん白質:体内の各部から肝臓へコレステロールを運ぶ物質)を減少させる働きがあるといわれています。また、大量に摂取することで、動脈硬化などによる心臓疾患のリスクを高めるとの報告もあります。


国内の食品に含まれるトランス脂肪酸の含有量

平成18年度に、食品安全委員会では、国内で流通している食品中のトランス脂肪酸含有量について調査を行いました。また、その含有量及び国民健康・栄養調査における食品群別摂取量から日本人一日あたりのトランス脂肪酸摂取量を推計したところ、今回の調査結果では、我が国における一日当たりの平均的なトランス脂肪酸摂取量は、諸外国に比べ比較的少ない傾向が示されました。

トランス脂肪酸の一人あたりの摂取量(抜粋)

  1日あたり摂取量(g) 摂取エネルギーに占める割合(%) 推定方法(()内はトランス脂肪酸含有量の調査年)
日本(平均) 1.56 0.7 生産量から推定(1998年)
1.3 0.6 生産量から推定(2006年)
0.7 0.3 積み上げ方式(2006年)
米国(成人平均) 5.8 2.6 積み上げ方式(1994から1996年)
EU諸国 男性平均

最小値
(ギリシャ)

1.2 0.5 積み上げ方式(1995から1996年)
最大値
(アイスランド)
6.7 2.1
女性平均 最小値
(ギリシャ)
1.7 0.8
最大値
(アイスランド)
4.1 1.9
オーストラリア(2歳以上平均) 1.4 0.6 積み上げ方式(2006年)
ニュージーランド(15歳以上平均) 1.7 0.7 積み上げ方式(2006年)

注:この表は、食品安全委員会が報告したファクトシート中の表から引用しています。詳細については、食品安全委員会のホームページでご確認ください。

注:2003年の栄養及び慢性疾患予防に関するWHO/FAO合同専門家会合の報告書では、トランス脂肪酸については最大で一日あたりの総エネルギー摂取量の1%未満とするよう記載されています。


今後の食品安全委員会の対応

今回の食品安全委員会の調査結果では、日本人一日当たりのトランス脂肪酸摂取量は、食品群別摂取量からの推計では諸外国に比べ比較的少ない傾向が示されましたが、これらの推計は国民健康・栄養調査の平均値を使用しているため、個人のばらつきを把握することは困難です。脂肪の多い菓子類や食品の食べ過ぎなど偏った食事をしている場合では平均値を大きく上回る摂取量となる可能性はありますが、現時点ではその程度について予断できません。従って、消費者の健康保護の観点から、今後とも、日本人(又は日本での)の摂取量や各摂取レベルにおける健康への影響等に関する国内外の新たな知見を蓄積していくことが必要としています。


さらに詳しい情報をお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。


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