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初期公開日:2025年12月11日更新日:2025年12月11日

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県立中井やまゆり園において利用者本人参加による個別支援計画の作成を適切に行っていなかった件について

2025年12月11日
記者発表資料
(県政・小田原記者クラブ同時発表)

県立中井やまゆり園において、個々の利用者の目標や支援内容を定める個別支援計画の作成にあたり、利用者との面接を行って実施するアセスメントと、その後、具体的な個別支援計画を作成する会議に利用者本人が参加できていないことがわかりました。園では、一人ひとりの個別支援計画を再作成しましたが、今後、外部有識者等の指導・点検を受け、適切な対応を検討します。当事者目線を掲げる県として、今回の件を重く受け止め、改善に努めてまいります。

1 発覚した経緯

園の個別支援計画について、利用者に面接を行い、アセスメントを実施していないのではないかなどと園の改善指導にあたる県顧問から指摘を受け、園と県本庁により、全ての計画を点検した。その結果、利用者本人の意向を聞き取った記録がないなどの事案が複数確認された。

2 適切に行っていなかった業務

(1)園に関する事項

  • 関係規定上、利用者の希望する生活及び課題等の把握を行うためのアセスメントは、利用者に面接して行わなければならないとされているが、面接の記録がないなど、適切に行っていなかった。
  • 令和6年度の制度改正により、個別支援計画を作成する会議には、原則として利用者本人が同席した上で行わなければならないこととされているが、同席していなかった。
  • これまで作成してきた個別支援計画について、利用者本人に丁寧に説明していなかった。

(2)県本庁に関する事項

  • 園の支援改革を指導していながら、個別支援計画の作成プロセスに必要なアセスメントや個別支援計画を作成する会議への本人参加の不備に気づいておらず、必要な指導を行えていなかった。
  • 法に基づく指導監査や運営指導は、令和3年8月に実施して以降、令和7年9月まで行っていなかった。

3 これまでの対応について

  • 園は、利用者の面接や個別支援計画を作成する会議に本人参加がないまま個別支援計画を作成したことについて、利用者及び家族に謝罪した。
  • あらためて利用者参加のもと、正しいプロセスで個別支援計画を作成し、利用者・家族に説明し、同意を得た。
  • 県本庁は、作成し直された個別支援計画の点検を行った。

4 今後の対応について

  • 作成し直した個別支援計画に基づき、利用者支援の改善に努める。
  • これまで作成した個別支援計画や、その作成に係る業務が適切に行われていなかったことについて、施設運営に精通した外部有識者等の点検を速やかに受ける。
  • 外部有識者の点検の結果、障害福祉サービス費の請求要件を満たしていないと指摘された場合は、既に請求したサービス費の過誤再請求や返還を適切に行う。


(注記)県立中井やまゆり園について
【施設の概要】主として、知的障害のある方に対する支援を行う障害者支援施設
【所在地】足柄上郡中井町境218番地
【定員】入所140名(うち短期入所18名)

かながわ憲章

問合せ先

神奈川県福祉子どもみらい局

参事兼福祉部障害サービス課長 髙橋 電話045-210-4702

神奈川県立中井やまゆり園

園長 井上 電話0465-81-0288

このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部障害サービス課です。