タバコがやめられないわけ

掲載日:2018年3月17日

タバコをやめられないのは、タバコが依存性物質であるニコチンを含むからです。タバコを吸うということで(それとは知らず)ニコチンの薬理作用を発現させられているのです。タバコには、「身体的依存」と「心理的依存」という二つの依存があります。「身体的依存」はタバコに含まれるニコチンによってつくりだされる依存、「心理的依存」は習慣とか条件反射といわれるもので、喫煙が習慣として生活の中に組み込まれている状態のことです。

個人のし好と考えられてきた喫煙は、「ニコチン依存症」として位置づけられるようになりました。

身体的依存

600種類以上の添加物を使い、ニコチンが大量に人体に送り込まれることによりニコチン依存症になり、タバコがやめられなくなってしまいます。添加物の量は、タバコの重量の10%以上になります。

タバコには、安全基準がないので、添加物でも何でも使い放題です。例えば、タバコにはアンモニアが添加されています。アンモニアで煙をアルカリ性にしておくと、発生するニコチンが蒸発して気化します。気体のニコチンは、肺からの吸収効率が非常に良くなります。煙を吸って3秒後には、脳にニコチンが大量に送り込まれます。急激で大量なニコチン刺激によって、脳細胞が変化を起こし、ニコチンのない状態では脳細胞間の神経伝達が十分に機能しなくなります。タバコを吸わないでいると、イライラしたり、ボーっとして眠くなったりするのはそのためです。

また、タバコの品種改良も行われています。遺伝子工学を利用してニコチンの量を増やしたタバコの葉で、ニコチンの量を自由に加減できるようになっています。

心理的依存

紙巻タバコは、キセルやパイプとは違い、いつでもどこでも、簡単に吸えるように作られました。 いつでもどこでも吸えるから、あらゆる生活の場面とタバコが結びついてきます。

  • 朝目覚めたらタバコ
  • トイレでタバコ
  • コーヒーとタバコ
  • 新聞とタバコ
  • 朝食後にタバコ
  • 玄関を開けるとタバコ
  • 車が信号停止するとタバコ
  • 通勤途中にタバコ
  • 休憩時間にタバコ

という具合に、生活のあらゆる場面にタバコが結びついてきます。その場面をタバコなしで過ごそうとすると、「口寂しい」「間が持たない」ような気になってしまいます。それが心理的依存です。

タバコは、強固な心理的依存を形成するように設計されています。

ニコチン依存症とは

喫煙習慣の根底には、ニコチン依存症があります。ニコチン依存症は脳の器質的変化を伴う病気です。タバコは吸うと病気になるのではなくて、吸うこと自体が病気なのです。誰しも、まさか、自分が薬物依存になっているとは思いたくないものです。しかし、喫煙者は、このようにしてニコチン依存症になり、タバコがやめられなくなるのです。

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