小網代の森通信(平成27年度)

掲載日:2018年3月18日

皆様、こんにちは。

本シリーズでは、源流から海までの生態系が自然のまま残された貴重な森である「小網代の森」の様子を、不定期でお送りしていきたいと思います。
※このページに掲載されている情報は、横須賀三浦地域県政総合センターのFacebookページである三浦半島・鎌倉かわら版にて配信されたものを一部編集し、掲載しています。

平成28年3月28日
平成27年11月4日
平成27年9月29日
平成27年8月18日
平成27年6月17日

春の小網代(平成28年3月28日)

3月に入り、暖かい日が増えてきましたが、小網代の森でも春の足音が聞こえてきています。 
シダの仲間のアスカイノデが芽吹いています。
アスカイノデ
小金色に見えるのが新芽。これがシダの葉になるのですね。

次は、タチツボスミレ。
タチツボスミレ
まんなか湿地の散策路沿いで、小さくかわいい花をたくさん見つけることができます。

ジャヤナギも新芽が顔を出しています。
ジャヤナギ
これから暖かくなるにつれ、もっと緑になっていく森を、皆様も是非満喫してください。

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ハイキングの秋(平成27年11月4日)

今回は、気持ちの良いこの季節、ちょっと歩きたくなるような、秋の小網代の森の様子をご紹介します。

引き橋・やなぎテラス間
引き橋入口とやなぎテラスの間にある、まんなか湿地です。
秋の午後のやわらかな日差しのなか、森の中特有の少しヒンヤリと空気を感じながら歩くと、少しくらい汗ばんでも全く不快ではありません。

えのきテラス・やなぎテラス間
次は、えのきテラスとやなぎテラスの間です。散策路の両脇を背の高いオギが埋め尽くしています。
あれ、ススキじゃないの!?と思った方。1週間前の私と同じですね。オギとススキは違うのです。白くてふっくらしている穂があるのは、オギなんです!!(受け売り)

ところどころで全く異なる森の姿が見られるのが、小網代の森の魅力。是非足を運んでみてください。

ミゾソバ
次の写真は、ミゾソバです。散策路の脇に、小さく白い可愛らしい花がたくさん咲いていました。

そして、オギの手前にソーセージが!!と思ったら、ガマでした。ガマは、なんと時間が経つと、実がはじけるのです。

ガマ

ガマ(弾)

おもしろいですね。恥ずかしながら、私は今回初めて知りました。

このように、森の様子を見ながら歩くと、時間が経つのもあっという間。そして、良い写真を撮ろうと思うと、つい行ったり来たりしてしまうことを知りました(残念ながら、良い写真を撮ろうという気持ちと、写真の腕前は全く別物ですが)。

気温が低くなってきたため、カニ達に出会える季節は過ぎてしまったようですが、まだまだ自然の魅力に溢れる小網代の森。皆様もこの素晴らしい自然を是非満喫してください。

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初秋の森からこんにちは(平成27年9月29日)

夏のうだるような暑さも過ぎ、朝晩を中心にさわやかな気候になり、一気に秋らしくなってきた今日この頃ですが、今回は、そんな初秋の小網代の森についてお伝えします。

えのきテラス方向からやなぎテラスを望んだ一枚です。
やなぎテラスを望む

日中の日差しはまだまだ暑く感じるもののどこか夏のそれとは異なり、空気が澄み、空が高くなったように感じるこの季節、ジャヤナギも盛夏の緑から、秋の気配を感じる姿へと変わってきました。皆様にも秋の森のすがすがしい空気が伝わりますでしょうか。・・・写真では、そこまで伝わらないのが悔やまれますが、是非、森を訪れ体感してみてください。

生き物たちはまだまだ元気。散策路を歩いていると、オオシオカラトンボが飛び交い、カニ達にも10月位までは出会うことができます。

ベンケイガニ

オオシオカラトンボ

しかし、森の中では、確実に季節は進んでいるようで、ヤブミョウガが実をつけはじめました。
ヤブミョウガ

また、タコノアシも赤く色づいてきています。
タコノアシ

上から見ると、吸盤のついた蛸の足を下から見たのに似ています。面白いですね。

このように、まさに自然溢れる小網代の森。皆様もこの素晴らしい自然を是非満喫してください。

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アカテガニ放仔観察会が実施されました(平成27年8月18日)

突然ですが、陸地に生息しているアカテガニは、カニの形になる前の幼生期は海で過ごします。そのため、森に棲むアカテガニのメスは、夏の大潮の晩を目指してわざわざ海までやってきて、ゾエアという幼生(ようせい)を放します。これを「放仔」といいます。

この放仔についての観察会が、かながわトラストみどり財団の主催で、8月1日、2日、15日、16日の日程で開催されました。

一匹、また一匹と海へ降りてきて、波に呑まれながらお腹を震わせ、放仔が終われば一目散に森へと帰っていくこの不思議なカニ達の様子は、しばらく見ていても飽きません。

※ 小網代の森の開場時間は現在8時30分から19時までのため、19時以降の入場は禁止しています。来年の観察会をどうぞ楽しみにお待ちください。

放仔観察会

アカテガニ
写真提供:かながわトラストみどり財団 ※ 写真はプレ観察会の様子

アカテガニ以外にも、小網代の森には多くの生き物が棲んでいます。皆様もこの素晴らしい自然を是非満喫してください。

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ホタル観察に行ってきました(平成27年6月17日)

今回は、昨年の7月にオープンしてから初めて、ホタル観察のために夜間開放された、小網代の森をご紹介します。

小網代の森は、関東で唯一、集水域の森林、河川、干潟が開発されずに連続して残されている自然環境といわれています。

引橋入口から森に入ると、急に静かになるのには驚きます。鳥の声や虫の声しか聞こえなくなります。森の中を流れている浦の川のせせらぎが、涼しげです。

のんびりと進んでいくと、散策路の両側には、アスカイノデという大きなシダが生え、ドクダミの白い花が咲いています。散策路と山肌が近づいたところでは、山肌に無数の穴が開いていて、じっと観察していると、カニが穴から出たり入ったりしています。はさみの赤いアカテガニが、冬眠から覚めて元気に動き出しています。

アスカイノデ

アカテガニ

ミズキ、ハンノキのすがすがしい木立を抜け、開けた湿地を進むと、「やなぎテラス」に出ました。テラスの周りに生えているのが、ジャヤナギといって、幹が蛇のように伸びるといわれているヤナギです。このあたりから、散策路の両側は湿地植物が生えてきます。
ハンノキ

暗くなるまで「えのきテラス」で休んだあと、いざホタル観察へ!

「やなぎテラス」を抜けた先まで行くと、ひとつ、ふたつとホタルが光り始めました。散策路の上にまで飛び回るホタルに娘は大喜び。ただ、時期がちょっと遅かったからか、ピークは過ぎた感じで、乱舞とはいきませんでした。

ふわり、ふわりと舞うホタルを見ながら、「やなぎテラス」までもどると、さっきまで舞っていたゲンジボタルとは違う、もっと繊細な光を放つヘイケボタルが、湿地の草の間からちらちらと光っているではありませんか。ホタルの数もかなりの数で、その綺麗なこと!なんとも幻想的な情景でした。

小網代の森は、5月下旬からゲンジボタル、6月初旬からヘイケボタルと2種類のホタルが楽しめます。

今年の5月30日から始まったホタル観察のための夜間開放日は、6月14日の日曜日で終了してしまいましたが、また来年のホタルの時期を楽しみに、ぜひ一度足を運んでください。

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